今回はリョウの素性を明かします!
「おーい、霊夢いるかー?」
「噂をすれば、だな」
「返事くらいくれよっ…と魔理沙が居たのか」
「なんだよ。それじゃまるで私がいちゃいけないみたいじゃないか」
「別にそういう意味じゃねーよ」
「お前そんなふうな行動しかしないから霊夢にボコボコにされるんだぜ?」
「そ、それとこれとは関係ないだろ!?」
ギャーギャーと言い合う二人を見て
「はぁー。今日は何だか騒がしいわね。リョウが来て魔理沙が来てアリスとショウが来て…」
「ショ、ショウ!?」
いつの間にか私の独り言に耳を傾けていたリョウが驚いた声をあげて私を見つめる。
「知り合いなの?」
「知り合いも何も俺の命の恩人で師匠だよ!」
「そうだったのか。」
「それで、今どこにいるんだ?」
「アリスの家にいるわよ?」
「そ、そうか。ごめん、霊夢!お邪魔した!」
「あ、ちょっとまちなさ…って行っちゃった」
そう言い終わるか言い終わらないうちにリョウは飛び出して大慌てで飛んでいった。
突発的な彼の行動には慣れたが、それでも自分から来るといっていたのにさっさといってしまうのはどうかと思う。こういうのって、結構悲しいのよ?
「あいつもかわんねーな。」
「かわってくれたらほんとにいいんだけどね」
彼の飛んでいった空を見ながらそっと呟いた。
その頃のアリスとショウは―
「外の世界で何をしていたの?」
ここが、アリスの家であることはわかっていて、お互いに椅子に座って紅茶を飲んでいる。一応前置きをしておくが別に縛られているわけでもなく、牢屋に繋がれているわけでもないが、こんなに人形に囲まれているとどうしても拘束されているようにしか思えない。本当にアリスのこの部分だけは理解ができな…
「ねぇ、聞いてるの!?」
「すまない、何て言ったかい?」
「はぁ。だから外の世界で何をしてたのかって」
「稽古をつけていた。」
「稽古?」
そんなに驚くことなのだろうか。まあ、可愛いからよしとするか。
「なんていうか、ずっと昔から僕を信仰してくれた家系の息子さんだよ。両親とか身寄りが死んでしまっていてな。強くなりたい!と言われたから稽古をつけた。」
「へぇー。でも、家族も身寄りもいないだなんて可哀想ね。」
ずいぶんしんみりとした言い方をアリスがした。
「アリスはどうなんだ?」
「えっ?」
「僕がいなくなってからどうしたのかなって。」
「まあ、別に普通よ。たまに人里で人形劇を披露するくらいよ。」
「ははっ。アリスもようやく人前に出るようになったのか。」
「むっ。何よその言い方。私だって引きこもりじゃないんだから」
「ずいぶん心配してたよ。僕がいなくなってからまた引きこもりになってしまうんじゃないかって」
「だから、引きこもりじゃないわよ!」
冗談を真に受けたのかアリスが立ち上がって僕を叩こうとする、が、バランスを崩してしまった。
「おっとと。大丈夫か?」
アリスの肩を支えてやる。その瞬間アリスの金髪が付きそうになって、お互いに距離が近いことを悟る。
「あ、ありがとう///でも、そ、そろそろ離してくれるかしら?」
「あ、す、すまない。」
偶然起きてしまった出来事とはいえ、今の顔は反則だ。
そんなに真っ赤な顔をされたらこちらも理性が持たなくなってくる。アリスの顔に手を添えそうになったとき―
「ドンドン!アリスさん!いますか!?」
突然の来訪者によって一気にムードが壊れる。
お互い我に帰り、距離を離す。
「いるわよ?」
「ああ、よかった。ガチャ。」
ドアを開けて入ってくると…
「師匠!お久しぶりです!」
「ああ、久しぶりだな。」
「へっ!?もしかしてショウが教えてたのって」
「そうだよ。」
呆然となってしまうアリスを横目に僕達は話をする。修行の成果とかその他プライベートな話などなど。
「リョウは霊夢と付き合ってるのか。」
「お恥ずかしいですが…」
アリスの作ってくれた昼食を頬張りながら、依然として会話を続けていた。
「にしても、霊夢との約束すっぽかして大丈夫なの?自分から遊びに行くって言ったのに当日来てからドタキャンなんてレディーに失礼じゃないかしら。」
「あ!そういえばそうだった!お邪魔しましたァァァァ!」
ドアを開けて大慌てで飛んでいった。
「霊夢、怒ると怖いものね。」
「なるほどな。」
このあと、彼に起こった悲劇が僕らの想像の上を行くとはこのとき、露ほどにも知らなかった。
リョウ君について書きました!そして初のラブシーンいれてみました。イマイチですがそこはご了承下さい。
そして急に長くなってすみません。これからもコロコロ長さが変わると思いますのでそこもご了承下さい。