規格外すぎる男のとんでも人生〜東方編〜   作:憂鬱な者

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【第十一話】規格外男の思想

翌朝

 

「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛〜

もう朝か、だりぃ」

 

猛烈な欠伸をして、ベッドから面倒くさそうに起き上がる

 

そして彼は寝癖を手で直しながら窓の外を眺めた

 

「……いい空気だ

幻想郷ってのは神秘的っつ〜か、自然が本当に綺麗だな

絵に描いたように綺麗な世界だ

なんつ〜の?例えるならそうだな

ぬかるんだ地面でも寝っ転がっていいぐらい綺麗な感じだ

いや、いいところだな」

 

「そんなに綺麗かしら?」

 

「ん、おぉ、来てたんか」

 

扉の隣に咲夜が壁に寄りかかって立っていた

 

「驚かないのね」

 

「あぁ、驚く程のことか?」

 

「普通、部屋にいつの間にかいたら驚くと思うけど…」

 

「ふん、俺を驚かせたかったら耳から月でも出すんだな

いや、驚くより引くけど」

 

「そりゃあ引くわね…

ていうかそんなことやらないし出来ないから」

 

「出来たら困るわな」

 

「本当貴方ってわけのわからない人ね…」

 

「よく言われる」

 

「言われてるの…」

 

「ま、それより朝飯あるか?」

 

「えぇ」

 

そう聞き、彼は彼女について行った

 

 

 

 

 

 

食事中

 

「そういえばお前…腕大丈夫か?」

 

パンを頬張りながら聞く

 

「えぇ、まだ痛むけど動かせる程度ではあるわ」

 

「そうか、悪かったな」

 

「別に謝らなくてもいいわよ」

 

「いや、本当なら摑んだ後、首を刎ねる様なパンチで顔面を殴り飛ばすつもりだった

さすがに殺っちゃったら不味いと思ってやめたからさ」

 

「本当、潰されてよかったわ…」

 

「情けをかけるのは俺の性に合わないからよ

本来なら老若男女問わずぶちのめす人間だから俺」

 

「最低な人ね…」

 

「最低がなんだ、誇りで飯が食えるか?

名誉で不老不死になれるか?

ルックスで神になれるか?」

 

「いや、なれないけど…」

 

「悪口がなんだ

文句があるなら力で示せばいい

口先だけなど全ての人間に可能だ

本来生物は口論で物事を解決する様に出来ていない

弱肉強食、力量と技術で勝敗を決める

生物はそういう物体だ

人柄が全てじゃない」

 

「難しいこと言うわね」

 

「別に難しくないだろ

俺、自称馬鹿だぞ」

 

「つまり貴方の話がわからない私の方が馬鹿だと?」

 

「誰もんなこと言ってねぇぞ

自分でそう感じだってことは自分で自分は馬鹿と思い込んでることになる」

 

「一敗食わされたわ…」

 

「馬鹿がなんだ

馬鹿は馬鹿という個性だ

天才、秀才が上だと誰が決めた、馬鹿も天才も秀才も個性だ

変態も痴漢もテロリストも個性だ

皆んな個性だ

上下なんてものは無い

馬鹿でもアホでもクズでもいいじゃないか

所詮はただの言葉だ

お前は言葉で肉体が変化するのか?

馬鹿と言われて北斗○拳食らったみたいに爆散するのか?

アホと言われて首が360°回転するのか?

変態と言われてトランスフォームするのか?

しないだろ?

なら、なんの問題も無い

勝手に言わせとけばいい

勝手に言わせとけば相手はそれだけ無駄に魂を消費してるだけだからな」

 

「……」

 

「なに泣いてんだよ?」

 

「いえ、何でも無いわ」

 

「んん?」

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