前回の後編となります!まだ前編を見てない方はそちらを先に見ることをオススメします。
徹君はステーキを買えるのでしょうか?
それでは本編をどうぞ!
前回の穂む弟子!
ファーストライブの相談のためにで食堂に行くことになったμ’sの3人と俺。
そして、音ノ木坂の食堂が初めてで浮かれあがってた俺の目に留まったのは500円の国産黒毛和牛ステーキだった!
翌日、俺はステーキを買いに行ったが女子高生とは思えないほどの迫力に手も足も出ず惨敗してしまう。
この屈辱を胸に秘めて俺は絶対にステーキを買うため穂むらに行くことになった!
いっつも穂むらには行ってるけどな!
~*~
生徒会の仕事も終わり穂むらの目の前にいる俺は、穂乃果の言ってた『ステーキを買える』の意味が知りたくて穂むらの扉を開けた---------
「お疲れ様で~す」
「あ、徹君!急で悪いんだけど居間に行ってくれない?やっぱり本人に聞くのが一番良いし!」
「本人に聞く?一体何のことだ?」
「それは居間に着くまで秘密~♪」
穂乃果に案内されて、穂むらの奥---------つまり店の裏側、高坂家へと足を踏み入れる。居間には一度入ったことがあるから場所は覚えてる。確か・・・ああ!ここだ、ここ!
「失礼します」
「来たわね、徹君」
「あれ?なんで美穂さんが・・・?穂乃果が言ってた本人に聞くって美穂さんのことなんですか?」
「ええ、そうよ。その様子だと穂乃果から何も説明されてないみたいね。まったくあの子は・・・」
美穂さんはそう言うと、穂乃果がしてくれなかった説明をしてくれた。説明には美穂さんが毎月あのステーキを買ったという衝撃の事実が伝えられた。美穂さん強すぎるでしょ・・・
「徹君、質問していい?」
「はい。構いませんよ」
「貴方って4時間目が終わった後どうやって食堂に行ったの?」
「普通に階段を駆け下りて行きました」
「なるほどね・・・じゃあ、次は食堂に着いた後の様子を詳しく教えてくれる?」
「えっと、食堂に着いたら大きな渦が作られてました。それで渦の中に入ろうとしたら入れなくて、タイミングを見計らって何とか入れました。でもその次の光景は外からその渦を見てました」
「それで、ステーキを買えなかったと?」
「はい・・・」
「今の話を聞く限りまだ何も知らないみたいだから教えてあげる」
何も知らないだって?一体どういう事なんだ?
「いい?信じられないかもしれないけど本当のことだからよく聞いてね。まずあのステーキを買える人には特殊な『力』が備わっているの」
「と、特殊な『力』・・・?」
「そう。その『力』は自分の身体能力を数倍に引き上げてくれるの」
身体能力が数倍になる?普通に聞けば怪しいが、あの時の渦の威力は尋常じゃなかったから納得できる。
「その『力』はどうやったら手に入るんですか?」
「『力』の入手には2つの条件をクリアする必要があるわ。1つ目は心の底からステーキが食べたいという思い。2つ目は音ノ木坂学院に1年以上通う。この2つを達成しないとステーキを買うことはほぼ不可能に近いわね」
俺は1つ目はおそらくクリアしている、けど2つ目は絶対にクリアしてない。だって俺はまだ音ノ木坂学院に通って2週間だぞ!ああ・・・俺はステーキを買えないのか・・・
「まあ、『力』を手に入れてない徹君には難しい話よね。でも絶対に買えないわけじゃないのよ」
「本当ですか!?」
「ええ、今日は最初からその事を伝えるつもりだったし」
その話は美穂さんが高1の秋のことだ。『力』を持っていなくてもステーキを買える方法を探していた美穂さんは1つの作戦を思いついたらしい。それは-------
「窓から食堂に入る!?」
「そう。食堂のカウンターの直線状にある窓から食堂に入ってカウンターに駆け寄ってステーキを注文するのよ。そのためには前もって準備が必要になるわ。どう?明日この作戦をやる気はある?」
「はい!それでステーキが食べられるなら!」
「いい返事ね!それじゃあ、作戦の全てを教えてあげる」
作戦の内容はこうだ。学校に来たら、食堂に入る時に使う窓の真上にある3階の窓を特定する。次に特定した窓に縄がほどけないよう強く結びつける。そして4時間目が終わり次第、窓から縄を投げ入れて食堂に降下する。降下が完了したら目の前にある窓から食堂に入り、カウンターでステーキを注文する。これをいかに速くできるかが勝敗を決めるらしい---------
~*~
4時間目が終わるまで残り5分にまで迫っていた。すでに作戦の準備は完璧に終わらせているから焦る必要はない。何回もイメージトレーニングをしたから動きも頭に入っている。これなら『力』を持ってなくてもいける!
最後のイメージトレーニングを済ませて、時計を覗き見るとチャイムがなるまで残り5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・
そして校内にチャイムが鳴り響く---------
「よっしゃ!降下開始!」
チャイムが鳴り響くのと同時に降下を開始した俺は邪魔をされることなくスムーズに食堂の窓に着地する事ができた。そして、予め開けておいた窓を確認するが---------
「は!?窓が閉まってる!?なんでだ!」
窓はなぜか閉まっていた。だが原因を考えてる暇はない、今はどうにかして食堂に入るのが先決だ。
「どうやって入る!?窓を壊すか・・・いやいやその後が怖すぎるぞ」
その時、俺は食堂とグラウンドをつなげるドアを確認した!しかも現在地からドアまでが幸運なことに近いぞ!もう時間がない・・・ドアから入るしかない!
「他の奴らは・・・?」
食堂に入ることに成功した俺は、周りに他の生徒がいないか確認しながら予定とは少し距離が空いてしまったカウンターに向けて走り出す。
「うおおおおおおお!」
カウンターまで残り3m、2m、1m・・・
「国産黒毛和牛ステーキくださああああい!」
食堂に叫び声が響く---------
「いや~!ステーキゲット!」
「おめでとう!徹君!」
「うお!穂乃果かよ・・・ビビらせないでくれ・・・」
「あ、ごめんね?徹君が嬉しそうだったから、つい私も嬉しくなっちゃった♪」
「そういえば、お前1人なのか?園田と南はどうした?」
「き、今日は購買でパンを買って徹君と食べようかなぁ~って」
「な~んか、怪しいな~」
「ギクッ!べ、別に怪しくなんかないよ~」
いやいや、自分で『ギクッ!』って言っちゃってるし・・・
「それで?何がほしいんだ?」
「えっとその~ステーキを一口・・・」
「しょうがねぇなぁ~」
「え!?くれるの!?」
「ああ、元々お前のおかげでゲットしたといってもいいしな」
「やった!ありがと~!」
「それじゃ、早速・・・ほら」
俺はステーキを刺したフォークを穂乃果に向かって突き出す。
「え・・・///」
「ほら、早く食えよ。冷めるぞ?」
「・・・うん///いただきます///」
そして俺も戦利品のステーキを味わう---------
食堂---------そこは生徒たちの戦場。
いいな~!穂乃果ちゃんに『あ~ん』できるなんて!
次回はアニメの方を執筆したいと思います!
それではまた!