問題児たちが異世界から来るそうですよ?ーいえ、ただの変態ですー 作:零崎良識
「おんしらが望むのは“挑戦”か?ーーーもしくは“決闘”か?」
その一言と共に四人は白夜叉のゲーム盤に投げ出される。
(どうしてこうなった?)
睦月は今までの会話を思い出す。確か箱庭の説明を受けていたはずなんだが血の気の多い三人のせいで白夜叉との勝負になったんだと理解する。
「今一度名乗り直し問おうかの。私は“白き夜の魔王”ーーー太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」
「ん?」
睦月は今の白夜叉の名乗りに疑問を持つが他の三人は雰囲気に飲まれているようで気づいていない。
「水平に廻る太陽と………そうか白夜と夜叉。あの水平に廻る太陽やこの土地はオマエを表現してるってことか」
「如何にも。この白夜の湖畔と雪原。永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ私がもつゲーム盤の一つだ」
(やっぱりな)
睦月は十六夜の言葉で自分の考えに確信をもつが三人がここからどうするのか気になって一人黙っている。
しばしの静寂の後ーーー諦めたように笑う十六夜がゆっくりと挙手し、
「参った。やられたよ。降参だ白夜叉」
「ふむ?それは決闘ではなく試練を受けるという事かの?」
「ああ。これだけのゲーム盤を用意出来るんだからな。アンタには資格がある。ーーーいいぜ。今回は黙って試されてやるよ魔王様」
「く、くく………して他の童達も同じか?」
「………ええ。私も試されてあげてもいいわ」
「右に同じ」
「も、もう!お互いにもう少し相手を選んでください!“階層支配者”に喧嘩を売る新人と新人に売られた喧嘩を買う“階層支配者”なんて冗談にしても寒すぎます!それに白夜叉様が魔王だったのはもう何千年も前の話じゃないですか!!」
「何?じゃあ元・魔王様ってことか?」
「はてさてどうだったかな?」
(俺抜きでずいぶん盛り上がってるな。ったく)
「オイオイ俺はまだ何も言ってないぜ」
睦月のその言葉に黒ウサギを含めた四人は「何言ってんだコイツ」みたいな顔で睦月の方へと顔を向け、その瞬間固まる。視線の先で睦月が箱庭に来てから一度も見せていない本気で楽しそうな顔をしていたからだ。見るもの全てがゾッとするような不気味な笑みを浮かべて嗤う。
「俺は勿論決闘するぜ。ただ………」
「ただ、なんじゃ?」
白夜叉も睦月の放つプレッシャーに気づき笑みを消す。
「俺の本気は目に毒だから一対一の観客なしでまた後日やろうぜ白夜叉」
睦月の言葉に白夜叉は呵々、と笑った。
「いいじゃろう。いつでも待っておるぞ」
★☆★☆
「それで今日決闘をしようと?」
「まあ、そうだな」
時は移り翌日。飛鳥、耀、ジンはゲームに参加するために。黒ウサギ、十六夜は観戦のためにギフトゲームへと向かった。
「で、ルール位は俺が決め手も良いかい『白夜王』?」
「なっ!?おんし何故それを!?」
「簡単な推理だよ。自分で太陽と白夜の星霊だとか“白き夜の魔王”だとかって名乗ってただろ?そのどこにも夜叉なんてのは出てこない。それに元魔王が階層支配者なんて普通出来ないだろ?そこで考えられるのが仏門に下り夜叉の神格を得て力を抑えているんじゃないかって事だ。つまり白夜叉が全盛期、つまり魔王として活動していた頃は『白夜王』って名乗ってたという推理が出きる。違うか?」
「まあ、百点満点とは言えんが見事な推理じゃ。しかし全盛期の力がないと分かっていて何故決闘を挑むのじゃ?もし今なら勝てるとかくだらない事を考えているのなら………」
白夜叉からとてつもない殺気が放たれるが睦月は飄々としている。
「そんなこと考えてねぇよ。アンタ最強の階層支配者なんだろ?なら自分の実力を試すには丁度いいと思ってな。というかルール決めるぞ?」
「構わん好きにしろ」
「ってもまあシンプルに行こうぜ。敗北条件は降参もしくは死亡。それだけだ」
「わかりやすくていいのう」
「それじゃ、命と誇りを賭けた殺し合いを始めようか」
睦月は独りで楽しそうに嗤った。
次こそ決闘ですの。つか色々飛ばしまくりましたねww
それではまた次回
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