ージョウト地方・ワカバタウンー
ジョウト地方のはじまりの町でカントー地方でいうところのマサラタウンに当たるのだ。
この町の別名は『始まりを告げる風が吹く町』である。
この町にとある2人のトレーナーがおとずれていた。
ひとりはカントー地方のチャンピオンのソウヤ
もうひとりは今日ポケモンをもらい旅に出た新人トレーナーのリーフ
チャンピオンと新人、いっけんおかしな組み合わせに思われるかもしれないがけっしておかしくはないのだ。
なぜなら、この2人は道すがら偶然あったわけではなくて同じ目的でワカバタウンに来たのだから。
「この町にオーキド博士が言っていたウツギ博士がいる研究所があるんだよな?」
それらしき、建物はなさそうだが……?
「ソウヤ様……あれではないですか?」
「ん?」
リーフが指さした先にあったのはそこら辺にある家よりもおっきな建物だった。
「どうかしたんですか?」
建物に近づくとkeepoutと書かれた黄色い紙で中に入れないようにしていた。
「ウツギ研究所で盗難事件があったのよ」
「「!?」」
盗難だと!?いったい誰が……
「ウツギ博士がちょっと目を離したすきに盗まれたみたい」
「犯人の特徴とかってわかりますか?」
「たしか……赤い髪の少年だったと言ってたわ……」
赤い髪の少年……
ん!?もしかして……
俺は、ジュンサーさんの言ってた特徴でピンときた。
「さっき、俺たちが研究所に来てる途中で赤い髪の少年が研究所のなかを覗いてたんですよ。」
「具体的に教えてもらえるかしら!」
ジュンサーさんが紙とペンを取り出した。
「ええと……」
俺は、ジュンサーさんに赤い髪の少年の具体的な特徴を教えた。
「なるほど、ありがとうね……これをほかの町のジュンサーたちにも貼るように言っとくわ」
ジュンサーさんは、それだけを言うと部下の人たちと帰っていった。
やれやれ……まさか、研究所に用事があるから来ただけなのにこれだけ時間かかるとは
「いやぁ、すまないね……」
ジュンサーさんたちが帰っていった後俺たちはウツギ博士の案内で研究所の中に来ていた。
「ちょっと目を離したすきに……面目ない」
申し訳なさそうに言う。
「あれ?一匹は盗まれたんですよね?」
「ん?そうだよ」
なら……なんで
「一匹しかいないんですか?」
テーブルの上には最初に貰えるポケモンのモンスターボールがひとつしかなかった。
「ああ、一匹は今日旅立ったトレーナーがもらって行ったんだよ。」
なるほど……だから一体しかいないのか。
「ソウヤ君……君が貰ってくれないかい?」
……!?
「ちょっ……なに言ってるんですか!?」
まさかの提案に驚く
「それにこの子だけこの研究所に残して置くのも申し訳ないからね……受け取ってくれるかい?」
モンスターボールを持ってくる。
モンスターボールの中に入ってるポケモンがこっちをジーッと見てくる。
その視線はまるで俺をトレーナーとして仕えるのにふさわしいかを確かめているかのようだった。
やがて、その視線は下に下げられると自らモンスターボールの中から出てきた。
「チコチコォ!」
甘えるような声ですり寄ってくる。
「へー珍しいねあのチコリータが自分からモンスターボールから出てくるなんて」
こいつの名前、チコリータっていうのか。
「よろしくな!チコリータ」
チコリータを抱き上げる。
ウツギ博士からチコリータのモンスターボールを受け取るとモンスターボールの中に戻す。
「ソウヤ様!せっかくなのでバトルしませんか!?」
ふむ……確かにいいかもな。カントー御三家の草タイプのフシギダネとジョウト御三家の草タイプのチコリータか
「いいぜ!そのバトルうけてやる!」
場所を研究所のそとに移しジョウト地方初めてのポケモンバトルを開始した。
「出てこい!チコリータ!」
「出てきて!フシギダネ!」
「チコォ!」
「ダーネェ!」
お互いのモンスターボールからチコリータとフシギダネが出てくる。
「先手必勝よ!フシギダネ、つるのムチ!」
「ダネェ!」
フシギダネはリーフの指示を無視してたいあたりをしてきた。
「チコリータ!つるのムチだ!」
向かってくるフシギダネの体につるのムチを巻き付ける。
「そのまま、持ち上げて投げ飛ばせ!」
「チコォ!」
チコリータがフシギダネを投げ飛ばす
「ダネェ!!」
投げ飛ばされたフシギダネはすぐに起き上がるとまたしてもたいあたりをしようと向かってくる
「フシギダネ、たいあたりじゃなくてつるのムチよ!」
しかし、またしてもフシギダネはリーフの指示を無視する
「…………」
新米トレーナーとはいえポケモンが指示を聞かないなんて……俺は呆れた
「やれやれ……チコリータ決めてやりな……はっぱカッター」
はっぱカッターがフシギダネを襲う
「ダネーェ」
フシギダネが目を回し倒れる
「フシギダネ、戦闘不能!チコリータの勝ち!」
「よく頑張ったな!偉いぞ!」
チコリータの頭を撫でてねぎらいの言葉をかける
「……っ!戻ってフシギダネ」
フシギダネをボールに戻す