吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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あー、早く三巻に入りたい(まだ一巻の後編入ったばっかだぞ?)


ハロウィンとトロール、ハーマイオニー

ハロウィンの朝、私はパンプキンパイの匂いで目を覚ました。談話室には双子がいるようだ。

 

「おはよう」

 

「「おはよう、リーナ」」

 

なんとなくだけど、この二人なら知ってるかな?

 

「厨房への行き方ってわかる?」

 

「地下廊下の果物の絵画」

 

「そこの梨をくすぐると厨房へ行けるぜ」

 

本当に知ってた。この二人、ホグワーツの通路とかについては一番詳しいんじゃ?

 

「「いやいや、この地図を作った初代悪戯仕掛け人には負けるさ」」

 

「地図?」

 

「『忍びの地図』って言ってな」

 

「フィルチの部屋から持ってきた」

 

「〈我、ここに誓う。我、よからぬことを企む者なり〉で地図が出て」

 

「どんな場所も、生徒のいる場所も名前もわかる」

 

「〈悪戯完了!〉で地図が消えて」

 

「ただの羊皮紙に早変わりってね」

 

「ちょっと見ても?」

 

双子から地図が投げ渡される。見ると、作:プロングズ、パッドフット、ムーニー、ワームテールとある。うん、お父さんたちが作ったやつだコレ。

 

「なんと言うか、うん、やっぱりかとしか言えない」

 

「作ったやつを知ってるの?」

 

「私たちの親に当たる世代だよ。詳しくは言わないけどね」

 

「ふーん。そうだ!僕たちはその地図を複製してみようぜ!」

 

「いいなそれ!期限はどうする?」

 

「長くて二年。できれば来年には終わらせるぞ!」

 

「おう!やるぞ兄弟!」

 

「了解だ、兄弟!」

 

「「じゃ、また今夜!」」

 

自室へと消えていく二人。騒がしかった。二人なら一年で完全再現しそうだね。あの地図のこと、後でお父さんに聞いてみよう。

 

 

『妖精の呪文』で、物を飛ばす呪文を習うことになった。先生がお手本に使ったのはネビルのヒキガエルだった。私はハリーと、ロンはハーマイオニーと組んだ。ネビルはシェーマス・フィネガンと組んだようだ。

 

フリットウィック先生の説明の後、実践に移る。

 

「〈ウィンガディアム・レヴィオーサ〉!」

 

ロンの呪文はどこか間違ってるね。ハーマイオニーが訂正している。

 

「私たちもやるよ。〈ウィンガーディアム・レヴィオーサ〉」

 

杖を振る。見事に、羽根が空へ浮かんだ。同時に、ハーマイオニーも成功したようだ。

 

「オーッ、よくできました!みなさん、見てください。グレンジャーさんとディメントさんがやりました!」

 

ちなみに、ハリーは三回目で成功させた。

 

 

「だから、誰だってあいつにはがまんできないって言うんだ。まったく、悪夢みたいなやつさ」

 

授業が終わり、ロンがぼやく。ロンは成功しなかったらしい。誰かが私の肩にぶつかり、追い越していく。ハーマイオニーだ。泣いている。

 

「ロン、言い過ぎ」

 

「別にいいだろ?」

 

「女の子は繊細なんだよ」

 

結局、夕食になってもハーマイオニーは戻ってこなかった。トイレで泣いているらしい。

 

大広間はハロウィン用の飾りとなり、ご馳走が並んでいる。私はテーブルから取ったパンプキンパイとカボチャジュース、カボチャのモンブランを持ち座って食べて、次のを取っている。この間五秒。

 

「食べるの早くない?」

 

「モグモグ当然モグモグ色々食べるには早く食べなきゃモグモグ」

 

あー美味し♪

 

幸せな気分もここまで。息を切らしてクィレル先生が大広間に入ってきた。

 

「トロールが……地下室に……お知らせしなくてはと思って」

 

ここまで言って、クィレル先生は気を失った。

 

大広間が騒がしくなる。

 

「静まれぇー!」

 

ダンブルドアの掛け声だ。すごいね、みんな静かになった。……そういえば、地下室って、ハーマイオニーが今いる場所……。

 

「ハリー、ロン」

 

「なに、リーナ」

 

「この後、寮に戻ることになるけど、抜け出してハーマイオニーを助けに行く。彼女はこのことを知らない」

 

「……わかった。行こう、ロン」

 

「パーシーに気づかれないようにしなくちゃ」

 

グリフィンドール寮の最後尾に並び、こっそりと移動する。途中で、別の場所へ向かうスネイプを見かけた。フラッフィーのところへ向かったのだろう。クィレル先生は実際には起きてるみたいだし。

 

地下廊下へたどり着く。見ると、曲がり角の先にトロールがいる。

 

「女子トイレへ向かってる」

 

「急ごう」

 

トイレに入るトロール。後を追いかけると、ハーマイオニーが個室の残骸から這い出てくるところだった。

 

「〈滑れ(グリセオ)〉!」

 

トロールの足元を滑りやすくする。ハリーが蛇口を投げつけて、大きな音を立ててトロールが転んだ。

 

「ロン!」

 

「うん!〈ウィンガーディアム・レヴィオーサ〉!」

 

トロールの棍棒が浮かび、仰向けのトロールの顔の上に。後は落下して、気絶させるだけ。……鼻も折れたね。

 

トロールが気絶してすぐ、トイレのドアが開いて先生たちが入ってきた。マクゴナガル先生、スネイプ、クィレルの順だ。クィレルは腰を抜かした。演技なのか、本心なのか。

 

「一体全体、あなた方はどういうつもりなのですか」

 

マクゴナガル先生が怖い。

 

「殺されなかっただけでも運がよかった。寮にいるべきあなた方がどうしてここにいるのですか?」

 

「マクゴナガル先生、聞いてください。三人とも私を探しに来たんです」

 

ハーマイオニーだ。どうしたのだろう。

 

「ミス・グレンジャー?」

 

「私がトロールを探しに来たんです。私……私一人でやっつけられると思いました。本を読んでトロールについてはいろんなことを知っていたので」

 

あ、あのハーマイオニーが……先生に嘘をついているだと!?トロールについて知っていると言うのは本当だろうが、彼女にはは元からここにいただけで、トロールが後から来たのに。

 

「三人が私を見つけてくれなかったら、私、死んでいました。リーナは床を滑りやすくして、ハリーが転ばせて、ロンがトロールの棍棒でノックアウトしてくれました。誰かを呼びに行く時間がなくて……」

 

三人とも、そのとおりです、という顔を装う。

 

「まったく。ミス・グレンジャー。グリフィンドールから五点減点です。寮に速くお戻りなさい。それと、そこの三人には五点ずつあげましょう。トロールと対決できる一年生はなかなかいませんからね」

 

 

寮に帰る途中、ハーマイオニーから謝罪された。三人とも、わがままに付き合わせてごめんなさい、と。そんなもの気にしないけどねぇ。

 

寮に入るとパーティーの続きをしていた。よーし、食べるぞ!

 

 

この日から私たちは三人ではなく四人になった。特別な経験って大切だよね。

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