翌日…
コンコンッ
鳳翔「私です」
提督「鳳翔さんですね、どうぞ」
鳳翔「失礼します」
いつもながら綺麗なお辞儀をして入ってくる。
提督「どうかなさいましたか?」
鳳翔「昨日の件なのですが、なにがあったのか伺ってもよろしいでしょうか?」
提督「…どうして?知ってどうすると言うんですか?」
鳳翔「少しでも…少しでも!提督のお力になりたいんです!昨日の怯え方も尋常ではありませんでした!どうか、わたしに力にならせてください!」ズイッ!
提督「…わかりました。どうぞ」
鳳翔「いえ」
ソファーに座るように勧めたが面と向かって話がしたいと執務机の前にきた。
提督「あれは…今からやく5年程前になります、当時僕は7歳で提督に就任しました。そして記念すべき初陣の日、僕の不手際で3人の艦娘が命を落としたんです…」
鳳翔はなにも言うことなく、ただじっと目を見つめて話を聞いてくれた。
提督「その沈んだ艦娘が…長門さん、曙さん、そして…鳳翔さんでした。」
鳳翔「!?」
提督「驚いたでしょう…信用できないでしょ?こんな僕なんて…」
鳳翔「…」
提督「あれから、ただ前に進み、2度と仲間を失いたくない、そしてあの時以来から轟沈をゼロにし、そして、彼女達のことは長々と引きずらずに忘れようとしていたのですが…」
鳳翔「提督…」
その弱々しい声の先を見ると涙で目が輝いた鳳翔がいた。
提督「?鳳翔さん?」
鳳翔「大丈夫、私は、いえ、私達は提督のことを信じています、今も、昔も、ずっと。失敗を2度と繰り返さない、そのために提督がどれ程努力をなされ、苦悩の数々を味わったことでしょう。しかし一つ申し上げるならその子達のことはずっと覚えていてあげてくださいませんか?」
提督「?」
鳳翔「きっと、今その功績が認められ大将にまでなられました。そしてその子達もまた忘れて欲しくない、ずっと心の中でそばにいて欲しい、そう思って伝えに来たのではありませんか?」
提督「ですが、彼女達は僕のことが憎いと…」
鳳翔「ふふっ♪そんなことありませんよ?きっと、思い出して欲しいだけなのに、寂しさに任せて言ってしまったのでしょう、供養してあげましょう?」
提督「…。わかりました」
鳳翔「よかった」ニコッ
信じられないことに目の前でその鳳翔の姿がふと霧のように消えた。そして突然ドアが開き
鳳翔「提督?お食事の時間ですよ?」
提督「!?鳳翔さん!?え!今ここに!」
鳳翔「え?な、なにを仰ってるのですか?」
提督「え!?昨日…!慰めてくれたじゃないですか!?」
鳳翔「?昨日なら私はずっと眠っていましたが?」
提督「そんな…っ!まさか…そうか。ありがとうボソッ」
鳳翔「?」
提督「すぐに行きます!たのしみだなぁ!鳳翔さんのご飯!」
鳳翔「ふふっ♪今日は提督の大好物ですよ!」ニコッ