もしも隣人部に友達の少ないヲタクが入部したら⁉︎   作:中井 修平

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着信の少ない携帯電話

次の日、俺は昨日と同じ様に家を出る。

昼食を買い、大体昨日と同じ位の時間に学校に到着。

 

礼拝堂の談話室4の扉を開けると、既に星奈と幸村が居た。

 

「あれ、星奈がいる」

 

「何よ、いちゃ悪いの?」

 

振り向くと、星奈の目の下にはデッカいクマがぶら下がっている。

 

「いや、昨日来なかったからさ」

 

「昨日は大変だったのよ。もう少しでゲーム終わるから終わらせてから行こうと思ったらそこから4時間くらいあって!」

 

通りでそんなデカいクマが出来るわけだ。

 

「やる?」

 

「ギャルゲーはやらん、そう言えば戦場3貸したろ?どこまで行った?」

 

「あぁ、一応今の所最高で25キル14デス位かしらね」

 

おぉ、すっげ。

1ゲームで25キルは凄いな……初めてやるゲームですら天才かコイツ。

……いや、実際天才なんだろうな。

だから女子からの嫉妬を集め、友達が居ないのだろう。

 

「おぉ、それじゃあ今日帰ったらオンラインでスカイプしながらやろうぜ」

 

「いいわよ!受けて立つわ!」

 

「いや味方同士だから」

 

と会話を弾ませていると、後ろのドアがガチャリと開く。

 

「随分楽しそうな会話をしているな、裕翔」

 

夜空が部室にログインしました。

 

「何だ、同級生と仲良くしてちゃダメなのか?」

 

「な、仲良くって……」

 

星奈が何故か言葉を詰まらせて俯く。

俺はいつも通り、鞄からベルトを取り出し腰につける。

ベルトにはホルスターが付いており、それには愛用のガスブロP226が入っているのだ。

 

「ふん、裕翔は肉と同じレベルに成り下がったか……」

 

「昨日来なかったお前に言われたくないから。昨日来てれば、射撃で練習して今日俺に勝てたかもしれんのにな……残念ながら」

 

「昨日は用事があったのだ。それに練習せずとも私は射撃でもお前には負けない」

 

「言ってろ」

 

夜空はふん、と鼻を鳴らしそっぽを向くと、いつも通り窓際を占拠して本を読み始める。

 

俺も昨日暇だったお陰で英語と数学の課題はほとんど片付いた、全体的に量の少ない残りの国語総合や化学、物理、生物等にも手をつけ始めた為、終わるのは時間の問題だ。

 

いつもの様に昼飯を食べ、暫くのんびりしていると、小鷹が入ってきた。

 

「おつかれさまです、あにき」

 

小鷹はこの面子を見るなり溜息を吐く。

 

「お前らなぁ〜……何で昨日来なかったんだよ」

 

「小鷹先輩、昨日は理科に会えなくて寂しかったんですか?」

 

「別に寂しかった訳じゃないけど……」

 

理科がいつも通り小鷹を揶揄い、小鷹は無難に交わす。

 

「昨日は用事があったのだ」

 

夜空は本を読みながら、髪を弄りながら返答する。

 

「あたしも昨日は大変だったのよ」

 

星奈がクマの出来た表情で小鷹を振り返る。

 

「大変って……」

 

「もうすぐ終わりだから、エンディング観たら行こうと思ったら、何とそこから4時間くらいあったのよね!」

 

もう、ミカネがゴールするところなんて本当に!

 

何か感動している。

なるほど、星奈が来なかったのはそういう事か……

 

「ゲームの話かよ……」

 

「貸してあげるから、小鷹もやりなさいよ!」

 

星奈に詰め寄られ、小鷹が明らかに動揺する。

まぁ、無理も無いわ、星奈は美少女だし、おっぱいがデカいし、話の内容はともあれ、小鷹も男子だからな。

星奈や夜空に詰め寄られて動揺しないならそいつはホモだ。

 

「やらないのは人生損してるわ!エンディングを見た後に、もう一度最初から始まると、ラストシーンとの繋がりが……」

 

星奈が未だ喋っていると、夜空が席を立ってスーッと近寄ってくる。

そして俺と変わらない位の鋭い目つきで何処からかハエ叩きを取り出して構える。

 

俺はそれを見てホルスターに手を伸ばす。

弾は入っていないが威嚇位にはなるだろう。

 

「と、ところで!」

 

夜空に気付いた小鷹が無理やり話題を変える、話の腰を折られた星奈は少し不満気だ。

 

「部室に集まる時間とか、皆の出席がわかる様にするのがいいと思うんだ」

 

「小鷹の言う事も一理あるな、俺はなるべくいつも通り来る様にしてるけど、皆来る時間バラバラじゃねーか」

 

それには同意だ、俺はなるべく11時には来る様にしていたが、皆がバラバラだと何をするにも大変だ。

 

「それもそうだな」

 

「小鷹にしてはいい事言うじゃない、それで、具体的にどうするの?」

 

夜空も星奈も賛同する。

そして小鷹が提案した。

 

「ネット掲示板使うのは?」

 

「却下だ」「嫌だ」

 

「即答⁉︎何で⁉︎」

 

聞くのは地雷か……黙っておこう。

と、夜空が語り出す。

 

「私は通販と調べ物以外ではネットは、なるべくネットは使わない主義なのだ」

 

「そ、そうなのか」

 

「最近はそうなのだ、以前ちょっとやらかしてな……」

 

夜空は後半、俯きながら言う。

やっぱり……夜空はネットに黒歴史をお持ちの様で……

 

「何をかは聞かないでおこう……」

 

「ありがとう……」

 

「あたしもネット掲示板には嫌な思い出があるから使いたくないのよね……」

 

と、星奈が言うと、思い出したのか怒りを露わにする。

 

「あぁもう!思い出したらムカついてきた!あいつら絶対に許さない!」

 

俺はまた星奈が荒れるな……と思い、止める。

 

「落ち着け星奈、過ぎた事だ」

 

「だってあいつら!あたしのナツミを脳筋の体力馬鹿呼ばわりしたのよ!許せる訳無いじゃない!」

 

ゲームの事か……星奈はまたそのキャラについて語り出す。

 

「あいつらが自分の愚かさを認めて謝るか、滅びるまで戦うしかないじゃないの!」

 

「戦争かよ」

 

「そうよ!戦争よ!」

 

「……とにかく掲示板はダメだな」

 

盛大に脱線した話を元に戻す小鷹、お疲れ!

 

「んじゃああれは?最近流行りの……SNS……だっけか、ほら……nixi?」

 

nixiとは、2〜3年前にサービスが始まったSNSだ。

使い方としては知り合い同士の掲示板に近く、インスタントメッセージが送れるのが特徴だ。

 

「え?小鷹nixiやってるの?だったら招待してよ」

 

「俺はやってないけど……星奈もか……夜空は?」

 

「私が会員になれる訳が無いだろう」

 

「じゃあ裕翔は?」

 

「やってる、けどあれ招待するのにアクセスIDがいるんだろ?確か。俺ID持ってねぇぞ、作るのも課金制だし」

 

nixiは便利な反面、こう言った事には融通が利か無い。

 

「わたくしもです」

 

「理科も入ってないですね、アレって基本的にはリアルな友達からの招待が必要ですから」

 

「俺達はnixiに入会すら出来ないのか……」

 

nixiの案が潰れ、小鷹が落胆する。

 

「でも!SNSはnixiだけじゃない!今は招待制じゃないのもいっぱいあるんだろ?」

 

新たな提案を挙げそうになった所で、理科が案を出す。

 

「あのー、先輩、普通に携帯で連絡を取り合うのはダメなんですか?」

 

小鷹に加えて夜空もハッとする、頭の中で電流が流れた様だ。

 

「携帯……それはもしかして携帯電話の事か……⁉︎携帯電話を家に連絡する以外で使うとか……理科お前天才だな!」

 

「確かに……その発想は無かった……携帯はカラオケ屋を探す為だけのモノでは無かったのか……志熊理科!貴様を天才と認めざるを得ない様だな」

 

何か小鷹と夜空が悟りを開いている。

とは言え俺も携帯電話を連絡目的で使う事は兄と父、そして唯一無二の親友だけだ。盲点だった。

俺は皆にアマチュア無線の免許を取らせて通信させようという考えが頭の片隅にあった位だ。

 

「じゃあ早速アドレス交換しませんか?」

 

理科がポケットから携帯電話を出したので、俺もポケットから自分の携帯を出す。

俺の携帯はApple社のiPhoneSE、最新モデルのシルバーで、アメリカから取り寄せたMAGPUL ODカラーのケースが付いている。

 

小鷹もバッグから携帯電話を取り出し、メニューを開いて何やら震えている。

 

夜空も「わ、私も……!」と言って置いてある自分のカバンへと駆け寄る。

そして携帯電話を取り出し、「あった……!」と感動に震えている。

 

「携帯電話を出したぞ!」

 

夜空からしてみれば、自分の携帯電話を取り出して開くのも久し振りなのだろう。

因みに小鷹は山吹色、夜空は黒のカラーリングで2人もガラケーだ。

 

「小鷹先輩凄い色ですね、そうそう見ませんよ」

 

「え、そ、そうか?」

 

そう言った理科はスマートフォンだ。

 

「理科はスマホなんだな」

 

「まぁ、パソコンのサブ機みたいに使ってますからね、私は」

 

それもそうだ、スマートフォンはパソコンのサブ機のような物だ。

理科の様ないろいろな事をするには、スマートフォンの方が都合が良い。

 

小鷹と夜空は並んで携帯の画面を睨みつけ、カチカチ操作している。

 

「じゃあ赤外線お願いします」

 

「せ、赤外線……?」

 

夜空は赤外線通信の方法を知らないらしい。

 

「何だよ赤外線って」

 

「確かに、最近の携帯電話は、赤外線でデータのやり取りが可能だという伝説を聞いた事がある様な気がするが、実話だったのか……!ど、どれだ……」

 

「マジかよ!いつの間にそんなに進化したんだよ携帯電話!」

 

とか言いながら小鷹と夜空は携帯電話を弄り、ボタンを押すたびにピポパと音を出す。

 

「どうぞ」

 

と言って幸村が携帯電話を差し出す。

どうやら幸村と理科のスマートフォンは赤外線通信が出来る機種らしい。

 

「幸村⁉︎」

 

「はい、幸村君のアドレスゲットー」

 

理科のスマートフォンから通信完了の音が鳴る。

 

「ゆうとのあにきも」

 

「裕翔先輩もお願いします」

 

理科と幸村が赤外線待機をしながらスマートフォンを差し出す。

 

「すまん、俺の携帯は赤外線通信の機能が付いてないんだ……」

 

「あ、そうでしたね……」

 

理科は途中で気付いたらしい。

そう、俺の持つiPhoneは赤外線通信の機能は無い。

 

「普通にアドレスを見せるから、それで登録してくれないか?」

 

「はい」

 

「了解しました」

 

と言って俺はスマートフォンを操作し、連絡帳から自分のメールアドレスと電話番号を表示して幸村と理科に画面を向ける。

 

「……先輩のアドレスややこしいですね……」

 

「スパム対策でな、お陰で今まで迷惑メールは来てないぜ」

 

2人はアドレスと番号を登録し終えたらしい。

程なくして2人から空メールが届く。

俺はそのアドレスと番号を名前付きで登録した。

 

「はい、登録完了!」

 

「ありがとうございます」

 

一方小鷹と夜空はと言うと……

 

「もういい……小鷹!普通に登録するからアドレスを見せろ!その方が早い!」

 

「お、おう!俺もそう思ってたところだ!」

 

どうやら赤外線通信でアドレス交換をするのは諦めたらしい。

 

忙しくガラケーのキーを押す音が聞こえる。

 

「理科達と1つしか違わないのに無茶苦茶言ってますね……」

 

「あにきのように、おのれのちからのみをたよりにいきるおかたは、けいたいでんわなどふようなのです」

 

「俺も幸村が携帯を使いこなせるとは思わなかったな」

 

「よし、出来たっ」

 

どうやら夜空が小鷹のメールアドレスを登録し終えたらしい。

 

「では送るぞ……小鷹に……携帯電話でメールを……!」

 

「お、おう……!」

 

ピッ、というボタンを押す音がやけに響いた気がした。

その5秒ほど後、小鷹の携帯電話で着信音が鳴る。

 

「と、届いた!」

 

「届いたか!」

 

届いたらしい、何だか2人共嬉しそうだ。

 

「これが夜空のメールか……!えっと、登録は……み、か、づき……よる……そら……おおっ!初めての家族以外のメールだぁ!何かこう、胸に込み上げてくる物があるなぁ!」

 

「そうか……私のアドレスが家族以外で初めてか……私なんて、家族のアドレスすら入ってないぞ!小鷹が正真正銘の1人目だ!」

 

「そうか!」

 

2人で凄く盛り上がってる。

そんな盛り上がってる2人を見ていると、理科が呟く。

 

「赤外線通信のやり方位教えてあげても良かったんですけど、はしゃいでる先輩達を見ると、理科達の方が負けた気になります」

 

「2人ははしゃぎ過ぎだろ……」

 

と、放置されていた星奈が立ち上がる。

 

「ふん!たかが携帯電話位でバッカみたい!」

 

どうやらお怒りのご様子。

 

「何怒ってんだ?」

 

「怒ってないわよ!」

 

「ならいいけど……」

 

俺はそんな星奈に声をかけた。

 

「星奈は携帯持ってたっけ?」

 

「……ってない……」

 

「え?」

 

声が小さくて聞き取れなかった。

聞き返すと、プルプルと震えた後意を決したように答える。

 

「……持ってないわよ!携帯電話なんて!」

 

「あぁ、そうか」

 

「別に羨ましくなんか無いんだからね!あんなのいつもクラスでギャハハって笑ってるバカ女の持ち物なのよ!あたしみたいな高貴な人間には必要無いの!」

 

誰もそこまで聞いてねえよ……

要するに……

 

「隣の芝生は青い……って事か……」

 

「青くなんか無いわ!枯れてる雑草なんて羨ましくも何とも無いのよ!」

 

「まぁ、携帯電話必要無いって奴も世の中には結構いるしな……」

 

と小鷹が星奈をフォローする。

理科と幸村はポカンとしており、夜空は自分の携帯電話で何かしている。

 

星奈は髪を払って続けた。

 

「そうよ!携帯どころか電話すら必要無いわ!何処にいても何をしていても愚民共は、神である私の天の声をありがたく受け取るべきなのよ!」

 

「いやそれは無理があるだろ……」

 

「そんな傲慢な神様は嫌だ……」

 

小鷹のツッコミに重ねて俺が顔を覆って軽く絶望する。

 

その時、小鷹の携帯電話が鳴った。

小鷹が携帯電話の画面を見つめ不審気な表情を浮かべる。

 

小鷹が電話に出て、「はい」と返事をすると。返答があった。

 

 

 

 

 

小鷹の背後から。

 

「『私だ』」

 

電話をかけたのは夜空だった。

夜空の声がスピーカーと肉声とで二重に聞こえる。

 

「私の番号を登録しておけ」

 

「おう、分かった」

 

と言って電話を切ろうとする小鷹を夜空が止める。

 

「『待て、折角だからこのまま話そう』」

 

「あぁ……いいけど……」

 

小鷹はそのまま携帯を耳に当てる。

 

「無駄に電話代跳ね上がるぞ?」

 

と言うと夜空に凄い形相で睨まれた。

あぁ……これはダメだ……アレが始まる……

 

「『では昨日の夕飯の話でもするか、小鷹は何を食べたのだ?』」

 

「えっとー、何食ったかな……」

 

悩む小鷹の後ろ……俺の横で話の腰を折られた星奈が爆発する。

 

「あんたらねぇー!昨日のご飯の話なんてどうでも良いでしょうが!」

 

「うるさいぞ肉、貴様は電話中に静かにしている事も出来ないのか、全く非常識な肉だな」

 

夜空にそう反論され、星奈は悔し気に表情を歪める。

 

「『しかし便利だな携帯電話というのは、離れたところでも会話が出来る』」

 

「だったら離れたところから会話しなさいよ!」

 

「『これからは部活に出掛ける時は携帯電話に連絡を入れる。あと、これからの活動予定を皆でメールで相談したりもしよう』」

 

そう言って夜空はニヤリと意地悪そうに笑う。

明らかに携帯を持っていない星奈への当てつけ、これは悪質と言わざるを得ない。

 

「『ところで、昨日の夕飯だが、私はお店で"肉"を食べたぞ。正確には鶏"肉"の入ったカレーなのだが、"肉"が柔らかくてとても美味しかった』」

 

わざわざ"肉"という単語だけ強調する話の内容に、小鷹も若干呆れ顔で聞いている。

 

「な……何を話してるのよ……!」

 

「『"肉"には関係のない事だ、その店の"肉"は鶏"肉"だけでなく豚"肉"や牛"肉"も全て国産に拘っているのだが、値段をギリギリまで安くしてくれているのが、心"憎"い。"肉"だけでアレだけ食べられるのは……』」

 

「に"ゃ"ーーーーーっ!肉肉うるさーい!」

 

とうとう星奈が爆発した。さっきの爆発が手榴弾クラスなら、今回の爆発は対戦車ミサイルクラスの爆発だ。

 

星奈は小鷹の携帯電話をひったくり、マイクに向かって叫ぶ。

 

「バーカ‼︎バーカ‼︎アホー‼︎アホー‼︎夜空のアホー‼︎」

 

夜空が顔を顰めて携帯のスピーカーから耳を離す。

余程の声量だったようで、スピーカーがハウリングを起こしている。

 

星奈は小鷹に携帯電話を突き返すと、泣きながら部室を出て行ってしまった。

 

夜空は悪びれもせずスピーカーを当てていた耳を摩る。

 

「くそっ、あのバカ肉め……」

 

「お前はほんっとにピンポイントで星奈の嫌がる事をするのが得意だよなぁ……」

 

小鷹と夜空はそう言って電話を切る。

 

「フンッ」

 

夜空は器用に手首のスナップで携帯を閉じる。

 

「バカはお前だバカ夜空」

 

「何⁉︎」

 

俺はそう夜空に言葉を投げると、頭痛を押さえるように片手で頭を抱える。

 

「私は何も悪くないだろう?悪いのはいちいち突っかかってくる肉だ、裕翔は肉に着くというのか?哀れな奴だ」

 

「……哀れはお前の方だド阿呆が、星奈がお前に何かしたか?」

 

「私の気分を害したのだ」

 

「そりゃお前の勝手だろう、あと一々善悪二元論で物事を語ろうとするな、虫唾が走る……」

 

「ッ……」

 

夜空は押し黙る。

こう言う時だけ俺の目付きの悪さに感謝、説得力も倍増だ。

ふと見ると、一触即発の空気に理科と幸村が若干震えかけていた、捲き込んじまったか……

すまん、と心の中で2人に謝ると、俺は席を立った。

 

「んじゃ、俺はこのまま帰るから。小鷹、後でアドレス交換しようぜ」

 

「あ……あぁ、分かった」

 

俺はそれだけ言うと、部室を出て行った。

 

廊下を歩き、礼拝堂の外へ出る。

今日も1日平和……とはいかずとも、無事に1日が終わろうとしていた。




次回から更新は、2週間に1度にしたいと思います。
なぜかと言うと、書き溜めが底を付き、次話を書くのに時間が掛かる為です。
楽しみにして頂いている方々には大変申し訳ありませんが、ご理解頂けると幸いです。

尚、この作品がエタる事、つまり書きかけのまま終わる事は絶対にありえませんので、そこは安心して頂きたいと思います。

曜日、時間に変更はありませんので、是非今後とも「もしも隣人部に友達のいないヲタクが入部したら⁉︎」をよろしくお願い致します。
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