昼食後…
提督は工場に向かった。
提督「こんにちは」ニコッ
妖精「あ!提督さんだ!こんにちは!」
提督「あの、少し木材を頂いてよろしいですか?」
妖精「??どうぞ?」
ギコギコ…カリカリカリ…
妖精「それは…墓標?ですか?」
提督「はい、ありがとうございました」ニコッ
妖精「また来てくださいね!」
執務室にもどり習字用の筆を持ち、墓標に名前を書く。
二
〇
x
曙 x
年
長
こ 門
こ
に 鳳
眠 翔
る
提督「これでよし!」
そう言うと鎮守府裏山の海の見える丘に向かう。
その時そこに向かう提督を吹雪が見ていた。
吹雪「司令官?どこに行くんだろう」
そっと吹雪も後を追う。
山頂
トスッ。ググッ
提督「よし、後は」
そっと自分の愛刀をさやごと地面に突き立てる。
提督「長門さん、曙さん、鳳翔さん、忘れようしてごめんね?これからはずっとそばにいます。約束です。そして鳳翔さん、僕にそれを伝えに来てくれてありがとう。みんないつまでも僕の家族だよ。これ、僕の愛刀、ずっとここにいることはできないから置いていくね。じゃあ」
帰ろうとした時だった。
長門「提督!」
曙「こら!クソ提督!」
鳳翔「提督!」
3人「ありがとう」ニコッ
提督「え…!?」
しかしそこには誰もいなかった。
提督「グスッ…相変わらず…神出鬼没ですね。グスッ」
ガサッ
提督「!?誰だ!」
吹雪「あ!え、えと司令官!あの、こ、これは!」
提督「あ、吹雪さんでしたか、どうしてここに?」
吹雪「すいません!司令官がこんな人気のないところに来たので!そ、その!心配で!後をつけていました!本当にすいません!」
提督「いえ、かまいません」ニコッ
吹雪「それ…長門、曙、鳳翔、ここに眠るって…どういうことですか?」
提督「今のあの人たちではありません、吹雪さんや今の皆さんが来る前の前のことです」
そして吹雪にもまた同じ話をした。かつて自分の犯した不手際で命を落とした者のこと、そしてつい最近起きた事、全てを。
吹雪「そんなことが…」
提督「はい、ですが…これでまた新たに一歩踏み出せそうです」ニコッ
そして2人で話をしながら海岸線を通って鎮守府に戻った。
その日の夜
コンコンッ
提督「ん?」だれだろうこんな時間に
吹雪「吹雪です」
提督「あ、どうぞ」
吹雪「あの、司令官がよろしければまたあのお墓にお花を供えに行ってもよろしいでしょうか?」
提督「ありがとうございます、どうぞ」ニコッ
吹雪「ありがとうございます!」
提督「しかしそんなお願いなら他の時間でも良かったでしょう?」
吹雪「なんというかあそこに行ってから色々と考え込んでしまって」えへへ
提督「やれやれ」
吹雪「司令官はこの時間までなにを?しかもこんな暗い部屋で」
提督「月を、見ていました」
吹雪「月、ですか?」
提督「こうやって月を眺めて彼女たちの事を、思い出を思い出してたんです」
吹雪「そうですか」ニコッ
提督「吹雪さん、ありがとう」
吹雪「え?」
提督「あなたがあそこに来てくれていなかったらもっと傷付いて苦しんでいたでしょう、あなたのおかげです」ニコッ
吹雪「そ、そんな!わたしはなにも!」