重甲ISビーファイター   作:赤バンブル

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ビーファイターにオリジナル装備を出してみました。
知っている方は知っていると思いますが天の道を行く人が使ったあの武器がベースです。


新装備とシャルルの正体

シャルルとラウラが転校してから数日後、タクヤはようやく頭の包帯が取れビーファイターとして復帰することができた。一方、千冬はスコールからシャルルが実は女だという知らせを受け、ことが動くまで密かにシャルルのことを監視することになる。そんな中クラス対抗戦に代わって学年別タッグトーナメントが行われることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園 放課後 アリーナ

 

アリーナでは昼休みシャルルが模擬戦をしてほしいと言われてタクヤたちはアリーナに来ていた。マドカの提案でチーム戦になり、チームはシャルル、鈴、セシリアの代表候補生チーム、マドカ、弾、タクヤのビーファイターチームに分かれて行うことにした。

 

そして、第一戦はレッドル対シャルルではシャルルがラピッド・スイッチでうまく試合を進めていたが最終的に先にエネルギー切れを起こして負けてしまった。

 

「試合終了です。デュノアさん、結構いい線いっていましたよ。私も同じ機体だったら危なかったです。」

 

レッドルはそう言いながら重甲を解いてシャルルに近づく。シャルルは疲れた表情をしながらもマドカに差し伸べた手を握る。

 

「流石最新型だね、噂には聞いていたけどここまですごいとは思わなかったよ。」

 

「でも、私のはスピード・分析能力中心ですからお兄ちゃんと弾さんのよりはパワーが劣りますよ?」

 

「え?同じタイプの物なのにそこまで差があるの?」

 

「ええ、二人とも総合能力なら私よりも上です。」

 

「は、はは・・・・・」

 

シャルルは何とも言えなくなってしまった。続いての第二試合で鈴と弾が準備を始める。

 

「鈴、手加減はなしだぜ?」

 

「あったりまえよ!アンタにはとことん付き合ってもらうからね!」

 

ジースタッグと鈴が双方向き合う。そのときアリーナに見物に来ていた生徒の一部が騒ぎ始めた。タクヤたちは騒いでいる方を見るとそこには黒いISを纏ったラウラの姿があった。

 

「あれは・・・・・確か『シュヴァルツェア・レーゲン』。」

 

「知っていますの?」

 

「コスモアカデミアで情報に入ったドイツで開発されている第三世代型だ。もう、完成していたのか。」

 

ラウラはタクヤの方を見る。

 

「私と戦え。」

 

「俺と?」

 

「そうだ、教官の汚点である貴様を潰さなくてはいけない。」

 

「お兄ちゃん・・・・・・」

 

マドカは心配そうにタクヤに近づくがタクヤは敢えて制した。

 

「わかった。怪我のせいで感覚が鈍っているから丁度いい機会だ。ドイツの最新鋭機の性能も見てみたいし。弾、鈴。悪いけど俺に先に使わせてくれ。」

 

タクヤは弾と鈴を下がらせるとビーコマンダーを取り出す。

 

「重甲!」

 

タクヤの姿は瞬く間にブルービートの姿へと変わる。

 

「ブルービート!」

 

「さあ、来い。潰してやる。」

 

「まずは小手調べ。インプットマグナム、火炎モード!」

 

ブルビートは移動しながらインプットマグナムから火炎弾を発射する。しかし、ラウラが右手を翳した瞬間、火炎弾は無力化してしまった。

 

「こ、これは!?」

 

ブルービートは驚きながらもシュヴァルツェア・レーゲンの大型レールガンから放たれる光弾を走りながら避けていく。

 

「もしかしてあれは・・・・AIC?」

 

「AIC?何よそれ?」

 

鈴は不思議そうにマドカに聞く。

 

「AICとはアクティブ・イナーシャル・キャンセラーの略称で対象を任意に停止させる事ができるシステムのことです。基本的にはISの基礎システムのPICの発展形にあたるものなんですけど・・・・・」

 

「ということはタクヤの攻撃はあいつの前では無力になるっていう事か。」

 

「はい。」

 

「なんですの!反則ですわ!」

 

「でも、弱点があります。あのシステムを実行するためには多量の集中力が必要で2対2で行うタッグ戦や攪乱式のやビーム兵器に対してはあまり効果がありません。」

 

「でも、ブルービートの武装はスティンガーブレードとインプットマグナムだけでしょ?どう見たって一方的不利じゃない。」

 

「大丈夫です、今日お母さんの方からビーファイターの新装備が送られてきましたから。」

 

「「「新装備?」」」

 

「あっ、そう言えば会長がタクヤが試しに使ってから三人分作るって言ってて、俺たちの分はまだ来ていなかったな・・・・。」

 

マドカの言う通りブルービートはいつものようにスティンガーウェポンを出す態勢で四つの射出砲がある奇妙な武器を出した。

 

「ビートマイザー!」

 

ブルービートが左手に装着するとビートマイザーは中央部を基点に4基の射出砲を展開し、中央上部のボタンを押す。すると射出砲から小型のブルービートと同じ色の小型のカブトムシメカが大量に射出されて行く。

 

「な、何だこの奇妙なメカは!?」

 

小型のカブトムシメカたちは一斉にラウラに向かって飛んでくる。ラウラはレールカノンとワイヤーブレードで応戦するがカブトムシメカたちは次々と飛んでくる。そして、そのうちの一機がラウラに触れると突然爆発した。

 

「まさか、こいつらは動く爆弾・・・・・」

 

ラウラはAICを展開しようとしたが背後からも次々とカブトムシメカが襲い掛かってくる。気が付けばすでに周りはカブトムシメカだらけだった。

 

「これで自慢のAICも使い物にならないな。」

 

「くっ、おのれ・・・・・」

 

この状況でもラウラは戦闘を続行しようとする。

 

「もう、そのぐらいにしてやれ、ミューゼル。」

 

そこへ千冬が止めに来た。

 

「教官!」

 

「織斑先生。」

 

「この模擬戦、このまま続行しても明らかにボーデヴィッヒの負けだ。どうしても続けたいのなら次のタッグトーナメントで勝負をつけろ。」

 

「ですが教官!」

 

「この状況を見てもまだ自分は勝てると言えるのか?悔しいのなら当日までに対策を練ることだ。次の戦いのために対策を考えるのも戦いの一つだと教えたはずだぞ。」

 

「くっ!・・・・・・はい。」

 

そう言うとラウラはシュヴァルツェア・レーゲンを解除する。それを確認するとカブトムシメカたちは全機ビートマイザーへと戻っていく。

 

「この屈辱・・・・・必ず晴らしてみせるぞ!」

 

そう捨て台詞を吐くとラウラはアリーナを後にして行った。

 

「すげえ新装備だな、タクヤ!」

 

弾たちはブルービートの方へと駆けていく。

 

「ああ、予想以上の性能だ。」

 

「これならあんな奴の反則能力もへっちゃらね!」

 

「ハハハハハ。」

 

一同が笑っている中シャルルのみ複雑な表情をしながらその光景を見ていた。

 

「・・・・・・・・」

 

千冬は黙ってシャルルを見つめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮 シャルル&弾&タクヤルーム

 

「ふう、今日もいろいろあったけど何とか凌いだな・・・・・。」

 

弾は疲れながら自分の自分の机に座る。シャルルが転校してきたことによって本来ならタクヤと弾とは別の部屋にするはずだったのだがまだ部屋の調整ができていないため現在は大部屋に移動し、三人で生活していた。

 

「よ~し、デュノア。今日はみんな汗かいて疲れたことだし、シャワーでも浴びて食堂に行こうぜ!」

 

弾はそう言うと準備を始める。この大部屋は普通の部屋と違い浴室も広い。そのため風呂もある。

 

「い、いや!僕は一番最後でいいよ。」

 

「またか?まあ恥ずかしがり屋なのはわかるけどよ、別にお互い男なんだし・・・・・」

 

「よせよ弾。シャルルはフランス人で俺たちと習慣が違うんだ。こっちの習慣になれるのも大変なんだから勘弁してやれよ。」

 

「そうか・・・・しょうがねえな。じゃあ、俺が入っている間、くつろいでいてくれよ。」

 

「う、うん・・・・」

 

「じゃあ、俺はちょっと外で電話してくるよ。」

 

「会長にか?」

 

「ああ、ビートマイザーの改良点とかも話したいし・・・・・」

 

そう言うとタクヤは外へと出て行った。

 

「じゃあ、俺先に入るわ。デュノアは悪いけど待っていてくれ。」

 

「うん。僕は本でも読んでいるから。」

 

そう言うと弾は浴室へと入って行った。シャルルは弾が服の下にビーコマンダーを隠したのを確認するとこっそりと持ち出して行った。

 

「ごめんね、五反田君。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮の外

 

「ああ、母さん?タクヤだけど。」

 

『タクヤ?どうしたの?』

 

「いや、今日届いたビートマイザーについてなんだけど。」

 

タクヤはスコールにビートマイザーを使ってみて今後どうするかを連絡しあっていた。

 

「それで手に持つよりも複数の場所に配置させて展開の方がいいような気がするんだけど・・・・」

 

『そうね・・・・・確かに手に装備させると展開する前に止められる可能性があるものね・・・・』

 

「その点について改良が加えられるかな?俺の方もマドカや弾と相談して考えてみるけど。」

 

『分かったわ。ところでタクヤ・・・・・・』

 

「何?母さん。」

 

『あなたのところにいるシャルル・デュノア君のことなんだけど・・・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何これ?性能が明らかに現在の第三世代型を凌駕している・・・・・・それにリミッター!?パスワード入力が必要!?」

 

シャルルは浴室から持ち出したビーコマンダーをパソコンに接続させて解析していた。解析を急ぐあまり後ろから誰かが侵入したのかも気づかなかった。

 

「これでもない!早くしないと五反田君が・・・・・・・」

 

「そこまでだ。」

 

「!?」

 

シャルルは恐る恐る後ろを振り向くとそこには千冬が立っていた。

 

「お、織斑先生・・・・・どうしてここに・・・・」

 

「デュノア!」

 

そこへタクヤが慌てて戻ってきた。

 

「タクヤまで・・・・・・」

 

「おいおい、いったい何騒いでんだ?」

 

何か変だと思ったのか弾も浴室から戻ってきていた。弾は部屋の状況を見りなり驚く。

 

「千冬姉・・・・これは一体どういう事なんだ?」

 

「ミューゼル、五反田。すまないが後で私の部屋に来てくれ。大事な話がある。」

 

千冬はそう言うと弾にビーコマンダーを返し、シャルルと共に部屋を後にして行った。弾はただ一人呆然としていた。

 

「一体全体どうなってんだ?タクヤ?」

 

「千冬姉のことだからきっと母さんから言われたんだ。」

 

「言われたって・・・・・お前のさっき何か聞いたのか?」

 

「ちょっと前電話で。詳しくは向こうで話す。ここで誰かに盗見聞きでもされたら大変だしな。」

 

タクヤと弾は急いで千冬の部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬の部屋に行くとすでにマドカが来ていた。

 

「お兄ちゃん!弾さんまで!」

 

「マドカちゃんまで?千冬さん、いつ体全体どういうことなのか説明してくれ。」

 

千冬は全員を席に座らせるとしばらく時間をおいてから話し出す。

 

「まず、これはお前たちビーファイターチームだから話せることだ。今後のこともあるから厳密にして聞いてくれ。」

 

千冬はシャルルの方を見る。

 

「まず、デュノアは男ではない。」

 

「「え?」」

 

「数日前、デュノアがこちらに転校してきた日の夜にスコール会長から連絡があってな。すべての素性を知らされた。それ故に私は常に監視の目を光らせていた。それはタクヤ、ついさっき電話で聞いていたな?」

 

「ああ、デュノアの本当の名はシャルロット・デュノア。確かにデュノア社長の娘ではあるが愛人との子でここに来た目的は俺たちビーファイターのインセクトアーマーのデータを盗むためだ。」

 

「む、娘!?」

 

「愛人と子供って・・・・・・・」

 

「さらに言えばデュノアの実母が亡くなったのが二年前、身寄りのなかったデュノアは偶然IS適性があったことによってデュノア社に引き取られた。そして、その頃デュノア社の経営が悪化した。」

 

「悪化って、確かデュノア社って量産機ISシェア世界第三位なんだろ?コスモアカデミアでもテスト用としてラファールが採用しているし・・・・・・」

 

「だが、所詮は二世代機、三世代には劣る。三世代型を作るためにはそれなりのコストも技術の必要になる。そして、頼むの綱となったのがお前たちビーファイターがいるこの学園ということだ。」

 

「確かにインセクトアーマーには今現存しているISよりも高い性能を誇っていますからね。」

 

「そして、それを動かしている内の二人が男である俺と弾。確率的に男性を装って注目を浴びるための広告塔になれば簡単に盗みやすくなる。・・・・・・・・それが狙いだったんだよな?デュノア。」

 

タクヤは黙っているシャルルを見る。

 

「・・・・・・・そうだよ。ミューゼル君と織斑先生の言う通り、僕は性別を装ってデータを盗むためにこの学園に来た。お父さんの命令でね。」

 

「千冬お姉ちゃん、このままだとデュノアさんは・・・・・・」

 

「おそらく、祖国に強制送還され牢獄入り。さらに言えば代表候補生剥奪は決まりものだな。」

 

「なんて父親だ!やってることがもう人間じゃねえ!」

 

弾は拳を握り締めながら言う。

 

「もういいんだ、わかっちゃったんだから。バレた以上、僕は織斑先生の言う通り、本国に戻されて牢屋入りだ。よ。」

 

シャルルは諦めたように言う。

 

「諦めるんじゃねえよ!悔しくないのかよ!お前だって本当はこんな事したくなかったんだろ?」

 

「・・・・・・・僕だって本当は君たちにこんなことはしたくなかった。でも、仕方がないじゃないか!僕には居場所がないんだ!母さんが死んだときから!だからこうでもしないと生きていけなかったんだ!」

 

シャルルは泣きながら言う。それは明らかに今まで必死に隠し続けてきた辛さで目から大量の涙が流れ出す。

 

「僕はもうあんな場所に戻りたくない!牢屋にも入りたくないよ!でも・・・・・」

 

シャルルは泣きながら跪いた。そんなシャルルを見てタクヤたちは何とも言えない顔になる。

 

「千冬姉、何とかデュノアを助ける方法はないのか?せめて、デュノアの新しい居場所を探すことも・・・・。」

 

「そのことに関してはデュノア、お前の答え次第で決まる。」

 

「え?」

 

「そろそろ迎えが来る。」

 

千冬がそう言うと外から大きな物音が聞こえてきた。四人が外に出てみると寮の外で大型の輸送ヘリが止まっていた。

 

「迎え来たぜ!」

 

ヘリからオータムが降りてくる。

 

「オータムさん!?なんでここに?」

 

「そいつを迎えに来たからさ。」

 

オータムはニヤニヤしながらシャルルに指を指す。

 

「まっ、待ってくれ!デュノアは学園の事項で外部からの干渉は一切ないはずだ!いきなり連れて行くなんてひど過ぎる!」

 

「その心配はないわ。」

 

タクヤが説得をしようとしたときヘリから続いてスコールが降りてくる。

 

「母さん、心配がないって・・・・・」

 

「彼女にはちょっと決別してもらうの。」

 

「え?決別?」

 

「そう、自分の過去との決別をね。だから、牢屋に入れたりそんなことはしないわ。だからいらっしゃい、デュノアさん。」

 

「は、はい・・・・・」

 

シャルルはスコールに案内され、ヘリに乗って行く。ヘリは飛翔し飛び去って行ってしまった。

 

「大丈夫かな・・・・・アイツ。」

 

「お母さんのことだから何か考えがあるとは思いますけど・・・・・」

 

「今は母さんを信じるしかない。」

 

タクヤたちは心配そうに夜空を眺めた。

 

 

 

 




武器紹介

ビートマイザー

ビーファイターの新武装として開発された試作装備。ベースは仮面ライダーカブトの「ゼクトマイザー」。黒歴史。
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