神の不注意によりチートな2ndライフ始めました。 作:じじぃ♀
てか私の文章力が尽きなければいいのですが…。
そんなこんなで第3話です!
さて、俺は今実の祖父によりヘッドロック(全力でハグ)されている。
ガープと別れてまだ3日目である。どうしてこんなことになったのか……。まぁ、簡単なことだ。
自他共に認められるほどに、孫のことが好き過ぎたのだ。
しかし孫に好かれたい、その一心の行動であるはずが可哀相なことに、大概の行動は逆に嫌われるという何とも気の毒なじいさんだった。
皆でも嫌うと思うよ。5歳児を立派な海兵に仕立てあげるために猛獣たっぷりの島にたった1人放り込んだり、風船に取り付けて飛ばそうとしたり(これはマキノさんが止めてくれた)、自身最高の武器であるはずの拳骨でしごいたり。
やることなすこと全てが一般人の思考の斜め上を行っていた。
今回のヘッドロック(強烈過ぎるハグ)はまだ可愛いものだ。例え、ガチめに首の骨が悲鳴を上げようとしていたとしても。
「ちょ……じぃちゃ……!…くるしっ…!!」
やっとの思いでガープにそれを伝えて離してもらったら首が痛みが酷く、むせて咳が止まらなかった。
「どうしたんじゃアレン!風邪か!?」
なんでそうなる!?どう考えてもこれの原因アンタだろ!?
ガープはすごくバk…素直だった。そして背中に突き刺さる誰かの視線…
「おおエース!アレンと仲良くしとるか?」
嬉しそうなガープの声につられて振り返れば、そこにいたのは今まさに起きたばかりというエースだ。
昨日とは打って変わって険しい顔つきだ。
「なんだよ、ジジイ」
うわぁ…めっちゃ怖い。
知ってるかも知んないけどガープ、エースからの嫌われ方がすごいんだよ。それでもエースに笑って対応するガープには尊敬するよ、そこだけ。
「様子を見に来たんじゃ!」
「仲良くしてるよ。エースは優しいからね」
そう言ってガープを回れ右させて背中を押した。
あんたのせいで今はかなり機嫌が悪いけどね。なんて口が裂けても言えない。
「ほら!まだしごとあるんじゃないの?上のひとにおこられるよ!」
上の人とは、もちろんセンゴクのことだが、今はおつるさんの方が来ているらしい。
「おお、そうじゃ。おつるさんが来ておるんじゃったわ。アレン!エース!またゆっくり来るからの!」
来なくていいよ…。
心の中で呟き、エースを見て思わず吹き出しそうになった。
いやー。すごい顔してたね。なんて言うか…『もう来んじゃねぇ!さっさと帰りやがれこの野郎!』って顔に書いてあるんだよ。なんて分かりやすい…。
ガープには代わりに俺が笑って手を振っといた。
「じゃあねーじぃちゃん」
エースの視線が俺にも刺さってるのがわかった。
どんだけガープのこと嫌いなんだよ。
てかガープはほんとに何のために来たんだ…?まじで嵐だな…。
━━━━━━
ガープが去って急に静かになった家の中で、エースはまた俺の手伝いしてくれていた。
他の山賊の皆はまた仕事で、河口付近に貴族の木材が放置されてるらしく、それを掻っ攫いに行ったため、更に静かだ。
「なぁアレン、アイツのこときらいじゃねぇのか?」
「そりゃ決まってんじゃん。きらいだよ」
エースはまた眉間にシワを寄せて難しい顔をしていたのでまた逆戻りかとひやひやしていたが、ガープのことだったらしい。
俺の答えを聞いて少し笑顔が溢れた。
「だっておれのこと、ころそうとしてるとしか思えないことしかしねぇんだもん。すきになれってのがむりあるでしょ」
生肉を1口サイズに切りながら笑う。
ちなみに今日の昼飯は唐揚げにする予定だ。
「お前もされたのか?」
「そうだけど、『も』ってもしかして…エースもか?」
まぁそうだろうけどね。でないとあんなに嫌うわけないし。
エースは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「むじんとうに放りこまれたし、風船にくくりりつけられてとばされたし」
「あ、それもうされてたんだ…なんかごめんな、おれのじぃちゃんが」
見てもらってわかるように俺たちはもう、じぃちゃんの素行の被害者として完全に打ち解けている。
こんなだけど一応じぃちゃんには感謝してる。おかげでエースと同族意識みたいな感じで仲良くなれたし。
「あ、そうだエース、明後日の分の肉がなさそうだし、あとでいっしょにかりに行こうぜ」
窓の外で木に逆さ吊りにして血抜きをしている牛を見ながらエースにまたじゃが芋を渡した。
「いいぜ。…これ、またむくのか?」
じゃが芋を受け取りながらエースはなんだか変な顔をする。
なんだその顔は…。
「ポテトサラダにしようと思ってさ。芋も卵も余ってるし、ダダンがくれた調味料の中になんかマヨネーズも混じってたし」
なんかもう…この世界の世界観がごっちゃごちゃになりつつあるのは放っておこう。あって困るものなんてそうないんだし。
笑顔の俺とは対称的に、エースは思案顔になっていた。
俺なんか難しいこと言ったか?
「ぽてとさらだ?ってなんだ?」
「………。」
まさかポテトサラダの本質を聞かれる日が来ようとは流石の俺も思ってなかったなぁ。
「うーん…ポテトサラダは……せつめいしにくいなぁ。まぁ食べてみればわかるよ、おいしいから」
また芋を剥く作業が続くことを伝え、エースにナイフを手渡した。
エースは芋の皮剥き作業に飽きてるみたいだけど、文句言わないでやってくれるとこ優しいよね。
あ、皆。普通は4歳児や5歳児にナイフなんて持たせちゃダメなんだよ。料理当番なんて尚更ダメなんだし、この世界の世界観がおかしいんだよ。
それから数十分。俺はやっと大量の肉を切り終えた。
「……さて、と。あげよう。エース!危ないからちょっとはなれた方がいいかも」
そう、油は跳ねるんだよ。しかもこの世界の油は現実世界(?)より少し跳ねやすいみたいだ。
なんでかは知らない。見栄えがいいからだろうか?
「ああ、わかった」
エースは芋の入ったバケツごと1mほど移動して、もう一度座り直した。
はい。なんか従順で可愛いです。アニメとか漫画でイメージ強かったツンデレ感は残しつつ、弟としてめっちゃ可愛いです。
「じゃ、いざ!!油へ!ポーンっ!!」
知る人ぞ知る、あの名言!言ってみたかったんだよ、これ。
エースの視線がなんか冷たいけど気にしないでおこう。
「なんだよそれ」
「名言」
「は?」
「言ってみたかっただけだから、気にしないで。で、エースはできた?」
やっぱ気にしないでおくのはできなかったから、取り敢えず話題を変えた。見た感じ、エースも出来てるっぽかったし。
「あ、ああ。これ、どうすんだ?」
「これはなー、このままゆでて、スプーンとかでつぶすんだ」
芋がてんこ盛りになったバケツを寸胴鍋にひっくり返し、水を入れながらエースに手順を説明する。
俺としてはこのまま、エースには簡単な料理を作れるようになってもらおうかと思ってます。
料理の大変さを知ってくれたら、比較的常識のあるエースはつまみ食い、止めてくれると思うんだよ。だから今からつまみ食い防止プログラムを始めます。
━━━━━━━
あれから数時間、無事昼食も済ませ洗濯もエースが手伝ってくれて。
俺泣きそう!!エースってこんな良い子だった!?すげぇ嬉しいんだけど!?!?
とか思ってたら足滑らせて川にざぶーん。
何してんだよ俺!!!!
浅いとこだったから良かったけどね!?下手したら死んでたよ!?!?
「……そういえば、おれって能力者だったわ…。なぁエース、ちょっといいか?」
完っ全に忘れてたけど俺そういやマキノさんに悪魔の実食わされてたんだっけ…。
危ない、危ない。神がどうこうの前に俺の不注意で死ぬとこだった…。
「能力者?なんだそれ」
あ、そこからなんだ…。まぁそうだよなぁ。ここ山ン中だし。海の悪魔なんて聞いたこともないだろうなぁ。
「能力者ってのはな━━━」
………。見事に文章力が尽きましたね!
すみません、次回からどうにかしたいと思います。