神の不注意によりチートな2ndライフ始めました。   作:じじぃ♀

12 / 17
忙しい……!でもこれ書いてるとなんか楽しいです←
所詮自己満足なのでわけわからん描写や言い回しがありますが、そういうところは軽く受け流しでお願いします。

それからアレン君よく微笑んでます。なんででしょうね。私的には人間って隠し事するときによく微笑むような気がします。

あと、話が変わりますがこの回からあとがきで補填を書いて行きたいと思います。
ただのふざけだったり余計にわけわからんなったりしますけどお気になさらず。



そんな感じでテキトーに第11話です



第11話 夢と盃

 

はい、どーも皆さんおはようございます。朝デスネー。

 

昨日の晩飯がダダンの説教で蒸発したせいでエースの機嫌がしこたま悪い。ついでにルフィも晩飯のクマ肉がなくなったとか騒いでる。クマ肉自体は庭先に吊るしてあるので後でどうにでもできるんだが…。

 

「なー、アレン。アレなんとかできないのか?」

 

今までエースとルフィの相手をしていたサボが疲れたようにキッチンに入ってきた。

 

「朝飯食べるまではどうにもならないよ。さ!エース、サボ!手伝えば早く食べられる」

 

パンッと両手を打ち合わせエースを呼んだ。ルフィを呼ばなかった理由はお察しの通りだ。アイツをキッチンになんて呼んだら秒速で修復不可能なまでに大変なことになる。

 

「…わかった」

 

ムスッとした不機嫌顔のエースがルフィを放り出しサボに続いてキッチンに入ってきた。

 

「はいこれ、テーブルに並べてくれ。ルフィ!つまみ食いしたら飯抜きだ」

 

サボにサンドイッチの皿を渡し、身を乗り出しているルフィに釘を刺した。ルフィは何故かひどいショックを受けたようだ。

 

「なんでだ!おれが食べるんだから一緒だろ!」

 

「お前は全部食べる気だろ。俺たちの分がなくなる!」

 

エースにもサンドイッチの皿を渡して運ばせながらトマトを8等分に切り分け、サラダボウルに盛り付ける。

 

アレだ、壊血病予防だ。柑橘系は手に入りづらいけど野菜ならすぐに手に入るしビタミンだって摂れる。それにいくら陸地にいると言っても放っといたらコイツら間違いなく肉しか食べないし。

 

「はいサボ、これ運んでくれ。ルフィ、ダダンたちを呼んできてくれるか?ダダンが来たら食べてもよし!」

 

サラダボウルもサボに渡し運んでもらう。飯のこととなると従順になるルフィはかなり扱いやすい。ただし、いつものごとく無理に能力を使おうとして失敗している。

 

「エース、いつまでむくれてるんだよ」

 

自分もサンドイッチの乗った大皿を片手に持ちながら、もう席について食べる準備を済ませているエースの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。エースは嫌そうに避けようとするものの俺の手を叩きはしなかった。

 

アレだな、不機嫌の最高潮に達してるけどちゃんと言われた通りにダダンを待ってる辺りどちゃくそ可愛i…ゲフンゲフン。

 

「アレン!呼んできたぞ!食べてもいいか?!」

 

「いいぞ!でもちゃんと座って食べろよ」

 

まだ眠気眼のダダンたちを引き連れてルフィが居間に戻ってきた瞬間にエースとサボがサンドイッチに手を伸ばしたため、ルフィも負けじとその場から文字通り腕を伸ばしたのでその手を素早く叩いた。

 

「いっ…たくない!何すんだ!」

 

「行儀が悪いからだ。最低限はちゃんとしろ」

 

そんなこんなでルフィに食事中のマナーや箸、フォーク、スプーンの持ち方等、最低限の行儀を教えている間にダダンたちを含め大多数が食事を終えて、俺たちの分には気持ち程度のサンドイッチが数個しか残っていなかった。

 

ルフィはぶーぶーと文句を垂れているが残してくれているだけマシだろう。これが原作なら恐らくカスすら残っていない。

 

まぁ俺はルフィくらいの大食いはできるがしようとは思わないので朝飯がサンドイッチ2つであったとしても文句は言わない。むしろそれくらいが普通であるべきだと思う。

 

 

━━━━━━━

 

「アレン~腹へった~」

 

元々俺の分だったサンドイッチを4つも分けてやったのに、ルフィは1時間もしないうちにそんな事を言い出した。

 

現在俺とルフィは居間に座り込んで洗濯物を畳んでいる(実際に畳んでいるのは俺だけだが)。

 

外で冬に向けて薪割りに勤しんでいるエースとサボはともかく、お前はどこにそのエネルギーを消費する場面があった?

 

「燃費悪すぎかよ」

 

ほんと、一度でいいからルフィのそのエネルギーの行き先を見てみたい。言っとくがルフィはまだ俺やエース、サボみたいに腹筋は割れてないし、そもそもがプニッとした子供っぽい体型だ。エネルギーの行き先がどうしても見つからない。

 

「本当にお前、1回飢えてみればいいと思うよ」

 

そんなことさせないけど。

 

俺の心の声が聞こえるはずもないルフィは相当のショックを受けたようだ。アゴが外れてるんじゃないかと思うほどに口が開いていた。

 

「なんのコントやってんだよお前ら」

 

薪割りの途中で手を止めエースはツッコんだ。

 

もう秋も近いというのにまだ蒸し暑い屋外での作業でエースは汗だくだ。そんな状態で空腹を訴えるならまだしも、ルフィは洗濯物を畳むことすらめんどくさがって床に寝転んでいる。

 

「残念ながらこれは事実だエース。ルフィのやつ、俺のサンドイッチ半分以上食ったくせにもうガス欠だってよ」

 

「嘘だろ?」

 

エースは目を見開いた。

 

「嘘じゃないさ。なんならここに来て聞いてみるか?ルフィの腹の虫」

 

そう言ってルフィの幼児体形に膨れた腹をポンポンと軽く叩く。あり得ないくらい響いて良い音が出た。

 

「すげぇいい音だな!ルフィの腹太鼓!」

 

エースの隣からサボがひょっこりと顔を出した。今までのコント紛いな会話を聞いていたらしい。

 

「お前の将来の夢、海賊王じゃなくて腹太鼓の叩き手にでもなればサーカスで一攫千金できるんじゃないか?」

 

冗談混じりにそう言えば、ルフィは膨れっ面になった。

 

「おれは海賊王になるんだ!」

 

「へぇー。どうやって?」

 

サボは少し馬鹿にしたように片眉を吊り上げた。それに対しルフィは怒ったようだ。さらに膨れっ面になる。

 

「いつか絶対海に出る!そんで海賊王になるんだ!」

 

「だからどうやって海賊王になるんだよ」

 

呆れた様子のサボに代わって俺がそうツッコんだ。ルフィは言葉に詰まる。

 

まぁ、そうだよな。お前がそんなことまで踏まえてそう宣言してるとは思わないし思えない。

 

「そこはグランドラインを1周する、だろ?」

 

「ほー!ぐらんどらいんって何だ?」

 

はい来ました爆弾発言!海賊王目指すって言ってるのにグランドライン知らないとかヤバいよね、普通。

 

エースとサボは目玉が飛び出さんばかりに目を見開いた。

 

「「は!?んなことも知らねぇのかよお前!!」」

 

見事なシンクロだ。すげぇなお前ら。

 

「知らねぇ!!」

 

2人に対し胸を張るルフィ……おかしいだろ。恥じろよ。

 

「あ、勉強会する?」

 

その瞬間ルフィと、何故かエースも一緒に嫌そうな顔をした。

 

現在、既に俺の情報量は前世のそれも相まってサボの情報量を軽く超えているため、教えるのは基本は俺なので勉強会の開催決定を下すのも俺だ。

 

「げぇ!勉強!」

 

「俺はいいぞアレン!最低限はお前が叩きこんだだろ!」

 

必死な2人を見てサボと顔を見合わせ笑い合った。教師役の俺たちは余裕だが、基本的に生徒役の2人は心底嫌だろうな、と安易に予想がついたからだ。

 

「っていうのはまぁ、冗談だ。ところで2人は将来何になりたいんだ?」

 

冗談っぽくひらひらと手を振り、エースとサボに視線を向けた。ルフィも俺に倣い2人のほうを見た。

 

急な切り返しに2人は戸惑ったのか反応が遅れたがすぐにいたずらっぽく笑みを浮かべた。

 

「海賊さ!」

 

エースは言う。

 

「俺は世界一の名声を手に入れる!世界が嫌でも俺を認めるようにしてやるのさ!」

 

今までにないくらいキラキラと目を光らせてエースは笑う。サボもそれに続く。

 

「俺も海賊だ!世界中を見て回って、いつかそれを本にするんだ!」

 

ルフィも含めて3人で今度は俺を見た。3人の期待の眼差しに俺はニヤリと笑った。

 

「海軍さ」

 

「「は!?」」

 

サボとエースのあまりの声のデカさに思わず耳に人差し指を突っ込んだ。

 

「海軍ってなんでなんだよ!!お前!アイツのこと嫌いだって」

 

「言ったね。でも俺はじいちゃんみたいに真っ当な正義を背負う海兵になりたいわけじゃないさ。あくまで俺がしたいのはお前たちの夢の応援であって、邪魔じゃない」

 

唖然として話を聞く2人と、鼻をほじりながらアホ面で話を聞き流すルフィ。後者は腕を引っ張り伸ばして後ろ手で蝶々結びに結んでおいた。

 

「ほどけよアレン!」

 

その抗議の声はとりあえず聞き流す。

 

むかついたわけじゃない。折角貴重な2度目の人生を全面的に利用して夢を応援しようってのに全くの無関心だったからすごいむかついたとか、そういうことは全くない。……たぶん。

 

「お前は人の話をちゃんと聞こうな、ルフィ」

 

ルフィの頭から麦わら帽子を取り、手の中で裏返した。それは思っていたより柔らかく、やんわりと形を変える。近くで見れば見るほど、相当使い古した帽子のようだ。

 

「俺はな、お前らが好きなんだよ。なんか弟みたいで可愛いんだ。ちゃんとそれぞれ夢を持ってそれに向かってて、でも俺にははっきりした夢がなかった。だからお前たちを応援したいと思ったんだよ」

 

嘘は言っていない。俺が持っているのは目標であって、夢じゃない。だから、3人が少し輝いて見えた。

 

手の中の帽子から視線を上げれば、丁度エースと目が合った。彼は俺が何を言いたいのかわからないらしく困ったような顔をしている。ふっと微笑んでルフィの頭に帽子を戻した。

 

「情報さ」

 

ルフィとエースは2人ともわからないらしい。

 

まぁ、それは易く予想できるので代わりにサボの方を見た。彼はどうやら俺の思考について来れたようで、納得したように小さく頷いた。

 

「それは何よりも強い武器に、そして何よりも硬い防具ともなり得る。だからこそ俺は海兵になって、海軍内部の情報をお前たちに流そう」

 

まだ理解していないルフィはともかく、エースはなんとなく掴みかけているようだ。わかったようなわからないような、なんとも微妙な顔をしていた。

 

「要するに、お前の味方だ、ルフィ。お前が捕まりそうになったら…その時は俺が海軍内部から助けてやる」

 

実際に助けようとしているのはエースだが、今この状況で1番真っ先に捕まりそうなのはルフィなのでとりあえず彼の目を見つめた。 

 

「???」

 

バk…単純で純粋なルフィは俺が考える外道な協力方法に理解が及ばないようだ。ただ、ルフィとは違い理解が及んだエースははじめこそ驚いたようだが今はもう、面白そうにニヤニヤと笑っている。

 

その間にサボはルフィの後ろに周り、その腕を解こうと四苦八苦していた。

 

可愛i……ゲフンゲフン。

 

しかしながら紐ならともかく、それは人体だ。滑りにくく、解くときに肉を挟めば相応の痛みが走る。ルフィは痛い痛いと声の限りに喚いた。

 

「アレン!どんだけきっちり結んだんだ?解けねぇよ、これ」

 

3分ほど健闘したが結局解けず、サボは諦めて両手をあげた。

 

「そんなにキツく結んだつもりはないんだけどなぁ。見せてみ?」

 

そう言ってルフィの背後に回り込んだ。その間にもルフィは少しでも痛みから逃れようと身をよじっている。しかしそれが自らの首を絞めているのに気付かない。

 

ルフィが動くたびに腕が引っ張られ蝶々結びの結び目がキツくなっていくのだ。これでは解こうにも解けない。とりあえずルフィの頭に拳骨を叩きこんだ。

 

まだ武装色は使えないので普通のグーパンだ。

 

「いっ……たくない!おれゴムだから!何だアレン!ほどけよ!」

 

お決まりのような台詞のあとルフィは喚いた。その様子に溜息を吐く。

 

「お前、ちょっとは自分の置かれてる状況を理解しようとか、分析してみようとかないわけ?」

 

あるわけがない。もしルフィにそんなことができたらその時は天地がひっくり返るだろう。

 

「ない!」

 

またもルフィは言い切り、その様子にエースとサボは腹を抱えて笑い出した。

 

「バカだな、お前。解いてやるからじっとしてろ。でないと一生そのままだぞ」

 

俺の言葉にルフィは一瞬で大人しくなった。ゲラゲラと2人は笑い続ける。

 

結局、ルフィのその腕を解くのに1時間ほどかかり、4人でダダンに怒られ殴られた(ただしルフィは平気なので1人で俺たちとは別に罰則を受けている)。

 

「いってぇ…」

 

エースは殴られタンコブになっているところを擦る。サボはクリーンヒットしたらしくまだ頭を抱えてしゃがみ込んでいる。

 

俺?俺はなんとか堪えた。だって1番年上だし。エースじゃないけど、ダダンに殴られて涙目とか格好悪すぎる。

 

「アレンは痛くねぇのかよ…」

 

サボが涙目でブー垂れている。可愛i……ゲフンゲフン。

 

「俺は年上だからなー」

 

ひらひらと手を動かしてはぐらかした。実は痛い。ガンガンというか…ジンジンというか…どう言っていいかわからないが取り敢えず痛い。めっちゃ痛い。ダダンのやつ……いつかギャフンと言わせてやる(いい意味で)(←どういう意味かわからない)。

 

「あ」

 

エースが突然声を発したのでそちらを見れば、エースは何か思いついたようだ。いつもの悪そうな笑みを浮かべていた。

 

「どうした?エース」

 

「いや…いい事思いついた。後で行くから秘密基地に行っててくれよ」

 

…秘密基地?どこだそこ。

 

エースの言う秘密基地に心当たりはなく、そんなことを言い合ったことも聞いたこともない。もしかして海賊貯金の木のとこか?

 

それが顔に出ていたのか、エースは付け足した。

 

「あそこだって、あの洞窟。昨日アレンが連れてってくれただろ。あそこなら誰も来ないし、ちょうどいいんだ。いいだろ?アレン」

 

あ、あそこ秘密基地になってたんだ。

 

エースは俺がブラコンなのを知ってか知らずか(たぶん知らない)上目遣いで俺を見た(俺のほうが背が高いので自然とそうなるのだが)。

 

「いいけど…何する気だ?」

 

一般人相手の強盗作戦とかする気なら協力しないぞ、と念を押す。一応俺たちピースメインだし。

 

「しねぇよ。とにかく、先行っててくれ」

 

エースに背中を押されるまま、結局サボを連れてその洞窟に向かう。

 

ごめんサボ。また何だかんだで訳がわからないまま放置プレイしてた。まじごめん。

 

まぁサボは気にしていないようなので(それより洞窟のことをしつこく聞いてくる)良しとしよう。

 

「なぁ、秘密基地って何なんだ?何かあるのか?」

 

目をキラキラさせながらサボは俺を覗き込んだ。いつも勉強会とかで俺と一緒に先生役をするものの、やっぱり男の子なんだなぁと思う。

 

「今は何もないよ。強いて言えば自然が沢山あるかな」

 

嘘は言っていない。むしろそのままだ。ただこの森とは比べ物にならないくらい、天と地ほどの差があるほどに綺麗だ、というだけだ。

 

「そうなのか?これから何か作るのか?本物の基地みたいに家とか!」

 

「そうだなぁ。今は何もないけどそのうち作ろうな、基地施設」

 

やっぱ男の子だなぁ。男子にとって基地って永遠の憧れだもんな。

 

とかのほほんとしながらサボを案内するうち、その場所への入り口にはすぐに着いた。

 

「ほいサボ、着いたぞ」

 

そう言って、なんの変哲もないごく普通の崖に空いた穴へとサボを誘導する。この奥は、あの花畑だ。

 

サボはその入り口で立ち止まり、不審そうに崖を見上げた。

 

「ほんとにここなのか?それに、崩れたりしないよな、これ」

 

「そうだよ。でも…んー、どうかな。いつか崩れるかもね」

 

そう笑ってサボの背中を押し、洞窟の奥へと無理矢理進めさせる。遠く、暗闇の向こうに光が見えた。

 

足を進めるにつれ、その点は近づき大きくなっていく。

 

光が、小さな子どもならしゃがんで通れるくらいの大きさになったとき、サボは満面の笑みで俺を振り返った。向こうが見えたらしい。

 

「すごいだろ。でも中に入ったらもっとすごいぜ」

 

笑って足を早めた。それから少しもしないうちに視界が拓け、光に包まれた。

 

「すげぇ……」

 

サボが呟いた。それもそのはず。目の前には今までに見たことがないくらいの絶景が広がっているのだ。

 

巨大なドーム型の自然の天井に会いた穴から差し込む陽の光と、その下には澄んだ水を湛えた小さめの湖。自由に泳ぎまわる魚とさえずりあう色とりどりの小鳥たち。透き通ったような明るい緑が湖畔に煌めいている。

 

まさしく、この島で1番美しい場所だ。ぽかんと口を開けて絶景に魅入るサボに思わず笑みが溢れる。

 

そしてふと背後に気配を感じ、振り返れば異様に伸びるゴム(ルフィ)の腕を掴み引き摺りながらエースが現れたところだった。どうやら罰則中のルフィを拉致ってきたらしい。

 

「はなせよー!…うわ!すっげぇええ!」

 

ルフィは喚いていたが、自身が連れて来られた場所に気付くなり感嘆の声を上げた。

 

「ルフィも連れてきたのか」

 

うるさいな、とサボが笑う。

 

「ああ。ほら、これ」

 

エースはルフィとは逆の方の手に持った酒瓶と盃が入った袋を掲げてみせた。

 

……まさか?

 

「盃を交わすと兄弟になれるんだぜ」

 

来たぁあああああ!!!え、まじ!?俺盃兄弟の仲間入りできんの!?まじかよ!うわぁああああああ!!!

 

内心こんな感じだがそれを表に出すことはなく、サボを見、そしてエースを見た。

 

「いいのか?兄弟になるって…俺たちはともかく、ルフィはお前の親のこと…」

 

「いい。さっき話したんだ。だからもう関係ねぇ」

 

エースは笑う。その様子に安心して、同じように心配していたらしいサボと顔を見合わせ微笑んだ。

 

「じゃあエース。交わそう、兄弟盃」

 

あのイスの岩の方に行き、イスを囲むように4人で立った。真っ赤な盃を4つ並べる。俺の前にある1つがどうしようもなく嬉しい。

 

エースが『山賊』を盃に1つひとつ注いでいく。半透明な液体で満たされたそれを手に取り顔を上げ、向かいのエースと目が合った。彼はにやりと笑う。

 

「俺たちが海に出るとき、同じ船の仲間にはなれねぇかも知れねぇけど、俺たち4人の絆は“兄弟”として繋ぐ!!どこで何をしようとこの絆は切れねぇ…!これで俺たちは今日から兄弟だ!」

 

その音頭とともにそれぞれの手にした盃で乾杯し、一気に飲み下した。口に広がる変な味をあまり美味しいとは思えなかったが、それ以上に胸が高鳴った。

 

“兄弟”だ。あの盃兄弟に、俺が長男として加わった。皆笑っていた。なんの違和感もなくここに俺がいることが無性に嬉しい。

 

「なぁ俺、今ここで約束するよ」

 

3人を見回して微笑んだ。

 

「どうしたんだ?」

 

サボが不思議そうに言う。

 

「俺はお前たちが危険に陥ったそのときはどこにいようと何をしていようと、お前たちを助けるためなら、立場を押してでも駆けつける。何があろうと必ず助けるさ」

 

「おれもそれ、約束する!」

 

ルフィが便乗し、小指を立てた。指切りげんまんだ。

 

エースとサボは顔を見合わせ、そして自らも腕を差し出し小指を立てた。

 

「俺も約束する」

 

「俺も!」

 

結局4人でその約束を立て、指切りげんまんでそれを約束し合った。一見馬鹿馬鹿しいけど、俺たちにとっては大切な誓いだ。

 

さえずっていた小鳥たちが一斉に羽ばたき天井の穴から漏れる光の中に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 




〈 補填 〉

・エースの機嫌がしこたま悪い
お腹が空くとやばい。

・クマ肉
このあとルフィの大好物になる予定。

・ルフィがキッチンに入ったら秒速で修復不可能
一瞬で冷蔵庫が空。

・サンドイッチを運ぶサボ
お手伝いできるいい子。エースも然り。

・アレンの朝食のサンドイッチ
正確には6個。しかしルフィに4個贈呈。アレンの胃袋は普通です。

・ルフィの燃費
最悪。

・ルフィの腹太鼓
すごい響く。楽しい。

・爆弾発言
一般人ですら承知している常識を知らないルフィ。

・勉強会
エース「あれは地獄だ。死者が出る。」

・真っ当な正義
じいちゃんじゃなくても皆背負ってます。海軍に入る上で1番尊ばれるべきものですがアレンは気にしない。むしろ要らない。

・アレン
ゲス。ブラコン。でも今のとこルフィの順位はちょっと下。

・普通のグーパン
ガープ直伝拳骨。そのうち覇気を纏います。そのときにはルフィは全力で逃げ惑う。

・ダダンの拳骨
ガープよりは痛くないけどそれでもかなり痛い。サボに関してはクリーンヒット。ダメージ1.5倍。

・秘密基地
エースの中ではアレンの秘密基地という認識。アレンの中では単なる綺麗なとこ。サボの中ではエースとアレンの秘密基地。ルフィの中ではなんかすげぇとこ。

・エースの上目遣い
アレンの特権

・異様に伸びるゴム
アレンの中ではルフィの順位は下の方。よって扱いが雑。

・アレンの内心
うぉおおおおお!!!盃!!俺って盃兄弟になれるんだ!?!?うわぁあああああああ!!!!

・誓い
ちゃんと果たしてもらいます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。