遊戯王GX~ただ純粋に決闘を楽しんでたら無理矢理トリップ?転生?されました~ 作:シヒイシレアサ
今回は短めです。
Turn-01 「目が覚めたら…」
「ぉ……、ぁ…!」
意識を失ってる少女に誰かが呼びかけてる。
「起…て、ぁん…!」
次第に聞き取りやすくなり、体を揺すってる感覚がきた。
「いい加減に起きて、安莉!!」
「…ふ…ふぇ!?」
最後に怒鳴られた少女は腑抜けな声を出しながらガバッとベッドから起き上がった。
「あ…あれ………?」
彼女は自分がいる空間を上下左右見渡した。
天井は白く、側面は薄い青、
床はフローリングだが側面と同じ色で無地のカーペットが敷いており、
ベッドに日が差し込む位置にある窓、
その横には本や筆記用具などが揃えてある勉強机、
勉強机の向かい側に木製の箪笥、
それの横側に扉…
特にこれと言った事はない少し殺風景な、
普通に見たら男か女、どちらの部屋か区別がつかない部屋だった。
「ここは………?」
「何寝ぼけて自分の部屋を間違えるの?」
先程から自分の名前を言ってる人物に彼女は目を向ける
その人は黒髪で毛先にかけて紫色のヒトデ型の髪、
薄紫の気弱そうな丸い目、小柄で少しナウい感じな服装の少年だった。
どこかで見たような…でも思い出せない、そんな感覚が彼女を襲う。
「…おにいさんは?」
「もうまだ寝ぼけてるの?
―――――
「ゆーぎ…おにいちゃん?」
「そうだよ!変な安莉」
『仕方ないと思うぜ相棒。
彼女は他より少し遅めに物心がついたみたいだからな』
「そうなの?もう一人の僕?」
『って相棒が俺に彼女を紹介した時に言ってただろ?』
「あっそうだった!」
少年の横で彼と容姿が目つきと前髪の形以外全く似ている“もう一人の僕”と呼ばれた人物がほぼ幽霊と同じ状態でフヨフヨと浮かんでいた。
「………」
その方向を本来は見えない筈なのに彼女は見ていた。
そしてそこを指差し…
「…なんでそこのおにいちゃんはういてるの?」
「『!?』」
「あ、安莉!?」
『まさか俺のことが見えてるのか!?』
「うん」
彼女はその質問にはっきりと頷いて答えた。
『これは驚いたな…
相棒の妹は凄いな』
「…ねぇ」
『ん?』
「どうしたの安莉?」
「なまえ、あるの?」
『…悪いが、俺は自分の名前は分からないんだ。
それだけじゃない、何処に住んでたのか、どういう存在なのかも全く分からなくてな』
彼女の質問に透明な方は暗い顔を浮かべて答える。
「ふぅ~ん…
ゆーぎおにいちゃんとなんかややこしくなるから“にいさん”ってよんでいい?」
『!…俺は別に構わないが』
「いいんじゃない?
先に兄さんって使われたのは僕としてはちょっと複雑だけど」
頬を軽く掻きながら彼ははにかんで言う。
「わーい!おにいちゃんがふたり!」
彼女は両手を挙げて子供らしく笑う。
「でも安莉、もう一人の僕は他の人は見えないからこれは僕達だけの秘密だよ」
「うん!」
「そうだ!今日はこれから僕の友達が遊びに来るから君を紹介するよ!!
皆良い人だよ!!」
『そうと決まれば早くリビングに行こうぜ』
「うん!」
…即興で思いついたので、何かショボイ感じになってしまってすみませんorz