神の不注意によりチートな2ndライフ始めました。 作:じじぃ♀
この人は書いてて楽しいので大好きです!勢いだけで書けるので笑
たぶんアレンが目覚めればもうほとんど出番なんてないでしょうけど…。
さて、サブタイで激しくネタバレしてるように兄弟喧嘩ですね!どうなるんでしょうか…ある程度のことは決めてはいるものの、それ以外は勢いなのでどうなるかは私にもわかんないです(;・∀・)
今回もたぶんgdgdです!第14話どうぞ!!
さて。目の前に座っているのは、むかつく笑みを浮かべた白い髭のちっさいじじい。
「久しぶりじゃの、アレンよ」
「とりあえず蹴っていいか」
右脚をあげつつ真顔で言った。じじいが慌てて頭を庇いツッコんだ。
「なんでじゃ!?」
なんでって言われても…なぁ?今まで散々俺の企み(悪魔の実を売り捌こうとしてた)を妨害して更には訳のわからない設定の母親まで出てくる始末で。そしてそもそも顔がむかつく。
「酷くない!?わし神ちゃんじゃぞ!?!?」
「酷くない。っていうか常識だ。それに自分のこと神ちゃんとかキモいだろ」
くそ髭じじいの顔が(´・ω・`)になり更にキモくなったのでとりあえず踵落とし。
「ぐぇっ!!何をするんじゃ!折角わしがおぬしに情報を与えてやろうと思うたのに!もう教えてやらんぞ!!」
じじいは涙目で頭を擦りながら怒った…が、何の恐怖も感じなかった。コイツ本当に神なのかよ、と今更ながらに思う。
「拗ねてんじゃねぇよ気持ち悪い」
「口調違うくない?!それにわしは拗ねとらんしちゃんと神様じゃ!!というか話を聞くくらいしたらどうじゃ!!」
更にじじいは怒り、立ち上がった。ただじじいは小さいので立ち上がっても俺より小さかった。俺まだ11歳のはずだけどくそ髭じじいよりデカかったのか。
「…はぁ。いいよ、さっさと話せば。聞き流すから」
溜息を吐いて手をひらひらと振り、仕方ないとばかりの顔をして見せた。
「ちゃんと聞いてくれにゃ困るのはおぬしじゃぞ!!」
「五月蝿いなぁ。言葉の綾に決まってるだろ、一々食い付くなようっとおしい」
ガーン、と効果音が付きそうな顔のくそ髭じじい。うざい……。
「ひど!?それにそれは言葉の綾じゃないじゃろ!?もうよい!勝手に話すからの!」
「はいはい、さっさとしてよ」
やっと本題に入った。ったく、前振りが長すぎて飽きる。まぁ十中八九俺のせいだけど。
「今回わしがおぬしを呼んだ理由は2つじゃ。1つはこれからについて、もう1つはおぬしの母親についてじゃ。ここまでで質問はあるかの?」
ふと思いつき、顔くらいの高さで軽く手を上げた。
「なんでアンタ1人なわけ。大体神ってそれぞれの役職ごとに別れてんじゃないの?」
「今聞くことじゃ……。…まぁそうじゃな、普段は別れてはおるが今はほとんどの仕事はわしが受け持っておる」
「なんで?」
「ストライキ」
「する必要性が見つからないが」
「暇つぶしじゃ」
「余計暇になるだろ」
「神じゃから」
「理由になってない。10字以内で簡潔に述べよ」
「遊びに行ってるから」
「それストライキじゃねぇだろ」
「えっ」
「えっ」
え、何コイツ同僚に騙されてんの?カワイソー。
「そ、そんなことを話しとる場合じゃないのじゃよ!」
じじいが誤魔化しに走った。
「じゃあさっさと話せっての」
早く話せとは言ったものの、そっからが長かった。
1つはこれからのこと、と言っていたが本当にこれからのことだった。例えばそう、海軍に入ってから俺はセンゴクとサカズキたちに試される、とか、俺がいることでエースたちの心情が変わって未来も原作とは違っている、とか。まぁ結果は基本的には変わらないらしいので俺はこのまま進めばいいだけのことなのだが。
にしても俺…入軍早々やばいメンツに絡まれるのか…。気が進まないな…元帥と三大将とか。
次に俺の母親であるユリアナについて。簡単に言うと、彼女とガープには微塵も血の繋がりはない。それに彼女は手紙に書いていた通り名前を偽っており、本来ならばジュペル・D・ユリアナだったがジュペル家は一般(?)のD以上に天竜人に警戒されているので拾われたとき、咄嗟に「姓はない」と言ったそうだ。何故警戒されているかについては、まぁ後々出てくるそうだ。今教えろってんだ。
それからユリアナは転生者らしい。とりあえず蹴った。もちろんくそ髭じじいを。だってさ!転生なんて俺だけだと思うじゃんか!!なのに何でだよ何でこんな身近にいるんだよ!もう死んでるけど!!
くそ髭じじい曰くジュペル家ってのは転生者の家系らしい。
っていうか警戒されてる理由それじゃね?予言とか言って天竜人に良くない予言(というか予告)して当てたんだろどうせ!!…って思ってたらドンピシャだった。ほんとにそういうことして処刑された人間がいたらしい。バカかよ…わかるだろそんくらい…転生者ならそういうことわかってろよ…。
「…で?どうなんの俺」
溜息混じりに頭を掻いてそう聞けば、じじいは困ったような顔をした。
「今それを言うてしもうたら面白みなどないじゃろう?折角のセカンドライフじゃ。愉しめばいいのじゃよ」
「じゃあもっと楽しめる星の下にでも生まれさせてくれりゃ良かったんだろくそ髭じじい」
そう脅迫気味に言ってみたがいつの間にかじじいのメンタルは成長していたらしい。ビビらない。なんだ、面白くないな。
「はじめてここに来た頃のおぬしを恨むんじゃな」
「まだ引き摺ってるのかよ」
「このわしを3回も蹴りボコボコにした挙句、くそ髭じじいやじじい等33回も貶した罪は重いんじゃぞ」
細かっ。数えてたのかよ…。てか初回のあの時だけで33回?俺ってば実は口悪いのか…?これでもわりと気をつけてたんだけどな……パニクってそれどころじゃなかった気もするけど、それなりにショックだな。
「そうだ。あのさ…エースたちはこれからどうなるんだ?」
ふと思い出したことを尋ねた。じじいは首を傾げ不思議そうな顔をする。
「どうしてじゃ?」
「んー、俺っていうイレギュラーのせいで多少なりともストーリーは変わってるんだろ?だったら俺がいなくなったあの家はどうなるんだ?」
エースの覇気イベントとかサボの出航イベントとか、適当に理由こじつけて勢いで飛び出してきたが、あの家の炊事洗濯、更には掃除まで全部俺が受け持っていたのだ。俺がいなくなればその全てが機能しなくなる。とりあえずレシピはいくらか置いて来たものの、あのメンバーでは心配するのは当然のことだった。
「ふむ…では見てみるかの?彼らは今喧嘩しておる」
「は?なんで喧嘩?」
じじいが床を撫でるように手を動かせば、そこにモニターのような水面が広がった。多少波打ってはいるものの向こう側が見える。じじいのジェスチャーに従い、その水面に顔を浸けた。
エースがルフィに怒鳴りつけているところだった。
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~エースside~
その朝、アレンは起こしに来なかった。
朝飯の良い匂いも俺たちを呼ぶアレンの声もなく、ただ静かな朝だった。否、日は昇り厳密には、もう朝とは言い難い時間帯だ。隣のサボも目を覚まし俺の枕元に置かれた白い封筒に気が付き教えてくれた。サボの枕元にも、同じようにそれは置かれていた。
封はされていなかった。アレンの小奇麗な整った丸文字で俺の名前が書かれたそれに一抹の不安を覚えて、サボを見た。サボも同じように俺を見ていた。
「これって……?」
思わず口にしたが、どうにも言葉は続かない。サボは首を横に振った。
「そんなわけ…」
否定の声に自信はなく、ルフィの少し大きな寝息の中に消える。
手の中で封筒をひっくり返した。俺の名前以外には何も書いていない。
「…とりあえず、読んでみようぜ、これ」
「おう」
サボの提案に頷き、白い封筒から同じく白い紙を取り出した。2つ折りにされたそれを開ければ中にはびっしりと文字が綴られていた。サボも同じらしい。手元の紙に目を落とした。
『エースへ
お前がこの手紙を読んでる頃には俺はたぶん、海の上だ。前に話したように海兵になるんだ。決して、お前と敵対するためじゃないから、そこは忘れるなよ?
さて、この手紙を書いたわけだが、もし俺がお前に「海へ出る」と言ったときお前が快く許してくれるか、と考えたときにお前ならきっと納得しないと思ったからだ。それに俺はお前に、行くなと言われれば決心が揺らぐ自信がある。
上手く誤魔化せたと思ったんだけど、やっぱりエースはすごいよ。俺の様子がおかしいことに1番早く気付いたな。嬉しかったよ。
夜中のうちに家を出たことを許してくれとは言わない。でも、少し早いが“海に出ること”は許してくれ。
ところで、今日からはお前とサボがルフィのたった2人の兄貴だぞ?俺はいてやれないんだから。
兄貴として、俺の代わりにルフィにちゃんと戦い方を教えてやってくれよ。それからサボはもしかしたら、何かひと悶着あるかも知れないが、絶対に手を離さないでやってくれ。彼は今、誰よりも孤独なんだ。頼んだぞ?
最後にエース。兄弟として、これ以上ないくらいに愛してる。ちゃんと行けよ、海賊の高みへ。
モンキー・D・アレン』
あのあと、先に寝ていてくれと言った後に、アレンはこの手紙に字をしたためたのだろうか。だとしたら、アレンはひどい大嘘吐きだ。
掃除とか全部終わらせたら寝るって、そう言ったのに。俺は気付いたのに、アレンの様子が変なことに1番に気付いていたのに話さえ聞かせてもらえなかったことが悔しくて、悲しくて仕方がない。
手紙から顔を上げ、サボと目が合った。その瞬間、サボの目が揺らぎ反らされた。アレンと同じ、何かを隠している顔だった。急に胸が苦しくなった。
今度は、サボが?
当然のように、サボもここからいなくなるのではと疑っていた。
それにすぐに気が付いて、何よりも大切なはずの兄弟を疑っていることがどうしようもなく嫌で胸糞が悪くなる。
サボの向こう側でルフィが小さく唸り、身体を起こした。まだ眠そうに目を擦りながらも、異変には気付いているようだった。
「あれ……?さぼ…あれんは…?」
サボは答えに困り、口を噤んだ。また目が合う。今度は目を反らされはしなかった。
兄貴として、俺が答えないといけない気がしてゆっくりと口を開いた。
「……アレンは今、海の上だ」
簡潔だった。当然のこと、少し頭の弱いルフィは理解が追いつかず、首を傾げた。それが無性に苛ついた。それしか言えなかった俺が悪いはずなのに、何も悪くないルフィに腹が立った。ふつふつと湧き上がるドス黒い感情が、まるで指先にまで流れていくようだ。
「なんでだ?」
「……!解かれよそのくらい!!」
気付けばルフィに怒鳴っていた。サボが俺を見ていた。ルフィは突然のことに驚いて、丸く大きな目をさらに大きく見開いていた。ドグラやマグラたちが目を覚まして何事かを身体を起こして俺を見る。
心臓が暴れて肋骨を叩く音が、耳元で鳴っているようだった。いつの間にか握りしめていたアレンの手紙が、グシャリと音を立てる。止まらなかった。
「アレンは海兵になりに行ったんだ!なんで解かんねぇんだよ!そんくらい理解しろよ!!」
「わ、わかっ……」
ルフィの目に、涙が盛り上がりぼろぼろと頬を伝った。それにさえ苛つきが募りどうしようもなくなる。
「泣くな!!!」
また怒鳴る。ルフィは俺の声に応えようと必死になって目を擦るが涙は止まらない。こんなに理不尽な怒りをぶつけられてもルフィは俺を疑わない。
「お、おいエース、落ち着けって!」
サボが止めに入り俺の腕を掴み制止しようとした。
「落ち着いてる!」
俺はそれを振り払おうともがくが、サボは手を離さない。自分自身の言葉とは裏腹に、落ち着いてなどいなかった。今も頭の中ではたくさんの声が不満を喚き散らしている。
「お前たち朝から何を騒いでるんだい!!」
俺の怒声に起こされたダダンが額に青筋を浮かせて怒鳴り込んで来た。俺の腕を掴むサボの力が緩む。その刹那、サボの手を振り解き、壁に立て掛けてあった鉄パイプを引っ掴んで家を飛び出した。今まで散々走り回り馴れ親しんだ森へと駈け込む。
「エース!!」
サボの声が聞こえたが振り返らなかった。
森の中をただひたすらに走って、走って、疲れて立ち止まって。後ろを見ても誰も追い掛けては来なかった。自分が至極小さく思えた。ぐるぐると色んな感情が渦巻いた。悔しくて悲しくて嫌で怖くて、どうしようもなく寂しくて。マイナスな感情ばかりだ。
あの頃の自分には戻れない。一人で平気だった、アレンが来る前の自分には、もう戻れない。やっと気付いたことだった。アレンの困ったような笑みを浮かべた顔が、走馬灯のように脳裏を過る。
鼻の奥がツン、と痛くなる。
泣くな、泣くな泣くな泣くな。泣いたら、俺の中で何かが壊れる気がした。寂しい、痛い、怖い。声に出すことすらできない。
ルフィみたいに必死に目を擦った。泣かないように、バレないように。
ホー、ホーとフクロウが低くゆっくりと鳴いた。その声に押されるようにまた足を動かし始めた。引き摺ったパイプが、ずるずると標になって尾を引いた。向かう先は、1つしかなかった。
昨日、アレンと兄弟の盃を交わしたばかりのあの洞窟へ。
森の中に線を引きながら、真っ直ぐ洞窟へ向かう。不思議と猛獣たちには出会わずすんなりとその入り口に辿り着き、暗く長い通路を抜けてやっと視界が開けたとき、どこか違和感を覚えた。
昨日ほど、ここが綺麗だとは思えない。
答はすぐに見つかった。天井から差し込んでくる陽の光が弱く暗い。きっと外は天気が崩れて来ているのだろう。
ピシャッ、ゴロゴロ…と低く雷鳴が轟いた。それと同時に雨が降り始め、天井の穴から雨粒が落ちてきて湖の真ん中にだけ降り注いだ。
…ちょうどいい。雨が止むまでここにいよう。
そう思って、湖畔に寝転び鉄パイプを放り出した。天井近くでは小鳥がさえずり飛び交って、地上では子狐たちがじゃれあっている。その様子に、また胸が痛くなった。
アレンはもう、ここにはいない。もう誰も、アレンのように優しくはしてくれないし、俺たちの世話を焼いてもくれない。飯も掃除も洗濯も、全部俺たちがやらなきゃいけない。
…だったら、家を出ればいいだろう?
頭の中で誰かが囁く。その通りだ。アレンは1人で海軍に入ることを決めた。独立したんだ。だったら俺たちも独立すればいい。
ゆっくりと目を閉じた。瞼の裏には何も映らない。ただ赤い、自分の瞼の裏が見えるだけだ。
また稲光が走り、一瞬だけ洞窟が明るくなる。ドンっと雷が落ちた。すぐ近くだ。刹那、地面が揺れ轟音が響く。ガラガラと耳障りな音がした。驚いて身を起こし、鉄パイプを引き寄せるが何かが起こる気配はない。否、もう起こった後だった。
この洞窟の唯一の出入り口である入り口が崩れ去っていたのだ。頭の中が真っ白になった。
ここに、閉じ込められた?
心臓がまた暴れ出した。ドクドクと耳元で煩く鳴り響く。
瓦礫を退かせば……。
そう思って崩れたそこに近付いて、気が付いた。入り口を塞いでいたのは土砂ではなく巨大な岩だ。これでは俺の力だけでは動かせない。その場にへたり込んだ。
まさかここで生き埋めにされるなんて、思ってもいなかった。脱出は絶望的、ルフィとは一方的に喧嘩したまま。こんなことなら、喧嘩なんてするんじゃなかった。否、喧嘩さえしなければ俺はここに来なかったはずだ。
その場で膝を抱えるようにしてうずくまった。また鼻の奥がツン、と痛くなる。
絶望的に今なら、泣いてもいいかな、なんて女々しい考えが頭を過る。
ふと、どこからか騒ぐ声が聞こえる。顔を上げ入り口を見るが変わった様子はない。音の元を辿り上を見上げて目を見開いた。
天井の穴からサボの下半身がぶら下がっていた。
「う、わ!おいルフィ!もうちょっとなんとかならねぇのか!?」
どうやらゴムであり伸びるルフィを使って降りようとしているらしい。
「サボ!!」
思わず名前を呼んだ。サボは首をひねって俺の姿を確認し満面の笑みを浮かべた。
「エース!大丈夫kっ…!?うわぁああ!!」
深く考えず声を掛けたのが間違いだった。俺の方に気がそれたサボは手を滑らせ、湖の真ん中にダイブした。水しぶきが高く上がる。
「!!?サボ!!!」
岸辺に駆け寄り落ちたサボの姿を探す。幸いこの湖の水はよく透き通っていたので探す間もなく見つかったのだが。
サボはすぐに浮かび上がり水面から顔を出す。
「プハッ!びっくりした…」
脳天気なサボの声に肩の力が抜ける。詰めていた息を吐き出した。サボはぶるぶると頭を振り犬のように水を弾いた。
「なんだよそれ……」
「あははは…手が滑っ「うわぁああああ!!!」…は?」
頭を搔きつつサボが笑うが、叫び声がそれを掻き消した。上を見上げれば、ちょうどルフィが真っ逆さまに落ちてくるところだった。
「えっちょっ……」
ルフィはもがきながらサボの真横に落ち、彼よりひどい水しぶきを上げる。サボはそれを避ける暇もなくまともに被り、また頭からびしょ濡れになった。ルフィの落ちたそこに、彼の麦わら帽子だけが波に揉まれながら水面を漂っている。
「うえぇ…水飲んじまった。おいルフィ最悪だぜ……ルフィ?」
舌を出し顔をしかめてサボは言う。その真横ではまだルフィがブクブクと泡を出しながら水の中に………
「サボ、ルフィは能力者だ……」
サボの顔から一気に色が消えた。そのまま何も言わずに大きく息を吸い込み水に潜る。数秒後、サボはルフィを抱えて浮かび上がってきた。かなり重いらしい。泳ぎは得意なはずだが、妙な浮き沈みを繰り返していた。
脇のルフィはぐったりと力なく項垂れている。思わず水に飛び込んだ。冷たい水が身体を包む。水を吸って服が重くなるのを感じた。しかしそんなことを気にしている場合ではない。必死になって湖の真ん中を目指す。
「サボ!ルフィを貸せ!あと、帽子!」
立泳ぎをしていても、今にも沈みそうなサボからルフィと帽子を受け取り今度は元来た岸辺の方を目指した。水を吸った服と、脱力したルフィはとてつもなく重い。それらに引っ張られ、何度も沈みそうになる。
やっとの思いで岸辺に辿り着く頃にはもう、俺もサボも疲労困憊だった。
「はぁ…っ……サボ、大丈夫か…?」
隣で横たわり荒い呼吸を繰り返すサボはぐったりと目を瞑っていた。相当疲れたらしい。確かに、今回のことはかなり心臓に悪かったと思う。
「はぁっ……はぁっ……ああ、大、丈夫……。…でも……やべぇよ、これ…戻る方法が………」
そう言って天井を見上げる。まだ振り続ける雨が降り注いでいるそこには文字通り、サボの頼みの綱だったルフィはいない。彼は今サボの反対隣で死んだように眠っている。
荒い呼吸をなんとかしようと、サボが深呼吸を繰り返した。俺もそれに倣いゆっくりと深呼吸をする。
頭上の鳥が不安を煽るようにけたたましく鳴いた。
ふぅ。また切れ方おかしいですね;;;;;
ちゃんと脱出します。頑張って( ㆆ ㆆ)و✧
それから7月21日は私の誕生日です!祝ってくれてm((((殴すみません黙りマス。