吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

22 / 119
主人公は動物と仲良くなれる程度の能力も持ってるなコレ。

UA二万超えました。


練習

次の日。マルフォイに出くわしたので、心を覗いてみた。

 

 

(なんで朝っぱらからピーブズの悪戯に悩まされるんだ?ぼくが何かしたか?ポッターたちを追い出しただけだぞ?そう、今あそこにいる……って、ええ!?なんで退学になってないの?……もうやだ)

 

 

心折れかけてない?

 

フラッフィーが守ってる物についてはなんの情報もなし。ダンブルドアのことだから、フラッフィー以外にも仕掛けがあるだろうし、多分、ヴォルデモートじゃ取れないようになってるはず。まあ、ハリーがやる気になってるみたいだし、私もクィレルとヴォルデモートを現行犯で捕まえたいから首を突っ込むけどね。

 

一週間後。朝食の時に、六羽のオオコノハズクが二組、細長い包みを持ってきた。私とハリーの前に落とされたそれは、一目で私たちの箒だとわかった。それに、もう一つ、私とハリーの間に封筒が落ちてきた。

 

『包みをここで開けないように

 

中身はあなた方の箒です。まったく、彼ーーパッドフットが自分で持っていくと言って聞きませんでしたよ。説得が大変でした。

 

あなた方が箒を持ってきたことがわかると、みんなが持ってきたがるので、気づかれないようにしなくてはなりません。

 

今夜七時、クィディッチ競技場でオリバー・ウッドが待っています。最初の練習です。

 

それと、マダム・フーチがあなた方の箒に興味があるとのことなので、練習を見学するそうです。それに、私も興味がありますので、私も見させてもらいます。多分、マダム・フーチは箒に乗りたがりますが、パッドフットの説得料だと思って諦めてください。

 

M・マクゴナガル教授』

 

手紙を読み終わり、ロンに渡す。ハリー?私と一緒に読んだよ。

 

「パッドフッド?誰だい?それに、君たちの箒だって?自分用の箒を持ってるだなんて、うらやましいよ」

 

……今度、ロン用に作ってもらおうかな。喜んでくれるだろう。リゼも、新しい箒が作れるって興奮するだろうし。

 

とりあえず、談話室にしまっておこうと大広間を出たところで、マルフォイと愉快な仲間たちが階段の前に立ちふさがってるのに気がついた。

 

マルフォイは私たちの手から包みを奪い取り、中身を確かめるように触った。

 

「箒だ」

 

マルフォイは苦々しげに、でも、どこかほっとした顔で私たちに箒を投げ返した。

 

「今度こそおしまいだな。一年生は箒を持っちゃいけないんだ」

 

「マルフォイ、規則ってさ?先生たちが捻じ曲げることがあるんだよね」

 

あ、轟沈した。

 

 

寮に戻るまでに、ハーマイオニーと一騒動あったが、とりあえずベッドの下に隠す。私、一人部屋だけど。

 

夕食後、私とハリーは箒を持って、クィディッチ競技場へ向かった。誰もいないし、久々の自分の箒だし、ちょっとぐらい飛んでも良いよね?ハリーも同じ考えみたいだしさ。

 

 

学校の箒とは比べ物にならない乗り心地だった。ああ、安定してるし、それに速い。ハリーのソニックホークの方が速いけど。

 

「おーい、ポッター、ディメント、降りてこい!」

 

ウッドとフーチ先生、マクゴナガル先生が来た。ウッドは木の箱を持っている。私たちはウッドの前に軟着陸した。

 

「おみごと。マクゴナガル先生が言ってた意味がわかったよ。ルールは知ってるかい?」

 

「リーナから聞いてます」

 

「ありがとう、ディメント。手間が省けた。よし、今夜の練習が終わったら、週三回のチーム練習に参加してもらう」

 

そう言って、ウッドは箱を開けた。中にはクアッフルにブラッジャー、スニッチが入っていた。学校のクィディッチ用備品らしい。

 

「さて、まずはディメントからだ。僕がキーパーをやるから、君はそれをシュートしてくれ」

 

「私たちがウッド側のチェイサーの役をやりましょう。正直、あなたの箒の性能が気になります」

 

「終わったら、乗せてもらいますよ?」

 

先生二人とウッドとの対戦。私はクアッフルを持って、シャドウスネークで飛び上がった。先生とウッドも飛び上がり、位置に着く。

 

「始めてくれ!」

 

私に向かって、マダム・フーチが突進してきた。ご老体ですよね、一応。彼女を避けて、ゴールへ向かう。しかし、マクゴナガル先生が立ちふさがり、後ろからフーチ先生が追いかけてくる。前門の虎、後門の狼。だけど、シャドウスネークはその程度じゃ止められないよ?

 

「なっ、一体どこへ?」

 

私を見失った先生たちは衝突寸前で止まった。私がしたことは、ただ、マクゴナガル先生のすぐそばーーあと一ミリ近ければぶつかるほど近くをすり抜けただけだ。その程度ならすぐに見つかってしまう。けど、シャドウスネークはそれを他の追随を許さないほど高い精度で行える。相手の目から外れるのが異様に上手いのだ。

 

「ゴール」

 

唖然としたウッドの隙をつき、私はゴールを決める。ふっふっふ。どうだった?

 

「すごいね!いきなり目の前に現れたように見えたよ。どうやったんだい?」

 

「この箒の性能さ。異様なほど、隠密性が高いんだ」

 

「ふむ、ちょっと乗らせてください」

 

「どうぞ」

 

マダム・フーチに箒を渡す。飛び始めたマダム・フーチは怪訝な顔をした。

 

「普通の箒ーーニンバス2000などと変わらないようですが?」

 

「人の視界から外れるのが上手いんです。あと、人に見つからないようにするのも。一人で飛んでも、実感が湧かないと思いますよ」

 

私がこの箒の詳しい性能を知った時、思い浮かんだのは、日本の漫画である『黒○のバスケ』だった。完全にミスディレクションじゃん。なんなの?影になれと?私が黒○だとしたら、ハリーは○神くんかな?もしくは青○くん。

 

「よし、次はハリーだ。スニッチをなくすといけないから、このボールを使おう」

 

ハリーの練習は、ウッドが投げたゴルフボール入りの袋をキャッチすることだった。ウッドがどんなところに投げても、ハリーは持ち前のポテンシャルとソニックホークの速さでキャッチする。マダム・フーチ曰く、ここまで速い箒は滅多にないとのこと。開発中らしいファイアボルトという箒がこのくらいの速さになるらしいが、なんでその開発中の箒をマダム・フーチが知っているんだろう。

 

「開発アドバイザーですので」

 

納得。

 

ハリーの練習も終わり、私たちは談話室に戻る。そういえば、来週はハロウィンか。どんな料理が出るんだろう。楽しみだ。




試合では、リーナとハリーが無双するでしょうね。お忘れの人が多いと思いますので、ちょっと紹介を。

リゼ・ディメント
箒作りに特化した、箒が好きな吸魂鬼。オリキャラで、ハリーのソニックホークとリーナのシャドウスネーク、さらに吸魂鬼の箒全てを作った。ロンの箒も、戻ったら作ってもらうつもり。

原作の練習時にはいなかった先生二名が参加。オリジナルの箒ですもん。そりゃ気になる。パッドフッドは、まあ、彼なら自分で持っていこうとするかな、と。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。