────やばい、全くわかんねぇよ
俺は羽ペンで自分の名前を書いてから、動きが止まった。
筆記試験とは、『政治』や『軍隊』など堅苦しい話から、少し得意な『歴史』など様々。
一番意味わかんないのは、国の裕福なヤツらの政治的権力だ。
貴族の話を聞いて何がいいのかなどと思いながら、俺は周りを見た。
前の金髪がかった髪をする男性はスラスラと羽ペンで回答を書いている。
左にはソラ。
なんだか見ていても感情が読み取れた。どうせ『これなんだろう?あ、これか〜なるほど〜』などと考えているのだろう。
そして右にはアルスロットが無表情でこれもまた書いている。
────とりあえず、なにか書かないと……。
『中央区には何貴族~何貴族が住んでいるか?』
────中央区とは何ぞや?とりあえず上から1と2で…
俺はそんな様に適当に書いていき、奇跡的に初めの50問は記入式だったが残りの50問はマークシート式でとりあえずそれっぽいのをマークしていった。
1時間ぐらいたち、鐘が鳴り響き監督の聖騎士見習い(これは旧制で、今は『軍官』という。)
終わったあと、師匠から貰った羊用紙をめくってみた。
『今の軍隊の最高の位が『軍帥』でその次が『軍将』その次が『軍官』、『軍兵』、『軍士』、『練士』となり、部隊も軍士までが『暗殺』、『突撃』、『防御』、『遠射』、『魔術』となっている。そして、軍兵からは『静殺』、『突殺』、『守護』、『殺射』、『魔法』となっている。実戦に出れるのが『軍兵』からでそれ以下は、実戦に出るというよりは、学校で戦い、政治を学ぶ。』
────え……?試験に合格すれば実戦に出れるんじゃないの?
俺はそんなふうに絶句していると、後からソラが満面の笑みを浮かべて言ってきた。
「意外といけるもんだね。75点は絶対にいったよ!!」
「そ、そうだな俺も楽勝だったよ……。」
「あぁ」
────何でアル兄も入ってくるかな!!
「悪い?お前俺のことジロジロ見てただろ?」
いきなり俺は前の金髪の男にそう言われ、びっくりして何も反応できなかった。
「聞こえてないようだな、悪いお前俺のことジロジロ見てただろ?」
「い、いや聞き返さなくていいから……。ま、まぁ見てたけど……。」
「何が目的だ?」
「はい?」
いきなり変なことを言われ、今度こそ俺は目が点になった。
「い、いや俺そんなつもりで見ていたんじゃなくて…。周りの人はどんな感じなんかな〜って思ってみたりして、ちょうど前に君がいたから見ていただけだぞ?」
「そ、そうか……。いや、悪いカンニングというやつをやられたかと思ってな…。」
────あぁ、なるほどな。
「そうか、誤解されるような真似して悪かったな。」
「こちらこそ変な事言って悪かった。」
などと言っているうちに軍官の人が俺らに向かって叫んだ。
「次は『形』の訓練だ。全員好きな部隊を選べ。」
そう言われ俺は軍官から1枚の羊用紙を貰った。
────まぁ、突撃にするしかないよな。多分みんなそうだと思うし……。
俺はソラとアル兄の方を見てみると、ソラは『防御』を選び、アル兄は『暗殺』を選んでいた。
「お前ら突撃じゃないんかよ!!!!!」
「あぁ」「うん」
などとほざくので俺も変えようと突撃に横線を引こうと思ったら、
「そこまで!!!!!」
などと大きな声で言われてしまい、俺はしぶしぶその紙を提出した。
────これじゃみんなバラバラじゃねーか……。
そして、『形』の試験が終わり、『属性弾射的訓練』も終わり、とっても散々な結果に終わってしまった。
────あとは、体術と実戦にかけるしかねぇーか。
そんなこと思っているうちに、軍官の人からとっても残酷なしかしとっても嬉しいことを言われた。
「今日の試験はここまでだ。各自明日に控えてちゃんと休むこと、また、今の各種目最上位者を発表する。筆記試験試験100点3人、『アルスロット』、『アローン』、『ギーク』。形95点1人『アローン』。属性弾射的訓練88点『ギーク』以上だ。」
────ま、まぁもともとこいつらは別にいいやって思ってたしな……。
俺はそう思ったのもつかの間、次の言葉に俺は絶句した。
「続いて、各種目の成績最下位を発表する。筆記試験38点『ヒロ』、形67点『ヒロ』、属性弾射的訓練45点『ソラ』以上だ!!!!!」
俺とソラは両方とも頭を抱えながら今日の試験を終えた。