大決戦から数日後
提督「ふぅ…」
長門「少し良いか?」
突然長門が入ってくる。
提督「どうかしましたか?」
長門「実は少し気になることがあってな」
提督「?」
長門「罪もない艦娘を言うことを聞かないという理由だけで投獄し、解体処分しているという噂を小耳に挟んだ」
提督「!?」
長門「なにかしらないか?」
凍るような冷たく、カミソリのように鋭い視線が長門から向けられる。
提督「……」
痺れをきらした長門は提督の胸ぐらをつかむ。
長門「貴様!まさかすべて知っているというのか!?そんな卑劣な行為を!」
提督「知っています…」
長門「ならなぜ止めない!大将だろうが!」
提督「大将でも!元帥には逆らえません…」
長門「何故だ!?これは不正な行為ではないのか!?」
提督「不正な行為だからこそ!下手に我々が動けば僕だけならまだかまいません!しかし!皆さんをも巻き込んでしまう!たったそれだけの行動で家族を危険には晒せません!」
長門「くっ…!」
提督「申し訳ありません…」
長門「いや、私の方こそすまない…」
そっと胸ぐらをつかむ手を離す。
提督「これが…海軍の唯一の弱みであり…唯一の闇」
長門「どうにかならないのか?この事実は白日の下に晒さなくても良い…だが艦娘だけでも…!」
提督「一つ道があるとすれば…我々の仲間にするか、工作をして牢獄を破壊するかです」元帥閣下に口を出すのもありか…
長門「どちらもきけんだな…」
提督「わかりました…この件については他言無用でお願いします。僕の方で手を打ってみます」
長門「しかしそれではおまえが!」
提督「大丈夫です」ニコッ
後日…
元帥「ん?椎名大将か。どうした?」
提督「はっ!突然の訪問失礼致しました!実は例の艦娘の投獄の件ですが私としては納得がいきません」
元帥「…。だからどうしろと?」
提督「白日の下に晒せとは言いません。が、しかし艦娘の処遇だけは解体処分ではなくほかの鎮守府への異動という措置にはできませんか?」
元帥「君はほかの提督と違い艦娘を人とみるそうだな。艦娘に人情は無用、道具にすぎんではないか」
提督「!?お言葉ですが元帥閣下、我々と同じ赤い血が流れ、感情を持っている以上道具ではないと思いますが?」
元帥「それは我々が開発の過程で仕組んだことではないか」
提督「それでも個性はあります」
元帥「…。とにかくこの措置は改善する余地はない!」
提督「わかりました。では私もそれ相応の措置をとらせて頂きます!」
元帥「ほう、白日の下に晒すか?」
提督「いえ、牢にいる艦娘を全員救い出します」
元帥「はっ!ハッタリを抜かすな!こどもが!」
元帥の言葉を無視し鎮守府に戻った