吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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ホグワーツ特急にて、邂逅

コンパートメントの扉が開く。入って来たのは赤毛の男の子ーーロンだった。

 

「ここ空いてる?」

 

ハリーの向かい側の席を指差して尋ねる。ちなみに私とハリーは隣同士に座っている。

 

「ほかはどこもいっぱいなんだ」

 

ハリーは頷いた。……お、ツインズが戻って来たね。

 

「おい、ロン」

 

「なあ、俺たち、真ん中の車両あたりまで行くぜ……リー・ジョーダンがでっかいタランチュラを持ってるんだ」

 

リー……ああ、箱を持ってたドレッドヘアの男子か。あの中、タランチュラだったんだ。

 

「わかった」

 

ロンはモゴモゴ言った。

 

「ハリー、リーナ」

 

「なんだい?」

 

「自己紹介したっけ?僕たち、フレッドとジョージ・ウィーズリーだ。こいつは弟のロン」

 

「さっきの会話でなんとなく名前は把握したよ。あと、一人称が僕ってなってるのがフレッドで、俺がジョージかな?」

 

「「それは秘密さ。じゃ、またあとでな」」

 

「バイバイ」

 

双子はコンパートメントの戸を閉めて出て行った。

 

「ねぇ、君、ほんとにハリー・ポッターなの?」

 

「うん」

 

「僕、フレッドとジョージがまたふざけてるんだと思った。てことは、リーナもやっぱり、本当に……」

 

「ディメントだよ」

 

「うわぁ、有名人二人と一緒の学年なんて、緊張するよ」

 

微笑ましいね。……ん?ヴェル?

 

(ご主人様、ネズミ食べちゃっても?)

 

ネズミ?

 

「ロン、君、ネズミ持ってるの?」

 

「うん、お下がりだけどね。僕の兄の。卒業したビルは主席だし、チャーリーはクィディッチのキャプテンだったし、今度はパーシーが監督生になるし……。フレッドとジョージは悪戯ばかりだけど成績が良いし。僕が何か期待されていて、それを成し遂げたとしても、みんなと同じことをしただけだから大したことじゃないってなっちまう。新しい物も貰えない。ローブはビルのお下がりだし、杖はチャーリーの、ペットのネズミだってパーシーのお下がりさ」

 

ロンは上着のポケットから太ったネズミを出した。ぐっすり眠っている。……あれ?少し怯えてる?悪夢でも見てるのかな?

 

「スキャバーズって名前だけど、役立たずなんだ。寝てばっかりいるし。パーシーは監督生になったからふくろうを買ってもらったけど、それ以上の余裕がなくて、僕はお下がりなんだ」

 

ロンは耳元を赤らめる。さて、私はスキャバーズの夢でも覗いてみますかね。

 

 

……スキャバーズはネズミの筈だ。だが、なんで『例のあの人』が出てくる!?

 

「ワームテールよ。ポッターの家はここか?」

 

「そうでございます、我が君」

 

「ご苦労だった。さぁ、待っていろポッター。俺様が直々に滅ぼしてやる……!」

 

 

……ワームテールって確か、ペティグリューだよね。お父さんが言ってた。親指も無いし、確定かな?

 

……お父さんの無罪は晴らしたいけど、こいつには今以上の恐怖を味わって貰わなきゃね。自分が殺した親友の息子と、吸魂鬼(ディメンター)に関わる魔法界のお目付役。それらと関わっていく事になるんだ。罪悪感、恐怖心、ああ、美味しそうだ!だけど、まだまだ。もっともっと熟成させて、濃縮させて、いっぱいになった時に摘み取らないと。ふふ、うふふふふ、あっはははははは!




なんか、リーナが第二の闇の帝王の素質を兼ね備えてる気がしてきた。なんでこんなキャラになったのか。……あ、吸魂鬼にしたからか。
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