頬に傷ができてからそれを隠すようによこの髪を伸ばしていた。その、横髪を触るのが癖になっていた。
そんなある日のこと。
提督「んー…」
榛名「あの、どうなさいました?」
いつも通り執務を終え、ひと段落している昼前だった。
いつになく真剣に考え込んでいる提督を榛名が気遣う。
提督「いえ、最近あれやこれやと大変だったので息抜きの一つや二つ必要かなと」
榛名「息抜きですか。良いですね!具体的にはなにを?」
提督「そこで詰まっているんですよ」
榛名「ドッキリなどはいかがでしょうか!」
提督「ドッキリですか!良いですね!どんなものにしましょうか!」
榛名「なにか特技はありますか?」
提督「これですかね」バタッ
突然倒れる提督に困惑する榛名。
榛名「え!?司令!?え、息…してません…しかも…冷たい!?司令!しっかりしてください!」
提督「とまぁ、こんな感じです」むくっ
榛名「へ?」
あまりの出来事に脳の処理が追いつかない。
提督「仮死状態に近いんですよ今の、潜入の訓練の際に独学で習得しました」ニコッ
榛名「は、はあ。な、なら!死亡ドッキリですね!」
提督「え…皆さんのメンタル大丈夫でしょうか?」
榛名「大丈夫です!榛名にお任せください!」
提督「は、はあ。では明日決行です!」
榛名「了解しました!」
翌日
提督「あの最初のターゲットは?」
榛名「電ちゃんです!先日の一件もありましたし鬱憤ばらしにと」
提督「なるほど、で、僕はどのように?」
榛名「それはですね…」ゴニョゴニョ
その頃電は提督に呼ばれ執務室の前に来ていた。
電「司令官さんどうしたのかな」
榛名「おやめください!司令!」
提督「先日の件は僕の責任です!死なせてください!」
バンッ!
電「早まっちゃダメなのです!司令官さん!」
榛名「電さん」
一瞬榛名の力が弱まりそのまま提督は自分の頭に銃をつけ引き金を引く。
パァンッ!
バシャッ!
榛名「あ、司令…そんな…っ!」
電「わ、私のせいなのです…いきなり入ってくるから…」
ヨロヨロと提督の横に寄って行く電
電「司令官さん…ごめんなさい…!私…のせい、で…うわぁぁぁぁんっ!あの時の恩返しも…なにも、できないのに!ひっぐ!うぅ!」
提督「そんなのいりませんよ電さん」クスッ
電「ふぇ!?司令官さん!?な、なんで!?」
榛名「ドッキリ大成功でした!」ぐっ!
電「あ、あの司令官さん?」
提督「いや、先日の一件もあったので気晴らしに如何かなとかんがえていたんですよ」ニコッ
電「そう、だったのですか…グスッうわぁぁん!!生きてて良かったのです!ひっぐ!もうこんなことしちゃダメなのです!うぇぇぇんっ!」ギューッ!
提督「すいませんでした。大丈夫、ピンピンしてますから」ナデナデ
その後電は部屋を後にした。
提督「いやぁ、中々に爽快でしたね」クスッ
榛名「司令、中々に迫真の演技でした!」
提督「まだやりますか?」
榛名「もちろんです!」