聖櫃に抱かれた子どもたち   作:佐伯寿和2

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精霊の導き その七

 盗掘と闇市で栄える国、アララトス。ひと度町を出れば砂漠に呑まれて体は乾き、野盗に身ぐるみを剥がれて骸はハゲワシに(つい)ばまれる。水と金。その二つが匂い立ちこの地の悪魔を引き寄せるのだ。

初めてここを訪れた時はチョンガラがいたからこそ俺たちはそれらを回避することができた。その一方でとんでもない遠回りもさせられたが。

 アイツの言葉を鵜呑みにして地下50階の、世界で最も深いと言われる迷宮を潜ったし、手に入れた宝を闇市で売りさばく手伝いもさせられた。

なんやかんやあって俺たちは光の精霊の居場所を突き止めることができたから今となってはあれも……いい思い出だと言える

「でも最初は本当にびっくりしたわよ。だってあんな所に女の子が一人でいるなんて思わないじゃない」

「はは、確かにな」

地下50階で一人、魔王ごっこをしていたちょこはあくまで遊びの延長戦上のノリで俺たちに襲いかかってきた。その力たるや、あのトッシュをも興奮させるものだからますます驚いたのを憶えている。

そんなちょこが急に「家に帰る」と言って俺たちの前から姿を消したかと思いきや、今度はシャンテと姉妹のような関係になってるなんてな。本当によくわからない奴だ。

 アゼンダ高地、前回ここを訪れた俺たちはそこに光の精霊がいることを突き止めた。

雲がかかるほどに高い平らな大地。その地下に異質な洞窟がある。火山でもないのにそこにはマグマが溜まっていて、そこに足を踏み入れた人間を試すかのように手すりのない細い足場が延々と続いている。

「ヘモォォ~~」

灼熱の環境に適応したヘモジーの群れがそこを生息地にしている。

「ウチの子みたいにもっと愛想よくしなさいよね!」

ヘモジー種は攻撃力こそ竜や魔犬に及ばないが、繰り出す精神攻撃は魔物の中で随一だと言われている。酷い場合は一命を取り留めたとしても精神疾患を抱え、自我を失くしてしまう。

チョンガラのヘモジーみたく普段は温厚な性格をしているが、いざ彼らの癇に障る行動をしてしまえば「心の棺桶」の異名を持つ彼らは容赦なく敵を喰らう。文字通り、丸呑みにするのだ。

そんな悪魔よりも悪魔らしい彼らが住処(すみか)にしているお陰で、ここを荒らそうとする盗賊も少ないのだとか。

 

 ヘモジーの能力が厄介であることは変わりはない。ただ、無数の戦闘を経験してきた俺たちにとってはもうそう苦戦する相手でもない。だが、そこに特定の魔術師が関与したなら話は違うらしい。

「このゴーレムはなんで動かないのかしら?」

最深部の入り口を護る一体のゴーレムが沈黙を保ったまま完璧に道を塞いでしまっていた。

おそらくここを攻略した魔術師が倒したヘモジーの死体をより合わせて造ったのだろう。ヘモジーたちはそのゴーレム――かつて仲間だったソレ――を護るように俺たちに襲いかかってきていた。

「押し通ってみる?」

彼女はイーガをも打ち倒した拳を意味深に見せつけながら俺に確認してきた。

ゴーレムの立ち位置は人ひとりがようやく通れる絶妙に足場の悪い場所で、加勢も難しい状況だが彼女はそれを期待している風でもなく、微動だにしないゴーレムの前に立って構え、「必殺の一撃」を放った。一回、二回……と。

「ちょっと、ゴーレムにしたってこのタフさは何なの?」

喰らえばトッシュでも悶絶する一撃をゴーレムは五発喰らっても平然としている。俺が剣で斬りつけても変わらない。継ぎはぎだらけの体に数本の手術痕が増えただけだった。

「どうするの?他に道はないし、横穴を掘って先に進もうってなったら何ヶ月かかるかわからないわよ?」

「……」

脳みそに手を突っ込んで大魔法使いから仕込まれた知識を手当たり次第に引っ掴んではみるものの、即効性のあるものは見つからず、妥協案を提示するしかなかった。

 俺たちはゴーレムに刻まれていた「導師カジュファール」という名前を手掛かりに近隣の町、ガザルアでゴーレムの主を探すことにした。主がまだ()()()()()()()を願って。

「その魔術師を見つけたとして、どうやって交渉するつもり?世界平和のためとか?」

「そうだな。チョンガラならその路線でもいけたかもしれないけど……。金で解決できたら一番話が早いんだけどな」

「情けないわね。チョンガラなら一銭も払わないでいいよう死に物狂いで喚き立てるわよ?」

「なんだよ、俺にもそうして欲しいのか?」

「どっちにしたって幻滅するわよ」

「逃げ場なしかよ」

「そう決めつけてる暇があるなら死に物狂いで考えなさいよ、勇者さま?」

 

 言われるまでもなく必死で解決法を考えている。思いつかないのは体調が悪いせいだと思い、俺たちは酒場に寄って水と食べ物を頼んだ。

「水?……3万ゴッズだ」

「コップ一杯で?」

「嫌なら失せろ」

別に注文した二人分の干し肉は3千ゴッズだった。彼らにとってこの無色透明の金こそ最も価値のあるものだというのは知っていたが、以前からまた値が上がったようだ。

また、それがどれだけ法外な値段だろうとこの国で水の値段にケチをつけたなら絶対に交渉は成立しない。俺たちはチョンガラからそう教わっていた。

「文句はないさ。その代わり一つ知りたいことがある」

「……言ってみな」

酒場の店主はカウンターに置かれた紙切れを無造作にむしり取ると、「この金づる」にどれだけ吹っ掛けてやろうかと計算しているのが見て取れた。

俺たちは砂利の混じった水を飲み干し、長居はしないという意思表示を見せた上で尋ねた。

「この町に腕利きの魔法使いはいるか?」

店主の顔に水よりも濁った笑みが見えた。

「50万だ」

「安いな」

「……」

間髪入れずに札束を放ると店主の笑みは凍り、代わりに警戒の色が浮かぶ。デタラメ(じょうだん)の通じる相手かどうかを見極めようと鋭い目で俺を見た。そうして彼は問題を起こさない方を選んだ。

「日没のラクダ、そこに病気で寝込んでる男がいる」

「わかった、ありがとう」

「……ふん」

割に合わないと思ったのだろう。店主は手元の作業に戻り、俺たちに視線を向けることはなくなった。

「いつからそんな大金持ちになったの?」

酒場を後にし、町のゴロツキたちを振り切りながら指定された宿屋を目指していると彼女が軽蔑した視線を俺に向けて言った。

「一年後、俺たちに掛けられた懸賞金がいくらになってるか知ってるか?」

「知るわけないじゃない」

「アーク・エダ・リコルヌ、100憶。魔導士ゴーゲン、50億。ククル・リル・ワイト、25億。その他一味各1000万」

「なにそのバカみたいな金額。そんなものに釣られる賞金稼ぎがいるの?」

「実際にいるから俺は彼らと仲良くしてるのさ」

そう言って懐を叩いてみせると彼女はいっそう嫌悪感を丸出しにして俺を見た。

「あなた、もう二度とトウヴィルには帰れないかもね」

「もとより帰るつもりもないさ。犯罪者なんざ村にいないのが一番だからな」

「……ごめんなさい、言い過ぎたわ」

「謝るなよ。全部笑い話ですむんだ。この戦争さえ終わらせられればな」

俺は笑って言うと彼女も同じように返してくれたけれど、その笑顔には拭えない気まずさがあった。俺たちは同じ立場にいるはずなのに。違う戦場で闘っている内に心は少しだけズレてしまっている。そんな感じがした。

 

 宿屋の主人は顔つきこそ酒場の男と変わらなかったがとても義理堅い性格をしていた。彼に知恵を借りたことがあるのか。「魔法使いを探している」と言うと「そんな人間はいない」と頑なに首を振り続けた。だから俺は攻め口を変えるしかなかった。

「床に伏せていると聞いた。俺たちは彼の病気を治しに来たんだ」

すると一瞬、主人の目の色は明るくなったがそんな自分の失態に気づいた彼は却って目つきを鋭くさせ、俺たちを注意深く観察する。

「アンタは、何者だ」

「スメリアのアーク・エダ・リコルヌ。手配書にまだ目を通してないのか?」

「ちょ、ちょっと?!」

今度は彼女が慌ててと俺の肩を掴んだが、俺は「大丈夫だ」と(なだ)めて主人を真っすぐに見つめた。主人は忍ばせた武器を抜くでもなく、俺の目をジイッと覗き込む。

「確かに聞いたことがあるな。自分の国の王を殺した逆賊が方々(ほうぼう)で暴れ回っていると」

「濡れ衣だ。俺たちは王を殺してないし、テロリストでもない。その真犯人を探すために彼の力が必要なんだ」

「……あの人は助からん。敵も少なくない。これ以上あの人の最期を苦しめてくれるな」

主人は清掃に戻り「わかったら消えろ」とそれ以上取り合わなかった。

「どうするのよ」

宿を出ると彼女は危険を冒した俺を睨みつけた。

「どうもこうも、彼に会う手段を探すしかないだろ」

第一、その魔法使いが当たりかどうかもわからない。あまり時間をかけるわけにはいかない。俺は宿屋から出てきた女の子を捕まえ、魔法使いについてそれとなく尋ねてみた。すると期待通り、父に口止めされていると言いながら係りつけの医師がいると口を滑らせてくれた。今からその医師の所へ薬を貰いに行くのだと。

「その医者なら俺の友だちなんだ。俺が直接薬をもらってきてやろう」

「ホント?ありがとう、お兄ちゃん!」

女の子は魔法使いと仲が良く、いつもお喋りをして病床の苦痛を紛らわしているらしい。

「少し前にね、おばあちゃんが死んじゃったの。それからおじいちゃん、体が弱くなって病気になっちゃったの。でもおじいちゃんはおばあちゃんが寂しくないようにおばあちゃんの好きだった場所にお墓を作ってあげたんだって」

「おばあさんの好きな場所?聞いたことないな」

「そりゃそうだよ、これはアタシとおじいちゃんだけが知ってる秘密の場所だもん!」

「君はおばあさんのお墓参りには行くのかい?」

すると女の子は急に黙り込み、俯いてしまった。

「子どもだけだと危ないから行っちゃダメだっておじいちゃんに言われてる……」

「危ない場所?野盗か何かが出るのか?」

「ううん。おじいちゃんのお友だちが守ってくれるから大丈夫。でも、町からとても遠いから。私、まだ馬にも乗れないし……」

強い友だちがわざわざ墓を守っている。そして、その墓は町から離れている。

もう、それで十分だろう。

「最低ね」

ククルは砂利入りの水を飲んだ時よりも渋い顔で言った。

「言うだろうと思ったよ。でも言っただろ?この戦争を終わらせて笑い話にしようって。その代償が子どもにウソを吐くレベルなら逆に喜ぶべきだろ?」

「そうじゃなくて、私が怒ってるのは魔法使いの方。自分が死んだ後はどうするつもりだったのかってこと。あんな危険な場所、誰が同じ墓に入れてくれるのよ?」

「……だったらそれは俺たちの役目なんじゃないか?」

「そういうことじゃないでしょ?」

彼の気遣いは彼女に響かない。むしろ、そんな男の一方的な優しさは大嫌いだと、魔法使いに会う別の理由を見つけさせるだけだった。

 係りつけの医師もまた導師の存在を隠そうとした。けれどもそこで彼女の怒りが爆発した。

「アナタたちにとってその魔法使いが英雄だったかどうかなんて知ったことじゃないわ!愛した人に遠ざけられる女の辛さがアナタたちにはわからないの?!」

アララトスでは男尊女卑の思想が強く、そんな中で見せた彼女の怒りは医師を驚かせた。同時に「女性」の力強い声が彼の心を震わせたようだった。彼女を彼に引き合わせる手助けを買って出てくれた。

「あの人は彼女を心の底から愛していた。だから何も失ってないように見える私たちをあんなにも毛嫌いするようになってしまったのです」

医師は魔法使いの妻が大事にしていたネックレスが賊に盗まれたこと。それが今でも闇市に流れている可能性があることをリークしてくれた。

 とある雑貨屋の店番をしている小僧が闇市の入り口なのだという。なぜ自分たちで回収しないのかと尋ねると、闇市を利用すること自体が今後の生活に支障をきたす引き金になりかねないのだと自分の不甲斐なさを恥じて言った。

「ネックレスだなんて。どう考えても人を探すよりも難しいじゃない」

「やるだけはやろう。彼が俺たちの探し人だろうとなかろうとな」

「……」

「どうした?」

「アークも……ううん、なんでもない」

ここでもし「もし俺が死んでも心は繋がっている」なんて言ったらきっと彼女はさらに喚き散らしただろう。

彼女の言う通り、近くにいないと伝えられないことってのは山のようにある。それを一方的な考えで遠ざけてしまった魔法使いにも問題はあったかもしれない。

でも、俺は彼の気持ちもわかるような気がした。

 

 教えられた雑貨屋には金庫番をする利発そうな少年がいた。ところが医師の言う通りに合図を送ると一変して子どもかどうか疑いたくなるような恐ろしい顔つきになった。

「兄さん、よそ者だよね?どこからの紹介なんだい?」

「…お坊ちゃん、あまり詮索しない方が身のためだと仲間に教わらなかったのか?」

「……」

特別な何かが欲しい時、敢えて多くを語らないことも一つの手だ。

「…悪いけど、アンタには――――!?」

一枚壁を挟んだ少年に飛び掛かり、猿ぐつわの要領で鞘を口に押し当てナイフを首に突きつけた。防衛のための壁が仇になり、外からこの襲撃の様子は目に入らない。

少年の方もそのつもりでいたが相手が悪かった。トッシュたちに鍛えられたお陰で、その道に才能のある少年でも楽に抑えつけることができた。

そこへ、この脅しの本命が現れた。

「腕の立つ異人さんよ、そこまでにしてくれるか?俺たちにはまだアンタほどの大物を迎え撃つほど備えはなくてね」

「俺たちがわかるのか?」

「俺たちは宿屋の主人と同レベルか?それとも顔を隠せばどうとでもなると?だとしたら懸賞金の額を改めて疑わなきゃならないな」

現れた男は懐から真新しい手配書を取り出し、それを目にした少年の顔は青褪めていた。

「初めは半信半疑だったよ。だがそのナイフ、チョンガラのだろ?アイツは役に立ってるのか?」

「…ああ、今、まさにな」

「はは。アイツはただの阿呆だと思ってたがな。存外、人は見た目じゃないと改めて学ばせてもらったよ」

彼らの間でチョンガラという人間は、少し頭は回るが「自分は王様だ」と言って聞かないイカレ野郎だという認識でしかなかった。

 彼らか誇る闇市の目は町の何処にでもあると言う。だから俺たちが魔法使いを探していることも、医者からここの情報を得たことも知っていた。

それを誇張するように、男は前置きを省いた交渉を始める。

「アンタらが欲しがってるのはこれだろ?」

差し出した手にあるのは綺羅びやかなネックレス。男はそれを眺めながら憎々しげに言う。

「あのジイさんの人形には俺たちも困っててな」

無数のヘモジーが生息するアゼンダ高地はまだ未開の地として多くの業種が注目している場所で、彼らもまたその一番乗りを企んでいた。

「このネックレスは返そう。その代わりにあのゴーレムをどけさせるようジイさんを説得してくれないか?」

「悪いがお前らの仕事に手を貸すつもりはない」

目をギラつかせ覗き込んできたが、それで手遅れになる前に男は早々に諦めた。

「そうだろうな。アンタの目はキレイ過ぎる」

そう溢して俺たちを追い返した。

 

 宿屋に戻り、主人に諸々の経緯を説明すると彼は驚きで少しの間、言葉を失ってしまっていた。それだけ、ここの人間にとって闇市に触れるのはタブーに近いことなのだ。

「あの人は凄い人だ。だがアンタらほどじゃない。どうしてだ?」

「それは、一人の人間にできることは限られているからさ」

はたして本当に俺たちを認めてくれたからなのか。主人は俺たちを魔法使いの部屋に案内してくれた。

「……ゴホッゴホッ……チッ、ナイルの所の新しい丁稚か?」

男は想像以上に衰弱していた。顔面は蒼白で、ミイラのように乾き、痩せこけている。そのせいでどれだけ凄んでみせても憐れみしか湧いてこない。

「帰れ。お前たちと話し合うことはない。目障りなら殺せばいい――――!?そ、それは……」

取り返してきたネックレスを目にした途端、男の顔に血の気が戻り、出てくる罵声は共感すらできた。

「返せ!ろくでなし共め、それは妻のものだっ!」

「大声を出さない方がいい。体に響く」

ネックレスを差し出すと男は表に出す怒りとは裏腹に、手に泡でも乗せるかのように震え、慎重に慎重に受け取った。

「……」

そうしてしばらくの間、亡き妻の遺品をまじまじと見つめると神に祈るように深々と頭を垂れ、そのまま静かに息を引き取った。

まるで、悪い魔法使いに囚われていた少年が孤独や恐怖と闘い、やっとの思いで家に帰り着いたかのように、安らかな顔で。

「そんな……、どうして?」

叱りつける機会を窺っていた彼女はその寝顔に角を折られ、男の友人かのように目元を濡らした。

 宿屋の主人はとても喜んでいた。「これであの人も苦しまなくてすむ」と。さらに、彼の遺体を奥さんの隣に埋めると言うと進んで荷馬車と運び手を数人貸してくれた。

 

 はたして人の死を喜ぶのは間違ったことなのだろうか。荷台で眠る男の幸せそうな顔を見て俺はよくわからなくなった。

「これで、良かったのよね?」

彼女も同じ不安を抱き、気づけば俺に同意を求めてきていた。

 入り口を塞いでいたゴーレムもまた、事の顛末(てんまつ)を理解しているのか。奥へ進もうとする私たちに道を譲ってくれた。

 魔法使いが守ってきた妻の墓は、町で数千万の値がついてもおかしくない透き通った湖のほとりにあった。

魔法使いの遺体を運ぶために付いてきた町の人々は本物の「潤い」に感動し、だらしなく口を開けて辺りを見回している。

「やぁ、アーク。久しぶりだね。今回はまた随分な大所帯だね」

そうして現れた光に彼らは心から驚き、畏敬の念をもって手を合わせていた。

 これまでの経緯を話し、鏡に力を授かる一方でアークは魔法使いをここに埋める許可を求めた。すると光は拒む素振りすら見せず、あっさりとそれを受け入れた。

「構わないよ。この場所が僕のものって訳でもないしね。水を取るも良し。宝を奪い合うも良し。好きにすればいい」

光は傍観者のような立ち位置にいた。自身が消滅するかもしれないこの戦争においても。

「僕はただ見届けられればそれでいいのさ。君らが世界をどうしたいのかをね」

光と影、世界はどちらを望むのかと。




※手術痕
正しい言葉かどうかわかりませんが、フランケンシュタインの体にある縫い目みたいな改造の痕の意味合いで使いました。

※女の子
原作でも魔法使いの部屋の前に「おじいちゃん」を気にかける女の子が登場しています。

※光の精霊
かなり性格にテコ入れしてます。
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