テイマー・ヒロ!!   作:ナルガウス

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グラン兵採用試験最終回です。

軽く酷いところがあるので、無理な人は……頑張ってください……。

あと、アルスロットスタートです。

それではどうぞ!!


⑥ 実戦Ⅲ

 

 

 

俺は目を閉じ、精神を統一させた。

「フーッ」

小さく吐息を吐く。

軽く心拍数が上がる。

 

7秒ほどそうしてから目を開けた。

 

それを確認してから、軍官が始め!!と叫んだ。

 

────《静炎》……。

 

俺は、自分で考えた属性力を放った。

どういう技かというと、青い炎の応用技で完全燃焼させて、ほぼ見えない火焰を作る。

軽く、ボウッ!!と音が鳴るだけで、それ以外は目を凝らさないと見えないような火焰だ。

 

俺は俺の前に、《静炎》を放った。

そして構えた。抜刀術《二殴首斬》を。

 

メイス使いは勢いよく、こちらへ走ってきた。

 

《静炎》に当たるまで、5歩、4歩、3歩、2歩、1歩、0!!

 

になった瞬間、ボウッ!!という音とともに、軍官は暴れ始めた。

他の奴らからは見えないが、あいつは今軽い火だるま状態になっているはずだ。

 

「フンッ!!」

 

────やりやがったよ……。

 

軍官は、気合で《静炎》を消滅させた。

 

────今だ。

 

《静炎》を振り切った今あいつは無防備だ。俺は刀の柄頭をそいつの顎に当て、その後右フックで横顔をぶん殴る。そして最後に首を斬るイメージで、右肩を思いっきり斬りつけた。

 

刃が無いので、斬る事は出来なかったが、メイス使いに相当なダメージを与えた。

 

それから、鞘で右の鎖骨を叩き、腹に刀を突き刺した。刺さる事は無いが、それでも軽く肉は切り裂いた。

相手が怯んで腹を抑える。そこへ左膝を思いっきり、右足で蹴った。

普段曲がらない方向に、足が曲がり倒れる軍官に対して、俺は《フレイム・ストライク》を放った。

 

青白い火焰が刀のまわりに渦のように出てくる。

 

狙いは左肩。

 

一瞬にして、左肩に小さな穴が空いた。

穴の周りは、黒く焦げ、皮膚は爛れていた。

 

「あ……ああ…………あ」

 

相手の軍官が叫ぶ。

立つことの出来ない足で、地面に踏ん張ったが、バランスが取れず倒れ込んだ。

 

「ハァハァハァ」

 

呼吸が早くなっている。

左肩を押さえようと、右腕を持っていこうとするも、右肩を負傷しているので、支えることが出来ずにそのまま倒れ込んでいた。

 

ちょうど着いた、医療班の1人が唖然として、メイス使いを見ていた。

 

────やりすぎたかな?

 

俺はそんなことを思いながら、そこからソラのいる所へ移動した。

みんなが俺を歩くと前を開ける。

そのまま、ソラの方を見ると、顔を真っ青にして俺を見ていた。

 

「あ、アルさん。怪我してないよね……?それより、相手の人大丈夫なのかな?」

 

「大丈夫だろ……。」

 

正直、相手の事を思ったり、心配するのがめんどくさかった。

しかも、なんだか、相手に対してそれは悪いことをしている感じもしたからだ。

────あいつは、この国を命懸けで守ると心に誓ったはずの奴らだ。そんなやつに同情したら、もっと可哀想な感じがした。

 

だから、俺は同情をしなかった。

 

 

 

 

 

それから、2週間後

 

 

 

俺達は、グランで住んでいた宿に2週間もの間泊まっていた。

ここは格安なだけに、音をよく通す。

なので、よく隣に泊まっている老人のクシャミなどがよく聞こえて来る。

 

────この宿に飽きてきたな

 

そんな時俺たち宛に、『グラン兵入隊許可書』の手紙が来た。

ソラと、すっかり傷の治ったヒロは声を大にして喜んでいた。

 

「「万歳!!!!!」」

 

そんなことを3、4回言っていると、隣の部屋から

「うるせぇんだよクソガキが!!!!!」

という老人の声が聞こえた。

 

「そっちも、毎日クシャミうるっせェんだよ!!!!!」

 

ヒロが言い返す。

そういい、殴りかかりに行こうとするのを、ソラが羽交い締めをしながら、まぁまぁ。言っている。実に相手ららしい……。

興奮状態のあヒロを止めるのは、疲れるし面倒臭い。

 

そう思いながら、俺には自分宛の封筒がもう1通あったのに気づいた。

 

────《竜騎士の称号》

 

そこにはこう書いてあった。

 

 

 

──────────────────────

 

 

《竜騎士の称号》

 

 

 

アルスロット殿

 

 

 

 

この度、貴殿は我がグラン帝国の軍官コーザを打ち破り、その実力を見させてもらった。

 

会議により、貴殿を《特殊竜精鋭騎士団》の資格を与える。

 

3月29日までに、皇帝室にこの書類を届けること。

 

なお、もし来なかった場合は裏切り者とし、処刑されるので、必ず来るように。

3月25日

皇帝 レーゼ・グラン

皇帝 カザフィス・セントラル

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

 

そう書いてあった。

聞き覚えのない称号だった。

しかし、それ以上に……

────今日って確か26日あと、三日しかない……。ははぁ『処刑』はないだろう。

しかも、グラン兵にはそんな職業なかった感じするけどな。

 

そこへ、呑気なフェニクスが俺の心に話しかけてきた。

『お、来るとは予想していたけど、まさか本当に来るとはな』

 

フェニクスが、何か知っているようだったので、これなんだ?と純粋に疑問だったので聞いていた。

 

『あぁ、それは、グラン兵の特殊竜精鋭騎士団。通称《竜騎士》だ。位はだいたい軍官と同じくらいらしいぜ。なぜそのような名前かというと、この部隊は竜に乗って移動するからだ。別名《選ばれし者》や《ライダー》などとも言われていたかな?ちなみに、この初代竜騎士団団長は《カンダル》だからな。』

 

────何!?

 

あの人、そんなに有名な人なのか……。

 

俺は渋々それを承諾した。

 

 

 

 

 

※※※

ヒロ視点

 

 

 

 

4月2日

入隊式

 

────アル兄が《竜騎士》になれるなら、俺もなりたかったな〜

 

などと、思いながら俺は、《士》の称号を得た。

これから、2年間べ、勉強して……。

 

まぁ、色々頑張って、俺は絶対に《軍帥》になってやる。

 

そう、心に誓いながら俺は入隊式を受けた。そして、15分後、夢の中で入隊式を見ていた……。

 

 








後半書きながら
「これもう、テイマー・アルスロットにしちゃおうかな〜」などと、軽く真面目に思ってしまいました。

竜騎士とか……選ばれし者とか………主人公じゃん!!
と思ってくれたら、幸いですと思いたいです。

ま、まぁこれからもアルスロットは書くつもりなのでよろしくです!!
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