暗殺教室 ~バーニング・デイズ~   作:ロナード

3 / 19
今回は前回のカルマの話の続きから始まります。それが終わると今度は原作で言う『毒の時間』に入ります。そして最後にビッチ先生の話を超ダイジェストですが触れます。


標的3 手入れの時間来る!

リボーンがE組の教室に向かっていると、後ろから殺せんせーが少し困った様子でやって来るので気になったリボーンが殺せんせーに話し掛ける。

 

「おい、どうした殺せんせー。何か困った様子みたいだが・・・」

 

「昨日、カルマ君のせいでジェラートを買い直しに行く事になりましたが・・・ジェラートを買う程のお金が無くて・・・今月の生活が既にピンチです・・・」

 

「そうか。それは残念だったな。」

 

「という事ですので・・・お金を貸して下さい!!お願いします、一万円とは言いません。せめて、千円は貸して下さいませんか?」

 

「無理だ。ちゃんと考えないで金を使うから金欠になるんだ。殺せんせー、もうすぐで給料日だからな、それまで我慢しとけよ。」

 

「解りました・・・給料日まで我慢しますよ、それまでに食い繋いでいけるかどうか不安ですが・・・」

 

リボーンと殺せんせーはそんな雑談をしながらも教室に入った。すると、教卓の上に何かが置かれている事に気付く。

 

 

 

 

殺せんせーとリボーンが教室に入ってくると、カルマ君が教卓の上に置いたというよりはナイフで刺して固定したタコが有るのに少し戸惑った様子だ。その様子を見たカルマ君は殺せんせーに向かって発言する。

 

「ごめん、殺せんせーと間違えてそのタコを刺しちゃったよ。責任持って捨てるから俺の所まで持ってきてよ。」

 

カルマ君が昨日言ってた下らない事って、これの事なんだろう。多分、殺せんせーを精神からいたぶっていくつもりなんだろう。殺せんせーはカルマ君の発言を聞くと、持ち前のスピードで何処からかミサイルを持ってきた上に腕の触手の何本かがドリルの様に回転しながら風切り音を出した。

 

「いいでしょう、カルマ君。見せてあげましょう、このドリル触手の威力と自衛隊から奪ったミサイルの火力を!先生は暗殺者を決して無事では帰さない!」

 

これ確実にヤバい展開だ!!?か、カルマ君が消される!?僕はカルマ君が殺せんせーによって消されると思ったので、リボーンに助けを求める。

 

「リボーン、殺せんせーを止めて!!カルマ君が消されるよ!!?」

 

「多分、大丈夫だぞ渚。あのタコは政府との決まりを守る筈だから、カルマを殺しはしねえ筈だ。」

 

「多分や筈じゃ、殺される可能性も0じゃないって言っているよね!?」

 

「いいから黙っていろ、性別不詳!」

 

「性別不詳って・・・僕はれっきとした男だから!!」

 

リボーンに助けを求めてもしらを切られるだけだし、僕が止めるかと思っていたら、殺せんせーはドリル触手で何かを刺したらミサイルから出る炎で何かを焼くと、それをカルマ君の君に半ば強引に放り込んだ。あれはたこ焼きか・・・たこ焼きを作っていただけかよ!!?カルマ君が刺したタコでたこ焼きを作る為だけにミサイルを持ってきたり、触手をドリルの様に回転させるなよ!?思わずカルマ君を消す気かと思ったよ・・・

 

「熱っ!?何だよ、たこ焼きなんか作って俺の口に放り込んで・・・」

 

「カルマ君。顔に身体の様子を見るからに朝食は食べていませんね。ちゃんと三食バランスよく栄養を取りましょう。という事でこれを食べて栄養を蓄えて健康優良児になりましょう。」

 

カルマ君は殺せんせーを挑発する為に用意したタコで殺せんせーがたこ焼きを作るとはさすがに考えていなかったのか、殺せんせーの行動に少し戸惑いながらも殺せんせーに敵意を向ける。そんなカルマ君に殺せんせーは言う。

 

「カルマ君、先生は手入れをするのです。錆びた暗殺者の刃をね。刃と言っても武器の事では無いですがね。今日一日、全力で本気で私を殺しに掛かってきなさい。その度に先生は君を手入れします。」

 

「随分と余裕じゃないの、先生。昨日はあれだけ俺一人にヤられまくっていた癖にね。」

 

「ええ、昨日はそうでしたが、今日は先生も本気で君を警戒しましょう。だから君も遠慮無く先生を殺しにきなさい。」

 

こうして、殺せんせーとカルマ君の本気の駆け引きが始まる事になった。

 

 

カルマ君は数学の授業中に殺せんせーが背中を見せたところで銃を撃とうとしたが、カルマ君の動きは殺せんせーに読まれており、銃を取り上げられた上にネイルアートまでされ、家庭科の授業では不破さんの班が作っていたスープの味が少しイマイチだったのを聞いた殺せんせーが不破さんも班が作っていたスープの味を確認しようと近付いてきたところで、カルマ君はスープが入った鍋を空中にぶちまけてその隙をつくかの様に殺せんせーにナイフで斬りかかろうとしたが、あっさりと避けられてしまい、殺せんせーのスピードによって女子好みのエプロンを着せられた。それとカルマ君が空中にぶちまけた不破さんの班のスープは殺せんせーがマッハでスポイトを使いキャッチしていたので本当に凄い先生だと思う。

 

その後もカルマ君は殺せんせーに暗殺を仕掛けるが、殺せんせーに届かず全て防がれていた。殺せんせーは意外に弱点が多く結構人間くさい部分が有るので隙を見せる事はかなり多い。だけど、本気で警戒した殺せんせーにカルマ君一人で暗殺を仕掛けても暗殺以前の問題でカルマ君の行動全てが監視されており、完全に詰んでしまう。カルマ君一人で殺せんせーを殺すのは確実に不可能だ。全ての授業が終わった後、カルマ君は崖の近くで自分の思い通りに出来なかったからなのか、爪を噛んでは遠くを見つめていたので、僕はカルマ君に話しかける。

 

「カルマ君、焦らずに皆と協力しながら殺せんせーの暗殺をしようよ。カルマ君一人じゃ、本気で警戒した殺せんせーを殺すのは不可能だよ。普通の先生じゃないしね。」

 

「先生ねぇ・・・イヤだね、俺が殺りたいんだ。変なところで勝手に死ぬのが一番ムカつくしね。」

 

変なところで勝手に死んだらって一体どういう意味で言ってるんだろう?僕とカルマ君が話しているのを見て気になったのか、リボーンが近付いてきた。

 

「ちゃおっス。カルマに渚、こんなところで何をしてるんだ。こんな崖の近くで話していたら自殺志願者の集まりにしか見えないぞ。」

 

「演技悪い事を言うな!?僕とカルマ君は別に自殺する気なんて無いよ!!」

 

「自殺か・・・まあ、それは置いておくとして、リボーン。アンタはあの先生を殺す為の方法を教えに来た特別な先生だったよね?」

 

「そうだが、それがどうしたんだカルマ?」

 

「そうか、リボーンも先生ならさ、先生としてもし俺が死にそうだったら自らの身を削ってでも助ける?」

 

「場合によってだな。俺は先生では有るが、それと同時に一人の殺し屋だからな。自分の身を削ってでも守る価値が有るかどうかを考えて動くぞ俺はな。で、それがどうしたんだ?」

 

「成る程ね、純粋な先生なら助けるんだ。でも、リボーンは殺し屋でも有るから場合によってか・・・だけど、今ので確信を得たよ。純粋な先生である殺せんせーになら効くって事がね。」

 

リボーンに尋ねた今の質問の答えを聞いて何か確信を得たカルマ君は口元が微笑んだかの様に見えた。後ろに気配を感じた僕とカルマ君にリボーンは後ろを振り返ると殺せんせーがいた。

 

「カルマ君、今日は先生に沢山の手入れをされましたね。それではどうします?まだまだ殺しに来たいというなら構いませんよ。まあ、その度にピカピカに手入れしますがね。」

 

殺せんせーは余裕なのか緑の縞模様を出してカルマ君の事をナメている様だ。カルマ君はナメられている事に気付きつつも、殺せんせーに尋ねる。

 

「確認するけど、殺せんせーは先生だよね?」

 

「はい、勿論。そんな事を聞かずとも先生は君の先生ですよ。」

 

「じゃあ、先生は命を掛けてでも生徒を守る先生かな?」

 

「ええ、勿論。先生ですので、生徒の身は自分の身の様に大切に思っていますからね。」

 

「それを聞けて良かったよ。なら、殺せるよ確実にね!」

 

カルマ君はそう言うと後ろ向きで崖から落ちる。まさか、カルマ君がリボーンに尋ねた質問で得た確信っていうのは・・・

 

「カルマ・・・ど阿呆が!!勇気と無謀は違うぞ。そんな方法でこのタコを殺しても誰も喜びはしねえ!」

 

リボーンがこう悪態を吐くのも解る。カルマ君は自分が崖から落ちる事で殺せんせーを動かそうとしてるんだろう。助けようとして手を伸ばせば、カルマ君は銃で殺せんせーを撃ち抜くだろう。殺せんせーがカルマ君を見捨てた場合は、先生としての殺せんせーを殺す事になる。カルマ君は自分の身を捨ててでも、殺せんせーを身体か心のどちらかを確実に殺す為に崖から落ちる選択をしたんだろう。でも、それはリボーンの言う通りで勇気では無く無謀としか言えないのかもしれない。殺せんせーはカルマ君によって、自らの死か先生としての死のどちらかの『死』を選ばないといけないと思われたのだが・・・

 

「カルマ君、自らの身を削ってでも暗殺しようとする計算されたこの行為は見事です。ですが、自らの身を捨ててでも先生を暗殺しようとするのは認める訳にはいきません。」

 

殺せんせーは触手を伸ばして蜘蛛の巣状に広げると粘液で触手を粘らせたらしく、カルマ君はとりもちにくっ付いたかの様に触手に貼り付いた。

 

「君を助ける為にはマッハのスピードでは君の肉体に負担を掛けてしまう。ですが、ゆっくり動けばその間に君に殺されてしまう。だから、こうしてマッハで下に移動して先生の触手を蜘蛛の巣状に広げてネバネバしてみたのです。」

 

あの触手、何でも有りなのか・・・カルマ君は自らの身を捨ててでもの暗殺でも殺せんせーを殺せなかったので、遠目で見ても悔しがっている様に見える。

 

「この状態では先生を殺したくても無理ですよね。身動き一つ出来ない訳ですしね。」

 

「チッ、本当にインチキな触手だな・・・」

 

「まあ、そう言わずに聞いて下さいカルマ君。先生は生徒を見捨てるという選択は絶対にしません。ですから、いつでも信じて飛び降りて下さい。と言っても、先生を暗殺する為に自分を危険に合わせても良いという意味では無いので、二度とこんな方法での暗殺はしないでほしい。」

 

殺せんせーはカルマ君にそう告げると、カルマ君を連れて戻ってきた。あれ?殺せんせーがカルマ君を受け止めた所より下に何かトランポリンの様な物が見える。そのトランポリンはラジコンヘリに姿を変えるとリボーンの帽子の上に着地すると、また姿を変えてカメレオンになる。

 

「どうやら先生だけでは無く、リボーンもカルマ君を助けようとしていたみたいですね。」

 

「当たり前だ。簡単に死なれても困るしな。カルマが下に落ちねえ様にレオンを下に移動させてトランポリンにしたんだが、余計な世話だったみたいだな。」

 

「レオンって、そのカメレオンの事?」

 

「そうだぞ渚。コイツは記憶形状カメレオンのレオンっていうんだ。俺のペットだ。見ての通り、どんな物にも姿を変えられる頼れる俺の相棒だ。」

 

「へえ、殺せんせーの触手だけじゃなく、リボーンのペットも何でも有りみたいだね。」

 

リボーンのペット、レオン。一体どんな生き物なんだろう・・・只のカメレオンじゃないとしか解らないし、殺せんせーの様にいきなり生まれた生き物なのかも・・・カルマ君は今ので、さっきまでの焦りが消えたらしく落ち着いた表情になっていた。

 

「今のが一番殺せるかもと思ったけどダメだったし、しばらくは大人しくして作戦を練り直すか・・・」

 

「おや、カルマ君?もうネタ切れですか?先生はまだお手入れの手段が尽きないのですが、カルマ君がネタ切れなら仕方ないですね。」

 

何だろう、さっきまでの感動を返せと思う。今のでカルマ君は殺せんせーへの殺気が湧いているみたいだし・・・でもさっきまでとは違い、落ち着いた表情で出していた殺気なので、カルマ君は殺せんせーに心を開き始めたって事かもしれない。

 

「殺すよ、明日にでもね。さてとカッコ悪い所を見せちゃったし、それを忘れる様な感じで帰りに飯でも食べに行こうよ渚君。リボーンもどう?」

 

カルマ君はさっきまでとは本当に違って爽やかな笑顔で僕らに話し掛けてくる。だが、カルマ君が手に持っていた財布は・・・

 

「ちょっとカルマ君!?それは先生の財布じゃないですか!!?返して下さいよ!?」

 

「殺せんせー、教員室に財布を置きっぱでいる方が悪いよ。まあ、いいよ。どうせ、中は空っぽだし。元々、はした金しか無かったから全て募金に入れたしね。」

 

「私の数少ない全財産がぁぁ!!?」

 

殺せんせー、今度からは財布を肌身離さずに持っている事を心掛けてよ。じゃないと、カルマ君が奪いに来ると思うから・・・まあ、何だかんだで殺せんせーを暗殺しようとすればピカピカに手入れされる。それが僕らの教室だ。明日からはカルマ君も含めたクラスの皆で殺せんせーを暗殺出来る様に頑張ろうか。

 

 

 

 

カルマ君が身を投げ出した暗殺を実行した日から数日が経過した。今は理科の時間で僕らが持ってきたお菓子から着色料を取り出す実験を行っていた。

 

「お菓子から着色料を取り出す実験は終了です。余ったお菓子は先生が回収します。」

 

それが目的か・・・カルマ君によって財布のお金を全て募金に入れられた事でお金が無い事は僕とカルマ君にリボーンは知ってるけど、他の生徒は知らないので自分達が買ったお菓子を全て持っていく殺せんせーにブーイングする。殺せんせー、お金が無い事は知ってるけど、だからと言ってもやっていい事とやってはいけない事が有るんだけど・・・殺せんせーは生徒からのブーイングをものともせずにお菓子を必死に死守している。そんな殺せんせーを見たリボーンは呆れた顔になっていた。そんな殺せんせーに眼鏡を掛けた左右それぞれに三つ編みされた髪が特徴の女子生徒である奥田さんが近付くと試験管に入った液体を渡そうとする。

 

「殺せんせー、毒です。飲んで下さい。」

 

「これはまた素直と言うか正直な暗殺ですね・・・」

 

奥田さんが正直に試験管に入った液体が毒だと言いながら渡すので、クラスのほとんどが愕然とした。奥田さん、いくら何でも正直過ぎるんじゃ・・・そんな渡し方されても毒だと解った上で飲む様な者はいないだろう。だが、殺せんせーは試験管を受け取ると試験管の中の液体を飲んだ。

 

「どれどれ?うっ!?うっぐぉぉ!?」

 

殺せんせーは試験管の中の液体を飲ぬと、頭に角が生えて何かどこぞの音速の針ネズミの様に青く変色する。その状態で奥田さんが用意した試験管二本目の中の液体を飲んだが、殺せんせーは死なないどころか顔が変化し翼が生えた。最後の一本を飲むと、今度は真顔になり白い顔になったが真顔が薄いので顔文字の様に見える。

 

「残念ですがどれも先生の表情を変化させる程度です。それと先生は嫌いになっても暗殺の事は嫌いにならないで下さい。」

 

『いきなりどうしたんだよ!?』

 

真顔で急にそんな事を言われても僕らが戸惑うんだけど!?とにかく今ので解った事は僕らに有害な物質だとしても、殺せんせーには全く効果が無いという事が解った。殺せんせーは奥田さんに一人で毒を作るのは安全管理上で危険なので、放課後に一緒に先生を殺す毒を研究しようと誘った。殺せんせーを殺す毒を作る研究を殺せんせーが手伝うのは何かがおかしい気がするが、後日結果を聞いてみる事にしよう。

 

 

 

リボーンは放課後、殺せんせーと奥田が一緒に殺せんせーを殺す毒を研究してるのを見に来た。

 

「ちゃおっス。どうだ奥田?このタコを殺せそうな毒は出来そうか?」

 

「リボーン!?ええと、まだ先は長そうかな・・・」

 

「まあ、簡単に私を殺せる毒を作られたら堪りませんよ。」

 

「だろうな。ところで奥田は理科の成績はクラスで断トツに高いんだが・・・他の教科は低いな。」

 

「リボーンが言う様に私は理科以外はさっぱりでE組に落とされても仕方無いです。それに特に国語が苦手です・・・」

 

「だろうな、うじうじしてるしな。」

 

「ちょっと!?リボーン、他にも言い方が有るでしょ!?」

 

「いいんです殺せんせー。リボーンが言う通り私は自分の感情を伝えるのは得意じゃないですし・・・国語が苦手な理由は言葉の善し悪し、人間の複雑な感情表現とか正解が解らないモノが多くて苦手です。でもそれで構いません。数学や化学式は絶対に答えが決まっていますし、私には気の利く言葉遊びや心情を考える作業は必要無いです。」

 

奥田の発言を聞いた殺せんせーは何かを記したメモを奥田に手渡した。

 

「そうですね、そんな君に先生から宿題を出しましょう。」

 

殺せんせーが渡したメモを見た奥田は上機嫌になると帰っていた。

 

「奥田に手渡したメモに記した宿題ってのは奥田に大事な事を伝える為のモノだな。」

 

「さすがはリボーン。私の考えは解っていますね。そうです、奥田さんに大事な事を伝える為に嘘のメモを渡しました。それは私に利益になりますが、暗殺をする者にとっては厄介なモノですが、構いませんよね?」

 

「まあ、いいだろう。今回だけはお前の強化を認めてやる。」

 

リボーンは殺せんせーとしばらく雑談した後、リボーンは後日に起こるであろう出来事を想定してある物を仕入れたのであった。

 

 

 

奥田さんが殺せんせーに毒を渡した次の日、奥田さんは上機嫌で何かしらの液体が入った瓶を握っていた。どうも、昨日の放課後に殺せんせーから宿題として渡されたメモに書かれた化学式通りに作った殺せんせーに効く毒の様だ。ついでに僕は奥田さんからそのメモを見せてもらったが、殺せんせーは自分を殺す毒の作り方以外にも毒物の管理方法を漫画にして載せていたので、相変わらず手厚い先生だと思った。奥田さんは殺せんせーに国語が出来なくとも自分の長所を伸ばせばいいと応援してくれていると思っているらしい。殺せんせーが教室に入ってくると奥田さんは殺せんせーにその毒を手渡した。

 

「先生、これです。ちゃんと出来ました。」

 

「流石ですね、それではいただきますか。」

 

殺せんせーは奥田さんが手渡した毒を飲むと、殺せんせーの身体が黒く色ずんでいく。

 

「ヌルフフフ、ありがとうございます。奥田さん、君の薬のお陰で先生は新たな力を手にしました。」

 

「それってどういう事ですか?」

 

殺せんせーの身体が強烈に光始めると、殺せんせーの姿は溶けて液状になっていた。

 

「奥田さん、君に作ってもらったのは私の細胞を活性化させて流動性が増す薬なんです。液状ですのでどんな隙間だろうと入り込めます。その上でスピードはそのままと正にどんな攻撃も滑らかに避ける形態。さあ、殺れるものなら殺ってみなさい!」

 

「じゃあ、これでも喰らえ!」

 

「ちょっ、リボーン。冷却ガスを使うのは止めて下さい!液状だから凍って固まってしまうんですから!?」

 

液状になった殺せんせーは教室の床や天井の隙間、生徒の机の中に入ったりとやりたい放題に動き回るので暗殺が不可能に近いと思いきや、リボーンに冷却ガスを浴びせられたりして翻弄されているのでいつも通りに直ぐにボロが出たか・・・奥田さんは騙された事に気付くと殺せんせーに尋ねる。

 

「先生、私の事を騙したんですか!?」

 

「ええ、確かに騙しました。ですが、それは君に知ってほしかったのです。暗殺には人を騙す国語力も必要だとね。」

 

「えっ、国語力?」

 

「どんなに優れた毒を作ってもバカ正直に渡しては暗殺対象に利用されて終わりです。仮に渚君。君が先生に毒を盛るならどうします?」

 

突然、先生の質問が僕に来たので少し焦ったが直ぐに落ち着いて僕の考えを伝える。

 

「ええと、殺せんせーは甘いモノが好きだから甘いジュースに混ぜて特製ジュースと言って渡すかな。」

 

「そうです。人を騙すには相手の感情を知り、言葉に工夫する必要が有ります。上手な毒の盛り方は国語力に有りなのです。だからこそ国語が大切なのです。奥田さんの理科の才能は将来きっと皆の役に立つでしょう。その為にも国語力を鍛えて下さい。国語力を鍛えれば、多くの人に分かりやすく伝えられる様になります。」

 

「はい!これからは国語も頑張ってみせますので、解らない事が有ったら聞く事にしますのでよろしくお願いします。」

 

やっぱり暗殺以前の問題だ。奥田さんの様に毒を作れる生徒でも殺せんせーの前では只の生徒になる。まだまだ先生の命に迫れる生徒はいなさそうだ。殺せんせーの液状化も時間切れなのか殺せんせーは元に戻るといつも通りに授業を開始するのであった。

 

 

 

 

その後の出来事としてクラスに英語の教師としてプロの女性暗殺者であるイリーナ・イェラビッチことビッチ先生がやってきたりもした。最初は本当に僕らを見下した態度を取っていたのでクラスの皆が嫌っていたが、殺せんせーを暗殺しようとしたが返り討ちに会い、手入れをされた上にリボーンからも手酷いお仕置きをされた後に烏間先生と話した事で、考えを改めたビッチ先生を見て僕らはビッチ先生を先生として認めた。うん、それだけで十分かな。

 

「ちょっと、ダイジェストにも程が有るわよ!?もう少し説明なさいよ!!私がどんな人物か全く解らないじゃないの!?」

 

 

 

 

ビッチ先生が来て数日が経つともうすぐでゴールデンウィークになるので、クラス中がゴールデンウィーク中はどう過ごすか考えているとリボーンが皆に向かって言った。

 

「ゴールデンウィーク中、俺は里帰りって訳じゃないが、ここに来る前の生徒の家が有る並盛に行くんだが、もし予定が空いたりして、並盛に興味が有るなら俺が特別に並盛の町を案内してやるぞ。待ち合わせはゴールデンウィークの初日の午前10に椚ヶ丘駅の前だ。要件はそれだけだ。」

 

並盛・・・平凡な町だと聞いた覚えが有るな。ゴールデンウィークだし、たまには遠出するのも有りかな。僕はリボーンの並盛観光に参加して並盛に行く事を決めた。他に来る人がいるかどうかは定かではないけどね。だけど、僕は・・・いや、この並盛観光に参加したメンバーはこの時は知らなかった。軽い気持ちで旅行気分で行った並盛で大きな出来事に巻き込まれるとは誰もが思いもしなかった・・・




今回はカルマと毒の時間を合わせて進めました。ビッチ先生の話は超ダイジェストにして終わらせてしまいましたが、どうもこの時のビッチ先生の話はビッチ先生を悪く書きそうでしたのでダイジェストにしました。もし納得出来ない人がいたらすみません。

次回はオリジナルの話で渚と一部のE組生徒達に殺せんせーがゴールデンウィークを使って並盛に行く話です。少し長く続く予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。