時は秋人と甲が真と悠雷と別れたとこまで遡る。
秋人たちと別れた後、真と悠雷も黒いヘドロのようなものを追っていた。
「ちょこまかちょこまかと!」
「悠雷、落ち着いて!」
追いつけないことに悠雷がイラついてそれを真がなだめている。
その黒いヘドロのようなものは地面に何故か空いていた穴に入る。
「逃がさん、逃がさんぞお!」
悠雷もその中に入っていく。
「はあ、仕方ない」
真はため息をついて悠雷についていった。
悠雷と真が穴から出た先にはよく見る“ノーネーム”の本拠だった。辺りを見回しても黒いヘドロのようなものはいない。
「ちっ、逃したか」
「しょうがないよ。とりあえず情報収集をしよう」
真が情報を集めることを提案したところに
「そこにいるのは誰!?」
と言う声が聞こえた。その声の方向にいたのは淡い青色の髪に蒼色の瞳をした少女——
「通りすがりの大問題児だ!覚えておけ!」
「どこぞの仮面◯イダーですか、貴方は!」
真が刀で突っ込むが悠雷に人差し指と中指によって真剣白刃取り(?)され、止められる。
「…お笑い芸人さん?」
「違います!」
真が突っ込むと詩音の後ろから茶髪で黒い瞳の少年——
「詩音、どうしたんですか?」
「真尋。それがね、お笑い芸人の方々が本拠に」
「だから違いますって」
「ではどういったご用で本拠に不法侵入を?」
「それはですね…」
〜〜〜魂奏者説明中〜〜〜
真は何故ここに来たのか、自分は何者なのか、などなどを説明した。
「なるほど、しかし今のところはうちには来ていませんね」
「そうですか、ありがとうございます」
「しかし奇妙なこともあるんですね」
「そうですか?僕たちはよく他の世界の箱庭に行きますが」
「いえいえ、そういうことではなくてですね」
真は異世界の住人が来たことに驚いているのかと思ったが真尋は違うという。
「貴方達が来る前にも一人、空から落ちてきた異世界の方が今うちにいるのです」
「そんなバナナ!」
「貴方は黙ってなさい!」
悠雷がボケて真がツッコミ(刀で)で止められるのはある決まりのようだ。
「確か名前は」
真尋が言おうとした瞬間——
ドォーン!、と本拠の奥の方から爆発音が聞こえた。
「ッ!すいませんが話な後です!」
真尋と詩音が急いで爆発の音がした方向に向かっていく。
それに悠雷と真もついていく。
そして奥にいたのは、白髪で紅い瞳の少年——
「もしかしてあれが?」
「はい。僕たちが追っていたものです」
それを見た真尋が真に質問し、真はそれを肯定する。
「どうでもいいけど助けてくんない!?」
冬夜が話あっている真たちにツッコミ…ツッコミ?を入れる。
それを聞いて真たちが臨戦態勢をとる。
その瞬間、黒いヘドロのようなものは一点に集まっていき…
なんと、合体してキングヘドロ…にはならずに、人型をとる。
「うーん、とりあえず殺りますか☆」
その声の直後人型を取ったものは姿を消す。高速で移動したのだ。
それに最初に反応したのは雷の速度を持つ悠雷だった。
「お、そい!」
悠雷が刀で斬り退け反らせる。
「く、やるねえ。でも—!」
人型を取ったものは言葉を途中で区切る。視線は一点を見ている。
全員がそこを見るとそこにいたのは
「白い…?」
誰が呟いたのかはわからない。しかしそんなことはどうでもいい。そこにいたのは白いヘドロのようなものだった。
「ええー。もう時間〜?まあ、しょうがないっか。それじゃあね☆」
その言葉と同時に人型を取ったものと白いヘドロのようなものは姿を消した。
そして白いヘドロのようなものがいた方向から黒い髪で一瞬女子に見間違えそうな少年——
「す、昴さん!?どうしてここに?」
真は昴に近づき問いかける。
「レティシアが…あいつらに攫われた…!」
昴の最愛の人であるレティシアが攫われたという最悪の答えを…。
最後の部分?はは、どうなんでしょうねえ?