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豆腐メンタルなので批判はご遠慮ください。
IS=インフィニット・ストラトス
それは本来宇宙進出を目的として開発されたものだった。しかし、女性にしか扱えないという欠点を残したまま世界に公表してしまったために世界は女尊男卑と言う社会へと変化してしまった。
しかし、変化したのは人間だけではない。
ISが世の中に出回った数年後、世界各地で昆虫が大量発生するという事件が起きた。一部のメディアでは異常気象の前触れではないかと言われていたが女尊男卑と化した社会では何も思われることなく時が流れて行った。
???
「ついに完成するわ。」
薄暗い研究室に中で開発主任と思われる長身で豊かで美しい金髪とバストを併せ持った女性スコール・ミューゼルは開発されているロボットのような物体を見ながら言う。
「会長、プロトアーマーの準備が整いました。」
「わかったわ。じゃあ、グル。お願いね。」
スコールは隣にいるカブトムシをデフォルメしたような人物老師グルに言う。
「うむ、ではこのアーマーに昆虫の精を吹き込む。」
グルは手のひらからカブトムシを出す。するとカブトムシは青い光を発しながらプロトアーマーへと取り込まれ、同時にグルの角が光を放ちアーマーに注がれていく。アーマーは青い光を発しながら姿を変えていく。その姿は一見にしてカブトムシを傍受するようなものだった。アーマーはゆっくり手を動かしながら立ち上がる。
「う、動いた!」
「ついに成功した!」
スタッフ一同は満足の笑みを浮かべながら言う。
「やったわねグル。」
「だが問題はこのアーマー『ブルービート』が誰を装着者として選ぶかが問題じゃ。」
グルは完成したばかりのブルービートを見る。
「では我が社からスタッフを選別して装着させるというのはどうでしょうか?」
「そうですよ。まだテスト装着者のオータムさんも戻ってきていないんですから。」
「確かにそうね・・・・」
スコールはじっとブルービートを見つめる。ブルービートは何かしたいのかスコールとグルのことをじっと見ていた。
「・・・・あの子は何を言いたいのかわかるかしらグル?」
「もう既に装着者を選んでいるようじゃ。じゃが近くにいないことで心配になっているのであろう。」
グルはふわりと浮かび上がるとブルービートの前に来る。
「お前は自分が選んだ装着者の行くがよい。」
「・・・・・・」
「誰もお前を止めはせん。自分を信じてパートナーの所へ行くのじゃ。」
グルが言うとブルービートは青い光を発しながらその場から去って行った。
「どこへ行くのかしらね?」
「少なくとも正義の心を持った若者だということは確かじゃ。」
「いきなり壊されなきゃいいのですが・・・・」
スタッフ一同が心配している中ブルービートは物凄いスピードで空の彼方へと飛び去って行った。
???
「おい、小僧何かいい残すことはあるか?」
黒ずくめの男たちが一人の少年を見ながら言う。少年の目は失望に満ちており、もういつでも死んでもいいと言っているようなものだった。
彼の名前は織斑一夏。
彼は自分の人生に失望に満ちていた。
まず、物心つく前に実の両親に姉と共に捨てられた。彼が自分の姉に両親のことを聞いても「お前の家族は私だけだ」としか言われなかった。彼の姉はたった一人の弟である自分を守ろうと必死に何事も取り組んだ。それ故に彼女は周りから秀才として認められたが一方で弟である彼が劣等品と思われるようになった。
無論、彼も努力した。しかし、それでも姉には追い付けなかった。彼を認める友人たちは彼を評価していたが結局周りからは認められなかった。そして、守っているはずの姉自身も自分の事を見なくなり、次第に彼は姉に対しての嫉妬と言う名の感情が生まれた。
そして、今姉の出場する第二回モンドグロッソ決勝で誘拐され現在に至る。彼は最後まで姉が自分を助けに来てくれると信じていた。だが、その最後の希望さえも裏切られたのだ。
「何も言い残すことはないよ。」
「へ、つまらねえガキだな。」
男は銃を彼の額に付け引き金を引こうとした。
「ん!?おい!何かがこっちに来るぞ!」
男が引こうとした瞬間、仲間の一人が慌ただしく駆けつけてきた。
「何?馬鹿なことを言うな。ここはまだ誰にも嗅ぎつかれてねえ筈だぞ?」
「それがよう、何かが高速で接近してくるのをレーダーがキャッチしているんだ。」
彼は小型のレーダーを男に見せる。確かに何かが高速で接近してきていた。
「ドイツ軍にしては変だな?機影は見る限り一機だし、ISでもこんな高速で来る筈がねえ。」
「じゃあ、一体何が?」
「一様連れてきたIS部隊で外をマークさせろ!もし来たら応戦させておけ!」
男はそう言うと一夏の方に向き直る。
「悪いな、少し時間を延ばしちまって。」
「別にいいさ、期待もしていないし。」
「そんじゃ・・・あばよ。」
男は今度こそ引き金を引こうとする。
(結局俺は最後まで弱いままだったな・・・・・弾、数馬、蘭・・・・そして、鈴、箒。みんなゴメンな。)
一夏は目を閉じる。
そのとき、外が騒がしくなった。
「何よ!この光!?」
「速すぎて当たらないじゃないのよ!」
男は一旦外の方を向いた。
次の瞬間、青い光が壁を突き破り二人の方へと高速で接近してきた。
「なんだコイツ!」
男は一夏のことを忘れ、光に向かって銃を撃つ。青い光は銃弾を跳ね返しながら一夏の方へ行く。
「え?」
一夏は青い光に包まれた。
数十分後
「こちらオータム、スコール聞こえるか?」
一夏が誘拐されていた倉庫で茶髪の女性オータムが愛機「アラクネ」を展開した状態で立っていた。
『どうしたの?』
「確かさ、この任務『織斑一夏の救出』だったよな?」
『そうだけど?』
通信先の方でスコールは奇妙そうに言う。
「はっきり言って今の状態言っていいか?」
『どうぞ。』
「外にいたIS部隊は全員機体を修復不可能レベル寸前まで破壊されてパイロットは気絶。倉庫の中にいた黒ずくめの男共は全員金属で殴られたような状態で倒れている。そして・・・」
オータムは倉庫の奥の方を見る。そうこの奥ではブルービートが怯えた状態で身構えていた。
「なんで救出するはずのガキが私が装着するはずのIA(インセクトアーマー)を付けているんだよ?」
『それはおそらくアーマー自身が選んだからじゃろう。』
通信にグルが割り込む。
「爺!テメエ、これは一体どういうことだ!あれは私が付けるはずだった物だろうが!なんでガキが装着しているんだ!」
『あら?グルには責任はないわよ?それに事前に言ってたじゃない。「アーマーは自分で装着者を選ぶ」って。』
スコールは紛らわせるように言う。オータムは呆れた顔をしながらブルービートを見る。
「まあ、しゃあない。予定通りガキは保護するから、それじゃあ切るぜ。」
スコールは通信を終えるとブルービートへと近づいていく。
「さあて、取り敢えず着いて来てもらうぞ。」
「く、来るな!」
ブルービートは怯えながら拳を構える。
「だから、別にお前を喰ったりしに来たんじゃねえよ。助けに来ただけだってんの。」
「嘘をつくな!どうせ俺を助けるなんて言って後からコイツを剥ぎ取って用済みになったら殺すつもりなんだろ!」
ブルービートはそう言うとホルスターに入っている銃「インプットマグナム」を構える。しかし、まだ使い方がわからないため撃てるはずがない。
「出ろ・・・・頼むから出てくれ・・・」
頭部のビートスキャンが指示をしているのだが混乱状態の彼が気づくはずもない。
「全く、しょうがねえガキだ。」
オータムは呆れながらブルービートの頭を押さえて無理やり連れて行く。
「離せ!俺を捕まえて人質にしたってもう誰もお前たちが望むようなものは寄越さねえぞ!」
ブルービートはもがきながら叫ぶ。
「はいはい、向こうについたらスコールとグルの爺が説明するから。」
オータムは呆れながらブルービートを引っ張ってその場を後にしていく。
その数時間後、織斑千冬がドイツ軍と共に一夏の誘拐犯の潜伏現場に来たが目の前の光景に全員が唖然としていた。
犯人たちは精神異常なのか目を覚ますとこういう風に言った。
青いカブトムシと。
ここでの登場キャラクター
織斑一夏/ブルービート
この物語の主人公。よりによって姉に裏切られたため現在は人間不信に陥っている。
スコール・ミューゼル
原作では一様敵サイドのキャラ。インセクトアーマーの開発者。
老師グル
「重甲ビーファイター」のキャラクター。スコールとは旧知の仲。
オータム
原作同様口が悪い。でも、意外にやさしいところもある。
次回・・・・いつになるか分かりませんけど続ける予定です。