魔法瓶   作:春の雪舞い散る

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セーラー服の次はメイド服指定って誰得?誰のシュミなんですか?


セーラー服を脱がさないでっ♪って……あれ?

 

 そしてひとつの寝台に男を呼び寝かせると整体を始めると僕の身体に自分じゃ気付かない異変が起こり始めていた

 

 僕の身体を淡い光が包み、手から男の身体に染み入りごりごりに固まった心と身体を少しずつ解していったんだ

 

 朝になり朝食を食べた三人に弁当や保存食に飲料水などを山程持たせて見送って一休みしてたんだけどなんだろう…どうにも奇妙なこの感覚は…

 

 人の話し声がまるでスピーカー越しに聞こえるような…

 

 目に見える景色から色が失われてしまっているこの感じは何?

 

 えと… 又あいつが来てやんのか…

 

 えっと、僕を見ながら何か深刻そうな表情で婆さんと話し掛けてくる…

 

 でも聞こえない… 何の話しをしているのかサッパリ聞こえないし途切れ途切れに聞こえてくる言葉も全く理解できない…

 

 そろそろキャプテンと太が帰って来る… 二人の気配が近付いて来てるのは分かっている僕は急いでお湯を沸かし始めた

 

 今朝、お昼に太が食べたがっていたオムスパを用意してあげたいからね

 

 付け合わせのハンバーグと温野菜のサラダと具沢山の野菜スープも忘れずに用意しないと…

 

 その他再び下る時に持たせる弁当の支度もしなきゃ…だし

 

 上がってきたのは三人だけどキャプテンと太に知らない人でタイガーは次に交代で上がってくるらしい

 

 未成年の太はこの後潜らないで、外の力仕事の手伝いをするように言われてるんだってさ

 

 夕べ上がってきた人と合わせて四人の食事の支度をして食べてもらってる間に地下にいる人達の弁当を用意している

 

 見知らぬ人とキャプテンは鉱石の積み替えに夕べの人は手入れの済んだ工具を積み込んで、太は薪割りに風呂場の掃除と水汲みを頑張ってくれたから四人にサンドイッチの差し入れでお茶にしてもらったんだ

 

 それが終わってから三人が風呂に入ってる間に夕べの人の分の夕食の仕度とキャプテンに運んでもらう弁当を用意した

 

 食後の休憩後キャプテンと昨日の人は弁当を荷車に積み込み地下に降りて太は熟睡

 

 今日の人は微睡みながら僕の整体を受けていた

 

 その後雑巾を縫っている僕を訪ねてアイツが来た… 何やら荷物を持ってね

 

 「 雑巾作成ご苦労様… 頑張ってくれた貴女にご褒美がありお持ちしました 」

 

 反応の薄い厨房の控え室に在るテーブルにそれを置いて

 

 「 今度は三段重ねの蒸し器を用意いたしましたのでご活用下さい 」

 

 そう言うと包みを解いて中身を見せたから

 

 ふーん… と溜め息混じりに呟いた僕に男は苦笑いを浮かべ

 

「 反応が薄い様ですが… 余り、嬉しくないのでしょうか? 」

 

 そんな事を聞いてくるから

 

 「 そんなこと無いよ… 蒸かし饅頭は昔から好きで結構作ってたんだからね… 」

 

 そう言って薄く笑ったけど余り信じてないみたいでそう答える僕を探る様に見ていた

 

 勿論、その視線に僕は気付く事は無かったし気にも止めなかったんだけどね

 

 

 三人が僕の分も含めた第二ミッションの半分の鉱石の採掘を終えたある日の事だけど久し振りにガイドの男が現れたんだよね

 

 第二ミッションと平行して開始する第三のミッション、100tの鉱石の輸送をクリアしろってね

 

 取り敢えず形式上僕とタイガーは第二ミッションクリア扱いになり炎熱のフライパンって変わったネーミングのフライパンと何故か深紅の薔薇を一面に描かれたたチャイナドレスを貰い

 

 僕自身は隠れミッションの隠し扉のカギ①ってゆー物をもらいそれを使って訪れた先に在るキッチンで12人分の食事を作れだってさ

 

 全く… 僕の事を何だと思ってるんだろうね?面白くないっ!

 

  そう思いながらも朝食用の食材を仕度して扉の向こうに行くと修行した建物中で懐かしい?八人の顔と知らない四人が居た

 

 四人は僕達が使っていた部屋に引っ越してきたって教えて貰った

 

 朝ご飯とお弁当を用意してから鉱山に戻り鉱石の朝食とお弁当を用意して皆を送り出してから今日はコロッケ作りの日

 

 鉱山に着いた三日目から作りおき料理を作り始めたからなんだけど中々作りおきにはなら無い…

 

 婆さん曰く、坑夫達がやる気を取り戻し食欲も回復したそうで消費量も増えたんだってさ

 

 タイガーは鉱石の出荷担当に選ばれお弁当と携行食を持って一人寂しく納品所に向かって馬車を走らせることになった… 往復六日間の任務をこなす為にね

 

 三往復目から一夜と五夜って人達も運搬に加わって出荷待ちの鉱石の出荷量が増え始めたんだ

 

 僕はその間に朝夕のミッション、作りおき料理に雑巾の課題をこなしていったんだ

 

 そんなある日の事、婆さんに呼ばれた僕は何だろうと思いながらも指示に従って指定された部屋に入ると

 

 「 へっ? 」

 

 そこにはここに来てから初めて見る光景が有った…

 

 運搬チームは勿論一人の夜勤者も無く全員が揃って僕を待っていたんだよね… なんで?

 

 そう思ってたらガイドの男が

 

 「 本日が氷華様の13回目のお誕生日だからですよ、お忘れですか? 」

 

 そう言われて驚いた僕は

 

 「 うん、忘れてた 」

 

 そうあっさり返すと、ガックリと肩を落とすガイドの男の肩を叩きながら

 

 「 まぁ、それは良いから取り敢えず主役の席… 誕生日席に着け 」

 

 そうキッチンに言われて思い出したガイドの男が僕をエスコートしようと肩に手を置こうとしたけど睨んでやったら引っ込めた

 

 僕へのプレゼントはヒマワリの種子、カボチャの種子、松の実、クコやクッキーにチョコレート、ハードキャンディー、キャラメル等々… が山積みになってる

 

 料理は僕用に婆さんお得意のソーキそばが用意してあるじゃんっ♪その他にも沖縄料理が所狭しと並んでるしね… だから僕も

 

 「 お婆さん、皆有難う… こんな風に誰かに誕生日を祝って貰ったことって初めてじゃないかな? 少なくとも僕の記憶には無い事だよ 」

 

 そう言って苦笑いを浮かべると太が寂しそうに

 

 「 氷華それ本当の事なの? 」

 

 って聞いてくるから

 

 「 3月31日生まれだからね… 余り社交的とは言えないボクに春休み中にわざわざ会いに行ったり来てくれるような友達なんか居やしなかったんだからさ

 

 つか影薄いから誕生日知ってる奴とゆーか、教える気無かったし教えたい友達って思える奴もなんか居なかったし

 

 親も忙しい時期でね、毎年忘れられてたね…

 

 何日か過ぎてから遊園地行ってケーキバイキングとプレゼントでお茶を濁されてたけどね… 」

 

 そう言って溜め息を吐いたら皆の顔はひきつってた

 

 ガイドの男はボクの誕生日プレゼント代わりにハンドル式のジューサーミキサーをくれたから嬉しくて早速野菜ジュースを作って飲んだ

 

 明日からメニューにも色々変更とゆーか少なからず影響を及ぼすだろうね

 

 

 

 カギ①の間の住人? 達の僕達同期生達は修行を終え新しい住人達が修行をしているけど相変わらず僕は食事の世話係りをしている

 

 僕達四人のミッションは第二、第三とも終了し僕個人は同期生達の修行をサポート ( 食事の世話と整体 ) 二チーム分をクリア

 

 ペナルティミッションクリアのサポート12人のミッションクリア

 

 報酬は12人のディスペクターを与えられた ( って彼等はモノ扱い? ) 、マジックタブレット端末、?を手に入れた

 

 そして僕達が一旦この地を離れる朝が来て皆の見送りを受け出発する事になったんだ

 

 今まで絶望から殆ど上がって来なかった人達が勢揃いしたのは二度目の事で見送りは初めての事たから爺さんと婆さんもとても喜んでいた

 

 新たに運搬班に配置変更のメンバーに代わり新入りが8人が今日配属されるそうだ…残念ながら僕は顔を合わせる機会があるかは不明だけど出発の挨拶を頼まれた僕は

 

 「 僕のレベルが上がれば皆も呼べる様になるし皆もペナルティミッションのクリアを果たして待ってて… 」

 

 そう皆に声を掛けると

 

 「 頑張ってくれるのは有り難いがくれぐれ無理はしないでくれよ? 」

 

 少食で睡眠時間の短い ( 実は寝てない ) 僕を心配しての発言なんだけど

 

 「 別に無理なんかしてないしする予定もないよ?そもそも僕ってそんなキャラじゃないしねっ♪ 」

苦笑いしながらそう応えるとその男は溜め息を吐きながら

 

「 自覚がないからなお質が悪い… 氷華様の事、お前達に任せるからな?無理をせぬように言ってくれ… 」

 

 苦虫を噛み潰したような表情で言うのだった

 

 

 

 当然の事ながら道中の食事当番は僕で… つか任せるには不安すぎる面々なんだよね

 

 ま、その代わり相変わらず馬に馴れないから馭者なんかとてもじゃないけどできそうにない僕なんだけどさ

 

 食事の休憩以外の移動中はひたすら眠り続けてそ日の夕方には予定の宿に着き目的地の集積所には明日向かうことになる

 

 積み荷の鉱石はミッション外の小遣い稼ぎと言われ僕達の馬車とメンバーの荷物用の馬車に20台の鉱石用の荷馬車を随伴してきた

 

 今回の積み荷の鉱石はミッション外の小遣い稼ぎと言われ僕達の馬車二台と20台の荷馬車を随伴してきた

 

 お昼は朝食が早かったから夕べのうちに用意しておいたおにぎりとカップ麺で済ませて午後のお茶の時間はサンドイッチとインスタントじゃあるけど熱いコーヒーって感じで飢えを凌ぎ

 

 食欲のない僕はお昼にカップのうどん、お茶の時間は甘いミルクココアを飲むだけで済ませた

 

 指定された宿で荷をほどき僕の荷物も運び入れて貰い、宿のラウンジで休憩していると僕達の前にまたあの男が現れた

 

 「 第二、第三のミッションクリアおめでとうございます

 

 氷華様におかれましては特殊能力の開眼及び職業の習得おめでとうございます 」

 

 そう告げられ複雑な表情で男の次の言葉を待っていると

 

 「貴女様には次のステージ向かうに当り炎熱のフライパンとマジックタブレットの説明をしておきましょう」

 

 そう告げられ黙って聞いていると

 

 「炎熱のフライパンは所謂ところのマジックアイテムで使用者の魔力を熱源に変え調理を可能にする調理器具

 

 マジックタブレットは未だ魔法に不馴れな氷華様の魔法の杖現代版と言えば分かりやすいでしょうか?」

 

 そう言われた僕は

 

 「具体的には?」

 

 と、そう聞くと

 

 僕に見せるように電源(?)を入れ暫く待つと待受画面に変わった

 

 「 メインメニューをご覧ください 」

 

 そう言われて見守っていると機能、パーティーの状態、各種サービスのコマンドが現れ

 

 「 機能は貴女方の世界のタブレット端末やスマホと何ら変わりませんから後程ご確認下さい 」

 

 そう説明しながらパーティーの状態をクリックすると四人の名前が現れた

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