やってきたのはGX!   作:エレンシア

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第三話~紫ツインテgirl~

「…………迷った」

 

ここはデュエルアカデミア、遊戯王を専門に学ぶ学校……試験を終えた後、私たち合格者は船に乗ってこの孤島に着いたんだけど……

 

「ブルー寮って……どこにあるんだろ?」

 

抜かったなぁ……私以外にブルー生徒がいないなんて……そもそも一般受験者でブルーになる生徒はいないらしい……え?じゃあなんでおまえブルーなんだよって?女子は全員ブルーになるらしいよ……そりゃ一般受験しないね……

 

「お腹すいたなぁ……」グゥ

 

考えてみれば私、今日一日何も食べてないんだよなぁ……昨日食べた秋刀魚が懐かしいよ……

 

「……ダメだ、食べ物のこと考えると……余計に……」グゥ

 

なんか気がまぎれそうなこと……歌でも歌う?なに歌う?……GXだからなぁ……よし!

 

「セロリうまいしっ!!」グゥ

 

あ、よけいにお腹減った……今ならセロリもおいしくいただけそうだ……

 

「そもそも……ここどこだろ……」

 

森……だね?とりあえず、周りには木しかなく、建物らしき物は見つからない……いや、見えるには見えるんだけど、遠すぎてやってられないと……いやはや困った困った……

 

「……ん?あれは……人!?」

 

救いの神はいた!あいつは私を殺したけどね!兎にも角にもこれでご飯にありつける!

 

「す、すいませ────」

 

 

 

 

 

 

「────こんなところに呼び出して……なんの用かしら?」

 

……無視か、いや聞こえなかっただけだとは思うけど……ってかもう一人いる?

 

「あ、あの!一目見た瞬間に好きになりました!つ、付き合ってください!!」

 

おふ、告白だ……まぁ何度も見ているんだけどね?主に妹関係で……あいつ、わざわざ私の前で告白されて私の前で振るんだよ……『私はおねえちゃん一筋だから』っていうふざけた理由……相手の男の子、まるで私を親の敵みたいに睨んできてさ……

 

「そう、ごめんなさい……ボウヤじゃ私を満足させられないの」

 

モテルやつは振ることに馴れている……こともないと思うんだけど……この女の子、紫色のツインテールガールは本当に手馴れてそうだな……

 

「そ、そんな……お、俺なんでもします!君のためならどんなことだって……!!」

 

「……じゃあここで死んでみせてよ」

 

「………え?」

 

え?死んでみてって……え?え??

 

「なんでもできるんでしょう?それとも……嘘だったのかしら?」

 

「うぅ……うぅぅ……」ガチガチ

 

男の子は歯を鳴らして恐怖に耐えている……好きな子に「死ね」といわれて、心を乱さないやつがいるだろうか……

 

「……できないのね……私、嘘つきは嫌いなの」

 

「あぁ……うぅ……」ガチガチ

 

とどめ……だよな、今の……

 

「それじゃあね?ボウヤも早く戻りなさい」

 

「ふぅ……!!ふぅ……!!」ガシッ

 

っ!?これはちょっとまずいかな!?

 

「……なんのつもりかしら?」

 

「ば、僕は……僕は、ぼくはボクはあぁぁぁぁぁぁあ!!!」グイッ!

 

「きゃあ!?」

 

男の子は掴んだ女の子の腕を思いっきり引っ張る、その拍子にバランスを崩したのだろう、受身もとれずに倒れてしまった……しかたないな、うん……

 

「っ!?なにをするつもりかしら?」

 

「ふぅ……!ふぅ……!!」

 

男の子は拳を固めて、女の子に歩み寄る……女の子は足を痛めているのか、恐怖しているか、いずれにしろ動こうとはしなかった……

 

「ふぅ……!!あぁぁぁぁぁぁああぁぁあ!!」

 

「っ!!?」

 

男の子の拳じは、真っ直ぐ放たれた……────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、そこまで」

 

───男の子の拳が、女の子に当たることはなかった……

 

「いててて……女の子に暴力はダメだよね?」

 

当たったのは、私の背中……女の子を守るように覆いかぶさったから、必然的にそこに拳が入る……超いてー……

 

「あぁ……あぁ……」

 

「うん、大丈夫、大丈夫だから、ね?早く寮に戻りな」

 

私は出来るだけ優しく対応する……この男の子だけが悪いわけじゃないってこと、私は知ってるから……

 

「ごめん、なさい……ごめんんさい……」

 

「うん、わかった、だから早く、ね?」

 

そうして、男の子は走り去ってしまった……さて、と……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァン!!

 

森に乾いた音が響いた……

 

「……ちょっといいすぎたよね?」

 

「…………」

 

はいはい、そんな目で見てもダメですね~、間違いを間違いだと指摘してあげることが、年上の義務というやつなんだよね……

 

「君みたいな子にとっては、今みたいなことは日常茶飯事かもしれないけど……あの子にとっては特別なことだったんだよ?」

 

「……だったらなに?付き合ってあげればよかったのかしら?」

 

パァン!!

 

再び乾いた音が鳴り響く……

 

「あの子をバカにすんな、確かに、傷つけないように振るのは難しいし、そこまで気を使う必要はないと思うよ?でもね?……相手の好意を踏みにじる違うよね?」

 

「じゃあなに?私が悪いっていうのかしら?」

 

女の子は私を睨みつける……気が強いねまったく……

 

「そうじゃない、どっちが悪いわけでも、良いわけでもない……だから難しいのかもしれないね?」

 

さてと……そろそろ行かなきゃね……ご飯が私を待っている!

 

「っ……立てないわね……」

 

ご飯が私から遠のいていく……待ってよぉ、一口で言いからぁ!

 

「……じっとしててね?」

 

できるといいんだけど……私の体も若干幼くなっちゃったしなぁ……

 

「よいしょ……っと」

 

「あらあら、随分と大胆ね?」

 

大胆って……女同士なら割と普通なんじゃないの?お姫様抱っこぐらい……

 

「……随分軽いね?ご飯ちゃんと食べてる?」

 

「特に意識はしてないけど……アナタ、本当に女の子?」

 

どういう意味だよ……女に見えない?妹と同じ遺伝子を受け継いでいるはずなのになぁ……

 

「正真正銘女だよ」

 

「……ボウヤ、名前は?」

 

「誰がボウヤだ、私は桐野舞、君は?」

 

「藤原……雪乃」

 

女の子改め藤原は私をじっと見つめる……なんなのいったい……

 

「……ねぇボウヤ」

 

「何でボウヤなの?今名前名乗ったよね?ってかそんなに男に見えるの?」

 

「……いいえ、とてもかわいらしい顔だわ……食べちゃいたいくらいに、ね?」

 

ん?今ゾワッてしたんだけど……なんでだろ?

 

「……そうね、これが私の答えなのかもしれないわね///」

 

んん??今ゾワゾワってしたんだけど……おかしいな?

 

「っん……はぁ、あ……あぁ……ゾクゾクするわぁ~///」

 

ダメだ、完全に風引いてるよこれ……寮についたらすぐに寝たほうがいいのかもしれないなぁ……

 

「ねぇ……後でボウヤの部屋にいってもいいかしら?」

 

「ん?いいんじゃないの?」

 

私は多分寝てるけどね……一人部屋なのかな?でも寮だから多分相部屋だよね……

 

「デュエルしましょ?お互いの大事な物をかけて……ね」

 

「……アンティは好きじゃないんだけど……」

 

「別にカードをかけるわけじゃないわよ?よくありがちなあれよ、勝った方の言うことを一つだけ聞くっていう、ア・レ」

 

遊びみたいなもんか……だったらまぁ

 

「じゃあ私は明日のお昼でも奢ってもらおうかな」

 

「そう?それじゃあ私はボウヤの貞操をもらおうかしら?」

 

おふ、聞こえちゃいけないもんが聞こえたぜ、フィルター、しっかり仕事してくれよ

 

「……私はお昼ご飯でもおごってもらうかな」

 

「私は貞操をもらおうかしら」

 

おいおいおい、ストライキ起こすにはまだ早いぜそうだろ?これからじゃないか!

 

「……聞き間違えだよね?」

 

「どうかしらね?」クスクス

 

笑ってんじゃねぇよ、なんも面白くねぇよ……

 

「……藤原は女だよね?」

 

「そうだったかしら?」クスクス

 

……ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!

 

「冗談よ?ふふっやっぱりまだまだボウヤね、かわいいわ……」

 

どっから!?ねぇどっから冗談なの!?

 

私は藤原を運びつつも、ビクビクしながら寮へと戻るのだった……




第三話終了です!

原作キャラが出てくる前になぜかTFキャラが……まぁ、それもいいか!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
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