吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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最近漫画版「空の境界」買いました。いやー面白い。ああ、型月だって思う。
本作の狂人さんの「直死の魔眼」は死の点も見ることが可能。色は血よりも濃い紅。


謎の答えはホグワーツで

翌朝、激しい雨の音で目が覚めた。夫人──モリーさんの次、二番目に目が覚めたみたいだ。

荷物をまとめてキッチンで待っていると、エイモスさんの首がいきなり暖炉に現れた。

 

「──ああ、君か。おはよう。モリー、すまないがアーサーを呼んでくれ。緊急なんだ」

 

「わかったわ」

 

モリーさんが階段の方に走っていく。数十秒後、アーサーさんが階段を勢いよく駆け下りてきて暖炉の前に陣取った。モリーさんは羊皮紙とインク壺を持ち引き出しをかき回し始めた。羽根ペンを探しているようだ。

横から聞いていたけど、マッド-アイ・ムーディがやらかしたらしい。マッド-アイ……ああ、変人か。つい最近まで──と言ってもお父さんが一度捕まるぐらいの頃までだけど──凄腕の『闇祓い(オーラー)』として働いていたんだっけ。

少ししてアーサーさんは上に戻り、エイモスさんはモリーさんから差し出されたバター付きトーストを食べながら消えた。五分も経たないうちにアーサーさんはもう一度下にきて、〈姿くらまし〉の準備を始めた。

 

「行ってらっしゃい、アーサー」

 

「子供達を頼んだよ、母さん」

 

アーサーさんはモリーさんとキスをして、マッド-アイが騒動を起こした現場へと向かった。

 

「ところで、ハリーは階段で何してるの?」

 

「話についていけなくて……マッド-アイって誰?」

 

「凄腕の闇祓い。もう引退してるけどね。有能だけど変人で有名」

 

「……ダンブルドア、もしくはブライトみたいな感じ?」

 

「そんな感じ」

 

天才肌だけど変人なんだよね。

 

 

 

ロンドンに行くのにはマグルのタクシーを使った。魔法省から車を借りようとしてたらしいけど無理だったそうだ。まあ、クルックシャンクスが暴れたりとか騒動があったけど。

九と四分の三番線のホームに到着し、空いたコンパートメントを手早く見つけて荷物を入れる。

一度降りてモリーさん、ビル、チャーリーに別れの挨拶をしたけど、何やら意味深なことをチャーリーが言ってきた。

 

「僕、みんなが考えているより早く、また会えるかもしれないよ。詳細は話せないけどね」

 

……凄く気になる。そんなわけで心を読むと、『三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)』とやらがホグワーツで開催されるらしい。それって確か、二、三百前に中止されたっていう親善試合じゃないっけ。確か、ヌンドゥだかキメラだかを持ち込んでホグワーツ、ボーバトン、ダームストラングの三校全ての魔法学校関係者におびただしい数の死者を出したやつ。そんなものにハリーを関わらせたくないんだけど……あ、未成年者(十七歳未満)は参加資格ないのね。よかっ……たって言えない。だって、競技によっては観客にも被害出すじゃん。まぁ、ダンブルドアがそんな危険を犯すとは思えないけどね。

ふむ、チャーリーが関わるとなると……ドラゴンかな?安全なら良いんだけど──

そこまで考えた時に、汽笛が鳴った。私は思考を中断してコンパートメントに戻り、席に座る。

 

「クリスマスにもみんなをお招きしたいけど、みんなホグワーツに残りたいって言うでしょうね」

 

「ママ!何があるのさ!」

 

「今晩わかるはずよ。それに、とっても面白くなるわ──きっと、ね」

 

みんなが聞き返そうとした時、汽車が走り始めて、みんなが大声を出そうとしたけど、モリーさんたちはにこやかに手を振って、すぐに〈姿くらまし〉してしまった。

 

「ところでさ、ドラコ。何も聞こうとしなかったけど知ってるのかな?」

 

「そう言うリーナこそ。誰から聞いたんだい?──ああ、読み取ったのか」

 

「正解。どうせならルシウスさんが君をどの学校に入れたかったのかも言うけど」

 

「よしてくれ。僕はこっちの学校に来て正解だったんだ。ダームストラングなんて、今じゃ考えられないさ。『闇の魔術』を実戦で使えるレベルで習得できるのは良いと思うけど」

 

「今度アズカバン(うち)に来なよ。スパルタ教育してくれるはずだから」

 

「よしてくれ、本当に」

 

「リーナとドラコは何があるか知ってるの?」

 

ドラコと話していると、ハリーが質問をして来た。うーん、知ってはいるけど、教えないでいた方が面白そうだ。

 

「知ってるけど教えない」

 

「教えてよ!」

 

「教えない方が面白そうだと判断したからね」

 

「ケチ!」

 

ハリーからの怒りの言葉を軽く受け流す。まだ本気で怒ってるわけじゃないみたいだしね。

外を見ると、雨はさらに強く降って来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──ようやく、俺様は復活できるのか」

 

「は、はい!もちろんでございます!先日、あの者が成り替わりに成功し潜り込めたと──」

 

「ならば良い。俺様はただ待つのみだ。──しかし、『死』よ。貴様はいつまでその肉塊をバラバラにしている」

 

「だって、まだ『生きてる』しね。僕が殺したようなものだし、ちゃんと愛した責任を持ってドロドロになるまで殺さなきゃ。──ところでヴォルデモート卿、君は死をどう定義してる?」

 

「死の定義だと?『死』そのものとも言えるお前が聞くか。──簡単なことだ。この魂の消滅、それが俺様にとっての『死』だろうな。そして、逆に聞かせてもらおう。貴様が考える『死』とはなんだ」

 

「僕が考える死か──ヒトの死は生命活動が終われば死なんだろうね。モノの死は動かなくなればなんだろうし。でも、僕にとっての死は違うんだよね。この『眼』で線と点が確認できなければ、対象は死んでいるんだろう。宗教論的に言えば、その誰かを覚えてる人がいなくなれば死ぬとか色々あるけど、僕は、僕の『眼』で確認できないものを『死んでいる』と定義するんだろう」

 

「──貴様の『眼』には『死』が映るのだったな。確か、その眼の名は──」

 

「──『直死の魔眼』さ、ヴォルデモート卿。生きているのならば、例えそれが世界であろうと()せるのが僕なのさ」

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