とある魔女の不幸日和   作:hakusai

5 / 7
魔法名は色々悩みましたが、自分の納得できる形に落ち着いたので良かったです。

しかしパッチェさんがセーブされてる気がしない。


うちのパチュリーさんは、もしかしたら作中最強になるかも……?


天才と叡智の衝突

───二人の戦いは、一方的な物であった。

 

 

現役の天才ルーン魔術師と、力を制限させられた魔女。

 

 

どちらが優勢か、など言うまでもないであろう。

 

 

 

 

 

 

──そう。圧倒的に魔女(パチュリー)がおしている。

 

 

それもそうであろう。

 

 

そもそも、炎が水に勝てるわけがないのだ。

 

 

それに、いくら制限させられているとは言っても、未だ聖人並みの魔力を誇り、さらに膨大な知識まであるのだ。

 

 

その知識は、魔法に関してなら、禁書目録にもおよぶとも考えられるほどだ。

 

 

しかもまだ彼女は本気を出していない。

 

 

彼女の真骨頂は、七曜の魔術の組み合わせにこそある。

 

 

水だけを極めているわけではないのだ。

 

 

 

 

そんなこととは考えてもいないステイルは、パチュリーを焼き斬ろうと何度も炎の双剣を振るうが、すべて水に阻まれる。

 

「くっ…」

 

いくら自信家で、魔法名に《最強》とか入れちゃってる人間でも、力の差はわかる。

 

 

 

 

 

だから彼は、切り札を切ることにした。

 

ステイルは一度パチュリーから距離をとる。

 

 

「…ここまでやるとは思ってなかったよ。」

 

「それは貴方もよ。その年でここまでルーン魔術を使いこなすとは、驚いたわ。まさに天才ね。」

 

「そうか。」

 

そう言うとステイルはニヤリと笑い。

 

 

 

 

 

「じゃあ、もっと驚いてもらおうかな。」

 

 

 

と、2本の炎剣を消して、

 

 

 

 

「──世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ──」

 

 

ステイルが詠唱を始めた途端、周囲の温度が上がり始めた。

 

 

「──それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり──」

 

 

ステイルの周りに、高密度の魔力が終結してきた。

 

 

「──それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり──」

 

 

歴戦の魔女であるパチュリーも、予想してないないほどの魔力に身構える。

 

 

「──その名は炎、その役は剣──」

 

 

ステイルの目の前に、炎がうねり始めた。

 

 

「──顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ───

 

 

 

───魔女狩りの王(イノケンティウス)!!!」

 

 

そうステイルが叫ぶと、ステイルの前の炎が人の形をとり始めた。

 

炎が人の形になるにつれて、密度も上昇していく。

 

 

 

 

──そして、巨大な人の形になったときには、全体がマグマのようにドロドロとしたものになっていた。

 

 

「これが僕の切り札、《魔女狩りの王》。意味は、『必ず殺す』。この炎は摂氏3000℃を越えるから、迂闊に触れると、火傷じゃすまないからね。」

 

「ご忠告ありがとう。でも、心配には及ばないわ。」

 

そういってパチュリーは《魔女狩りの王》に向かって、水を放つ。

 

 

「そんな程度じゃ無駄だよ。」

 

そのステイルの宣言通り、パチュリーが放った水はあっけなく蒸発させられた。

 

「…本当に素晴らしい魔術ね。素直に感心するわ。」

 

「ありがとう。君も、見た目は発育のいい十代といった所なのに、すごい技術だね。」

 

その言葉にパチュリーは多少苦い顔をして、

 

「……誉め言葉として受け取っておくわ。」

 

と答える。そして少し考えるようにすると、

 

「……そうね。切り札をきってくれたのだから、こちらももう少し手の内を見せてもいいわね。」

 

「え?君は水のエレメントを操る魔術師じゃないのかい?」

 

「合ってるけど、100点ではないわね。私が使う魔法は、東洋の五大元素をもとにしたものが多いわ。つまり水だけではないということよ。」

 

「なん……だと………それでそこまで強いのか!?」

 

「一つ一つを疎かにしているわけではないわよ。そういうわけで、驚かせてくれたお礼に、驚かし返しててあげるわ。」

 

そう言うとパチュリーは、ポケットからとても細い糸のような物を取り出した。

 

「これは本当は私の専門じゃないんだけどね。」

 

と言いながら、糸の片側を右手の中指にくくりつけ、また周囲に水を漂わせ始めた。

 

「さっきと同じ水じゃ、この《魔女狩りの王》は倒せないよ?」

 

 

 

 

「大丈夫。正面から倒すつもりはないから。」

 

そういったパチュリーは水を糸に纏わせた。

 

 

「さて、いくわよ。」

 

パチュリーは水を纏わせた糸を巧みに操り、《魔女狩りの王》を攻撃する。

 

「だからそんなの効かないってば。」

 

そんなステイルの忠告も無視して、糸は《魔女狩りの王》に向かって真っ直ぐ進んでいく。

 

 

そして、見事命中した。

 

 

 

「ほら言わんこっちゃない。すぐに溶けてしまっただろう…………なっ!?」

 

 

 

 

 

 

──《魔女狩りの王》に当たった糸は燃えることなく、溶けることもなく、《魔女狩りの王》から離れることもない。

 

ぴったりとくっついている。

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

「チェックメイトよ。」

 

 

パチュリーがそう言った瞬間、糸が青白く輝き始め──

 

 

 

 

 

 

 

 

───《魔女狩りの王》は溶けて消えた。




私思ったんですよ。

パチュリーって実はもう魔神なんじゃないかって。
実際図書館にある本はほとんど読んだでしょうし、その本も魔道書が大量にあったはずです。
言うなれば、魔力のある禁書目録に近いものと考えられます。
さらに、種族が魔法使いとなったことで、魔力も常識外のものとなっています。
これは魔神と同等なのではないでしょうか。

なにか意見や反論があれば、コメントしてくれたら嬉しいです。(露骨なコメ稼ぎ)


それでは、また今度とか!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。