7月になってから徹君に新しくやることが……?
それでは本編をどうぞ!
第1回μ’sラジオ!
7月とかいうとても暑くなってくるこの時期。μ’sのマネージャーの俺に、放送部に所属しているクラスメイトから、とある企画書が渡された。
企画書の内容は、毎週水曜日に放送室でμ’sが校内ラジオをしてほしいとのことだった。
内容に関しては、あっちがすでに決めている。だが、ラジオの司会、ゲストはこっちで決めてほしいと書いてあった。
まあ、引き受けるかどうかを先に決めないと駄目だが……
「それじゃあ、校内ラジオやりたい人」
3バカが真っ先に手を挙げた。続いて少し悩みながらも海未と花陽以外の俺を入れた5人が手を挙げる。う~ん、予想通りの結果で逆につまらん。
「海未と花陽はやりたくないのか?」
「μ’sのためを思ったらやりたいのですが、私が恥ずかしすぎて無理です」
「同じくです……」
困ったな、この2人はμ’s恥ずかしがりやランキングの1位と2位だ。この2人を突破するのは難しい。でも、『μ’sのためになる』とは思ってるからそこの部分でなんとかすれば……
「海未、花陽。いつもライブでたくさんのお客さんの前で踊るだろ?しかも顔出しで。でもラジオなら、音声だけで良いんだよ!だから、ライブよりかは緊張しないって」
「確かに、そう考えればそうですね」
「だろ?それに1人でやるわけじゃないんだから大丈夫だって」
「そうですね!それなら私もやりましょう!」
「あ!私もやります!」
俺の説得により、海未と花陽もラジオ企画に賛成してくれた。じゃあ、次の事を話し合いますか。
「じゃあ次に司会決めようぜ」
「はいは~い!穂乃果がやる~!」
「却下、他に誰かいないか?」
「ひどいっ!」
穂乃果を軽くあしらうと、涙目でことりに抱き着いてしまった。しょうがないだろ、穂乃果に司会させるとか不安でしかないわ!!
「じゃあ、凛が!」
「お前……穂乃果が無理でも自分なら出来ると思ったのか?お前も穂乃果と同類だろ!」
「ひどいにゃ~!」
凛は涙目で花陽に抱き着いてしまった。……こいつら、酷い事言われると幼馴染に抱き着いてんな。本当に同類じゃねえか!
「それじゃあ、私がやろうかしら?」
次に立候補したのは絵里先輩だった。確かにこの人なら、ちゃんと司会をやってくれそうだな。他に誰も立候補しないなら絵里先輩で――――
「待ってエリチ!水曜日の昼休みは生徒会の方に行くはずや!」
「あっ……完全に忘れてたわ……」
「そんなわけで、ウチとエリチは無理やね」
なんだってぇええ!生徒会コンビが出来ないとなると残りは……5人か。
「あの……徹さん」
「うん?どうしたんだ花陽?」
「その……私も水曜日は飼育委員の仕事が……」
花陽が申し訳なさそうにしてくる。別に申し訳なくする必要なんてないのに、なんて純粋で良い子なんだ……
「う~ん、ラブライブも近くなってるし海未と真姫とことりはキツイよな?」
「そうね。曲作りに集中したいし」
「私も歌詞が……」
「ことりも衣装の細かいところまでやりたいから……」
と、ここで今まで黙っていたにこ先輩が口を開いた。
「しょうがないわね~、ここは部長であるこのにこにーがやるしかないようね!」
「……にこ先輩にやらしていいと思う人ー」
もちろん、誰も手を挙げなかった。だって、この人も3バカの一角を担ってるからな!毎週『にっこにっこにー♪』されたら他の生徒が大変なことになるぞ……
「それでどうするのよ?μ’sは誰も司会できないじゃない」
「じゃあ、徹君にやってもらおうよ!」
……はい?穂むらの長女は一体何を言っているんだ?俺が司会は流石に駄目なんじゃ……
「ハラショー!とてもいい考えね穂乃果!」
『ハラショー』頂きましたー。ちゃんと、亜里沙ちゃんに会った日に忘れずに調べておいたんだぜ。
「でしょ!徹君が司会するのに賛成な人ー!」
さっきのにこ先輩とは真逆で、今回は全員が手を挙げていた。しかも穂乃果は2票分にならないのに両手を挙げてるし。
「徹君!ファイトだよ!!」
『ファイトだよ!!』じゃねぇよ!!
~*~
「はい!どうもみなさん!こんにちは!μ’sのマネージャーでお馴染みの御影徹です!毎週水曜日のこの時間は”μ’sラジオ”を放送室からお送りします!」
OP曲の『僕らのLIVE君とのLIFE』が流れ終わった後、元気よく挨拶する。第一印象がラジオの人気を左右するってどっかで聞いたような。
「さっそくですが今週のゲストを紹介しましょう!今週のゲストはこの人だ!」
「どうも!高坂穂乃果です!!」
「というわけで、今週のゲストはμ’sの発起人の高坂穂乃果さんです!」
「なんか、徹君に『さん』付けされると変な感じだね」
「でも紹介する時だけは『さん』付けだから、後はいつも通りやるからな?」
「わかった!」
「このラジオは音ノ木坂学院の提供でお送りします」
「それでは最初は質問コーナー!」
「いぇーい!」
「このコーナーは、ゲストや俺への質問などを募集してます。どんどん送ってください」
そう言って、記念すべき1枚目のお便りを手元に持ってくる。
「音ノ木坂ネーム:『ヒはヒフミのヒ』さんから頂きました。ありがとうございます」
「ありがと~!」
「『司会の御影さん、ゲストの高坂さん。こんにちは!』はい、こんにちは」
「こんにちは!」
「『早速なのですが、質問です!お二人の好きな食べ物と趣味、特技を教えてください!』だってさ」
「えっとね、私の好きな食べ物はパンとことりちゃんが作ってくれたお菓子と徹君の和菓子だよ!」
「え、あ、ありがとな……///」
「あれ?徹君顔赤いよ?」
穂乃果と俺は向かい合って話してるんだが、穂乃果は最後にとびっきりの笑顔を俺に向けてしてきた。急にやられたら誰だって照れますよ……
「ほら、趣味と特技も!」
「なんか強引だなぁ……趣味は水泳とシール集め!特技はよく寝れることだよ!」
「穂乃果の場合、それは特技にして良いのか?」
「それってどういうことー!」
穂乃果が頬を膨らませながらこっちを見てきた。無視して先に進んじまうか。
「俺の好きな食べ物は……って穂乃果、少し前のめりすぎててマイクにぶつかるぞ?」
「ふぇ?あ、ごめんごめ~ん。気を付けるよ」
「まったく……ってどこまで話したっけ?あ、俺の好きな食べ物か。そうだな……ステーキかな。やっぱりここのステーキは苦労して手に入れただけあって、めちゃくちゃ美味しかったな」
「あのステーキ少し分けてもらったけど、本当に美味しかったねぇ~」
あのステーキ(第7、8話の食堂wars参照)を食べたのも、2か月以上も前なのか。時間が経つのは早いなー。
「趣味は和菓子作りだな、特技は……これも和菓子作りかな?」
「両方とも和菓子作りだし、本当に和菓子好きだよね」
「実家が和菓子屋で小さい時から和菓子には触れてたからな」
「私も家が和菓子屋なのに、徹君とは違って和菓子あんまり好きじゃないんだよね」
「まあ、人それぞれだから……」
そういえば、雪穂ちゃんは和菓子好きなのかな?今度聞いてみよう。
「続いては――――音ノ木坂学院懺悔室のコーナー!」
「……懺悔って何?」
穂乃果が目をパチクリさせながら聞いてきた。
「簡単に言うと、昔やった悪い事を告白することだよ。穂乃果は数えきれないぐらいあるんじゃないか?」
「うぅ……なんか否定できなくて悔しい……」
「それではお便りの紹介です。音ノ木坂ネーム:『白米大好き!』さんから頂きました。ありがとうございます」
「ありがとうございまーす!」
「『実は……部長の大切なDVDを許可されてないのにこっそり見てしまいました……。ごめんなさい部長……』なるほどね。ダメって言われるとつい見たくなるみたいな感じか」
ていうか……このネーム、部長の大切なDVDを見るのは許可されてない。この2つに当てはまるのってまさか――――いや、多分人違いだろう。そう願おう。
「大丈夫だよ!私も売り物の和菓子をつまみ食いしちゃ駄目って言われてるけど、食べちゃってるから!!」
「いやいや、大丈夫じゃないだろ!?『白米大好き!』さんはきちんと部長さんに謝りましょうね?」
「もう1枚お便りが来ています。音ノ木坂ネーム:『海未の日』さんから頂きました。ありがとうございます」
「ありがと~!」
「『私は高校生になってから毎日、その日の授業の復習をしていたのですが、ある日部活で疲れて復習ができなかったことを懺悔します』だってさ穂乃果」
「すごい!私、授業の復習をしたことが人生で1回もないのに!!毎日やるなんて『海未の日』さんは真面目だね~」
「少しは復習しようぜ……。またアホノカって呼ばれるようになるぞ?」
「うぐっ……それは嫌かも……」
「『海未の日』さん。あなたの真面目なところはとても素晴らしいです。でもたまには、羽を伸ばしてリラックスすることも必要ですよ。だから、1日ぐらい授業の復習をしなくても大丈夫です」
さっきもだったけど、なんで自分が送ったってわかるようなラジオネームにしてんだ?『海未の日』とか絶対に歌詞担当の方じゃないですか。
「それでは最後のコーナー!お悩み相談!!」
「わーーい!」
「このコーナーはあなたのお悩みを俺とゲストの方が親切丁寧に答えます!」
ゲストによっては親切丁寧に答えられない場合があります。ご了承ください。
「それではお悩みのご紹介!『チーズケーキ鍋』さんから頂きました。ありがとうございます」
「ありがとー!」
「『アルパカが私になついてくれません!どうしたらいいですか~?』なるほど、あのアルパカたちか」
「ことりちゃんも苦戦しているみたいだよ!」
ええー?あのピュアピュアなことりでも苦戦しているのか……あれ?無理じゃね?
「えっとー、毎日会いに行けば仲良くなれると思いますよ!」
「雑すぎない!?」
「だって俺、動物詳しくないし!」
「あ、徹君!花陽ちゃんって飼育委員だよね?」
「そうだったな、じゃあ飼育委員の人に聞いてください!」
「人任せすぎるよ~!」
「だぁあああ!もう時間がないから、この話はここで終了!エンディング行くぞ!」
「さあ、そろそろお別れの時間です!次回のゲストは……μ’sのクールビューティーでお馴染み、絢瀬絵里さんをお呼びします!」
「おぉ!絵里先輩がゲスト……!」
「第1回μ’sラジオ、ゲストに高坂穂乃果さんをお迎えしました!」
「またね~~~!!!」
「このラジオは音ノ木坂学院の提供でお送りしました!」
あ、このμ’sラジオは私の気分でちょいちょい続きを出すと思います。他にもやりたいコーナーはあるので(笑)
あと、少しで穂乃果ちゃんの誕生日ですね……!
誕生日回どうしようかな?
twitter始めました!執筆状況などつぶやきます。
https://twitter.com/toranakaku
それではまた!