奇跡と共に   作:祥雲

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大変長らくお待たせいたしました。

世はお盆の季節ですね。
なので、それに絡めた短編を1つ。
文章のクォリティが下がっている事が少し、気になりますが……
どうかご容赦いただきたく。
それでは。
『奇跡と共に』 短編
『還る日』
お楽しみ下さい。
                               祥雲


還る日

コツコツと廊下に足音が木霊する。

 

歩いている場所は、宝物庫と上層との中継点。

その薄暗い道行がどうしようもなくモモンガには不安だった。

 

「…………」

 

チラリと背後を盗み見る。

 

「あれ? ねぇ、シャルティア。その蝋燭なんだか変な匂いがしない?」

 

「そうでありんすか? 部屋にあった一番の品を持ってきたのでありんすが」

 

「なんか無駄に甘いっていうか……それにあんたが渡してきたお香も似た匂いがするんだけど」

 

「まぁ大丈夫でありんしょ。なんといってもペロロンチーノ様が下さった品。至高の御方の目利きに間違いなど起こる訳がないでありんす」

 

「それもそっか。なら大丈夫だよね」

 

またチラリと視線をずらす。

そこには他の階層守護者の姿が。

 

「あわわ。水が凍っちゃう……コ、コキュートスさん。もう少し冷気を抑えられませんか?」

 

「ム。失礼ヲシタ。シカシ、コノ柄杓トイウノハ中々ニ良イ形ヲシテイルナ」

 

「こらこら。余り騒がない様に。これから我々には大事なお役目があるのだからね」

 

「デミウルゴスの言う通りよ。モモンガ様たっての願いでもあり、似姿とはいえ至高の御方々を崇める催しなのだから。あの御方の意を貶さない様にしないと」

 

「おや? 確か今回の件はモモンガ様とベルンエステル様、御二人のご提案と伺ったが?」

 

「あら? 言葉が抜けちゃってたかしら? 気を付けるわ。ありがとう、デミウルゴス」

 

「いえいえ。言葉の綾なぞ誰にでもある事です。お気になされず」

 

またまたチラリと視線をずらす。

此方にはセバスとプレアデス達が並んでいる。

 

「あ! こらルプー! 今、貴女持ってきたお菓子食べたでしょう!?」

 

「え~? なんの事っすか、ナーちゃん? 濡れ衣っす。いたいけなルプスレギナさんを虐めるなんて……ヨヨヨ……」

 

「口を開けてみなさいよ! それに口の端に食べカスが付いてるわよ!?」

 

「はんっ! そんな古典的な手には引っかからないっすよ! ちゃんと欠片も残さずに食べきったっす!」

 

「……ルプー……アウト……」

 

「はっ!? ぐっ……図ったすね、ナーちゃん!」

 

「貴女が勝手に自爆したんでしょう…………後でボクの部屋に来る様に。お説教ですね」

 

「だって! すぐ目の前に美味しそうなお菓子があるんすよ!? 食べて食べてビームを放ってくるんすよ!? なら何時食べるっすか!? 今っす!!!」

 

「……裁判長……判決……」

 

「え~と~? よくわからないけどぉ、ギルティ~」

 

「ソリュシャン、少し荷物を此方に。歩きづらそうですし、私にはまだ余裕がありますので」

 

「あら。ありがとうございます、セバス様」

 

その後ろへと視線をずらす。

黒光りする30cm位のGである恐怖公や一般メイド達等々。       

多くの僕の姿がそこにはあった。

暗がりを異形種達がぞろぞろと歩く姿は中々に見ごたえがあるだろう。

 

「…………ねぇ、ベルンさん」

 

「なぁに? モモンガさん?」

 

色々な言いたいものを飲み込んで、モモンガは隣を歩くベルンエステルに声をかけた。

 

「なんで……こうなったんですかね?」

 

「さぁ? 強いて言えばお盆だから?」

 

「お盆にあんなピンク色の蝋燭や、どでかい香木は使いません。あと、どうして霊廟にお参りするんですか?」

 

「モモンガさんが、説明した時に紛らわしい事を言ったからじゃないの?」

 

モモンガは少し前の会話を思い起こす。

 

始まりは些細な事。

ふと。

そういえば今頃はリアルではお盆の季節だなぁ。

そんな事をモモンガが執務室で呟いたのを、傍に控えていたアルべドと偶々居合わせたデミウルゴスに尋ねられたのだ。

 

 

 

――モモンガ様。失礼ながらお盆とは如何なる意味のお言葉でございましょう?――

 

――え? あぁ。そうだな。ご先祖とか……うん。遠くに旅立った者達を尊ぶ為の行事……とでも言えば良いのだろうか。合ってますよね、ベルンさん?――

 

――概ねはそうよ。くす――

 

 ――火を焚いたり、蝋燭や香、お菓子を準備して供えるのだ。他にも桶に溜めた水を柄杓で汲んで、畏怖の念を込めて汚れを落としたりとか……祈ったりですか? 

 

――後は縁ある者達で食事をしたりね――

 

――!! なるほど。流石はモモンガ様、ベルンエステル様。多く僕の心の奥底にある想いを酌んで下さるとは、このデミウルゴス感服致しました――

 

――え?――

 

――えぇ! 流石はナザリック地下大墳墓の偉大なる支配者! 下々の者までお慈悲を下さるそのお心。なんとお優しい――

 

――え? え?――

 

――そうと決まれば……良いですね、アルべド――

 

――わかっているわ。では急ぎ準備を始めますので、失礼いたします――

 

――……なんか……色々と認識に齟齬がある様な気が……――

 

 

 

と、まぁ。

簡単に抜き出せばそんなやり取りがあった。

 

「気付けば、あれよこれよという間に連絡が行き届いてしまってましたね」

 

「えぇ。ナザリックの情報伝達能力は流石だわ」

 

「出来れば、こんなんじゃない時に実感したかったです」

 

「良かったじゃない。これでまた一つ、懸念要素が消えたんだもの」

 

「いやね? ほら。損得の問題じゃないっていうかですね? わかるでしょ? この気持ち」

 

「ほら、モモンガさん。前見て前」

 

「あ! はぐらかさないで下さい……ん?」

 

モモンガの抗議も空しく、常の通りどこ吹く風なベルンエステルの指差す先。

そこには宝物庫の入り口だったものがある。

そう。

『だったもの』が。

 

「!? なっ!? そんな馬鹿な!?」

 

「ご苦労様だったわね、パンドラズ・アクター。奥から運び出すのは大変だったでしょう?」

 

「いえいえ! これも深愛なる至高の御方々の為! 引いては我が造物主たるモモンガ様の為っ!! このパンドゥラァァァァァアアズ・ィアックタァァァアアアアア!!! 尽力は惜しみませんとも!!」

 

以前。ドイツ語を封印された代わりに、その分ハイテンションに磨きがかかったパンドラズ・アクターは一旦置いておくとして。

 

「べ、ベルンさん? こ、これは一体!?」

 

「くす。流石に皆があの霊廟に入っていくとすぐに満杯になっちゃうもの。あのコのセンスに任せて、扉の前にセッティングして貰ったわ」

 

「いや!? だからってこれは!?」

 

モモンガの視線の先にあるのは、本来ならば霊廟の奥に置かれていた筈のギルドメンバー達のオブジェ。

だが、明らかに出来が違う。

モモンガのお手製であったソレ等はお世辞にも素晴らしい出来栄えとは言えなかった。

それがどうだろう。

まるでそこに、彼らが実際に居るかの様なリアルさなのだ。

動かない事を除けば、本物と遜色ない見た目だとモモンガが判断する程。

それが飾り付けられた扉を背に、見事なバランスと配置でセッティングされていた。

 

「パンドラズ・アクターには一時的なスキル譲渡アイテムを使わせて貰ってるの。あのコの中にある皆のアバターデータだけを抜き出して、私のスキルで外装を付けてるわ」

 

「…………」

 

ベルンエステルの声が何処か遠くに聞こえる。

モモンガは熱にでも浮かれたかの様に、ただ立っていた。

すぐそこにあるのは只の模造品の筈だ。

それなのに、目が離せない。

なぜなら、もう一度会いたいと願っていた彼らが、すぐそこに見えている。

背後で僕達が次々と驚きの声を上げているが、それすらもフィルターがかかった様。

 

―たっちさん……ペロロンチーノさん……茶釜さん……ウルベルトさん……るし★ふぁーさん……死獣天朱雀さん………皆…………

 

正面で剣を地面に突き立てる様に柄の上で両手を組んでいるのは、見事な鎧を着込み深紅のマントを纏う聖騎士。

並び立つように手を前に出しているのは、魔法職最強と名を轟かせたナザリック最高の魔法詠唱者。

その横には上空を狙い撃つかの如く弓を引き絞る、凛々しさを感じさせる変態紳士バードマン。

反対側には、表現に困る形状をしながらも、迫る脅威全ての楯となる堅牢さを誇る変態淑女スライム。

他にも、ナザリック一のムードメーカーにしてトラブルメーカーたる腐れゴーレムクラフター。

ナザリックの知恵袋でありギルドの頼れる好翁や、全てを打ち砕く拳を備えた天然娘etc.

 

モモンガは無言で進む。

ソレを止める者はいない。

後ろの僕達もこの光景に目を奪われている。

 

「……皆……」

 

 もっとよく見たい。

その思いからモモンガは顔を上に上げ。

 

「……俺っぶっふううううう!?」

 

顔面に盛大にパイを食らって吹っ飛んだ。

 

―は!? な、何事!?

 

「「「!? モ、モモンガ様!?」」」

 

クリームたっぷり。

それも1つや2つではない。

前方から数十個にも及ぶパイの力でだ。

いきなり吹き飛んだモモンガに慌ててNPC達が駆け寄ろうとする。

だが、それも次の瞬間ピタリと止まった。

 

「いぇーいw ねぇ、びっくりした?w びっくりした?wwww」

 

「っぶ! モモンガさんダッセェ!!」

 

「わぁ。モモンガお兄ちゃん、クリームまみれだね☆ 舐めて欲しいのかなぁ♪」

 

「あわわわ。ごめんなさい、モモンガさん。で、でも一回パイ投げってやってみたかったし……」

 

「……無様……」

 

「すまんのぉ。ワシも可愛い娘ッ子に頼まれたら男として断れなんだ」

 

「ははは。良い感じに当たってくれました」

 

「おーい。モモンガさん、生きってかー?」

 

「なに言ってんのよ。アンデッドだから最初から死んでるでしょ?」

 

「あ。それもそうか」

 

「「「HAHAHAHAHA!!!」」」

 

 

 

「「「!!!????」」」

 

 

「なっ!? 皆っ!?」

 

 

一部のアメリカンな笑いは、普段ならば気に障る感じだったが今は違う。

NPC達は言葉をなくし、声にならない叫びを上げた。

目の前で、造り物だった筈のギルドメンバー達が動いているのだ。

 

 

「ペ、ペロロンチーノ様!?」

 

「お!? そこに居るのは俺の嫁のシャルティアたん!! やっべぇ!! 動いてら!?」

 

「……ペ、ペロロンチーノ様!! ペロロンチーノ様ぁ!! お会いしたかったでありんすぅううう!!!」

 

「うぉおおおお!! 超可愛いんですけど!!! 今すぐ結婚してくれ!!!」

 

「ほ、本当でありんすか!?」

 

「モチのロンだわさ!!」

 

 

「「ぶくぶく茶釜様!!」」

 

「会いたかったよー、私の可愛いアウラ、マーレェエエエエ!!!」

 

「「わぶっ!?」

 

「あぁ……可愛い! 可愛いよぉ!! お持ち帰りしたい!!!」

 

「「く、苦しいです」」

 

「あ!? ご、ごめんね!? 大丈夫!? い、痛かったよね!?」

 

「いえ。すっごく幸せです!!」

 

「も、もっと、ぎゅーってして貰っても良いですか?」

 

「!!! ……あー、もう!! 私の子供達は可愛いなぁああああ!!! うりゃー!!!」

 

「「むぎゅ……えへへへ」」

 

 

「元気そうだな、デミウルゴス」

 

「!? ウ、ウルベルト様!?」

 

「ふふふ。やはり動いてこそだ。お前には俺の持てる全ての悪を詰め込んだ。お前なら真の悪の高みに登りつめられるだろう」

 

「そんな!? ウルベルト様こそがその頂!! この身など到底及びもつきません!!!」

 

「くくく。嬉しい事を言ってくれるぜ。どうだ? 向こうで『完全なる悪』について語り合いでもしないか?」

 

「喜んで!!」

 

 

「お久しぶりでございます。たっち・みー様」

 

「セバスか。……モモンガさんを頼むぞ」

 

「はっ!」

 

「さて。せっかくの機会だ。私もお前と話がしてみたい」

 

「っ! 身に余る光栄にございます」

 

 

「どうやら、鍛錬は怠っていない様だな」

 

「不肖コキュートス。恐レナガラ武人武御雷様ヲ目標ニ日々、鍛錬ニ励ンデオリマス!」

 

「ふっ。その歩き方を見ればわかる。どれ、俺から1つ指導をしてやろう」

 

「ナント!? 宜シイノデスカ!?」

 

「これも可愛い息子の為だ。是非もない」

 

 

「……うん。やっぱり……お前は綺麗だよ、アルべド……」

 

「っ! ありがとうございます。タブラ・スマラグディナ様」

 

「……アレはまだ持っている?」

 

「<真なる無>でしょうか? えぇ。此方に」

 

「……お前には……黒と白が似合う……自慢の娘だ……」

 

「っ!!!」

 

 

守護者やセバスを皮切りに、次々と僕達が我先にと集まっていく。

 

「ふふふ」

 

唖然とするモモンガの意識を、傍で聞こえたベルンエステルの笑い声が引き戻した。

 

「ベ、ベルンさん!? これは一体どういう事です!? 皆が動いてますよ!? そこに居るんですよぉ!? 今すぐパイを投げ返したいけどねっ!!!」

 

「さぁ? ほら、きっとお盆だからよ。お盆は遠くにいる人が戻ってくる日だもの」

 

「そんな馬鹿な事言ってないで! 「……馬鹿?」っあ! いえ! 冗談言っている場合じゃなぶっふ!?「へーいw 誰が一発だけなんて言ったっけww」……こ、この……るし★ふぁぁぁあああああ!?」

 

「キャーw モモンガさんがご乱心よww 皆! 迎撃の用意は良いかいwww」

 

「「「イエーイ!!!!」」」

 

―!? 囲まれた!? っく! これじゃ、るし★ふぁーまでたどり着けない!! つうか、俺はパイないんだけど!?

 

「モモンガ様ー! こっちに金平糖があるっすよー!」

 

「だが残念。それは俺が貰う!」

 

「どうぞっす!!!」

 

「モモンガ様! こちらにケーキのホールが」

 

「ごめん。さっき食べちゃった…………やまいこちゃんが」

 

「えぇ!? ボ、ボクだけじゃなくて、皆で食べたじゃないですかぁ!?」

 

プレアデスからの援護も、他のギルドメンバーが次々妨害する始末。

 

―くっ! 流石は皆だ! 無駄に高い連携スキルを発揮しやがる!!

 

あわや、モモンガ再びクリームまみれの危機か!?

そんな窮地に魔女の助けが降りた。

 

「ほら。モモンガさん、これを使いなさいな」

 

「! 流石は姐さん!! ありがとう? あれ? これ傘?」

 

「えぇ。傘ね」

 

「あの……ここは普通、俺にもパイをくれる所じゃないですか?」

 

「残念ながらパイは品切れよ。偶然、そこに立てかけてあった傘しかないわね」

 

「嘘だっ!? こんな所に傘が立てかけてある筈がないもん!!!」

 

「あら? ならいらないn「喜んでいただきます!!!」……くすくす」

 

―戦力差は明らか。今はこの傘が頼りだ……全てを乗り越えて、俺は! あの腐れゴーレムクラフターにこの傘の先端をお見舞いする!!!

 

 既に混沌と化した場ではあるが、モモンガの思考も十分に混沌と化していた。

 

―俺は……勝つんだ!!!

 

 

「……ッ来い!!!」

 

 

やる気を十分に、モモンガは傘に手をかける。

 

―? あれ? 留め具が固い……ま、まさか!?

 

 

「「「だが残念。その傘は開けない!!!」」」

 

「ちくしょぉおおおお! 図ったなべルンさんんんん!?」

 

「くすくす! なんの事? その傘は『立てかけてあった』のよ? 私に責任なんてないわね」

 

「顔! 笑ってる! すっごい笑ってる!!」

 

「元々よ」

 

「「「ふふふ。さぁ。モモンガさん! 覚悟っ!!!」」」

 

「おのれ! 皆、覚えておけよ!!」

 

「「「え? モモンガさんの末路を?」」」

 

「……ふっ……さぁ! 一思いにやるが良いわっ!」

 

「「「では! 遠慮なく!!!」」」

 

 

迫る純白の砲弾達を最後に、モモンガの意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

「……ん。……ンガさん。モモンガさん?」

 

「……あれ? ここは……」

 

「宝物庫の前よ」

 

「え? パイの砲弾は? 皆は?」

 

キョロキョロと左右を見渡すモモンガを前に、ベルンエステルは不思議そうに首を傾げた。

 

「? あぁ。まだアイテムの効果が効いているのかしら。皆、霊廟で倒れたのよ」

 

「え? ど、どういう事ですか?」

 

「シャルティアの準備した蝋燭と香木があったでしょう? アレ、どうやらペロロンチーノさんが弄ってたアイテムらしくてね。耐性を無視して周りを混乱に近い状態にする効果があったみたいなの」

 

「え゛!?」

 

ベルンエステルの言葉を受けて、もう一度意識しながら周りを見渡す。

そこには……

 

「ぐへへへ……ペロロンチーノ様ぁ……こんな所で……ぁ……そこは……ん……」

 

「「すぅすぅ」」

 

「フン! フン! ムン!!」

 

「おぉ! その生物にそんな使い道があったとは!!」

 

「いえ。私等、まだまだ未熟の身で……」

 

「ふふ。ありがとうございます」

 

とても見ちゃいけない表情をしたシャルティアや、仲良く眠るアウラとマーレ。

ひたすら斬撃の型を繰り返すコキュートスに。

誰もいない虚空に、相手がいるかの様に話すデミウルゴスとセバス、アルべドの姿があった。

少し脇では、プレアデスや一般メイドといった僕も同様の状態だ。

 

「ね?」

 

「いや!? 割と大参事じゃないですか!?」

 

慌ててモモンガは飛び起きる。

 

「ベルンさん! すみませんけど、皆の介抱を手伝ってもらっても良いですか!?」

 

「えぇ。良いわよ」

 

「ありがとうございます。お前達!? しっかりしろ!? って、シャルティア!? 脱ぐな!! 待って!! それ以上は流石にマズイぞ!?」

 

 

一先ずは、下着まで脱ぎ出そうとしているシャルティアを止めるのが先決だろう。

 

 

今日もオーバーロードの一日は騒がしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どう?

楽しんで貰えたかしら?

 そういえば、地球には数十億っていう人間がいるわね。

仮にその中の39人が同じ夢を見る確率っていくら位なのかしら?

大体73億人……正確には72億と9000万人ちょっと。

考えるだけで気が遠くなっちゃう。

正に天文学的な数値。

普通に考えたら起きる訳がないわ。

もし、起きたなら。

それこそ奇跡って呼べるのかもね。

だけれど、良い夢を見る確率は半分。

そう考えたら確率はぐんと跳ね上がる。

え?

それがどうしたんだって?

くすくす。

なんでもないわ。

さて。

そろそろ私も戻らないとね。

なにを不思議そうな顔をしているの?

私の住んでる所って遠いんだもの。

お盆だから遊びに来ただけよ。

それじゃぁね。

また何処かで会いましょう。

なぁに?

まだなにかあるの?

私の名前?

……くすくす。

教えてあげないわ。

だって……私は意地悪な魔女だもの。

 

 




第30話 短編『還る日』如何でしたでしょうか?

1月もの間、更新が出来ずに申し訳ありませんでした。
お待ち下さっている方がおりましたなら、深いお詫びと感謝を申し上げます。

『タブレット』様、『白金』様、『鬼さん』様、『月輪熊』様、『ナナシ』様、『炬燵猫鍋氏』様、『あうあうろら』様、『あくあむさん』様
遅れながら、ご感想をありがとうございました。
久しぶりの更新。
サイドストーリーに近いお話ではありましたが、楽しんでいただければ嬉しく思います。
今後も、この作品をお読み下さればと。
それでは次話にて。
                                     祥雲
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