聖櫃に抱かれた子どもたち   作:佐伯寿和2

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呪われた緑 その五

 その老人はいついつでも、どこどこでも構わずふらりと現れる。彼にとって「水平線」は鑑賞するための風景画でしかなく、彼の望む時、望む場所は常に彼の一歩先にあるのだ。

「おいクソジジイ、テメエ今までどこをほっつき歩いていやがったんだ、ああ?」

「いやいや、わしはお前さんらと違って老い先短いんじゃ。世界の命運よりも先にこの抑えられん下心を少しくらい満たしたってバチは当たらんじゃろう?」

彼は一行にしたたかな悪ガキの笑みを見せると、配管に腰を下ろし杖に顎を乗せて得意の猿回しをし始める。

「それにしてもやはりお前さんの顔を見ると落ち着くのう。こう、無性にバナナをくれてやりたくなるわい」

「……いいぜ、テメエが他所(よそ)で楽しんできたってんなら俺だってここでテメエに何をしようと俺の勝手だよな?」

静かに、赤髪の男が得物に手をかけると気品ある漆塗りの(さや)から妖しい光が顔を覗かせる。

「ト、トッシュ、こんな時に悪ふざけは止めようよ。ゴーゲンも……」

「悪ふざけ?いやいやポコさんよお、テメエもいい加減このジジイの身勝手にはウンザリしてるんじゃねえのか?3000年前の勇者だの、絆だの(てい)のいい事言っておいてよ。裏では俺たちをハメる算段を整えながら得意の高笑いでもキメてるんじゃねえかってな」

赤猿と一心同体のソレは冷たく無口な玉鋼(たまはがね)の姿を借りてこそいるが、その光には彼の抑えられない衝動がありありと現れていた。

その凶悪さを知っている楽士はどうにかそれを収めようと説得を続ける。

「そ、そんなことあるはずないじゃない!あ、あの時、ボクたちは協力して聖櫃の試練を乗り越えじゃない!」

「はは、だからテメエはポコなんだよ。あの時、コイツの偽物がなんて言ったか憶えてねえのかよ?……俺は憶えてるぜ?」

赤猿は忘れない。敵わない相手だと悟ったからこそ、その一言一句は彼の胸に深く焼き付いていた。

 

――――仲間?そうやって甘い言葉で近づき、お前は私を喰らう隙を窺っていた。さあ、教えてくれ。次は誰を喰うつもりだ?魔王か?精霊か?いいや、お前はすべてを喰らい尽くす。なぜならお前こそが真の人間の王だからだ。私は、お前を殺しておくべきだったんだ……

 

 聖櫃、それは世界の力の均衡(きんこう)(はか)る石棺。精霊の力を借り、人の手で造り出された最後の切り札だった。

人間にとって力の源とも言える感情。世界から余分な(それら)を吸収し続けてきた聖櫃は、いよいよその負荷に耐えられなくなると「勇者」を求め始めた。()()()()()()()()()()()()()()()

精霊たちに認められ、アークは聖櫃に試された。彼らは自分たちの感情で創られた人形と闘った。リセットに耐えられるかを見極めるために。

 人形たちは口を利いた。彼らの内に秘めた感情を言葉にし、自滅へと追い込もうとした。たちまち彼らの間で疑心暗鬼が立ち込めたが、ただ一人、自分を信じ闇を払ったアークの一声が彼らを一つにした。

その時、ゴーゲンの(にんぎょう)は彼を「真の人間の王」と呼んだ。世界を喰らう貪欲な王だと。

「ほお、まさかお前さんに24時間以上前のことを憶えておける脳みそがあるとは思わなんだよ」

彼は赤猿の凶悪さを恐れない。3000年もの間、魔物に命を握られ生き延びてきた彼の恐怖は常人とは程遠いところにある。彼が恐れるのはただ一つ、恩人に報いずに死んでしまうこと。

そう、彼は猿ごときの手で自分が死ぬことはないと確信しているのだ。

 二人は互いを煽り合い、小競(こぜ)り合い、エルク、リーザ、イーガが間に入っても止まらない。だというのにどうしてか、アークは仲裁に入らずただただ彼らを見守っている。もはやイカれた二人を捨て置くか、そんな空気さえ漂い始めたその時……

「ぐぅ!?」

突如、人間の王は死神にでも襲われたかのように胸を押さえ咳き込んだ。そこへ一人の呪術師が傍らに立ち、問いかける。

「こざかしい老魔導士よ、ここがどこ国の領海だか知ってる?」

「……はて、なにぶん老いぼれは一芸にすがるだけで精一杯の憐れな生き物じゃからのう。ここがどこかという以前に、今朝自分が口にしたものさえはっきりと憶えちゃおらんよ」

王は何度か嘔吐(えず)き、真っ赤な痰を吐き捨てるとまたいつもの捉えどころのない笑みを浮かべ、それが彼の仕事とでも言うように彼女さえも挑発し始める。

「じゃからそんな憐れなわしにもわかるように教えてくれんか?ここはどこで、お前さんは何者なんじゃ?」

「……」

してやられた。ともすればこれまでの遣り取りすべてがアーク一味総出で仕込んだ茶番なのかもしれないとさえ思えた。

「ここはミルマーナ、精霊を敬愛する者にだけ立つことを許された土地。……私は、サニエレ・アルノ・ヘ・ドバッチ・ミルマ。お前のその(よこしま)な血の一滴で穢すことを許さないこの土地の王よ」

それを私により強く自覚させるための。だけど、何もかもお前たちの思い通りにさせるつもりもない。

「それはそれは、大変なご無礼を」

「黙りなさい。これ以上この地でふざけた態度を取るつもりなら私が精霊に代わって罰を与えるわ」

「ほほう、具体的には?」

「……今、ここで、アーク・エダ・リコルヌの首を落とす」

それを聞いた青年の唇に笑みが浮かんだ。

「お前たちが何を企み、何を揉めているのかなんて知ったことじゃない。だけど今ここでアークを失う訳にはいかない。今の状況はそれくらい切羽詰まっている。だからお前は現れたんでしょう?」

「ほっほっほっ。確かにお前さんの言葉に何一つ間違いはない。じゃが敢えて言うなら、お前さんごときにアークが討てるものかよ」

「……これが最後の警告よ。私たちをこの先へ、ヤグンの下へ連れて行きなさい」

五年間憎しみを蓄えた呪いの王を前にしても彼はまるで怯まない。むしろそれを楽しんでいる節さえ伺える。

楽しむ?なぜ?それを理解できる者もここにはいない。彼はそれを3000年前に置いてきた。今は逃れられない孤独の中にいる。「笑み」はそれをごまかす手段だった。

「ほっほっほっ、ちょいと背中を押してやろうと思っただけじゃというのに。なんとも途端に風格が出よる。これだから女というものは侮れんのう」

癇に障るジジイ。だけどその実力には度し難いものがある。

「王」を名乗ったものの、サニアは自分たちを容易く「先へ」と導いていく老魔導士の力に内心震えていた。噛み締め、目的のために耐え忍んでいた。

「ほれ、アークもこのお嬢ちゃんを見習わんか。本来、王とはこれくらい強引でちょうどいいんじゃぞ?」

「言ってろ。俺がそれをしたところでお前たちはそれを(さかな)にふざけ倒すんだって知ってるんだよ」

「……」

ただ一人、それらの遣り取りを不満げに見つめる男がいた。男はその手にある行き場のない妖しい光を落ち着かせようと数度振り、また騒ぎ出す前にそれを鞘に納めた。

誰もが彼の視線に気づいていながらそれに触れなかった。彼が粗暴な猿だからではない。呪いの女王よりも遥かに大きな憎しみに(まみ)れているであろう、笑う老魔導士の過去に触れるべきか否かをいまだ判断しかねていたからだった。

そんな不確定要素に導かれ、彼らは瞬く間に最下層まで潜っていく。

 

 深く潜るほどに水圧が壁をすり抜け、設備の駆動音を握り潰し、作り出した静けさで彼らの内側に穏やかでない感情を産み付けていく。加えて、変わらず襲ってくる幽霊たち。その環境はまるでフォーレスの寺院を彷彿とさせた。

「オ、これなんかワシにぴったりだぞ」(ヂークベック)

鈍感な家庭用ボイラーが最先端の設備を物色し、(とぼ)けたことを言わなければ彼らは無言の重圧でさらに参っていたかもしれない。

 

 

――――キキーッ!!キー、キーッ!!

 

最下層に行き着くと、窓を爪で引っ掻くような耳障りな叫び声が広く木霊していた。

「ちょ、ちょっと、あれってもしかして……」

ポコの指差した先にクラゲの頭のような形の巨大な装置が据えられていた。十中八九、洗脳装置で間違いない。しかしそれとは別に、彼らの視線を引きつけるものがそこにあった。

 

……白猿(ハヌマーン)が怒ってる。

 

白猿、ミルマーナやグレイシーヌが神仏として崇めるその大猿は、一度(ひとたび)暴れ始めたなら森が一つ焼け落ち、山が二つに割れたという伝説を持つ。

ソレとは似ても似つかない小さな白い猿が装置の上で独り癇癪(かんしゃく)を起している。それでもサニアの目にはその光景が凶悪な伝説と酷似して見えた。

ソレに目を奪われていると、彼女により具体的な恐怖を与える男の声が響き渡った。

『随分立派になったものだなミルマーナの姫君』

「――――!?」

それを耳にした瞬間、彼女を抑圧していた自制心が剥がれ落ち、呪術師らしい素顔が残響する男の声を塗り潰して()えた。

「ヤ、グ、ン……!!」

『どうした、感動的な再会に言葉も出んか?どこまでも復讐に魅入られた憐れな女だ』

ゴリゴリと石臼を引くような音が彼女の口から鳴り、赤い液体が唇の端から(したた)る。目は茹でたタコのように血走り、(まぶた)痙攣(けいれん)するほどに見開いている。

そこに「彼女」という存在が溢れ返っている。

「感動?ふざけるなっ!!私は今までお前の部下を操り、何度もけしかけた。それなのにキサマは絶対に死なない!私の家族はあんなに簡単に死なせておいて……!憎いのよ!憎くて、憎くて……っ!」

命を削ってこぼれ落ちる憎悪の言葉が一帯の感情を支配していく。負けじと猿は牙を剥き出し、装置の上をがむしゃらに飛び跳ねている。まるでそれが一つの儀式かのように。

「出てこい!どこにいるの!?」

猿を黙らせようと壁に強く打ちつけた拳からも血が滴り落ちる。しかし、今の彼女はたった一つの心に縛り付けられ、何も感じていない。その様子を見て男は抑えられない失笑を漏らしていた。

『どこに?くっくっくっ、姫よ、言うに事欠いて私がわからないと言うのか?そんなことでよくも復讐するなどと大それたことが言えたものだな。片腹痛いにもほどがあるわ!』

その瞬間、不意に絡みついた猿の目にサニアはひどい既視感を覚えた。それは人を見下して止まない。いついかなる時も自分が頂点だと信じて止まない目だった。

そして、それは山吹色に燃えていた。

「まさか……」

 

――――サニエレ・アルノ・ヘ・ドバッチ・ミルマ、キサマのその目は節穴か?

 

小さな獣の唇が、艶めかしく動いた。

「ヤグンっ!」

反射的に、呪術師は胸元に隠した黒札を猿に投げた。術師の手を離れたそれはたちまち弾丸よりも濃厚な殺意をもって突進する。ところが小さな獲物はそのか弱い体からは想像もできない力と素早さで猛禽類のような黒札を打ち落としてしまう。

「くくく、キサマを見ているとあの時を思い出すわ。美味かったぞ、特にキサマの母親はな」

「母さまを……食べたの?」

「何を今さら!公開した生首を見なかったのか?あれが私の歯形だよ!」

サニアは放心し、猿は旧友を得たかのように大声で、面白おかしく思い出を語る。

「ワッハッハッハッ、キサマの父の目の前でな喰ってやった!その時、奴がどんな顔をしていたか知りたいか?今のキサマの顔がまさにそれよ!そして私に歯向かい、腹を裂かれた時の絶望!その落差が腹がよじれるほどにオカシイのさ!!」

「…殺してやる……殺してやる……っ!」

「いいや滑稽だ、実に滑稽だよ!!」

腹を抱えては両手を激しく装置に打ち付ける。一度、二度……、狂ったかのような猿の大笑いが彼らの脳に響く。

それが幻覚を見せているのか、小さな猿が風船のようにみるみる間に膨れ上がっていく。ついには弱々しい愛玩動物だったはずのそれが強大で禍々しい伝説にまで変貌してしまった。

「私にここまで手間を取らせたんだ。アーク、サニア、キサマらも楽には死なせんぞ!」

叫ぶと同時に像の5倍はあろうかという巨体が完璧な静けさを引き連れて宙に舞う。一切の音を持たず浮かぶ白いソレはまるで雲のようで、永遠にそこに漂うかに思えた。

「マズい、サニア!」

ズズンッ!!

アークは棒立ちのサニアを突き飛ばすと次の瞬間、そこに白い隕石が爆音を立てて落ちた。白い両足は分厚い鉄床を踏み抜き、施設全体を微かに震わせる。唇を吊り上げ、覗かせる牙はすでに獲物の味を堪能するかのように濡れていた。

「余計なことをしないでっ!」

青年を押しのける彼女の手には漆黒の光を宿すナイフが握られていた。それはまるで生きているかのように彼女の手の中で暴れている。……いいや、違う。震えているのは……

「くくく、それがキサマの切り札か?だとすれば実に残念だな。それじゃあ私は殺せんよ」

いつ斬ったのか。白猿の左手の甲がじんわりと赤く染まっている。

そこへトッシュやイーガが畳み掛けるも、踏み抜いた鉄床よりも硬い毛皮と、柔軟な筋肉が彼らの攻撃を無効化していた。

「調子づくなよ、雑兵どもが!」

怒号を上げ、掲げる白猿の両手が緑色に発光したかと思えば、そこに無数の白猿が忽然と現れる。その仔細を目の当たりにしたイーガ・ラマダギアは愕然(がくぜん)とした。

「キサマ、その技は……」

「気づいたか、グレイシーヌの生臭坊主よ。そうだ、これこそキサマらの学び()に潜ませた部下の輝かしい功績というものよ!」

それは経典を手にしたイーガを含め、この世に誰一人として操ることのできない技。しかしそれは地の精霊によって禁じられた(まご)うことなきラマダの秘技だった。

「これぞ上に立つ者の利というものよな。寺に篭って無駄な時間を費やさずともこんな便利なものが手に入るのだから!」

厳しい鍛錬を積み、超人的な力を得て初めて手の届く技を白猿はコソドロ感覚で身につけていた。寺の長を務める者として、経典を受け継ぐ身として、イーガはその現実を受け入れることができなかった。

しかし、彼の背中を笑うもう一匹の猿が言う。

「カッカッカッ、面白ぇじゃねえかイーガよぉ!文字通り『猿真似』ってやつだ!だがよ、それがどんなにスゲエ技でも結局は俺たちに勝てるかどうかだ!それを証明してやろうじゃねえか!」

「……言われるまでもない」

鉄をも両断する侍、世界に対流する力を操る僧兵、炎の御子、果ては命を操る魔女までもが挑みかかっても白猿はその頑強さと奇術をもって彼らを翻弄(ほんろう)した。

「温い、温いなっ!部下共がこんなザコにいいように(もてあそ)ばれていたかと思うと情けなくなるわ!」

ポコは鉄壁のシンバルごと殴り飛ばされて失神し、道すがら強化したヂークベックの機銃はすべてへし折られた。

 白猿は防戦一方な彼らの姿に興奮し、分身たちの重い立ち回りも相まって、施設は今にも崩壊してしまいそうなほどに揺れる。

「アンデルもガルアーノも器ではない!やはり私こそが真に世界を統べる王の器に相応しい生物なのだっ!……!?」

突如、覚えのない激痛が本体を襲った。

「……なんだ、これは?」

白猿の左手が熟した果実のように真っ赤に染まっていた。そして今も甲からは沸騰し、吹きこぼれるように出血し続けている。

そこへ、困惑する白猿に浅黒い肌の少女もまた沸々と湧き上がる声で応える。

「お前には見えないの?彼らはずっとそこに居たのに」

「……なんだと?」

ポコと同じく白猿に殴られ、骨と内臓をやられた少女が壁にもたれながら立ち上がり、怪しく笑っている。

少女の視線に促され、見渡すけれど、そこにあるのは冷たい無骨な鉄くれたちばかり。

「節穴?王の器?笑わせないで。お前はただの猿。欲求に抗えない憐れな(けだもの)よ!」

そうして彼女が振るった手から飛んだ血の数滴が顔にかかる。

次の瞬間、そこに驚愕の光景が広がっていた。

「な、なんだコイツら、いつの間に!?」

まるで盆を迎えたクラゲのように、白猿の周りを半透明な人影が隙間なく埋め尽くしていた。

「だからどうしたというのだ!この私が亡霊ごときに取り憑かれ、殺されるとでも?笑わせるな!」

十数匹の白猿が両手を発光させ、半透明の宮仕え、半透明の戦士、そして民間人を次々と薙ぎ払う。

しかし、空間を満たすソレらは一向に減る気配を見せない。まるで掘ったそばからさざ波が浜を埋めるように、左手の血に引き寄せられるように、半透明のソレらは白猿を包み続けた。

「鬱陶しい、鬱陶しいぞ!!」

白猿の全身から放たれる光が咆哮とともに辺り一帯を焼き払っても次の瞬間にはまたソレらが押し寄せてくる。それが、白猿の殺してきた人間の数。五年間、少女の背中を刺してきた憎しみ(しせん)の数。

 

コロコロコロ……

 

白猿たちが暴れる最中、その足下に一つ、二つ、三つ……無数のサイコロが転がる。黒地に赤い目のソレらはまるで、月明りのない夜の森からこちらを見つめるこの世ならざる者たちの視線のようにも見えた。

「なんだ、これは」

すると、今にも気絶しそうな呪術師の口から、銃声や爆音よりも存在感のある声が白猿の耳にだけ響いた。

「さぁ、清算の時よ。これまでお前が犯してきた蛮行をその身で感じなさい」

呪術師が言うとソレらは再びその場でくるくると回り始める。星の数ほどもある黒い憎しみたちが……




※仲間?そうやって甘い言葉で近づき~なぜか?それはお前こそが真の人間の王だからだ……
(ネタバレ含む)
完全二次設定です。原作(アークⅠ)のラスボス、聖櫃の試練では暗分身ことダーク○○(○○内はそれぞれのキャラ名)たちとの会話はありません。

※聖櫃、それは世界の力の均衡を図る石棺。精霊の力を借り、人の手で造り出された彼らの最後の切り札
確か、そんな設定だったはず……

※ヤグンについて
話中にギーア寺院というフォーレス関連のワードを出した以上、グレイシーヌとの絡みも出したいなと思っていたところ、「そう言えばヤグンの部下がラマダ寺に潜伏してたな」とか「ヤグンって猿だよな」とか思ってる内に、彼が西遊記の孫悟空のように思えてきて今回のような設定にしました。
「無数の白猿」は孫悟空でいう分身の術ですね。人間のヤグンに髪の毛はないけれど、猿のヤグンはフサフサだからモーマンタイですね!

ちなみに原作のヤグン戦ではヤグンとピポグリフォというキメラ系のモンスターとの戦闘になります。

※ハヌマーン
ヒンドゥー教の半身が猿の神様です。西遊記の孫悟空のモデルになった方です。偶然か否か、ポスターなどに描かれる時、体が白く表現されることもあります。
さらに実在する猿、ハヌマーンの眷属とされているハヌマンラングールの見た目は原作のヤグン(巨大化する前の猿)によく似ています。

※白猿の左手が熟した果実のように真っ赤に染まっていた
少し無理やりですが、サニアの特殊能力「イクスクレイト」のつもりです。原作では呪いの藁人形のグラフィックを用いた反撃系の魔法です。(敵から与えられたダメージがそのまま敵のダメージにもなるっていう)
本編ではナイフで印を付け、ヤグンに殴られることで(呪いの)条件を成立させています。

※浅黒い肌の少女もまた沸々と湧き上がる声で応える
ヤグンの白と対比して書いたサニアの描写なんですが、今までサニアの身体的特徴を書いてこなさ過ぎて初見さんにはまったく伝わらない感じになってしまったという……
反省点ですね( ノД`)

※猿の足下に一つ、二つ、三つ……無数のサイコロが転がる
サニアの特殊能力「ランダムダイス」のつもりです。本編では「黒地に赤い目」と書いていますが、原作では「白地に赤い目」です。
一般的なサイコロが1の目以外黒に塗られているのに、なんで全部赤い目なのかなー。とか考えてて思いついたネタです。黒地にしたのはよりわかりやすく雰囲気を作るためです。

※ホンマのあとがき
ここまできて非常に申し訳ありませんが、一部設定を変えさせて頂きます。
以前まではアークⅠ組(アーク、ククル、ポコ、トッシュ、ゴーゲン、チョンガラ、イーガ)は「聖櫃の試練」というものを乗り越えたことでお互いの感情が若干感じ取れるようにしていましたが……
それ、ナシでお願いします。ホンマ、すみませんm(__)m
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