秋の日のヴィオロンの...もう一つの物語 作:メトロポリスパパ
予定通り電信を送るダージリンであったが・・・。
(出発シーンはGlory Storyを聞きながら読んでもらうと良いかもしれません)
(取り急ぎ上げましたので誤字脱字が多いかもしれませんがもしよろしければ報告してくださいませ)
聖グロリアーナ女学院学園艦隊長室。
北へ向けて、後数時間で出港であった。
ティーセットが置かれたテーブルが幾つか置かれている。
ローズヒップ、バニラ、ルクリリと各隊員は席に付いていた。
ダージリンの傍らにはオレンジペコが居る。
ダージリンは席を立ち隊員達に向かって話をしている。
話が終わった所で隊員全員が立ち上がり敬礼をして隊長室を退室していく。
ダージリンは紅茶を一口飲み、軽く上を向き微笑んだ。
アンツィオ高校コロッセオ
アンチョビがトラックに載せたCV33の上に乗り演説をしている。
ぺパロ二とカルパッチョもトラックの横に居る。
その周りを囲むように隊員達が『大洗連合FORZA!』と書かれた横断幕を広げたり大洗とアンツィオの小旗を振ったり、拳を掲げてコールをしたりしている。
アンチョビがビシッと単鞭を掲げた所でぺパロ二とカルパッチョはトラックに乗り込みゆっくりとトラックを出した。
トラックを追いかけながら手を振る隊員達。
トラックは艦から降りて北に向かい走っていく。甲板の手摺から乗り出し見送る隊員達であった。
知波単学園学園艦操車場
操車場からK2型蒸気機関車がゆっくりと出てくる。
機関車が止まり平貨車に載せた戦車から隊員が続々と降りてくる。
隊員達は玉田の号令で西の前に整列、敬礼する。
西も敬礼し、隊員達を見まわし檄を飛ばす。
再び隊員達は敬礼し客車に乗りむ。
西も客車の搭乗口に足を掛ける。
左を向くと福田が窓から乗り出し西に向かって手を振っている。
西は口を閉じたまま軽く微笑み、うんと頷くと客車に乗り込んだ。
黒森峰女学園学園艦飛行船駐機場
ライトに照らされた巨大な飛行船が甲板に駐機されている。
搭乗口の前には後ろ手を組んだ西住まほとその傍らにエリカが居る。
まほの前には赤星と直下とその乗員達が居る。
エリカが話をした後、視線をまほに向ける。
まほは隊員に檄を飛ばす。
赤星と直下は顔が真剣になる。
まほが話し終えた所で、隊員が軍靴をカッと鳴らして敬礼した。
サンダース大学付属高校学園艦飛行場
格納庫から輸送機C5-Mに向かいケイ、アリサ、ナオミがゆっくりと歩いてくる。
その後ろには隊員達が横に広がり付いてくる。
格納庫から輸送機まで沢山の人だかりが出来、隊員達に手を振っている。
ケイはジャケットを肩に掛け、颯爽と歩いている。
アリサ、ナオミ、隊員達も軽く手を振りながらケイに付いて行く。
輸送機の搭乗口に着いた所で隊員達は振り向き横一列に並び、ケイが搭乗階段を上がり切った所で振り返りオーディエンス達に手を振る。
ケイが乗り込んだ所で隊員達も輸送機に乗り込んだ。
プラウダ高校学園艦格納庫
ポルニク型揚陸艦の傍らでノンナに肩車されたカチューシャが戦車の積み込みを見ている。
KV-2がスロープを上るのに手間取っているのを見て両腕をバタバタさせて怒っている。
ニーナがハッチから顔を出して謝っている。
継続高校ユルモ型揚陸艇
月明かりに照らされながら川をゆっくりと遡るユルモ。
アキは毛布にくるまり寝ている。
ミッコは操縦席で操縦している。
ミカはBTの砲塔の上でカンテレを奏でながらゆっくりと月の方を向いた。
上陸作戦当日
聖グロリアーナ女学院無線室
時間は21時になろうとしていた。
ダージリンは紅茶を一口飲み、詩の一節を読み上げる・・・。
「秋の日の、ヴィオロンのため息の、ひたぶるに身に染みて・・・うらがなし・・・北の地にて、飲み交わすべし・・・」
オレンジペコは電信機にてカタカタと送信している。
サンダース C5-M
アリサが電信を聞きながらメモを取っていた。
その後ろでナオミとケイはそのメモを見ている。
メモの文を見て軽く微笑むケイ。
プラウダ ポルニク
ノンナは机に向かい電信を聞きながらメモを取り、カチューシャはそれを見ながら夜食を取っていた。
黒森峰飛行船
操縦をしているエリカにまほが内容を伝える。
エリカは言う・・・。
「熱い紅茶ですね・・・」
知波単 K2機関車
西はメモを見ながら言った。
「紅茶って飲んだ事無いんだよなぁ・・・」
継続 何処かの森
アキは言う
「お茶会・・・楽しそうだよ」
「刹那主義には賛同できないね・・・」
ポロローン♪
「でも・・・つまらない意地を張って、優しい仲間を失うことは、美しい宝石をなくすよりも悲しいことだよ」
アキとミッコは顔を見合わせて笑顔になった。
アンツィオ プラウダ学園艦 青森駅
寝ていた。
聖グロリアーナ隊長室
電信での作戦開始の連絡も終わり、これから上陸の準備を始めようとした頃。
電話が入り、オレンジペコが対応する。
「はい、お待ちください」
オレンジペコは受話器をダージリンに渡しながら言う。
「ダージリン様、アッサム様からです」
ダージリンはありがとうと言い受話器を受け取り話し出す。
「ご苦労様、ダージリンです。そちらの様子はいかがかしら?」
アッサムは困ったように話し出す。
「ダージリン、それが・・・ルールに変更が有った模様で・・・殲滅戦になったと・・・」
眉間に皺を寄せるダージリン。
書類等の記載や今までの話を思い出すが、よく考えれば一言も『フラッグ戦』とは書いても聞いてもいない事に気付く。
「そう、一杯食わされましたわね。しかし、増援を出す事が出来たのが救いですわ、作戦はこのまま続行致します。アッサム、貴方はお休みになって明日に備えてください」
「かしこまりました」
「こきげんよう」
ダージリンは優しく電話を切り、オレンジペコに説明する。
「ペコ、今回の試合・・・殲滅戦になりましたわ」
「え!・・・そんな・・・ダージリン様・・・」
オレンジペコは拳を握りしめて言う。
「もう・・・私は怒りました!文科省はどこまで大洗をバカにすれば気が済むのですか?!・・・大洗の人達の今の心境を考えると・・・」
オレンジペコは俯き泣きそうになっている。
ダージリンは優しく諭す。
「ペコ、こんな言葉を知っている?『面白いから軍備を続ける者はいない。恐ろしいから軍備を続けるのだ』あちらは大洗を恐れていますわ。なら・・・付け入る隙は有る筈です。高校戦車道を敵に回した事、後悔していただきましょう」
オレンジペコは涙を拭きながら言う。
「チャーチルですね。はい!イギリス・・・いえ、私達は『恋愛と戦争に手段は選びません』絶対勝ちます!」
「いい覚悟ですわ、ペコ・・・それと各校にこの事を緊急通達していただけるかしら」
「はい!」
ダージリンは紅茶を一口飲み、月明かりが後ろから照らす中、どす黒く微笑んだ。
ペコは無線室にて通達を送る。
「CQ、CQ、緊急通達です。大洗と大学選抜との試合は殲滅戦になりした!各校参戦の可否を問う」
「・・・・了解、黒森峰はこのまま作戦を続行する」
「ピーーーー!(放送禁止用語)ガシャン!」
「あ、あの副隊長のアリサです!当方もこのまま続行します。そちらの学園艦は視認できていますのでこれより着艦体制に入ります」
「ふん!フラッグ戦だろうが殲滅戦だろうが結果一緒よ!ピロシキの具にして食べてやるだけよ!」
「なんですと!そのような事が許されるのでありますか?!・・・かしこまりであります!このまま進軍致します!」
「アキです。オレンジペコさん、隊長は参戦するみたいだよ!」
「えと・・・あれ?もしかして寝過ごしたっすか?え?電信?寝てたんで分からないっす・・・は?!殲滅戦って・・・マジっすか!しゃらくせえ!ぶっ潰してやるっす!」
オレンジペコは結果をダージリンに報告した。
「全校作戦続行だそうです!」
「でしょうね。女子高生を怒らせたら怖いのよ・・・フフフ」
C5-Mがゴオーーー!と着艦するのを眺めながら紅茶を飲むダージリンであった・・・。
次回最終回?
題名未定
頑張りまーす