気がつけば、私はそこにいた……
「……あれ?ここどこ?」
目の前には巨大なデュエルフィールド、二人の人間が今まさにデュエルをしている……
……あぁそっか、私転生したんだ……なんで?
「……前世の記憶が……ない?」
さて困った、非常に困った、正確には原作知識というやつがすっぱーんと抜けている……ほかの事はちゃんと覚えてるんだけどなぁ、昨日食べた晩御飯とか
「んで?これが私のデッキ?」
ん~どれどれ……あぁ、なるほどね……
「……この世界で、これって大丈夫なのかな?」
この世界、っていうのはこのGXの世界のことなんだけど、特殊勝利やバーン、ロックは嫌われる傾向にあったと思うんだけど……大丈夫だよね?
「……これが私の受験番号ね、ってもう次じゃん!?」
よかったデッキ見ておいて、初戦は負けたくないからね
『受験番号34番!至急デュエルフィールドに来なさい!』
お、コールがきたね、よし!やるだけやってみるか
「受験番号34番、桐野舞です、よろしくお願いします」
「うむ!あまり緊張する必要はないからな?勝敗が合否にそのまま関わるわけではないから、リラックスして君の全てをぶつけてくれ!」
あ、なんだ、負けても最悪なんとかなるかもなんだ……まぁ、負ける気はさらさらないんだけどね?
「それでは始める!先行は君からだ!」
「「デュエル!!」」
ついに始まっちゃったなぁ……まぁ出来る限り頑張ってみるか
「先行、ドロー」
ん?気合が足らん?いやだって恥ずかしいじゃん?聞こえればいいの、こういうのは……っと手札は?
「……ふっつう」
動けるッちゃ動けるけど、厳しいっちゃ厳しい……とりあえずは……
「UFOタートルを守備表示で召喚」
・UFOタートル ☆4 攻/守 1400/1200
表側守備表示がつかえるのはこの世界、アニメの世界の特別ルールだったと思うけど……便利だよねぇ、まだ活かせてないけど……
「カードを二枚伏せ、ターンを終えます」
「ふむ、堅実な始め方だな!私のターン!ドロー!」
先生元気いいね、私もあれぐらい気合入れたほうが……いや、恥ずかしいからいいや
「不意打ち又佐を攻撃表示で召喚!」
・不意打ち又佐 ☆3 攻/守 1300/800
あ……ちょっとやばいかも……
「装備魔法!デーモンの斧を発動!又佐に装備する!」
不意打ち又佐 攻1300→2300
攻撃力2300で二回攻撃……しかも闇属性戦士族、サーチの手段も豊富だ……普通に強くない?
「さらに装備魔法!メテオストライク発動!」
しかも貫通……もう一枚斧積まれたら本格的に厄介だな……
「さぁいくぞ!バトルだ!又佐でUFOタートルを攻撃!」
「わっ!?」
舞LP4000→2900
す、すごい迫力だね……目の前でUFOタートルがドカーン!って……
この爆風もどこから吹いているんだ?すごい技術だよね……
「UFOタートルの効果を発動します、戦闘で破壊されたとき、デッキから攻撃力1500以下の炎属性モンスター一体を、攻撃表示で特殊召喚します、選択はUFOタートルです」
なんでこいつ機械族なんだろ……?UFOだからかな?
「リクルーターか、しかし!又佐は一度のバトルフェイズ中に二回まで攻撃することが出来る!そのままバトルだ!」
舞LP2900→2000
うん、さっき私が説明した、ちょいちょい遅かったね先生
「UFOタートルの効果、火霊使いヒータを特殊召喚」
・火霊使いヒータ ☆3 攻/守 500/1500
おぉ、かわいい……ヴァーチャル機能すごすぎでしょ、本当に生きてるみたいだ……
『……』チラッ
……ん?今こっち見た……?……気のせいだよね?
「リバースモンスターを攻撃表示で特殊召喚?他にモンスターはいないのかい?」
いや、考えなしでこんなことするわけないでしょ?
「私のターンは終了だ!さぁどうする!」
え?伏せカードは?え?え??……えぇ……
周りのやつらは「終わったなあいつ」とか「先生容赦ないな」とか……見てろよ……倍返しにしてやる……
「私のターン、ドロー!……このターンで終わりですね」
ちょっとだけ気合の入れたドローと勝利宣言……なんかかっこいいでしょ?
「なんだ?もう降参か?」
的外れ、的外れだよ先生、今から貴方は文字通り、倍返しされるんですよ……
「不意打ち又佐をリリース……生贄にし、ヴォルカニック・クイーンを攻撃表示で先生のフィールドに特殊召喚!」
ヴォルカニック・クイーン ☆6 攻/守 2500/1200
「なっ!?私のモンスターを生贄に!?」
驚愕するのはこれからなんだけどなぁ……
「ヴォルカニック・クイーンの効果ですよ、このモンスターは相手の場のモンスターを生贄にして相手フィールドに特殊召喚する……通常召喚権は失いますけどね」
「わざわざ強力なモンスターを私の場に出すとは……何を考えているんだ?」
いちいち説明しなきゃいけないのかな?楽しんでいってよ、最後のターンを……
「さらに速攻魔法発動、月の書、フィールド上に存在するモンスター一体を、裏側守備表示にする、選択は当然火霊使いヒータです」
私の流れるようなプレイングに先生は唖然としていた……だから、まだこれからでしょ?
「ヒータを反転召喚、このカードがリバースした時、相手フィールド上の炎属性モンスター一体のコントロールを得る、ヴォルカニック・クイーンを選択」
「……又佐を除去しただけでなく、上級モンスターをこうも簡単に……!?」
上級って……たかだか2500でなにを言ってるんだ?
「だが!その二体では私のライフは削りきれんぞ!」
大丈夫ですよ先生、ちゃんと削りきりますから
「バトル、ヴォルカニック・クイーンで攻撃」
「ぐぉ!?」
先生LP4000→1500
「続いて火霊使いヒータで攻撃」
「ぐっ!?」
先生LP1500→1000
「……どうやらライフは残ったようだな、私のターン……!」
「貴方にターンは回ってこない、ヴォルカニック・クイーンの効果発動!」
「な!?まだ効果があるのか!?」
そりゃもちろんそうでしょ?まぁこの効果はおまけみたいなもんなんだけどね?
「1ターンに一度、自分フィールドのこのカード以外のカードを墓地に送ることで、相手ライフに1000ポイントのダメージを与える……伏せカードを墓地に送ります」
「なに!?ぐわぁぁぁぁあ!!?」
先生LP1000→0
うん、いい反応でした……周りがすっごい冷めてる気がするけど……やっぱりバーンは嫌われる傾向があるのかな?
「つ、次の受験者!」
私は追い払われるようにフィールドを追い出された……そんなに嫌だったの?バーン強いでしょ?
「……でも、まぁ」
合格はする……よね?一応勝ったんだから……大丈夫だよね……?
「いいや、ちょっと寝てよ……」
なんかとっても疲れたなぁ……立ってデュエルすんの結構しんどいかも……次からは自前でイスでも持ってこようかな?あ、その方が疲れるか……
『…………』
なんか暖かいし……本当に……ねむ、く……
と、いうわけで、第二話終了です!
主人公のデッキは「ヒータ・コントロール」です!僕の一番のお気に入りです!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!