ジャマールの前線基地を破壊し、敵の撃退に成功したビーファイターであったが彼らはIS学園に通うことになる。
一年一組
「はあ・・・・・」
入学初日一時間目の授業が終わり、弾は席でため息をついていた。
「どうしたんだ?そんなにため息なんかついて?」
隣の席ではタクヤが紙に何か図面を書いている。そんなタクヤを弾は呆れて見る。
「タクヤ・・・・オマエ周りを見て気にしないのか?み~んな女子なんだぜ?」
「まあ、それはしょうがないじゃないか。元々女子高みたいなもんなんだし。」
「お前っていつもそう言う何かの研究に没頭しているよな。」
「いいじゃないか。ジャマールはいつ襲ってくるのか分からないんだから。でも、自己紹介の時はすごかったな・・・あんなに叫ばれるとは思わなかったよ。」
タクヤは笑いながら言う。
朝のHR(回想)
「タクヤ・ミューゼルです。これから一年よろしくお願いします。」
タクヤは弾の自己紹介の後、自分の自己紹介も丁寧にやった。すると弾の時も同様だったが女子勢は大声で騒いだ。
「きゃああああ!!!男子二人目来た~!!!」
「しかもかなり理知的って感じ!」
「生まれてきてよかった~!お母さん私を生んでくれてありがとう!!!」
「は・・・・ははは・・・・」
女子生徒の反応に思わずタクヤは苦笑いをする。千冬も一瞬くすっと笑いかけてしまったが慌てて気を取り直し、生徒たちを注意する。
「こら!お前たちHR中なんだから静かにせんか!」
「きゃああ~~!!本物の千冬様に怒られちゃった~!」
「私!あなたのファンなんです~!」
むしろ逆にうるさくなったのであった。
「それでうるさくなって大変だったな・・・・・その後、箒に絡まれたときどう誤魔化すのか大変だったし・・・」
「まあ、名前が違うのに本人だと誤解されるのも無理ないからな(まあ本物だけど・・・)。ところでよ・・・・副担任の山田先生可愛くね?俺だったらさ、もし年上じゃなかったら付き合って・・・・」
「ちょっと宜しくて?」
「ん?」
そこへ金髪の少女がタクヤたちの所へやって来た。
「君は確かイギリス代表候補生のセシリア・オルコットさん。」
「まあ、男の分際で私の事をご存じなので・・・・・・」
そのときセシリアの言葉が止まった。無理もない。彼女の背後ではマドカが殺気全開で彼女を睨み付けているのだ。マドカはセシリアを監視している。ちなみに前の時間はタクヤに声を掛けてきたポニーテールの女子も似たようなことで彼女に睨みつけられていた。
「それで俺たちに何の用かな?」
「え・・・・・・えっとその(汗)・・・・男のあなた方はISについてわからないこともあるでしょうから、どうしてもと言うのであれば、教えて差し上げてもよろしいかと思いまして・・・・・(チラチラ)。あなたのような、出来のよろしくない方に施しをするのも、エリートの務めというものですから・・・・・(汗)。」
セシリアは後ろで目を光らせているマドカに怯えながら言う。
「気持ちは嬉しいんだけど遠慮しておくよ。俺も弾も一様企業から来てある程度のことは知っているから。」
タクヤが優しく声を掛けるとマドカは殺気を解いて自分の席に戻る。セシリアは殺気がなくなったことを確認するとホッと息をする。
「そ、そうですか。もしわからないことがあっても教えませんわよ。貴方が泣いて頼まれても。また来ますわ!」
彼女は逃げるように去っていた。
「なあ、タクヤ?マドカのあの殺気、何とかならないのか?」
「いや、アイツの事だからな。でも、俺の事を思ってやっている行為だからいいんじゃないかな?」
「おいおい・・・」
ジャマール要塞
「答えよ!ジャマールとは!」
「「「ジャマールとは!」」」
「光を闇に変え・・・」
「善を悪に変え・・・」
「全宇宙・・・・全次元を憎しみと争いに染め上げ、我らの植民地として支配下に置く!アハハハハ!それこそが!」
「「「それこそが!ジャマール!ジャマール!」」」
一方ジャマールでは首領ガオームが次なる作戦を練っていた。
「ジャマールの大いなる前進をを邪魔するビーファイターを抹殺せよ!」
「「「はは~!!」」」
「アハハハハハ!ハンマコング!」
戦闘メカ軍団団長シュヴァルツは両手から電流を流しながら両手と頭部がハンマーの戦闘ロボットハンマコングを呼び出す。
「ハンマコング!」
「ヌフフフフ~!!!まず手始めのこのシュヴァルツ率いる戦闘メカ軍団がビーファイターの首を撃ちとってごらんに入れましょうぞ!」
「うむ、期待しておるぞ。シュヴァルツ。」
そう言うとその場は解散になったのだがシュヴァルツは自分の研究室でコンピュータを操作していた。
「いくらビーファイターを倒すからと言ってそのまま倒すだけでは面白くない・・・・おっ!」
シュヴァルツはコンピューターでのハッキングでビーファイターがIS学園にいることを突き止めた。
「いい事思いついちゃった~!思いついちゃった~!アハハハハ!」
シュヴァルツは両手をバチバチさせてはしゃぐ。
IS学園 放課後
一方のIS学園ではクラス代表決めでトラブルが発生した。なんとタクヤがセシリアと決闘することになってしまったのだ。最もタクヤはただセシリアの言い方を注意しただけなのだが。教室にはタクヤと弾が残っていた。
「いきなり初日で因縁づけられるとはお前の付いていないよな、タクヤ。」
「でも、あの言い方は周りに敵を作るようなもんだろ?」
「それはな・・・・」
千冬の授業(回想)
「ちょっと待ってください!納得いきませんわ!」
クラス代表をタクヤ、弾の他薦で占める中、セシリアは席から立ち上がり猛抗議をし始めた。最初は目を瞑っていたタクヤであったがしばらくするとセシリアの言うことは日本への誹謗中傷なっていき我慢できなくなっていった。
「いい加減にしろ!いつまでこの国への誹謗中傷すれば気が済むんだ!このクラスがお前以外はほとんど日本人だということを忘れているのか!」
タクヤに怒鳴られ、セシリアは思わず驚く。そして、しばらくすると逆切れしてこういってきた。
「あなたがいけないんですわ!あなたがクラス代表に推薦されるから!」
「勝手に人のせいにするんじゃない!」
「こうなったら決闘ですわ!私が正しいということを証明して差し上げますわ!」
「望むところだ!決闘でも何でもすればいい!」
「なんと言うか頭に血が昇り過ぎてつい言っちまったんだ・・・・。」
「まあ、お前頭に血が昇るとマドカちゃんでさえ抑えられないからな(汗)。」
「ただいま戻りました。」
そんなところへマドカが戻って来る。
「あれ?マドカ。今までどこに行っていたんだ?」
「ちょっと前に篠ノ之さんがお兄ちゃんを鍛え直すとか言って剣道部に無理やり連れて行こうとしていたので追い返しました。」
「おいおい・・・・マドカちゃん。やりすぎだろ?」
「大丈夫ですよ。少しのびる程度に加減しておいたので。」
「暴力なんかしたら箒と一緒だぞ?」
「お兄ちゃんに言われると何とも言えない。」
マドカはしょんぼりしながら反省する。
「でも、いいの?元は幼馴染なのに遠ざけて?」
「俺たちはジャマールと戦うという宿命があるんだ。彼女を巻き込むわけにはいかない。」
タクヤは寂しそうに言う。
「箒は元々束さんのことで傷ついているんだ。俺はもうこれ以上アイツのことを傷つけたくない。」
「お兄ちゃん・・・・」
「一夏・・・・」
「今はタクヤだ、弾。」
「す、すまねえ・・・・」
「そんじゃ、そろそろ寮に行くか。後でこっそり夜間訓練。いいな?」
三人は教室を後にしていく。その三人の後ろ姿を誰かが見ていた。
「・・・・・一夏。どうして私を拒絶するんだ。やはり私のことが嫌いなのか?」
それはマドカに腹パンされ、気絶しているはずの箒だった。彼女は半泣きの状態でタクヤの後ろ姿を見ていた。
タクヤはそのことを知らない。
コメントによってはこの話の書き直し、次の話で制作予定の「ブルービート対ブルー・ティアーズ」が延期されます。まあ、軽い気持ちでどうぞ。