吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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新入生たちの組分け

そろそろ到着するだろうと思い、男の子たちを一度コンパートメントから追い出して制服に着替える。交代して男の子たちが着替え終わったあたりでホグワーツ特急は速度を落とし始めた。

雨はさらに強く降り、みんなは「早く温かいものが食べたい」と思い始めていた。そういえば、一年生ってハグリッドの引率でボートに乗って湖を渡るんだっけ。お気の毒に。一人ぐらいは湖に落ちるんじゃないかな。

駅の外で待っていたセストラルの馬車にハリーたちと乗り込み、城へ向かう。あ、塔に雷が落ちた。……あの塔って占い学の塔じゃ……見なかったことにしよう。

馬車が正面玄関に続く石段の前で止まり、私たちは馬車を降りて急いで階段を上った。ピーブズが赤い風船をいくつか持ってふわふわ浮かんでいる。あ、ロンに風船が当てられた。破裂した風船の中からは水が飛び出る。なるほど、水風船か。

大広間へ入ると、勇者見事な飾り付けがされていた。それこそ、ハロウィンやクリスマスよりも盛大に。……一昨年、一昨々年よりも豪華な気がするのはなんでだろう。

教職員席は三つ空いていた。一つはハグリッド、もう一つはピーブズが汚した玄関ホールの清掃を指揮しているマクゴナガル先生。もう一つは、今年の防衛術の先生かな?

空を映す天井に稲妻が走った時、大広間の扉が開いた。一年生たちだ。ただし、泳いで来たみたいにびしょ濡れで、早く暖まらなければ風邪をひいてしまうんじゃないかって思う。一番小さい子──コリン・クリービーに似てる──はハグリッドがいつも着てるモールスキンのオーバーコートを羽織っていたけど。湖に落ちたのかな?

マクゴナガル先生が丸椅子を置き、その上に継ぎはぎだらけの三角帽子──組分け帽子を置く。みんなが帽子に注目した途端、帽子は歌い始めた。

 

「今を去ること一千年、そのまた昔その昔

私は縫われたばっかりで、糸も新し、真新し

そのころ生きた四天王

今なおその名を轟かす

 

荒野から来たグリフィンドール

勇猛果敢なグリフィンドール

 

谷川から来たレイブンクロー

賢明公正レイブンクロー

 

谷間から来たハッフルパフ

温厚柔和なハッフルパフ

 

湿原から来たスリザリン

俊敏狡猾スリザリン

 

ともに語らう夢、希望

ともに計らう大事業

魔法使いの卵をば、教え育てん学び舎で

かくしてできたホグワーツ

 

四天王のそれぞれが

四つの寮を創立し

各自異なる徳目を

各自の寮で教え込む

 

グリフィンドールは勇気をば

何よりもよき得とせり

 

レイブンクローは賢きを

誰よりも高く評価せり

 

ハッフルパフは勤勉を

資格あるものとして選びとる

 

力に飢えしスリザリン

野望を何より好みけり

 

四天王の生きしとき

自ら選んだ寮生を

四天王の亡きその後は

いかに選ばんその資質?

 

グリフィンドールその人が

素早く脱いだその帽子

四天王たちそれぞれが

帽子に知能を吹き込んだ

かわりに帽子が選ぶよう!

 

かぶってごらん、すっぽりと!

私が間違えたことはない

私が見よう。みなの頭

そして教えん、寮の名を!」

 

みんなが帽子に拍手する。なんと言うか、スリザリンだけ酷いこと言われてるような気がする。

そして、組分けが始まった。




なお、組分けは全カットされます。
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