テイマー・ヒロ!!   作:ナルガウス

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今週ずっとテストなんで、「息抜きだ〜」と思って書いたらめっちくちゃハマってしまいました。

俺の貴重な勉強時間を返せ〜w


それではどうぞ!!





グラン軍士編
① 孤独な少女


 

4月3日

5:30

宿

 

俺は、何故かイライラしながら目が覚めた。

────今日はいつも以上に目覚めが悪い。

 

「なんか、変なの食ったかな……?」

 

「ん…んん……。あ、ヒロおはよ〜。」

 

まだ、完全に覚醒していないのか、眠そうに俺に声を掛けてきた。

 

「あぁ。おはよ。」

 

俺はぶっきらぼうに応えてしまった。

 

「……?ヒロどうかしたの?」

 

「今日なーんかどうもイライラするんだよな〜」

 

俺はそう言ったら、あろう事かソラがクスッと笑ってきたので、あぁ?と脅したら、またニヤニヤしながらごめんと応えてきた。

 

「どうせヒロさ、アルさんが『竜騎士』になってることに、イライラしてるんでしょ?」

 

────そういえば昨日の入隊式のあとすぐにアル兄『竜騎士』本部ってところに移ってたな。寮は俺らと同じらしいけど、色々な手続きとかがあるから、あいつだけ、もう寮に入るらしい。それに俺は嫉妬してんのか……。

 

「『ナルホド。』」

 

────へ?

 

 

今俺以外にも声がしたぞ?しかもこの声は…。

 

『よ!おはよ。ソラ』

 

「あ、フェニクスおはよ」

 

ソラが満面の笑みで返す。

────何この普通な感じは?その前にフェニクスって実体化って、コンバットナイフだけじゃないの?

 

『違うぞ、ヒロ』

 

嘴は1ミリも動いていないのに、声がするので軽く違和感があるが、さっきのソラの対応に比べれば全く驚かなかった。

 

『テイマーとエレメンターの絆を深めていけば、二人とも自由度が上がっていくのさ。つまり、絆の力でどこへでも……というのは嘘で、初期設定です……。』

 

「ナルホド。でも、その前にどうしてお前がそれを知ってるんだ?ソラ」

 

「そんなの決まってるじゃん。アルさんに見せてもらったんだよ。」

 

────あの野郎、もうそんなテクニックを

 

「そうそう、今日で『軍士』の寮が決まるらしいよね。」

 

「あ、今日だっけ?昨日アル兄だったからそろそろかなーとか思っていたり、思ってなかったりだったけど……。」

 

────ま、とりあえず頑張りますか……。

 

 

 

 

 

 

 

4月3日

8:15

軍士寮

 

────────────────────

 

軍士寮は大理石造りの四階建てで、1部屋3人で、合計153部屋ある。1辺が269メートルの長さをしている。

形は上から見ると三角形だ。

三角形の角のところに階段あるからな。

1階には『寮官室』が三角形の尻の部分の中央にある玄関の入ってすぐにあり、その奥には両サイドに扉があるそれを開けて少し進むと食堂がある。

風呂は、寮の近くに、大型銭湯があるからそこを使え、寮のは汚くて、使えたもんじゃないぞ。

2階~4階は『軍士寮』となっている。1階1階に51の部屋がある。

すべての部屋に、ベランダ、水道、三段ベッド、円卓がある。それに、『勉強机』もあるからな!!

また、屋上にも行くことが出来たが、どこかの馬鹿が、夜は暗いとか言って、ファイアー・ボールを夜空に放ったのが見つかり、それ以降立入禁止になったぞ。

怒られたいなら、お前もやってみるといい、結構怖いぞ。

 

────────────────────

 

俺は、師匠から貰った軍士寮の説明書を読みながら、入口の前に1人で立っていた。

 

……というのは誤りで正確には俺を含めて459人だ。

 

数分経つと3人の人が来た。

1人は眼鏡をかけた黒髪の女と白髪の老人、そして、金髪の男が出てきた。

 

いきなり

 

「皆さん、こんにちはこれからくじ引きをするので、来た順から並んでください……。」

 

今にも死にそうな老人がそう言った。

「私は……この寮の寮官長です。よろしく……。」

 

そのまま、黒髪の女に背中を支えられながら、寮のなかに消えていった。

 

「じゃあ、くじ引くんで、ぱぱーと並んじゃって〜。」

 

俺らはそのまま立方体の箱の前に並ばされた。

そうすると、上に貼ってあった白い紙を剥がし、俺に向かって

「取れよ」

と言ってきたのでつい、あぁとタメ口になりながらくじ引いた。

 

フェニクスに話そうとしたが今フェニクスはソラと一緒にいるのだ。

 

実は俺は張り切りすぎて、くじ引き1時間前からずっと1人で待っていた。

朝の1件でフェニクスはソラを気に入ってしまったらしく、あの後もずっと話していた。

 

────もしかしたらフェニクス俺以上にソラに懐いてるかもな……。

 

そんなことを思いながらくじ引いたら番号は『123』だった。

────お、最上階ラッキーなどと思いながらオレは自分の荷物を運んだ。

 

そして、くじを引いたものから荷物を持って、引いた番号の部屋に行く。

 

そのルールを聞いた時には軽く面倒だななどと思ったものだが、始めてみると意外と苦でもなかった。

 

そのまま、俺は『123』号室に付き開けると案外広かった。

────確か、師匠からもらった資料によれば、1部屋横15メートル、縦20メートル高さ3メートルだったっけな?

 

そんなのを考えていると、扉から『トントン』とノックの音がしたので俺は「はいはーい」といいながら扉を開けた。開けると、金髪のオールバックの男が立っていた。

 

すると、チッと舌打ちした後にテイマーかとつぶやかれながら俺の横を通っていった。

 

────俺何か悪いことしましたか?

 

その次に、ほんわかした、紺色の髪のおさげの女の子が入って来た。

 

「こんにちはー。私きょーからお世話になるー『ドラ』ですーよろしくです〜。」

 

────な、なんか自己紹介始まっちゃってる感じのやつですかこれ?

 

とりあえずやっておこう思い俺は口を開いた。

 

「俺はヒロだ。ちなみにあまりばらさないで欲しいけど、俺テイ…マー……だ………。」

 

自己紹介しているうちに、何故か違和感を感じた。

少し考えてから気づいた。

金髪のオールバックに『テイマーか』と言われた時だ。

 

────俺はあいつにテイマーと教えたか……?

 

「どーかしました〜?」

 

ドラに心配させるのは悪いと思ったので、咳払いしてごまかした。

 

「ン、ンン!!悪い少し痰が詰まって。」

 

「それは大変ですー急いでびょーいん行かないとー!」

 

「あ、痰が詰まってだけだから大丈夫だよ。ちなみに一応、部隊は突撃だ」

 

「あ、私は魔術です〜」

 

「そ、そうなんだ……。」

 

────どうも苦笑いをしてしまう。

 

「ま、俺はこんな感じかな」

 

俺は金髪の男に目をやった。

すると、目がわかったと語っている感じがしたので、目をそらした。

 

「俺はアローンだ。属性力は『ない』。」

 

「あ、私はー聖です〜」

 

「剣には一応自信がある。そこのヒロと同じく突撃だ。」

 

「よろしくな、アローン」

 

俺は握手をしようとしたが、あぁとだけ言って、ベランダに行ってしまった。

 

 

その後、三段ベッドの場所を決めるジャンケンや、故郷の話をしているうちに、全員溶け込んでいった。

 

特に、ドラはなんだか俺らのムードメーカーになっていた。

その夜こっそり、フェニクスが俺に帰ってきて、とりあえず怒っておいた。

 

 

 

4月4日

10:00

グラン軍士専門校

 

 

やっぱり、軍士になったからと言って、早速兵隊だ〜というわけには行かないか。

2年間勉強をしてようやくなれるらしい。

 

しかし、今日は突撃軍士初めての授業のはずなのに、買出しだった。

 

買い物は、『自分の好きな武器を買って来い。』だった。

 

ちなみに15:30までに来なかった場合は速攻退学らしい。

 

俺はとりあえず『商店区』の武器屋を1通り見たが、どうもこれだ!!というのが見当たらなかった。

 

まぁ、あと5時間あるから別にいいけどね。

周りを見るとアローンはもう武器が決まったようで、武器屋のおっさんにお礼を言っているところだった。

 

「お、アローン買ったんか?」

 

「あぁ。ヒロは?」

 

「いいや、まだ……。」

 

そうすると、いきなりアローンが泣き始めて、

「ヒ、ヒロ今まで…本当に…ありがとな………。」

 

と言ってきた。

 

「おい、俺まだ退学してねぇーぞ……。」

 

「チッ」

 

────舌打ちするんじゃねーよ

 

しかも、これをするという事は

どうやらさっきのは泣き真似だったらしい…。

 

それから少し話してから、アローンとは別れた。

 

────やっぱりな〜なんか、気持ちのこもった武器屋がいいんだよな〜

 

「い……いらっしゃいませ………。」

 

今にも消えそうな声が俺の耳に届いた。

 

「い……いらっしゃいませ…。」

 

見てみると、年下と思われる汚れだらけエプロンと同じくらい汚れだらけの茶髪ボブヘアの少女が大きな武器屋の隣で武器を売っていた。

 

────ここじゃ売れないだろうに……。

 

俺はその娘のところへ行くと、もう泣きだしそうな目で

 

「い、い、い、いらっしゃいませ!!」

 

と言ってきた。

 

「お、おう……。あの〜、俺ロングソード欲しいんだけど、ある?」

 

「あ、はい!!あります!!」

 

そう言って出してきたのは、赤い柄に白銀の両刃をもつロングソードだった。

 

────刃の部分が少し、太いな……。しかも少し重い……。でも、それが手に馴染むな。

 

「ねーちゃん、これ買うよ。幾ら?」

 

「お金、いりません。」

 

「へ?」

 

「お金はいらないと言ったのです!!」

 

俺はしどろもどろになりながら言った。

 

「あ、へ、いや、駄目だろ!俺それじゃぁ泥棒だろ!?」

 

「あ、安心して下さい。すぐに通報しますから」

 

「それじゃダメだろ!!」

 

とりあえず、俺は隣の武器屋のロングソードの値段を見て、150000ゴールドを出した。

 

ちなみにゴールドとは、この国の通貨のことで、極東の島国の『エン』というのと、価値は同じぐらいらしい。

 

「本当にいいんですか……?」

 

「あ、あぁだってそういうもんだろ?」

 

「あ、あの、お名前教えて貰っていいですか?」

 

「俺の?」

 

「そうです。」

 

「なんで?」

 

「あなたが初めて、私の武器を買ってくれたからです、し、しかも、まだ、武器を買ってくれる人がいるとは思っていなかったから、値段も決めてないので、お金はお返しします。」

「ナルホドね、俺の名前はヒロだ。あと、やっぱり金は貰ってくれ。俺の良心が正常なうちに……。そうだ、君の名前は?」

 

「ヒロ……。そうですか……。私、『エナ』と言います。『エナ武器屋』のエナです。ちなみに16歳です……。」

 

────年齢まで言うの!?しかも年上!!

 

「あ、俺は15歳です……。」

 

「あ、年下だったんですね?」

 

「敬語使わないでいいですよ?」

 

「じゃあ、エナもタメ口で頼む、なんかやりづらい。」

 

「分かった……。じゃあ、これからもよろしくね、ヒロ!!」

 

「あぁ、エナ。よろしく」

 

俺は笑顔でそう言った。

 

エナも笑顔で

「毎度ありがとうございました!!」

と、言って見送ってくれた。

 

 

 

 

 

 





読み直してみたら、「ソラとアルスロットもうでないの!?」と思っている人もいるかもですが、安心してください、絶対出てきますよ!!


それではこれからもよろしくです!!
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