三軍団の総力を結集して作り上げた最強の合体怪人デスマルトは、ビーファイターの知恵と勇気、そして仲間とのチームワークによって倒された。
そして、ジェラ、ギガロ、シュヴァルツの三人はいつぞやと来るガオームの罰に怯えながら待っていた。
ジャマール要塞
「おのれ、ビーファイターめ・・・・・」
ギガロは、頭を抱えながらしゃがみ込む。近くに座っているジェラとシュヴァルツも同じような状態になっていた。
度重なる失敗と今回の敗北。
三軍団の総力の結晶ともいえるデスマルトも手柄の取り合いで倒されてしまった。
流石に今回ばかりはガオームも許してはくれないだろう。
そう思った矢先、薄暗い要塞の中で電撃が走る。
「ひぃい!!」
「あぁああ!!」
「ぐわあぁぁ!」
電撃は三人を襲い、その直後にガオームが姿を現す。
「が、ガオーム様!!」
三人は慌てて土下座をする。
「三人とも自らの無能を少しは思い知ったか?」
「「「は、ははあぁ~!!!」」」
三人は土下座をしながら言う。しかし、ガオームの怒りがこれだけでおさまるのなら苦労しない。
「ビーファイターとの度重なる敗北・・・・・・最早我慢ならん!!」
「お、お願いでございます!今一度・・・・いま一度あの虫けらと・・・・・・」
ジェラは頭を下げながら言おうとするがガオームは、そんな三人に怒鳴り返す。
「奴らが虫けらならお前たちはゴミだぁ!!」
「「「はっ、ははあぁぁぁ!!」」」
最早三人に言い逃れる余地はなかった。
「・・・・・ここまでか。」
「せっかく幹部の座に上り詰めたというのに・・・・・・」
「これで終わりだぁ・・・・ギロチン送りだよぉ・・・・・どうする?ねえねえ、どうする?」
三人は怯えながら言い合う。
「・・・・・しかしだ。我が要塞にゴミを捨てる場はない。」
「「「!?」」」
ガオームの言葉に三人は思わず顔を上げる。
「地上へ向かい、直々にビーファイターと対決せよ!」
「ビーファイターと我々が?」
「お、おぉ・・・・・」
「うっそぉ~!?」
「奴らに倒されてゴミとして朽ちるか、奴らを倒して英雄となるか・・・・・・それはお前たち次第だ。」
おそらくこれが三人のラストチャンスであろう。三人は顔を合わせる。
「最後のチャンスという事か・・・・・」
「よかったぁ~!!」
「ガオーム様のありがたき慈悲・・・・」
「だが、忘れるな。勝利亡き者には明日はない。この広間の絨毯は歴代幹部の血によって染められているものなのだ。」
「「「ち、血っ!?」」」
三人は床の絨毯を見る。真紅に染められているのはてっきり元からだと思っていた。それが過去の幹部の血だと聞いて思わずゾッとする。
「さあ、それでは行け!!」
三人は立ち上がる。
「行くぞ!」
三人は顔を合わせると広間を後にして行く。
「・・・・奴等、果たしてどこまでやってくれるか。」
コスモアカデミア 通信室
「はい、こちらコスモアカデミア・・・・・・了解しました。」
一人のオペレーターが連絡を受けると室内の中心に座っているスコールの方を見る。
「会長!ジャマール戦闘機の編隊が都内上空に出現!ビーファイターの出動要請が出ています!」
「また?この時間は・・・・・・・まだ授業中じゃない。」
スコールは時計を見ながら言う。
「どうするんだスコール?タクヤたちに連絡を入れるか?」
「・・・・仕方ないわね。すぐに三人に招集をかけて。ビートマシンをオートパイロットで発進!現場で合流させて!」
「了解!ビートルーダー、スタッガータンク、レッドジャイロ、オートパイロット操縦で発進!」
コスモアカデミアの敷地が開き、そこからビートマシンを収納した大型コンテナが出現する。コンテナの射出口が開くと自動操縦になっているビートマシンが三機一斉に発進して行った。
IS学園 一年一組
一方、IS学園ではタクヤたちが授業を受けている真っ最中だった。
「・・・・っと、これによってISは、形態移行へ行われ・・・・」
その直後、タクヤたちのビーコマンダーが警報が鳴る。
「えっ!?はっ!?な、なんの・・・・」
「あっ、山田先生ちょっとすみません。」
タクヤたち三人は頭を下げるとビーコマンダーで通信をする。
「はい、タクヤです。・・・・・・えっ?ジャマールが!?はい、すぐに出動します!!」
「山田先生、すみません。私たち急用が入ったので少し抜けます。」
「えっ?は、はい。」
通信を切るとタクヤたち三人は真耶に頭を下げると教室から出ていく。
「「「重甲!!」」」
三人はビーコマンダーを翳し、重甲する。
「急ぐぞ!」
三人は、専用バイクに乗り込んで現場へと急行する。
一方、ジャマール戦闘機は都市への攻撃を開始していた。
「「「きゃああぁぁぁ!!」」」
ビルは破壊され、地上へ瓦礫が落下していき、人々は逃げ惑う。
「くそ、ジャマールの奴等、証拠にもなくまた攻めてきやがって・・・・・」
途中でスタッガータンクに搭乗したジースタッグは、モニターを見ながら言う。
「どうして戦いをやめようとしないんでしょう。無駄に血が流されるだけなのに・・・・・・」
「・・・・・とにかくこれ以上の被害を出さないためにも戦うしかないんだ。二人とも行くぞ!」
ブルービートが言うと同時に三機はジャマール戦闘機へと向かっていく。ジャマール戦闘機もレーザーで攻撃を開始するがビートマシンはビクともしない。
「行くぜ!スタッガーシザース!!」
スタッガータンクは鋏で飛んでくるジャマール戦闘機を捕えると360度フル回転し、投げ飛ばす。制御不能になった戦闘機は他の機体とぶつかり大爆発する。
「よし、一気に片づける。」
ビートルーダーはスタッガータンクの後方からマグネアタッチメントを装着し、レッドジャイロに背後を飛んでいる戦闘機に向ける。
「ビートラクター!!」
マグネットアタッチメントから磁力ビームが発射され、戦闘機たちはアタッチメントに引き寄せられ捕まる。ビートルーダーはモデルになっているカブトムシの如く戦闘機を後ろに放り投げる。戦闘機は背後の山に落ちると勢いよく爆発した。
レッドジャイロも他の二機に負けず、機動力を利用して戦闘機の前方から背後に回り込む。
「レッドパルサー!!」
レッドジャイロからレーザーが発射され、ジャマール戦闘機は回避行動をとる前に次々と撃ち落とされていく。
三機のビートマシンによってジャマール戦闘機はあっけなく一掃された。
「どうだ、軽いもんだぜ!」
ジースタッグはタンクから出ると腕を振るいながら言う。ブルービート、レッドルも続いて降りてくる。
「あぁ、どうにか被害は最小限に抑えられたようだな。」
「・・・・・・本部に連絡してみたけどこの辺の住民の避難は完了しているそうです。」
「そうか。じゃあ、俺たちもそろそろ学園に戻ろ・・・!?」
その時三人は背後から何かが近づいていることに気が付き、後ろを振り向いてみる。
「あれは・・・・」
後ろから歩いて来ていたのはギガロ、シュヴァルツ、ジェラの三幹部であった。しかし、いつもと違い三人からは何か強いオーラのようなものを感じさせられた。
「「「・・・・・・」」」
三人は、思わず身構える。三幹部の方も三人の目の前で立ち止まる。
「今日は我らが相手だぁ~!ビィーファイタァー!!」
「幹部三人が私たちと?」
「お前たちに勝つ以外、我らに生き残るすべがないのだ!」
「これまで受けた数々の屈辱と恨み・・・・・返させてもらうぞ!!」
「行くぞ!」
ギガロが言うと同時に三幹部は臨戦態勢に入る。ビーファイターも同じように構える。
「さあ、戦え。ビーファイターと一対一でとことん戦ってみせるのだ」
空から雷鳴が鳴ったと思いきや、ガオームの巨大な手が六人を捕える。
ジースタッグとギガロは森へ。
レッドルとシュヴァルツは工場地帯へ。
そして、ブルービートとジェラは海岸沿いへと放り出された。
ジェラとブルービートは身構える。
「ブルービート!これで心置きなく最後まで戦えるな!」
ジェラは電磁鞭を構えながらブルービートと対峙する。
「ふむ。」
その様子をギガロは掌にある水晶から見ていた。
ブルービートだけではない。ジースタッグ、レッドルの姿もある。
「・・・・・・ビーファイター、お前たちの力を解くと見させてもらおう。」
一方、アマゾンの深い森の中では
「・・・・・・・何か不気味な予感がする。」
森の奥で沈黙していたグルは目を開いて言う。
「巨大で邪悪な力が動き始めておる・・・・・・」
連載再開するとしたらブラックビート頭状花今では頑張る予定です。
次回は「大首領ガオーム」の予定。