今回は襲撃事件の内容です。
箒アンチ出ない方にはお勧めできない内容です。
耐えられなかった場合はすぐに帰りましょう。
ISの発明者、篠ノ之束が何かを企んでいる中、IS学園ではクラス代表同士による対抗戦が始まろうとしていた。
IS学園 アリーナ クラス対抗戦第一回戦タクヤ・ミューゼル対凰鈴音
「いきなり一夏・・・・いや、タクヤとの勝負か・・・・」
鈴はアリーナで待ち構えているブルービートを見ながら言う。ブルービートの戦闘データは弾に頼んで見せてもらったが性能は明らかに自分の機体「甲龍」よりも高い。
「鈴、手加減するつもりはないぞ?」
「言われなくたってわかってるわよ!でも、私だって結構強いのよ!」
鈴は双天牙月を構え、ブルービートは普段は出すことのないスティンガーブレードを装備し構える。
試合のブザーは響く。
「行くぞ!鈴!」
「勝負よ、タクヤ!」
二人は近接格闘で試合を始める。
一方の観客席では弾とマドカが一番後ろで試合を見守る。
「まさかタクヤと鈴が一回戦でやるようになるとはな・・・・・」
「でも、あの人・・・・鈴さんはかなりの実力があるようです。」
「元々適正も高かったようだからな。それに訓練も積んでいるし、もしインセクトアーマーでやりあったら俺が負けると言ってもおかしくない。」
「私でも苦戦は免れませんね。」
「さて、今回は流石にジャマールも来ないだろうからゆっくり試合を見るとするか。」
二人は周囲に警戒しながらもタクヤを応援する。
「インプットマグナム、ビームモード!」
ブルービートはインプットマグナムから連射でビームを放つ。鈴は回避行動をとるがそのうちの数発が命中する。
「やっぱり一筋縄ではいかないわね・・・・・・だったら!」
鈴は切り札である甲龍の切り札というべき「龍咆」を放つ。ブルービートは衝撃で後ろへ吹き飛ばされるものの何とか態勢を取り直す。
「今のが衝撃砲というやつか・・・・・・やるな、鈴。でも二度は通じないぞ。」
ブルービートはスティンガーブレードを高速回転し始める。
(あれが噂の決め手の『ビートルブレイク』?もしあんなの直撃されたら一瞬で決着がついちゃうわ・・・・・何とか打開策を考えないと・・・・・)
鈴は双天牙月を構えながら距離をとる。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
アリーナ一帯は緊張のある空気に包まれる。
(鈴のやつは必ず『ビートルブレイク』をするときの大きな隙を狙ってくる・・・・・・だが反撃されることを予測してすでにインプットマグナムはいつでも撃てるようになっている・・・・・)
(データが正しければあの技は繰り出すとき僅かながら大きな隙が出る・・・・・そこを狙って『龍咆』を撃てば私にも勝機があるはず・・・・・・・)
両者は予測をしながら構える。
「行くわよ!タクヤ!」
先に言い出したのは鈴の方だった。
「臨むところだ!」
ブルービートは一気に接近する。
「はああああああああああ!!!!」
「うおおおおお!!!」
二人は徐々に距離を縮め、交戦しようとしていた。
「ビートルブレ・・・・・!!鈴、離れろ!何かが来る!」
「え!?」
ブルービートの言葉に鈴は一瞬後ろへと下がった。次の瞬間、一筋のレーザーが振り注ぎ、何かがシールドをぶち破ってアリーナに落下してきた。土煙のせいで姿が見えないがブルービートと甲龍のセンサーは既に何かを捉えていた。
一方の突然の出来事に混乱状態になっている観客席では弾とマドカが驚きながらもアリーナの方を見る。
「なんだ!?アリーナのシールドを突き破って何かが侵入したぞ!?」
「もしかしてジャマールが?」
「この間シュヴァルツの奴が来たばかりだろ!?それに数日前にははジェラやギガロの奴ともやりあったばかりだし・・・・」
「とりあえず皆さんを避難させないと!」
「・・・そうだな。」
二人はビーコマンダーを取り出し、上に掲げる。
「「重甲!!」」
二人は一瞬にしてレッドルとジースタッグへと変わり、ロックが掛けられているドアの方へと向かう。
「この間、穴開けて注意されたばかりなんですけど・・・・・・」
「ったく、シュヴァルツの奴め!今度会ったらただじゃ済まさねえ!」
ジースタッグたちはドアを無理やり取り外すとそこから生徒たちを誘導した。
アリーナの方ではブルービートと鈴が正体不明の敵に警戒していた。
「もしかして、あれがアンタたちが言っていたジャマール?」
「おそらくな、だがそれにしては戦闘員のジャマーたちが現れない・・・・何か変だな。」
やがて煙が晴れるとそこにはブルービート同様に全身装甲で大きな腕が特徴的な機械兵士という言葉が似合いそうな姿をしたISがそこにいた。
「ISだと!?奴らは確かISを使わないはずだが・・・・・」
ブルービートがそう考えている矢先にISは何も言わずにブルービートに向かって突進をしてきた。
「タクヤ!」
「!しまっ・・・・」
鈴が叫んだものの反応が遅れ、ブルービートは体当たりされた衝撃で壁に激突する。
「クッ!・・・・・なんてパワーだ!」
ISはそこへ更にレーザー攻撃を加える。ブルービートは急いで体勢を立て直し、走りながら避けていく。
「タクヤ!」
「心配するな!時間が経てば上級生たちが救援に来てくれるはずだ。ダメージを受けた俺でも時間を稼ぐことぐらいはできる!お前は弾と合流して誘導を手伝え!」
タクヤはそう言いながらも目まいがしていた。どうやらさっきの衝突で頭を強く打った影響のようだ。
(何としても弾たちがみんなを避難を完了させるまでの時間を稼がなくては・・・・・・)
その時、通信が入る山田先生だ。
『ミューゼル君、凰さんを連れて急いで避難してください!』
「先生・・・・・・・客席の避難の方は?」
『今五反田君たちが中心に・・・・・って、ずいぶん苦しそうですけど大丈夫ですか!?』
「俺は平気です・・・・・・・・そのまま避難誘導を続行させてください。」
『でもそんなことをしたら・・・・・』
「俺がこの場から引いたら奴は客席にいる弾たちを狙います!ウッ・・・・・・とにかく急いでください。」
ブルービートは通信を切る。ISは相変わらず自分に向けてレーザーを放ち続ける。ブルービートは避け続けるが徐々に動きが鈍くなっていく。
「くっそ・・・・・・・しっかりしろ!俺!」
ブルービートはスティンガーブレードを高速回転させ、レーザーを避けた瞬間一気に接近してISの腕を斬りつける。ISは切断された腕から火花が飛び散る。
「やっぱり無人機か・・・・・」
ブルービートはインプットマグナムで威嚇射撃をする。
「そろそろ上級生たちが来るはずだ・・・・・・後は弾たちと合流して・・・・・」
『一夏ぁあああああああ!』
「!?」
アリーナ内一杯に放送を使った声が響き渡った。よく見ると箒が放送室を占拠していた。これには生徒会と合流した直後のジースタッグたちも唖然とした。
「あのバカ!なんであんなところに嫌がんだ!」
「でも、この距離じゃ間に合いません!」
箒はそんなことをお構いなしにブルービートに向かって言い続ける。
『一夏!男ならその程度の障害を乗り越えずしてどうする!!』
ISは邪魔だと判断したのか箒のいる放送室に向かってレーザーを放つ。ジースタッグたちが急いで向かうが間に合わない。
「箒!!」
ブルービートは無我夢中に思うように動けなくなった体を無理やり動かし箒のいる放送室の盾になった。レーザーはブルービートの背中に命中する。
「うわあああああ!!!」
レーザーの威力にブルービートは吹き飛ばされ、放送室の壁を破壊し激突する。
「う、うう・・・・・・・・」
ブルービートの重甲が解除され、タクヤは頭から血を流しながら倒れた。
「タクヤあああああああああ!!!!」
間に合わなかったジースタッグは怒りのあまりにISに向かって飛び掛かる。
「てめえ!絶対に許さねえええええ!!!スティンガーウェポン!!」
ジースタッグはすかさずスティンガークローを装備し、ISを斬りつける。レッドルは放送室にいるタクヤを回収に向かう。
「お兄ちゃん!」
レッドルは重甲を解除し、タクヤを抱きかかえると持っていたハンカチで血をふき取る。ちなみに箒は思わぬ光景に腰を抜かしていた。
「すごい出血・・・・・」
マドカはとりあえず止血するべく応急処置を行う。一方のジースタッグはISに対して怒りの猛攻をしていた。
「はあああああああああ!!!!」
スティンガークローで次々とISを切り刻んでいく。武器はほとんど破壊されてしまったためもはやただ刻まれていくだけだった。
「レイジングスラッシュ!!」
アーム部分にエネルギーを込めて横一文字に斬るとISは大爆発を起こした。
「はあ・・・・・はあ・・・・・・」
「弾・・・・・あんた・・・・・」
完膚なきまでISを叩き潰したジースタッグの後ろで鈴は心配そうにその後ろ姿を眺めていた。
生徒指導室
「っ痛!何をする貴様!」
壁に叩きつけられた箒は弾に向かって言う。それに対して弾は鬼の形相で箒の胸倉を掴む。
「何をする?お前自分が何をやっているのかわかっているのか!!」
「私は・・・・・・ただアイツに活を入れようと・・・・・」
「活?お前、そんなことをするために放送室の生徒にまで手を出したのか!」
弾は近くに千冬とマドカ、そして鈴がいるにもかかわらず箒に向かって怒鳴る。
「何故勝手な行動をした!!お前があんなことさえしなければタクヤはあそこまで怪我を負うこともなかったんだぞ!!」
弾に詰め寄られ箒は何とも言えなくなる。
「おい!何か言ったらどうなんだ!?」
「そ、それは・・・・・アイツがいけないんだ。アイツ・・・・一夏が私のことを無視しなければ・・・・・!!」
弾の拳が箒の顔に打ちつけられる。箒は吹き飛ばされ、口を切ったのか口から血を出す。
「貴様!!」
「タクヤはこれよりもひどい傷を負ったんだ!お前の身勝手な行いのせいで!」
「私のせいだと!?」
「五反田!篠ノ之!もうそのぐらいにしておけ!」
今まで黙っていた千冬が二人に向かって言う。あまりの迫力に二人は固まる。
「・・・・・・幸いミューゼルはあの後すぐに駆けつけてくれたコスモアカデミアの医療スタッフの治療で今は安静にさせている。あと少し時間が経てば意識が戻るそうだ。それよりも篠ノ之、一番問題なのはお前だ。」
「ち、千冬さん・・・・・・・」
「日頃の態度といい、お前の行動は問題なことが多い。それにアリーナにISも纏わず入るのは自殺行為に等しい。もし、ブルービートが助けに入らなければお前は今頃・・・・・」
「・・・・・・」
千冬の言葉で箒は何も言えなくなってしまう。
「本来ならもっと厳重な処罰をしなければならないが今回は特別だ。反省文提出と、一週間の自室謹慎を言い渡す。異論はないな?」
「・・・・・・はい。」
箒が納得いかないまま返事をしていると部屋に光の球体が入り込み、カブトムシの外見が特徴であるグルが姿を現す。
「グル!タクヤは・・・・」
「今は眠っておる。すでに聞いておるだろうが大事には至らんかったのは幸いじゃ。数日は注意が必要じゃが明日から普通に動けるようになる。」
「よかった・・・・・」
「お前か!一夏を狂わせた元凶は!」
箒はさっきの話を全く聞いていなかったのかどこからか木刀を持ってグルに襲い掛かる。
「やめろ篠ノ之!」
「グル、危ない!」
千冬とマドカは思わず止めようとするがグルは外見に似合わず命中寸前に杖で箒の木刀を受け止めた。
「何!?」
自分の攻撃を受け止めたグルに対して箒は驚き、一旦距離を取ろうとすると千冬に拘束される。
「まだ処罰が甘かったようだな・・・・・」
千冬は頭を抱えながら言う。
???
一方、こちら側でも頭を抱えた女性がいた。隣には銀髪の少女が破壊されたゴーレムから送信されたビーファイターのデータを解析していた。
「どうしよ~~~~~いっくんをあそこまで怪我させるつもりなんてなかったのに~~~~~箒ちゃんいったいなにやってるの~~~。」
予想外の出来事で束は珍しく頭を抱えている。
「ちーちゃんのことだからきっと私の仕業だと気づくだろうしな~~~~~うーうー束さんとしたことが・・・・・」
束はしばらく考える人になるが少し落ち着くと開き直る。
「よし、こうなったらバレたらバレたで素直に謝ろう!バレなかったらそのままってわけで・・・・・・それでいいよね?クーちゃん?」
「ノーコメントです。」
「いいよって言ってよ~~~~そこは~~~ガクッ。」
箒には一様救済措置は行う予定です。
次回があればいいよラウラ&シャルの登場。