孤独色   作:名も無き呟き

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今回はオープニングはカットさせていただきます。そして、話の雰囲気ががらりと変わります!


~異変の始まり~

俺は―誰だ?ここはどこだ?さっきまでは確か―ん?思い出せない。何をしていたのか、そして誰だったのか。深い闇か?目の前に広がっているのは。ということは…夜なのか?否、違う。夜なら星や、月などの光があるはず…。うぐっ!?なんだ?この胸をえぐりとられるような痛みは。っ!あ…ぐ…。突き上げるような、この殺意、そして、憎しみ…そ、うか、俺、は…うぐっ!はぁ、はぁ。思い出した…否、こうなった。俺は―もうあの時のもう一人の俺自身ではない。あんな権力争い等とはもう無関係だ。名前も、違う。クレイ・デストロイだ。他の誰でもない、俺自身の名だ。つまり、あいつと分離したというわけか。だとしたら、俺の存在意義はなんなんだ?あいつの憎しみ、怒り、悲しみから生まれた俺は…否、そんなものは関係無い。俺は一人だ。ただ、あいつの感情から生まれた。その事実だけでいい。何も存在意義なんてものは他者から見ればわかるものだろう。ん?この紙はなんだ?なになに…?

「お前の能力は「殺意を操る程度の能力」だ。その力をどう使うかはお前次第だ。そして、お前は妖怪だ。」

殺意を操る、か。俺にピッタリだな。ふん、周りの奴等など所詮はただの道具だからな。生きるために「殺意に溺れさせて」殺す。そうすることで―そうすることで?少しは存在意義についてもわかるだろう。強力だろうが弱小だろうが関係無い。殺意に身を任せて、破壊を行え、愚者ども。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…朝か。」

あれは、夢だったのだろうか。いや、違うな。ここは洞窟の中だから現実なのだろう。近くに水溜まりがある。ここで少し自分の姿を確めてみるか。ふむ、今の姿の方が動きやすそうだな。外に出てみるか。眩しい日の光。うざい。なんでこんなに人を照らすんだ。そして木々のざわめきと小鳥の声。すべてが嫌になる。楽しそうに仲間としゃべるだと?…虫唾がはしる!消え失せろ!否、消してしまえばいいのだ。

「ガサガサッ」

「ん?」

「ガルルルル…」

「妖怪か。ちょうどいい。」

相手を見つめ、中にある殺意を精神が崩壊するまで増幅させる。

「グオォォォォ!?ガギャァァァァ!」

所詮道具でしかないただの初級妖怪風情か。まあ、いい。今の光景をぶち壊すだろう。本能に身を任せ、死ぬまで破壊を続ける狂った操り人形(マリオネット)としてな。

「バキバキバキッ!ドシャーン!」

「ピピピ!?ピィーッ!バサバサバサ!」

「ドカーン!ドガガーン!」

「グルァァァァァァ!」

何故だ?いい光景にも見えないし悪い光景にも見えない…。この破壊に俺自身が満足していない、だと?ふん、あいつは本当に使えないただの道具(ガラクタ)だな。

「グゥゥゥゥ…キュアァァァ…。」

どうやら限界を越えた己の精神負担と力の負担で体が崩れてきているようだな。弱者が。

もういい。この場に用など消え失せたわ。

「サクサクサク…」

歩くのは手間がかかる。この山道の根っこが邪魔だ。木がここまで生い茂ってるのは物凄く不快感しかない。空を飛べたりは…出来るな。よし、あの崖裾まで行くか。

「キャッキャ!」

「まてよー!」

「やだ!おいついてみなよー!」

「ギリッ…。」

あんなに楽しく仲間同士で遊んでいる…。不快だ。そして目障りだ。あんな風になっているからどんどん弱くなるんだ。愛だの友情だのそんなもの、存在価値すらない。この世には不必要だ。ん?近くに村も見えるな。まずい、あっちから人が走ってきた。

「ほら、お前達。そろそろ帰るぞ。」

「えー、もっと遊びたいよー。」

「モタモタしてると妖怪に襲われるぞ。」

「やだやだこわーい!」

「わかったよ。帰るよ。」

「よしっ。いい子達だ。」

…去っていったか。何から何まで目障りだな。あの村もあの子供(ガキ)どもも人間の男も…。

「オウ、ダレダキサマ?ココハ俺ノスミカダゾ?命ガオシケレバサッサト消エロ。」

「たかが中級妖怪が俺に話し掛けるな。このクズが。」

「ナニ!?テメェ、俺ノコトヲ知ラナイナ?俺ハコノアタリデイチバンツヨイ妖怪、「フシャサマ」ダゾ?サッキマデハミノガシテヤロウカト思ッタガヤメダ。キサマヲクイコロシテヤル!」

「消えろ、其生を贄と捧げて。」

「ナッ!?意識、ガトギレ、テ…グゴォォォォ!グルシ、イ、タスケ、テ、クレ」

[村を壊滅させろ。それをやりとげれば解放してやる。もっとも、そこがお前の最期となるだろうがな。]

[ワカッタ…ヤル。ブッコワス…ダカラ、コノ苦シミカラ解放シテクレ!]

「グォォォォォ!ギュグルルルルル…。」

「うわっ!?皆、戦闘態勢をとれ!妖怪が襲ってきたぞ!女子供は家に入れ!」

抵抗してきたな。それに、お札や妖怪退散用の物も持っているところを見ると自発的に守ることもできるのだろう。ちっ。あいつだと無理か……なに!?

「よしっ!撃ち取ったぞ!」

「グゴォォォォォ…。グルァァァァァァ!」

「な、なんだこの黒い障気は!?うぐぅ…ぐるじい…。」

「ゴギャァァァァ!…バタッ。」

「うわぁぁぁ!?逃げろぉぉぉ!」

これは、思わぬ結果だ。まあいい。これであの人間(ゴミ)どももきえる。これで少しは高揚感とかが感じられ…ない?何故だ?俺の満足することを行った、ハズなのに。そうか。俺には幸せを感じることすら許されていないのか。なら、そんなものはいらない。むしろこちらから捨ててやる。本当の孤独として生きてやろう。

「!」

誰かが此方をみた!?…いや、周りには誰もいない。きっと気のせいだろう。さっきの場所にかえ…ん?なんだ?この深い穴は。中には漆黒の闇しか見えない。

「…入ってみる必要もないな。かえ…うっ!?」

急激にバランスを崩して穴に落ちてしまった。深い深い穴のようだ。落下しているのだろうがそんな感覚は全くない。むしろ、浮いている感じさえする。いつまでこんな空間が続くのだろうか。そんなことを考えているうちにどうやら地面に足がついた。

「ここは…どこなんだ?」

風景だけを見ればさっきの山と変わらないが、雰囲気が違う。あそこよりもっと沢山の生物の気を感じる。!。誰かが近くにいる。急いで近くの木陰に隠れた。すると、

「大ちゃん!あたいはこっちだぞー!」

「まってよー!チルノちゃん!はぁ、はぁ。」

「~♪」

またか。イライラするな。あれは…妖精か。あいつも殺戮機にしてやる。

「はぁ、はぁ。もー、早すぎるよ。」

はぐれたようだな。都合がいい。

「…」

無言で木の影からその妖精の前に立った。

「きゃっ!?あ、えっとあなたはだ…うぐっ!?」

挨拶をされる前に、殺意を精神が崩壊するまで増幅させた。はっきり言って話し掛けられるだけでも不愉快だ。

「あ、頭が…割れ、る…!うわぁぁぁ!」

なるほど。今までは弱者(ザコ)共にしか力を使わなかったからわからなかったが、どうやら俺の能力で凶暴化したやつの目は赤く濁った目になるようだ。まさに殺戮機としてふさわしい。

[すべてを壊せ。そうしなければ貴様の表の意識(オリジナル)が封印を自らとってしまい暴れられなくなるぞ。その前に終焉を作れ。]

[もちろん。暴れられなくて退屈していたところだから丁度良いわ。人間や妖怪を殺したときにしか味わえないあの血の臭いや歓喜…考えただけでぞくぞくするもの。]

ふっ。今までの中では一番ましな奴だ。さて、どうなるか。未知数なあの力は。

「大ちゃん!探したよ!」

「ん?氷の妖精か。消えろ。」

「え…?大ちゃん?うわぁ!?」




新キャラです。

名前・クレイ・デストロイ

種族・妖怪

能力・殺意を操る程度の能力

見た目・黒髪に紫の目

性格・ひねくれもの、冷静で冷酷無慙、残忍酷薄

備考・生まれてからずっと一人で生きてきたため、他人と関わることを嫌う。そして、誰だろうと優しくしてたり仲良くするのを見るのが大嫌い。しかし、それが己の孤独のせいだと気づいていない。そして、かなりの実力者。
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