陽炎がゲーム語りするだけ   作:のゔぇんぶれ

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本日の登場人物

陽炎

不知火


メタルスラッグシリーズについて(おもに3)

岩川基地、提督室。

 

「よっ…ほっ…んっ…ちょっ…あっ」

 

「司令失礼しま…と陽炎」

 

「あら。不知火じゃない。どうしたの?作戦終了の報告?」

 

「どうしたの、はこちらの台詞です。なぜ陽炎は司令室に?今日は非番で不知火達の部屋にいたはずですが」

 

「それがね、雪風が部屋に来て「雪風もテレビ見たかったんですが、時津風にテレビを貸してあげました!お姉さんなので!」って言ったのよ」

 

「それで?」

 

「黒潮が「そぉか、…………よっしゃ!ウチ達の部屋、今テレビ使ってないしかしたるわ!いいよな、陽炎?」って言ってね。雪風が「本当ですか?ありがとうございます、陽炎お姉さん!黒潮お姉さん!」っていうもんだから断れないじゃない?」

 

「ふむ。続けて」

 

「私はゲームしたかったんだけど、ここで嫌だ、とは一番艦としてお姉ちゃんとしてできないじゃない?」

 

「で」

 

「仕方がないから、雪風に私たちの部屋のテレビを貸してあげて私はここでゲームをしている、という訳」

 

「…そもそもここは司令室であってそういうところではないのですが」

 

「かといって寮の大広間でもゲームできないじゃない?いいじゃないのよ、どうせ提督だって暇な時間はここでゲームしてるんだし」

 

「…頭が痛いですが、まあその説明でよし、としましょう。で、陽炎は何のゲームを?」

 

「メタルスラッグコンプリートから、メタルスラッグ3」

 

「ああ、メタルスラッグシリーズで一番面白い、とか最高傑作とか言われる」

 

「そうそう。でも私、4の方が好きなのよね」

 

「なるほど。では3じゃなく4の方をやればいいのでは?」

 

「難易度的にもステージ数的にも3の方が丁度いいのよ。4以降のような「え、何これ無理ゲー」感は無いし」

 

「ああ。4やりながら「こんなのクリアできるわけないじゃない!クソゲーよクソゲー!」っていってますもんね」

 

「まあ、あんまりクソゲーって言いたくないんだけどね…。なにせスタッフ総入れ替えしたばっかりだったしね」

 

「SNK、じゃないんですか?」

 

「父さんの会社が倒産しちゃってね」

 

「…ああ。倒産ですか」

 

「あれ?スル―…?…まあいいや、私もつまらなかったと思ってるし。で、この3まではSNKなんだけど4はノイズファクトリー、5以降は芋屋ことSNKプレイモアなのよ」

 

「ふむふむ」

 

「だから、あんまり強く言えないというか」

 

「というと?」

 

「確かに3までが面白い、っていう人の意見も分かるし否定する気はないのよ。4は使いまわし多いし、6の最終ステージは運からんでくるし。それでも、4以降はやらない、っていうのはもったいない気がするのよ」

 

「それは…、やってるときの陽炎の顔を見ればわかります」

 

「でしょ?だから、ちょーっとだけでもいいから触れてもらいたいなって」

 

「…まあ、誰へのメッセージかは分かりませんが。まあ、今やってる3からそれた話はこの辺にしておきまして」

 

「そうね。で、この3なんだけど。やっぱり最高傑作って言われてるだけあって面白いわ」

 

「メタスラ6につぐ難易度とも言われてますね」

 

「ああ、でも6は…なぁ…っていう感じの難易度設定。3はそういう難易度ではないのよね」

 

「というと?」

 

「さっきも言ったけど、6の最終ステージとラスボスはほぼ運なのよ。攻略してても「あれ?このパターンなの?詰んでるじゃん」っていう事がよくある」

 

「それが3だとない、と?」

 

「…ない、って言いたかったけど一ステージだけあったわ。ステージはそこまでじゃないけどボスが完全に運任せになるステージが」

 

「ほう」

 

「ミッション4なんだけどね。このステージに三つのルートがあるんだけど」

 

「ふむふむ、確か上ルート、真ん中ルート、下ルートでしたっけ」

 

「そうそう。で、この下ルートっていうのが厄介でね。ミッション4で一番スコア稼げるんだけど、一番凶悪なルートなのよ。通称、旧日本軍ルートって呼ばれてるんだけど」

 

「私達が出てきそうなルート名」

 

「そう言われてみればそうね。まあ、あれは地下だし地上戦だから私達は出てこないけど。で、その旧日本軍ルートの敵がバンザイアタックしかけてきたり、中に江草隊長でも乗ってるのかな?ぐらいに撃ってくる戦闘機がいたり」

 

「ツ級つれてこないと」

 

「ああ!村田隊長が撃墜された!」

 

「…まあ、今の不知火達と深海達では村田隊長が撃墜されても村田隊長の妖精さんは死にはしませんけどね」

 

「そうね。プロレスって言われてるのは知ってるわ。…でも私は今の方が好きだわ。私達も深海側も誰も死なない。偽善だって言われそうだけど、誰かが沈むのはもう見たくないもの」

 

「不知火もです」

 

「…ってやだ。なんかしんみりしちゃった。メタスラ3の話に戻りましょ。で。どこまで話したっけ?」

 

「旧日本軍ルートがあるって話です」

 

「でね、その旧日本軍ルートを含む3ルートを超えていくとであるボスっていうのがね」

 

「あ、それは不知火も聞いたことがあります。ソルカ・デル・ソルでしたよね。理不尽なBOSSだって聞いてます」

 

「それ、某RPGの村かなんかと勘違いしてない?」

 

「…不知火に落ち度でも?」

 

「照れ隠しに睨むのやめて怖いから。まあ、理不尽なBOSSって言うのはあってる。名前はソル・デ・ロカ。どれぐらい理不尽かっていうと…訓練中の神通さんぐらい」

 

「………それは理不尽っていうか怖いような」

 

「理不尽と怖さは意外と似たようなものだし。…まあ、このソル・デ・ロカっていうのがね。ほぼ祈りゲーなのよ」

 

「というと?」

 

「他のBOSSの攻撃にはそれぞれ安全地帯があって、そこにいれば安全っていうゲームなんだけど」

 

「ふむ」

 

「デ・ロカの攻撃の一つに、その安全地帯が一切ない攻撃があるのよね。黄色い弾って言って、シューティングゲーっぽく弾幕を張ってくるんだけど、その攻撃が来るともうお手上げね」

 

「対処のしようがない、と?」

 

「ないない。このゲームで重要なテクニックの鬼逃げって奴もできないし。もうかわし続けて終わってくれるのを待つかわざと当たる、ぐらいしかない」

 

「かわし続ける事はできるんですね。なら」

 

「運ゲーではない、って言うんでしょ?一回だけなら、そうなんだけど、このデ・ロカの攻撃方法って4つあって、ランダムで決まってくるんだけど。一回終わった→また黄色い弾っていうこともあるのよ」

 

「それは…」

 

「ね?運ゲーでしょ?それに、他のゲームでもあるんだけどBOSSのライフを半分まで削ると攻撃方法が変わったりするじゃない」

 

「ああ。大規模作戦の最後の一撃って所でダイソンさん達が増えたりとかするあれ」

 

「そうそう、あれと同じような現象が起こるんだけど。この黄色い弾の落ちる速度が変わるのよねぇ。他の攻撃の速度はそう変わらないのに」

 

「確かにそれは運ゲーですね。不知火にはとても攻略は無理そうです」

 

「でも、慣れれば楽なBOSSなのよ。はめる事もできるし」

 

「本当ですか?」

 

「バグ技を使ったハメ技なんだけどね。狼弾って言ってどこかに当たるまで炸裂しない弾を出させて、それを足場のないところに発射させるの。そうすると炸裂できなくなった狼弾がくるくる回転してるだけでデ・ロカの動きが止まるからその間に叩いておけばいいって話」

 

「足柄さんみたいな弾ですね」

 

「…本人には言わないであげてね」

 

「はい」

 

「…よし、ゲームオーバーになっちゃったけど、不知火に語たれて満足したから私は部屋に帰るわね。不知火はどうする?」

 

「私も一度帰ります。司令はまだお帰りにならないでしょうし」

 

「そうね。じゃ、一緒に帰りましょっか」

 

「ええ」

 

キィ・・・

 

バタン

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