吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

18 / 119
グリフィンドール寮と気がつかない想い

はぁ……満足。豆腐美味しかった。醤油がイギリスにあるとはね。最初は気づかなかったけど刺身もあるし、ホグワーツの料理は期待できそうだ。

 

空っぽになった皿にはデザートが並んだ。エクレアやらドーナツやら饅頭やら。モグモグモグモグ。……あ、杏仁豆腐だー♪イチゴパフェだー♪チョコケーキだー♪。ホグワーツは楽園だね。

 

……ん?あのターバンって漏れ鍋に居た、お辞儀(笑)だよね。全然お辞儀さんと姿違うけど。……ああ。取り付くか何かしてるのかな?魔法とカリスマに関しては一流みたいだね、あのお辞儀厨。

 

「ツインズ、あのターバンの先生は?」

 

「あの人はクィレル先生だよ。去年黒い森とかに行って吸血鬼に会ったらしいぜ」

 

「あと、鬼婆にいやーな目にあわされたとかな」

 

つまり、一年間誰も彼の詳しい行方を知らなかったと。

 

 

 

 

満足二回目♪美味しかった。厨房で作られてるんだろうけど、誰か厨房の場所知らないかな?

 

「エヘンーー全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。一年生に注意しておくが、構内にある禁じられた森には立ち入らぬよう。上級生も、何人かの生徒たちには、同じことを特に注意しておきますぞ。いいかね?ウィーズリーツインズ」

 

名指ししちゃったよ。

 

「管理人のフィルチさんから、授業の合間に廊下で魔法を使わぬようにという注意がありました。今学期は、二週目にクィディッチ選手の選抜があるので、寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡するよう。原則、一年生は参加できませんがな。最後にじゃが、とても痛い死に方をしたくない者は、今年いっぱい四階の右側の廊下には入らぬことじゃ」

 

いや、危険な場所を学校に作るなよ。しかし、今年いっぱい?今年だけ特別?……あ、クィレルか。彼、闇の魔術に対する防衛術の教師だし、あの科目って、一年で辞めてしまうってジンクスがあるらしいし。

 

「では、寝る前に校歌を歌いましょうぞ!」

 

……?他の先生の笑顔がこわばってる?

 

 

(ああ、せめてリズムを統一してくれ)

 

(音程は別にいい。問題はバラバラなリズムと歌詞だ)

 

(我輩の耳栓は何処だ?)

 

(貸しますよ、スネイプ教授)

 

(感謝する、スプラウト先生)

 

(いえ、私もあの歌詞はちょっと、ね)

 

(アルバス、その歌詞をどうにかしてください)

 

 

……ダンブルドア、後ろ後ろ。

 

「みんな自分の好きなメロディーで。では、さん、し、はい!」

 

せめてメロディーは統一しろよ!一番バラバラにしちゃいけないとこだよ!

 

『ホグワーツ ホグワーツ

ホグホグ ワツワツ ホグワーツ

教えて どうぞ 僕たちに

老いても ハゲても 青二才でも

頭にゃなんとか詰め込める

おもしろいものを詰め込める

今はからっぽ 空気詰め

死んだハエやら ガラクタ詰め

教えて 価値のあるものを

教えて 忘れてしまったものを

ベストをつくせば あとはお任せ

学べよ脳みそ 腐るまで』

 

おい歌詞。色々ディスってんな。

 

一番最後に歌い終えたのは葬送行進曲のリズムで歌っていた双子だった。やっぱりか。ダンブルドアも彼らに合わせて指揮してるし。仲良いよね双子とダンブルドア。

 

「ああ、音楽とは何にもまさる魔法じゃ!」

 

ええ。それには同意はします。歌詞さえ普通なら。

 

「さあ、諸君、就寝時間。かけ足!」

 

各テーブルから二人の生徒が立ち上がり、他の生徒を誘導する。

 

グリフィンドール寮への道筋は、広間を出た後に大理石の階段を上がるとこから始まった。様々な階段を通り、引き戸やら、なぜかタペストリーの裏にある隠しドアを通り、更に階段を上る。途中、浮かんだステッキが飛びかかってきた。

 

「やめろ、ピーブズ」

 

いまだ浮かび飛びかかるステッキ。

 

「ピーブズ、血みどろ男爵を呼ぶぞ」

 

「おお、それはこわいこわい。はーっはっはっ」

 

いきなりネビルの上に現れステッキを全て落としていく小男。これがピーブズか。

 

「ピーブズ、やるんならスリザリンのマルフォイにやってきなよ」

 

「いやいや。スリザリンに直接手を出したら、血みどろ男爵閣下に叱られてしまう。だから、バレないようにこっそり仕掛けてくる!」

 

「「さすがピーブズ!そこにシビれる憧れる!」」

 

なぜ双子がそのネタを知っているのかはほっといて、ピーブズはどこかへ消えた。スリザリン生の元だろう。

 

「まったく。ピーブズもフレッドとジョージも」

 

再び歩き出す。が、すぐに立ち止まる。そこには、太った婦人(レディ)とでも言うべき肖像画があった。

 

「彼女は『太った婦人(レディ)』。グリフィンドール寮の門番さ」

 

「合言葉は?」

 

「〈カプート ドラコニス〉」

 

肖像画が扉のように開く。ほんと、この城どうなってるの。

 

肖像画の奥には穴が開いていた。少し高い位置に。

 

穴の先はグリフィンドールの談話室。広い円形の部屋だ。男子と女子の部屋への道は別々で、男子は女子の部屋には入れないらしい。昔、窓をぶち破って侵入したバカがいて、窓も強化されているとのこと。ちなみにこの話をしてくれたのはお父さんだった。十中八九、やったのはジェームズだ。そうに違いない。リリーに突撃したのか。

 

一部のバカーーツインズが女子寮に真正面から入ろうとして、少し上がったところで滑り落ちてきた。何やってんの。

 

女子寮は基本、四人から五人が一部屋となっている、らしい。らしいと言うのは、手違いだかなんだかで、私が一人部屋になってしまっていたからだ。……さ、寂しくなんかないもんっ!私にはハリーやヴェルがいるし!……ハリー、女子寮に連れてこれないかなぁ。

 

(ご主人様、その気持ちって、まさか……)

 

「ん?なんのこと?ヴェル」

 

(いや、自分の恋心ぐらい気付きましょうや)

 

「恋?誰が?誰に?」

 

(ご主人様が、ハリーに)

 

「まっさかー。私はハリーが好きだけど、それは幼馴染み的な好きであって、異性としての好きとは違うよ」

 

(ハリー、前途は長そうだぜ)

 

「ヴェルー。早くベッドにおいでー」

 

(りょーかい、ご主人様)




まさかのリーナ→ハリーフラグ。しかし、リーナが若干暴走してる。これがキャラが勝手に動き出すと言う現象か……!

現在折られている原作フラグ
ニンバス2000
グリム騒動
ファイアボルト
吸魂鬼が闇陣営に(一部は闇につくかも)
最初の授業でのスネイプのハリーへの弄り(ハリー回答可能)
……まだありそうですが、思い浮かぶのはこのくらいですね。

ではまた次回。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。