重甲ISビーファイター   作:赤バンブル

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「重甲ビーファイター」の第一話ベースです。

戦闘描写は難しいのでかなり雑です。


ジャマール襲来!

宇宙と異次元の狭間

 

宇宙と異次元の狭間で巨大な腕のような形をした要塞が刻一刻と地球へと向かっていた。その要塞内では戦闘員らしき連中が何かを呼んでいるようだった。

 

「ガオーム、ガオーム。」

 

「ガオーム、ガオーム。ガオーム、ガオーム。」

 

戦闘員たちの前には幹部らしき三人が待機していた。しばらくすると首領ガオームが姿を現した。

 

「我らジャマールの絶対権力者にして・・・・」

 

「我らの偉大なる首領!」

 

「ガオーム様。」

 

三人の幹部ジェラ、シュヴァルツ、ギガロが見ている中ガオームは表情がわからぬ顔で言う。

 

「これより、地球への侵略を開始する。」

 

「「「オー!」」」

 

「ジャマール要塞、突入!」

 

ガオームの指示の元、ジャマール要塞は地球へと突入していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コスモアカデミア 会長室

 

「ついに来たようね。」

 

「うむ。」

 

会長室ではスコールとグルが空から迫って来るジャマール要塞を見つめる。そこへタクヤ、マドカ、弾の三人が入ってきた。

 

「ジャマールが来たって本当なのか、母さん!」

 

「ええ。」

 

「だったら今すぐ行こうぜ!」

 

弾はすぐに行こうとするがその弾の目の前にオータムが現れる。

 

「待て、今すぐ行ってどうするつもりだ?」

 

「え?でも、ビーファイターはジャマールと戦うために作られたんだろう?だったら今すぐ・・・」

 

「既に日本政府がIS部隊を発進させて対応しているわ。今出動しても敵と誤解されるのが落ちよ。」

 

「でも・・・・」

 

「弾、今は待とう。いくら日本政府でもジャマールにISが無力と分かれば黙っていないはずだ。」

 

タクヤたちから言われたことに弾は黙って従うしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本上空

 

日本上空では日本のIS部隊とジャマールの戦闘機部隊が交戦状態になっていた。この部隊にはIS学園の教師にも緊急招集で一部が集まられていて、その中には織斑千冬の姿もあった。

 

「な、何なんだ・・・・この状態は・・・」

 

その光景は千冬にとっても信じられないことだった。現代の兵器の中で最も上位に位置するISがたかが異星人の戦闘機に押されている。ISには絶対防御と言う操縦者の死亡を防ぐ能力とその前に防御するシールドバリアーが存在する。しかし、この戦闘機たちを相手にIS部隊は一人一人が戦闘機のミサイルとビーム一発で一瞬にして肉塊となって散るのだ。相手は武装に気をつけて対処すれば何とかなる相手だが数が多すぎる。こちらが少数なのをいいことに戦闘機たちは部隊を気にすることなく街の破壊を優先していた。一瞬にして肉塊とかする同僚を見て部隊は逃げることを優先にするあまり次々と撃ち落されていく。

 

「くっ!何がISだ!これじゃあ・・・・みすみす死にに行くようなものではないか!」

 

千冬は次々と撃ち落されていく部隊を見ながらも必死に応戦する。そして、背後からも敵が今に撃とうとしていた。ところがミサイルを撃とうとした瞬間、戦闘機は謎の爆発を起こして墜落していってしまった。千冬が振り向くとそこには無数のカブトムシたちが戦闘機に向かって飛んで行っていた。戦闘機は次々と撃つ落とされていき、地上へと落下していく。だがそれと同時に昆虫たちも燃えながら死んでいく。その光景は千冬にとってもあまりにもむごい光景だった。

 

「シールドエネルギーが残り少ないか。一旦着陸するしかない。」

 

千冬は昆虫たちに感謝しながら地上へ戻っていった。一方ジャマール要塞にいるガオームは丁度手ごろな高層ビルを見ていた。

 

「あの建物を我がジャマール地球前線基地にする。」

 

ガオームの手の埋め込まれている水晶が光りだし、その光は要塞内で増幅されそのビルに注がれる。すると一瞬にしてビル周辺は一瞬にして荒れ地と化してしまった。取り残され混乱している人々の目の前にジェラ、シュヴァルツ、ギガロが現れる。

 

「聞け、人間共! 我らが偉大なるガオーム様がここをジャマール地球前線基地とされた!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「狩れ!!狩りたてよ、モルモット用の人間を捕獲するのだ・・・狩れ!狩りたてよ・・・・」

 

要塞内でガオームが言っている中、街ではジャマーたちが人間を誘導していた。

 

「さあ喜べ、いいところへ案内してやる!今日からお前たちはガオーム様の奴隷となったのだ!!」

 

勿論これに反抗した女尊男卑主義者の女性たちもいた。だが目の前で一人リンチにされたため全員怯え、ただついて行くしかなかった。千冬はISスーツの姿で茂みの中からその光景を目の当たりにしていた。誘導されている人たちの中には数馬、弾の妹の蘭もいた。

 

(まさかこんな事態になるとは・・・・このままここに隠れていてもいずれ・・・)

 

「やめて!」

 

そんな中一人の年端のいかない少女がジャマーたちに囲まれていた。少女の手にはカブトムシが入った籠があった。

 

「こいつらにやられた仲間もいる。昆虫は敵だ!」

 

「ちょっとアンタたち!そんな小さい子供相手に何やっちゃってんのよ!」

 

そこへ蘭が駆けつけて少女を庇う。

 

「黙れ!邪魔をするな!」

 

ジャマーの一人が蘭をはたく。はたかれて倒れた蘭を数馬が庇う。

 

「やめてください、女の子なんですよ!」

 

「黙れと言って・・・うお!」

 

ジャマ-は後ろから走ってきた千冬に突き飛ばされる。蘭と数馬は千冬の方を見る。

 

「「千冬さん!」」

 

「大丈夫か?五反田、御手洗。」

 

千冬は言いかけた直後ジャマーたちが一斉にして千冬に襲い掛かる。千冬は自分の身体能力を活かしてジャマーたちを蹴散らしていく。千冬の予想以上の能力にジャマーたちは苦戦するがそこへ剣が飛んでくる。千冬は命中寸前で何とか避ける。するとジャマーたちの後ろから顔の右半分に金属のマスクを付けている傭兵戦士サーベライザが現れる。

 

「抵抗する者は許さん! 喜べ、貴様はこの傭兵軍団切手の使い手・サーベライザ様のサーベルで地獄に送ってやる!」

 

サーベライザは剣を構えながら徐々に千冬たちに近づく。千冬も今回ばかりはダメかと考えていた。そこへまた昆虫軍団が加勢してきた。

 

「な、なんだコイツ等は!?」

 

突然の昆虫軍団にサーベライザたちは混乱する。

 

「昆虫たちが私達を助けてくれているというのか?」

 

「今のうちに逃げましょう!」

 

三人は急いでその場から走って行く。だがそこへまたジャマールの戦闘機が攻撃をしてくる・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コスモアカデミア ロビー

 

「・・・・・・」

 

弾は落ち着かず歩き回っていた。近くのソファではタクヤとマドカが新聞を読んでおり、時が来るのを待っていた。グルも同様にお茶を啜りながら落ち着いている。そんな時弾の携帯がアラームを鳴らした。相手は母親の蓮からだ。

 

「はい、俺だけどどうしたの母さん?・・・・・え?蘭が!?」

 

弾は顔色を変えて電話を聞く。内容によると蘭が数馬と一緒に買い物に行ったのだがまだ戻ってきていないというのだ。弾は不安な顔でタクヤたちを見る。

 

「どうしたんだ?」

 

「蘭が数馬と一緒に街に行ったんだがまだ帰ってきていないんだ。携帯に連絡しても出ないということはまさか・・・・」

 

「・・・・・時は来た。」

 

グルは目を開けて言う。それと同時にスコールがきた。

 

「いよいよ出動よ、準備はいい?」

 

「え?行っても大丈夫なんですか!?」

 

「さっきの情報でIS部隊が全滅したって聞いていたわ。その中にブリュンヒルデ・織斑千冬もいたそうよ。」

 

「なんだって!?」

 

タクヤは思わず驚いた。第二回モンドグロッソ優勝以降から現役を引退してIS学園の教師でもしていたと思っていたがまさか前線に行っていたとは思ってもいなかった。

 

「現在捕まった人々はこのポイントにいることが確認できたわ。」

 

「じゃあ、蘭もそこに!」

 

「よし、ビーファイター出動だ!」

 

三人は急いで現場へと急行していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬たちは結局捕まってしまいジャマール前線基地へと連れて行かれていた。千冬は人々の前で磔にされて、その千冬の前ではジャマーたちが奇妙な踊りをしていた。

 

「抵抗するものには死あるのみだ。見ているがいい・・・」

 

サーベライザは千冬の首にサーベルを向ける。女尊男卑主義の女性たちは泣きながらその光景を見ていた。最も誰もが千冬のファンだったということもあったが。

 

「千冬さん・・・・」

 

「ああ!私達の千冬様が~!!」

 

「もうこの世も終わりよ!」

 

「泣け、泣いて許しを請えば助かるかもしれんぞ?」

 

「例え私が死のうとも知ったことではない!やりたければ好きにしろ!」

 

「何!」

 

「私はこの手でたった一人の弟を見捨てた最低な人間だ。死んでも後悔しない。」

 

「この尼が・・・・そんなに死にたければそうしてやる!」

 

「待てえ!」

 

サーベライザが剣を振りかざそうとした瞬間、タクヤ、マドカ、弾の三人が駆けつけてきた。

 

「お兄い!・・・って隣にいるのは一夏さん!?」

 

「弾!タクヤ!マドカ!」

 

「一夏!?」

 

突然現れた三人に驚いているサーベライザであったが一番驚いていたのは千冬だった。それもそのはず目の前にいるタクヤは一夏と瓜二つだったからだ。それをお構いなしに一夏たちはジャマーたちを蹴散らしていく。

 

「貴様ら!もう許さんぞ!」

 

サーベライザは千冬のことを忘れ、三人の方へと行く。三人はビーコマンダーを取り出し、上に掲げる。

 

「「「重甲!!」」」

 

三人はそれぞれ青、赤、緑の光に包まれ、その全身を装甲で覆っていく。瞬く間に三人はブルービート、レッドル、ジースタッグへと姿を変える。

 

「え?お兄いと一夏さんが!?」

 

「やっと来た!」

 

「い、一夏・・・・どうして・・・」

 

「貴様ら、何者だ!」

 

「重甲ビーファイター!!」

 

 

 

 

 

重甲ビーファイター・・・・それは、昆虫の様々な能力と人類の最先端科学とが合体、誕生した新戦士である。

 

 

 

 

 

「行くぜ!」

 

ジースタッグはジャンプして一人のジャマーをまるでクワガタが角で相手を捕らえるように両手で頭を押さえる。

 

「い、痛てえ!いててて!」

 

ジャマーはあまりの痛さに抵抗しようとするがジースタッグはジャマーを振り回し、他のジャマーたちを吹き飛ばしてしまう。ブルービートは短距離飛行をし、ジャマーたちを蹴散らした後、千冬を開放した後追ってきたジャマーを容赦なく殴り倒す。レッドルは数馬たちの所に駆け寄り、近づいてきたジャマーたちを容赦なくインプットマグナムで射撃する。ちなみに他の人々は先に逃げて行った(主に女尊男卑主義者)。

 

「早く逃げて・・・・」

 

「一夏!お前は一夏なのか!?」

 

「お兄い!一体どういうこと!?」

 

逃げるように促そうとしているのに千冬と蘭はブルービートとジースタッグを責めようとする。

 

「あの二人とも、今はそんなことを言っている場合じゃ・・・・」

 

「お兄ちゃんと弾さんを苛めないでください!」

 

「お兄ちゃん!?一夏さんが!?」

 

「お前まさか・・・・」

 

 

 

「ガオームゾーン、発動!!」

 

その直後、空が急に暗くなり巨大な腕がブルービートたちを掴み上げ歪んだ空間へと引き入れた。ブルービートたちは巻き添えで連れて来てしまった千冬と蘭、数馬を庇いながら辺りに警戒する。六人の目の前に巨大なサーベライザの顔が現れる。

 

「貴様らまとめて地獄へ送ってやる!!」

 

サーベライザの剣が六人を襲う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガオームゾーンとは、首領ガオームだけが発生させることのできる超次元のバトルフィールドである。ガオームゾーンの中では、ジャマール怪人たちのエネルギー変換率が高まり、異次元兵士としての最高のパワーが発揮できるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「マドカ、後ろだ!」

 

ジースタッグはレッドルの背後にいるサーベライザに向かってインプットマグナムを撃つがサーベライザは一瞬にして消え、避けられてしまった。更に急に上から現れ、三人を斬りつけていく。

 

「二人とも目を離すな!」

 

また次元が歪み、三人はバラバラにされ、ジースタッグは黒いマントや剣に襲撃され、ブルービートは様々な空間に落とされ、レッドルは周りの柱の電撃に襲われる。三人はどうにか千冬たちを庇うが徐々に傷付けられていき、全員集まったところで遂に倒れてしまう。

 

「一夏!」

 

「お兄い!」

 

「三人とも・・・・」

 

「はははは!とどめだ!」

 

サーベライザは剣を構えて迫って来る。ブルービートたちはなんとか起き上がり自分たちの武装を確認する。

 

「「「スティンガーウェポン!!」」」

 

三人が背中に手を伸ばすと武装が転送される。

 

「スティンガーブレード!」

 

「スティンガークロー!」

 

「スティンガープラズマー!」

 

三人は武装を展開した後サーベライザに迫る。

 

「小癪な真似を!」

 

「それはテメエの方だろうが!」

 

ジースタッグはクローで掴み、サーベライザを持ち上げる。するとクローを回転させ地面へ叩き付ける。レッドルも負けず、スティンガープラズマーでサーベライザを拘束して攻撃する上に動きを封じる。ブルービートはスティンガーブレードを高速で回転させ一気に接近する。

 

「ビートルブレイク!」

 

「ぐわああああ!!」

 

三人は後ろを振り向く。サーベライザは苦しみながら大爆発をし、そこには何も残らなかった。それと同時にガオームゾーンが解除され、六人は元の次元へと放り出された。

 

「助かったぜ。ありがとうな、三人とも。」

 

数馬は感謝しながら言う。ところがほかの二人はブルービートとジースタッグを見ながら何か言っていた。

 

「お兄い!これは一体どういうことなの!どうしてお兄いがISを使えるの!」

 

「こ、これは・・・・」

 

「一夏、今までどこに行っていたんだ!私は心配していたんだぞ!」

 

「・・・・・・」

 

困った状況の中、光が飛んできてグルに姿を変える。

 

「ビーファイターよ、すぐにこの場から引きかえせ。このままここにいるのは危険だ。」

 

「グル!どうしてここへ!」

 

「なんだこの化け物は!」

 

一同は混乱するが取り敢えずすぐその場を後にして行った。

 




ここでの登場キャラ

織斑千冬

タクヤ(一夏)、マドカの実の姉。今回は緊急招集により打鉄で出撃していた。

五反田蘭

弾の妹。ビーファイターのことについては知らなかった。


次回は千冬対スコールの対決の予定にしています。

次はいつ書こうかな・・・。
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