遊戯王GX~ただ純粋に決闘を楽しんでたら無理矢理トリップ?転生?されました~ 作:シヒイシレアサ
一応決闘中で使用するカードの名前(フルネーム)は【】、
モンスター(+α)は『』、後は<>や{}とかを使います。
「【
【天空の聖域】があるのでネオパーシアスは自身の効果で攻撃力5000!!」
「甘いっての、伏せてた【収縮】、更にチェーンで【ツイスター】発動。
そっちにチェーンするカードがないなら今から逆順処理するぞ~。
先ずは【ツイスター】、ライフを500払って【天空の聖域】破壊。よってネオパーシアスの攻撃力は本来の2300に逆戻り。
次に【収縮】、対象は勿論ネオパーシアス。2300の半分の1150。
向かい打ってオーバーキルでお前の負け~」
「え!?そ、そんな~」
とある日の午後、
1人の行動が少女に近い女性と彼女とほぼ同年代の青年が行きつけのカードショップで決闘していた。
分かっていると思うが決闘と言っても決闘盤を使わずにショップに備え付けてあるテーブルで行う方だ。
「あ~ぁ、また負けちゃった。
今日こそ勝てると思ってたのになぁ」
思ってもみなかった結果に彼女は素早く、尚且つ丁寧に散らばるカード達を片づけながら呟き、
左側の頬を膨らませた。
「お前なぁ~、
いい加減シンクロやエクシーズ、ペンデュラムを使えよ。
いつまでアドバンスや融合関連のデッキを使ってんだよ(呆)
たまにはこっちの身にもなれや。
ヴェーラーは持ってるのに」
「ヴェーラー凄いよね、効果が」
「{ヴェーラー握ってない奴が悪い}、{チェーン、ヴェーラーで}という絶望の呪文ができる程だもんな~、ってそうじゃなくて。
毎回気になってるんだけどさ、
何でお前はGX世代、ぶっちゃけアドバンスと融合関連のデッキに拘るんだ?
しかも天使族と魔法使い族で。
天使族なら確かこの前パーシアス関連のシンクロとチューナーモンスターを中古で買ってただろ?
あ、その時GX以降の植物族も幾つか少し高めのも一緒に買ってたな」
「う~ん………
何でだろ」
首を傾げて言った彼女の言葉に彼はカクッとコケる仕草をした。
「おいおい;ちゃんとした理由言えよ。この天然が」
「天然とは何だ?いt「ZEXALネタ使うな」」
彼女の言動に彼はツッコミつつ頭を抱えて呆れた。
「でも本当に私にもわからないの。
ただそれ以外の召喚法を使うと何か変な感じがするの」
「何だそりゃ。変なの」
「うぅ…もう決闘しないんなら帰ろう?もう6時だよ?」
「そうだな」
―――――
その帰り道、
2人は横に並んでゆっくり歩きながら遊戯王について語り合っていた。
「ハァ~、お前に遊戯王シリーズを見せたのはよかったのか悪かったのか…
まさか深夜42時アニメと一時期呼ばれてたGXを見てもこれとは…
まさかその影響なのか?」
「今思うと十代って覇王になってもかっこいいよね~。
歌も上手いし♪」
「おいこら話を逸らすな。
あの海月頭の元人間か。
彼奴のドロー運は歴代の中じゃW遊戯の次に勝るチートレベルだぞ。
歌が上手いのは俺も認める」
「元人間とか言わないでよ。
それにカード創造より遙かにいいよ」
「ホントそれなww」
しばらくすると…
「………?」
急に彼女がある方向、建物の間の薄暗い空間を見て立ち止まった。
「ん?どうした?」
先に進んで隣に彼女がいないことに気づいた彼も彼女の所まで戻ると、
彼女は何も言わずに建物の間の空間に駆け込み、
彼は訳が分からずにただ彼女に付いて行った。
彼女が1番奥まで行くとピタリと立ち止まってその場でしゃがみ、何かを拾い上げた。
「おい!いきなりどうしたんだよ?」
彼は彼女の行動に少々苛立ち、
自身の横の腰に右手をあて、体重を右に傾けた。
「…あれ?何で私、ここに?」
彼女は今自分がとった行動を覚えてないらしく、
立ち上がって首を左右に振って周りを見た。
「それはこっちの台詞だ。
何でいきなりこんな所まで走ったんだ?」
「…さぁ?私もわからない」
彼女は彼の問いに首を横に振る。
「なぁ、その手に持ってるのは?
どう見てもカードのパックみたいだが」
そんな彼女に彼はふと目線を下にすると、
彼女の手にある物に気づき、
それに指を指しながら尋ねた。
彼の言葉に気づき、手にある1つのパックに視線を移す。
「ファ…PHANTOM DARKNESS?」
「PHANTOM DARKNESSつったらユベルとかレインボーネオスが入ってるやつじゃねぇか。
まだパックがあったのか、懐かしいな~」
「しかも未開封だよ?」
「…開けたら?」
「えぇ!?駄目だよ!
誰かの落とし物だったらどうするの!?」
「その時はその時だ。いいからさっさと開けろよ。
中身が気になるだろ?」
「うぅ…知らないよ?」
彼の勢いに負けて彼女は恐る恐るパックを開けた。
すると中には…
「初っ端からユベルキタ━━━(゚∀゚)━━━!
しかも進化版2種類に超融合も!!
運いいなお前は!!」
「私悪魔族あまり使わないのに…
ユベルか~、よくユベルの3形態全部の見た目は怖いって言われてるけど、
私としてはユベルの第1形態は怖いってよりも綺麗だな~」
「ハァ!?ユベルの第1形態が綺麗!?イヤイヤイヤイヤ!
流石に第1形態だけじゃなくその進化版も全部怖いだろ!!
見た目も効果も!!」
彼女の意外な言葉に彼は嫌そうな表情で右手を顔まで近づけ、首と一緒に横に振った。
「え~、確かに効果は怖いけど………あれ?」
彼のハイテンションとユベルの容姿の感想で若干戸惑いつつ最後のカードを見ると…
何も書かれてない、真っ白なカードがあった。
「(何これ…。シンクロ…じゃなさそう。印刷ミス?
あとユベルが進化版含めて1枚ずつの3枚に超融合って…)」
パックの中身を見ながら疑問に思った瞬間…
―…ミツケタ―
「っ!?」
彼女の頭の中に聞いたことのある声が聞こえた。
その声に彼女が驚いて顔を上げると…
建物の間の空間に少年と一緒にいた筈なのに周りが真っ暗闇な広々とした空間にポツンと1人で佇んでいた。
「な、何ここ…何で私、1人なの…?
ねぇ、どこにいるの?返事して!」
彼女の叫びはどこまで広がってるのかわからない闇の空間に響く。
―ミツケタ…ヤット―
「!また、あの声…
この空間全体から…?
貴方誰!?一体何をしたの!?」
彼女は声の主に聞こえるように叫んでみた。
―ワスレルナンテヒドイナ、
ボクハキミトアノコフタリノタメニガンバッタノニ―
「…えっ?2人って…私と彼?」
―イイヤ、キミハアッテルケド、アンナヤツハチガウヨ。
サガシテモミツカラナイトオモッタラアンナトコロニイタンダ―
「な、何を言ってるの?
それって一体どういう事!?」
―ミツケタトオモッタラ…
あんな奴と話は愚か、一緒に決闘してたみたいだね―
声の主が話すにつれて声の感じが変わった。
それには若干怒りが混じってるように感じる。
「さっきから彼をあんな奴って…
彼は私の幼馴染みで、決闘について色々教えてくれた師匠、そして唯一の対戦相手なんだよ!?」
―へぇ…
でもそんな事はどうでもいいよ。
僕が見つけたからにはもう大丈夫。安心して―
「えっ?」
その言葉に彼女が疑問に思った瞬間…
足元から空間とは少し違う“何か”が彼女を包み込んだ。
―帰ろう、愛しの安莉―