吉村くんは揺るがない   作:橘田 露草

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こくっはろー!(^◇^)
初めましての人ははじめまして!
くーさんこと露草です。
ちなみにこくっはろーとは「告白」と「ハロー」を組み合わせた古今無双の挨拶です(笑)

というわけで、露草3つ目の日常系です!
まあ初めましての人にはなんのこっちゃわからないと思うので、知りたい方はWebの方で検索してください!
もしくは橘田露草の別作品にお気に入りと感想と評価を入れましたら教えてやろう!(なぜか上から

この小説がどんな小説かといいますと……あらすじに書いてあるとおりです!
まあ、残りはあとがきで説明しましょう!(*^^*)

では、「くんゆる」第1話、どうぞ!!(≧ω≦)







吉村くんは、受け入れない。

「先輩……好きです!わたしと付き合ってください!」

 

震える声で彼女はそう言った。

 

校庭の片隅の桜の木の下、ここはこの学校の告白スポットとして有名なところだ。

僕は不意に誰かが言った『桜の木の下には死体が埋まっている』という言葉を思い出した。

桜の美しさと死体という醜いものを対比させたものだった気がするが、どうやらそれは間違いだったようだ。

桜の舞い散る中、わずかに涙を浮かべ佇む彼女の美しさは、千本の桜ですら敵わないと思う。

 

彼女の名前は、木森柘榴(こもり ざくろ)ちゃん。

今年中等部2年生になった女の子だ。

とびっきりの美少女で、校内ランキングでは常に5位以内に入っているらしい。

そんな彼女に僕こと、吉村寅次郎(よしむら とらじろう)は告白されていた。

 

そんな彼女を見つめ、僕はゴクリと唾を飲み込んだ。

元より答えは決まっている。

彼女からの告白に対して僕が持っている答えはたった1つだけ。

 

「柘榴ちゃん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい」

 

返事はもちろん、お断り(ごめんなさい)だ。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

「何でですかー!!」

 

教室に戻ろうと廊下を歩く僕のすぐ後ろで彼女が叫ぶ。

近くにいるというのになぜ叫ぶんだろう。

 

「周りの迷惑だからやめなさい」

「周りの迷惑って意味なら先輩だって本を歩きながら読んでるじゃないですか!!」

 

失礼な。

確かに視線は左手の文庫本に注がれているが、本の隙間から前はしっかりと見ている。

だからこそ、こうやって文庫本を選んでいるのだ。

ちなみに、ハードカバーや大きな本は見えづらいわ、重たいわなので基本的に置いて読んでいる。

 

「そんなことよりっ!今回のはシチュエーション的に完璧でしたよね!?」

「……まあ、少女マンガなんかじゃベッタベタのシチュだけどね」

「それでもグッてくると思うんですよ!先輩唾飲み込んでたじゃないですか!アレってクラッときたんじゃないですか!?」

「あっ、それさっき食べたお弁当のたこ焼きのネギが歯に詰まってたからだよ」

「お弁当にたこ焼き!?もしかして手作りですか?」

「昨日の夕飯の残りだよ。よかったら今度柘榴ちゃんの分も持ってこようか?」

「ぜひ!」

「そ。じゃあね」

 

そろそろ5時間目の予鈴が鳴りそうだ。

少し早歩きした方がいいだろう。

 

「ってそうじゃなくて!!告白の話ですよ!何で断るんですか!?」

 

話は終わったと思ったが、彼女はまだ追いかけてくる。

 

「そろそろ予鈴が鳴るよ。2年生の教室は下でしょ?」

「そんなことどうでもいいんですよ!というか、先輩何で本を読みながらそんなに早く歩けるんですか!?」

「慣れだよ、慣れ」

 

体力が無い彼女は、早歩きでもはぁはぁと息を切らしている。

それなのに口は動かせるのだから女の子は流石である。

 

「先輩、先輩、せんぱーーい!」

「はぁ……」

 

流石にこれ以上騒がしいのは迷惑だし、色々噂されそうでめんどくさい。

 

「はぁはぁ……。よ、ようやく止まってくれた……」

「で、なんだっけ?」

「ですかりゃごほっごほっ!ちょ、ちょっと待ってください!」

 

彼女が息を整えるのを待つこと1分。

ようやく彼女はふぅっと息を吐いた。

そして僕をキッとにらむ。

 

「ですからなんで断るんですか!?」

「あざといから」

「即答っ!?」

「もういい?」

 

すでに予鈴は鳴ってしまい、周りの人たちも自分の教室に帰ろうとしている。

この学校は結構厳しく、授業に1秒でも遅れたら廊下に立たされてしまうのだ。

教室まで数メートルなのに遅刻扱いされたら目も当てられない。

 

「うぅ……。今回もダメでしたか……」

「今回で何度目だっけ?」

「えっと、入学式の次の日からですから……」

 

彼女が指を折りながら数える。

その開いて閉じてが20回をほど続いたところで彼女は顔を上げた。

 

「今日で205回目です!」

 

ニコッと最高の笑顔でそう言った。

言っていることがこんな内容でなければもっとよかっただろう。

 

「おー、さすが毎日やってるだけはあるね」

「えへへ、そんな照れちゃいますよ~♪」

「皮肉だったんだけど伝わらなかったかー」

 

そう毎日だ。

彼女が中学生となった入学式の次の日から学校がある日は毎日彼女は僕に告白をしているのだ。

毎日手を変え品を変え色々な告白の仕方をしてくる。

どうでもいいが、土日祝はお休みらしい。

 

「もう、何で先輩はわたしと付き合ってくれないんですかー?」

 

ぷぅと頬を膨らめて彼女がそう言ってくる。

 

「まさか男の子が……」

「違うからね」

 

なんちゅう想像をするんだ、この子は。

僕はノンケで、普通に女の子が好きだ。

 

「今年受験だしさ」

 

これはホント。

進学先はこの学園の高等部なのだが、進学するためにはちょっとした試験を受けなきゃいけないのだ。

そこそこ難易度が高いらしく、例年何人かの生徒が留年を食らっている。

 

「それにそこまで女の子と付き合いたいわけでもないし」

「えー、そんなんじゃ灰色の青春になっちゃいますよー!」

「別に気にしないけど」

「先輩だけじゃなくて、わたしの青春も灰色になっちゃいますよ!」

「……それならさ」

 

あえて真剣な顔を彼女に向ける。

 

「僕のことは諦めた方がいいよ。そして誰か別の人を好きになりなよ」

 

突っぱねるようにそう言う。

さっき彼女も言ったが、彼女はすでに205回告白をしている。

それはつまり1年以上無駄な告白を繰り返しているということだ。

これこそ青春の無駄遣いである。

彼女のことを思うなら少し厳しいがちゃんと言うべきだろう。

 

とはいえ、僕は勘違いをしていた。

いや、彼女を侮って(・・・)いたと言うべきか。

 

「それでもわたしは先輩が大好きなんです!!!」

 

彼女は3年生の廊下中に響きそうなほどの大声でそう言った。

いや、間違いなく響いているだろう。

 

「あの時、先輩に出会ってから大好きなんです!」

「……」

「だから先輩のことを諦めたりしませんし、ずっとずっとずっっっっっと大好きなんです!!!!」

 

206回目の告白だ。

そんなからかいができないほど彼女の顔は真剣だった。

 

「はぁ……」

 

目論見が失敗し、僕はため息をついた。

 

「そんな大声で叫んでよく恥ずかしくないね……」

「大好きな人に大好きって言うのに恥ずかしいなんてことないです!」

「……顔真っ赤だけど」

「ふえっ!?うぅ……そりゃ恥ずかしいに決まってるじゃないですか」

 

そんな彼女に苦笑し、僕は彼女の頭をぽんぽんと叩く。

 

「ふわっ!?せ、せんぱい……?」

「まあ、告白はいつでも付き合ってあげるよ。もちろん」

 

驚いた顔をする彼女をおいて教室のドアを開ける。

最後に彼女の方を見て少しだけ笑いかける。

 

「オッケーはしないけどね」

 

ピシャッとドアを閉めた途端、本鈴が鳴った。

自分の席に着いた時、廊下から「うわぁぁぁん~!遅刻だぁぁぁぁ~!!!」という声が聞こえたがきっと気のせいに違いない。

僕から彼女へのささやかながらの仕返しだ。




というわけで、いかがでしたでしょうか?(笑)
こんな感じで寅次郎くんと女の子たちのイチャイチャを描いた小説です。

基本的に対寅次郎くん好感度はフルカウントで行かせてもらいます。
一応言っておきますが、寅次郎くんはみんなのこと別に嫌いなわけじゃないですからね~。

寅次郎くんがなぜ告白を受け入れないのか……それは最終回に明らかになります。
ならないかもしれません。
もしくは、連載10年目に入ったらクロスワード的な感じで明らかにするかもしれません。
後は、書くことに飽きてソイヤ!しちゃうかもしれません。

他の小説との兼ね合いになるので更新自体はそう多くはないと思いますが、ネタの思い続く限り頑張りたいと思います!
時間は21時で、前後することは基本ないです。
そう……やらかさない限りには、ね……(なぜか怖い話風

ではそろそろゲームやりたいので締めます!
最後になりますが、楽しんで読んでいただけたらと思います♪(*^^*)

感想、お気に入りお待ちしています(≧ω≦)
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