孤独色   作:名も無き呟き

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もこたんとえーりん出しました!


~永遠亭編、そしてまた忍び寄る影~

「大丈夫。命に別状はないわ。ただ…力を酷く消耗していて眠っているだけよ。」

「そうなの…。良かった。」

「ああ、良かったぜ。」

「ええ、そうね。」

魔理沙、霊夢に続いて私も同意する。ショウとリョウは人里や他の場所に伝えに行ったため、ここにいない。

「最後…思わず手加減を忘れたから、大丈夫か心配だったのよ。」

「私もだぜ。あの大妖精に、生半可な攻撃は通じないと思ってしまったんだ。」

「でも、あの時は異常な程大妖精の妖力が高まっていたからしょうがないと思うわ。恐れを力の源とするのことが出来るのは妖怪の特権だもの。」

「…それは、魔女も同じなの?アリス。」

「そうだな。アリス、同じなのか?」

「…。」

どうやって話したらいいのかしら…。魔女が…一番強く恐れと密接に絡み合ってるなんて。大昔から、恐れ続けられた魔女はそれによって力を得た、というのが私達の中では通説になっていること。そして、その最高峰にたったのが、パチュリーの家系…ノーレッジ家だと言うことを。でも、下手に隠してもあの二人なら見破ってしまうし、魔理沙もいつかは同じ域に辿り着いてしまう。魔理沙には教えるべきだろうけど、霊夢には教えたくない。語るべきではないわ。いつか、その時が来るまで。

「いえないわ。」

「どうして?」

「そうだぜ?どうしてなんだ?」

「それは…魔女にも決まりがあるのよ。それに、パチュリーとも約束したから…。」

「それはねえだろ!教えろよ!」

魔理沙が私に掴みかかってきた。怒るのも無理ない…。あの大妖精がああなってしまった原因を知りたいと思っているなら、当然だわ。でも、話すわけにはいかない。だって、貴女はかつての私と同じだもの。これを知ってしまえば、2度と普通の人間には戻れない。魔女だけの秘密を知るには同族になるしかない。この道を貴女には踏ませたくない。「普通の魔法使い」として霊夢と共に生きて、ずっと寄り添ってあげててほしい。無駄に命を得るよりも、自分の…人間としての短い人生を精一杯楽しく過ごしてほしい。それが、私の出来なかったことだから…。

「魔理沙。やめなさい。ここには患者がいるのよ。」

「そうよ。彼女に変な負担をかけないでちょうだい。絶対安静が必要なのよ。」

「あ、そ、そうか。ごめんな。アリス。」

「いいのよ…。別に…。」

「ガチャ」

「あの、永琳さん、患者二人が目を覚ましました。」

「わかったわ。報告ありがとう、うどんげ。」

「はい。では。」

「チルノとルーミアの意識が戻ったみたいなの。二人とも会いに行ってきなさいな。少しだけアリスを借りるから。」

「おう、わかったぜ。よし、霊夢、行こう!」

「わかってるわよ。」

永琳が私に何の用なのかしら。二人は出ていったから、だいぶ周りは静かになっているけど。

「アリス…貴女、さっきのはかなり必死だったでしょう。自分(魔女)としての秘密がバレないようにね。」

「…!」

やっぱり、永琳には気付かれてしまったか。

「永琳は…知ってるの?」

「ええ。もちろん。あれを知ってしまった人間の魔法使いがどうなってしまうのかもね。」

「そう、なのね。だとしたら…あの二人、特に魔理沙には言わないでちょうだい。」

「大丈夫。あの子が貴女と同じ轍を踏むなんてことにはしないわ。ただ、あの子が貴女達の領域に達するまでだけどね。」

まさか知ってるとは思わなかった…。でも、永琳なら大丈夫でしょう。きっと、素質が強いけど、荒削りな魔理沙には言わないでくれるわ。

「ありがとう。」

「いいのよ。さあ、早く会いに行きましょう。」

「ええ。」

少女移動中…

「おっ。遅かったな。二人とも。」

「…何やってるの?魔理沙、霊夢。」

「ムキー!最強のあたいになにするんだよー!」

「わはー、く、くすぐったいのだー。」

「くすぐったいー!」

「柔らかいわね…。可愛い。」

あの二人は…なんでルーミアとチルノの頬をプニプニしてるのかしら。やりたくなる気持ちもわからなくもないけど。

「うりうり、いつもは便利だけど今は可愛いじゃねえか。」

「むー!くそ、あたいが元気になったら覚えてろよー!魔理沙ー!」

「れ、霊夢、くすぐったいのだー。でも、手が暖かいのだー。」

「そう?ありがと。」

「…二人ともいい加減にしなさいよ。」

「えー。だって、面白いだろ。」

「あのね、彼女達も一応怪我人なのよ。あんまり無理はさせないでちょうだい。」

「ちぇ。」

「もう十分遊んだでしょ。」

「まあ、そうだけどな。」

「じゃあ、本題にはいるわよ。」

「そうね。」

「ねえ、チルノ、ルーミア。大妖精は最初会ったときどんな感じだった?」

「えーと、あたいが話しかけても怒ったように返されて、しかもいきなり攻撃されたんだ。この腕の傷が最初につけられたよ。」

そう言ってチルノは包帯でぐるぐる巻きの両腕を見せてくる。

「あとは、あたいのだした氷が跳ね返されて、それが、当たったんだ。腕を切られたときと同じ風がついてて、すごい傷になったよ。」

胸から腹にかけて手を当てるチルノ。

「そうなのね。ルーミアは?」

「私は切り刻まれたのだ。何度も何度も同じところを斬られたのだ。」

ルーミアはほとんど体を包帯に巻かれていて、顔と手と髪の毛以外は見えない。

「二人とも大変だったのね…。」

思わず胸に突き上げるものがあって、二人の頭を撫でてしまった。

「アリス?」

「アリス?どうしたのだー?」

「なんでもないわ。ただ、なんとなくよ。」

「アリス…。」

「気持ちはわかるけど、そろそろ行くべきじゃない?大妖精はまだ目が覚めないみたいだし。」

「そうだな。アリス、行こうぜ。」

「ええ、わかったわ。」

「ちょっと待つウサね。」

「てゐ?何かあったのかしら?」

驚いたように永琳が言う。

「大妖精が目覚めたウサね。私が思うに行った方がいいと思うウサ。」

「まじか!おい、いこうぜ霊夢!」

「そうね。」

「いきましょう。」

永琳と共に急いで病室に戻る。

「う…んここは?」

「目が覚めたのね。ここは永遠亭よ。」

「え、永遠亭?なんで…うっ!?」

「まだ起き上がっては駄目よ。貴女は重傷を負ってるのだから。」

「あ、は、はい。あれ?なんでアリスさん達がいるんですか?」

「貴女の様子を見に来たの。自分がなんで怪我をしたかわかる?」

「わからないです。」

「実は貴女がね…(説明略)」

「そうだったんですか!?後で皆に謝らないと…。」

明らかに落ち込んでいる。無理もないわ。

「それで、この事について何か覚えてる?」

「覚えてないです…。ただ、」

「「「ただ?」」」

「気を失う前に、なんていうか、自分の中に強烈な殺意が湧いてきたんです。そして、頭がすごく痛くなって、そのあとの記憶がないんです。」

「そうなの…。ありがとう。ゆっくり休んで。」

「はい…。」

「ちょっと私はこの子の様子を診るから、会いたかったら、また来てちょうだい。」

「わかったわ。またね、永琳。」

「じゃあな、永琳。」

「また会いましょう。」

「帰るウサか?なら、一度姫様と会った方がいいウサ。だけど、それはアリスだけウサね。お礼はクッキーが怖いウサ。」

「そうなの?」

「なら、私達は先にいってるぞ。」

「わかったわ。」

「ふふ、てゐに頼んで良かったわ。」

「何の用なのかしら。輝夜。」

彼女の名は蓬莱山輝夜。月から来た正真正銘のお姫様だったかしら。永遠と須臾を操る程度の能力を持っていて、性格としては好奇心旺盛ね。関係は…友達、といったところかしらね。

「新しく入院してきた娘達がなんであんな大怪我をしたのか教えてほしくて呼んだのよ。」

「そんなことだと思ったわよ…。(少女説明中)ってことなのよ。」

「成る程ね。ありがとう。」

あら?それだけなのかしら。そうだとしたら珍し…

「もちろん、これだけじゃないけどね。」

「でしょうね。貴女だもの。」

「あら酷い。結構真面目な話なのに。」

「本当なの?」

「勿論よ。私だっていつもふざけてる訳じゃないわ。ゴホン、本題に入るわよ。単刀直入に聞くわ。鈴仙を見た?」

「鈴仙を…?見たわよ、数時間前に。」

「やっぱりそうよね…。」

「何かあったの?」

「実は…数時間前に人里へ行ったきり帰ってこないのよ。」

「長話でもしてるんじゃないの?」

「ああ見えてかなり人見知りなのよ、あの子は。だから、初対面の人と長話なんかしないわ。それに、人里には大した知り合いなんていないし、いたとしても顔見知りなくらいよ。」

「…まさか、また大妖精のようになってるのかしら。」

「その可能性はあるわね。お願い、私はここから出られないからあの子を探してきて欲しいの。あの妖怪達が運び込まれたときから、嫌な感じしかしないのよ。」

大抵私に頼みごとをするとき、彼女は嘘をつかない。だから、鈴仙に関しても嘘ではないわ。

「探してみるわ。」

「ええ、お願いね。」

部屋を出て永遠亭を出る。

「聞いたウサか?」

「てゐ。貴女は知ってるの?鈴仙に関して何かを。」

「知らないと言えば嘘になるけど、知ってると言っても嘘になるウサ。」

「どういうことよ…。私は貴女と言葉遊びをしている訳じゃないのよ。」

「遊んでなんかないウサ。行方は知らないウサが、鈴仙自身に関しては言えることがあるウサ。」

「それはどんなこと?」

「鈴仙に大きな不幸が迫ってるウサ。それもかなり危険なものウサ。ここ数日で幸福の量が一気に減って不幸の量が一気に増えたウサ。早く見つけることをおすすめするウサ。だから、特別に案内してあげるウサ。」

「それはありがとう。」

「別にいいウサ。私はアリスの幸福を少しでも増やしてあげようと思ってるだけウサ。最近鈴仙と同じで減ってるから尚更ウサね。」

「そうなのね。気を付けるわ。」

少女移動中…

「ここから先はまっすぐウサ。一人で行った方がいいと思うウサね。」

「わかったわ。またね、てゐ。」

()()仲良くやることが幸せへの近道ウサよ。頑張るウサね。」

「…別に普通よ。」

「本当に、姫様の言った通りウサね。くっつきそうでくっつかない友達以上恋人未満の微妙な距離でお互いに幸せを逃しているウサ。」

最後のは余計よ。普通に仲がいい…それだけの関係なんだから。

「ん?アリスじゃないか。こんなところで何をしているんだ?」

「あら、妹紅。ちょっと永遠亭に行ってたのよ。」

「そうか。具合でも悪いのか?」

「いいえ、大妖精の具合を見に来てたのよ。」

「なるほどな。」

「そういえば妹紅、鈴仙を見なかった?」

「鈴仙…か。見ていないな。数時間前に見たきりだ。」

「そう、ありがとう。」

「なあ、アリス。今度私と慧音と飲みに行かないか?」

「唐突にどうしたの?」

「いや、なんとなくだ。行くか?」

「そうね。たまには良いかもしれないから行くわ。」

「わかった。じゃあ、慧音にはそう伝えておくよ。」

「じゃあね、妹紅。」

「ああ。気を付けろよ。最近嫌な気が充満してる。」

「ええ。」

出口からでて、とりあえず霊夢達の元へ向かった。鈴仙探しの話をすると、早速探そうと言う話になった…

 

鈴仙side

 

さっきからずっと嫌な気を感じる。妖怪の山だから仕方ないのかな。いや、違う。微かだけど、物音が聞こえるもの。

「誰ですか?私の近くにいるのは。」

勇気を振り絞って声を掛ける。迷ってしまったので、もしも誰かいるのなら、案内してほしいから。

「…兎?いや、月の民か。」

「っ!貴方は誰?いえ、しばらく気を失ってもらうわよ。」

強烈な殺意、そして圧倒的な力の差。これは逃げないとまずい。本能がそう告げている。第一、こんなところで黒いフードを深く被ったローブを着ているなんて怪しい。

「お前に逃げると言う選択肢はない。」

私の考えが読まれた!?これは一刻も早くこの狂気の瞳で狂わせないと…

「殺意に溺れろ、月兎。」

フードを取り去って見えた素顔はかなりのイケメンだったが、目が冷たい。そんなこと考えてたら駄目だ。相手の目を見詰めると…急激に気が遠くなっていく。

「あっ…?」

戦争の時、自分が抱いていた殺意がどんどん蘇ってくる。なにも考えずに敵を撃ち殺していた、あの時の自分に戻っていく。

「や、やめて!あの頃の()()()だった私に戻さないでぇぇぇぇ!」

力を制御できなくなった私は、仲間をも狂わせて殺してしまった。今はやっとそんなことがなくなったって言うのに、また、あの気持ちが蘇って心を満たしていく。自分さえ生きていればいいという、身勝手な思いが。

「ふっ…昔は俺の望む姿だったようだな。元に戻れ。」

自ら封印した思いが制御を失って怒涛に押し寄せてくる。そして激痛のあと、私は私ではなくなった…。




輝夜は腹黒くない設定で、鈴仙は真面目系、てゐはふざけません!
あと、クレイのスペカ紹介します



邪府・漆黒の餓狼
一定時間の間相手の至近距離で怒涛の物理攻撃。

邪府・狂イ咲キシ華ヲ散ラス
辺りを地獄の連火で埋め尽くし、爆発させる拡散弾。

邪府・神々より堕とされし邪神
影の力と殺意により堕とされし邪神が愛用していた凶悪な魔剣を召喚し、衝撃波と物理攻撃を同時に行う。ただし、発動中は自らの防御率が0となる。

邪府・黒雷・零
自分の周りに殺意のオーラを放つ広範囲攻撃。

邪府・悪夢の断片~ナイトメア~
影の力を利用し、自らの姿、妖力、気を消し、弾幕が当たらなくなる。ただし、物理攻撃が当たった瞬間解除される。

~ラストスペル~
邪府・暗黒の白峰
全てのスターテスが5倍にまで跳ね上がる。その代わり相手か自分が壊れるまで制御不能。
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