吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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ネタあり。もうシリアス無し回は確実にネタが入るな。


ハリーへのプレゼントとクリスマスにあった事

談話室では、ハリーとロンが銀ねず色の布を手にしていた。私もよく知る物、と言うか、ホグワーツに来る前には日常的に身につけていた物。透明マント。

 

「おはよう。透明マントなんてどうしたの?」

 

「おはよう。ハリーに送られてきたんだよ」

 

「手紙がついてた」

 

ハリーが差し出した手紙には、

 

『君のお父さんが、亡くなる前にこれを私に預けた。

君に返す時が来たようだ。

上手に使いなさい。

メリークリスマス』

 

とあった。十中八九、ダンブルドアだろう。

 

「ところでさ」

 

「なに?ロン」

 

「後ろにくっついてきてる、その置物っぽいのはなに?」

 

ロンが指差してるのはアイポッド。うーん、どう説明したものか。

 

「……もしかしてだけどさ」

 

「ハリー?」

 

「完成しちゃったの?」

 

「完成しちゃったっぽい」

 

ハリーはブライトのことも、SCPのことも知っている。……今考えたら、帰る頃にはアズカバンは人外魔境になっているかもしれない。

 

「こいつらは知り合いが作ったマジックアイテムでね。周りから少しずつ魔力を吸い取って動いてるんだ。名前は後で決めるよ」

 

「自立してるの?」

 

「してるんだよ、というよりも、意思を持ってるんだ。恐ろしいことに」

 

言うと、ロンは恐ろしいものを見たような顔になった。

 

「それ、魔法界にとって危ないものじゃないの?」

 

当然の疑問である。

 

「心配はないよ。こいつらに攻撃機能は付いていないし、危害を加えられるような部品もないからね。彼が作ったものにしては珍しく」

 

ブライトがこれまでに作った作品はやばいものばかりだ。炎で形作られた大剣、常温で気体のワライダケの毒エキス、(どこから手に入れてきたのかわからないけど)ドキドキノコの飲み薬など。SCPに取り掛かる前はバジリスクにドキドキノコを食べさせたらどうなるか調べようとしてたね。バジリスクが見つからなかったそうだけど。

 

「こいつらは部屋に戻してくる。そしたら、朝食に行こうか?」

 

 

 

 

七面鳥のローストに山盛りのポテト、ソーセージにトマトスープ、さらには様々な種類のケーキ!あぁ、ここが天国か……。

 

「リーナがなにか悟ったような顔をしてるけど、平気なの?」

 

「しばらくすれば治るよ」

 

さて、いただきます。

 

まずは七面鳥。手羽や軟骨のコリコリ感も良いし、お腹周りの肉も皮も美味しい。ポテトはフライドポテトからポテチまで。マスタードやケチャップも美味しいし、変わり種として醤油とか試してみよう。トマトスープには豚肉が入っていた。それも、最高クラスの豚が。なぜわかるって?この前親しくなったホグワーツのしもべ妖精が隣で解説してくれてるから。あ、ステーキだ。……ええ!?和牛肉だって!?最高じゃないか!

 

「どうしようハリー。リーナが壊れた」

 

「時々あるから平気さ」

 

「あ、ヴェル。食べるかい?」

 

(アムッ。……少し固いかな?)

 

「私はこのくらいが丁度いいんだけどね」

 

さて、いよいよケーキだ。まずは無難にイチゴのショートケーキを。幾つか種類があり、それぞれイチゴの品種が違うらしい。私が取ったのはとちおとめのだ。

 

「美味しいよ。イチゴの酸味がよりケーキを引き立てている」

 

「お褒めにあずかり光栄でございます」

 

さて、次はモンブランだね。栗とマロンクリームが美味しい。チョコケーキはベルギー産のチョコを使っているらしい。あー口の中で溶けるー。

 

「ハリー、リーナがあそこまで幸せそうな顔してるの久しぶりなんだけど」

 

「大丈夫さ。僕もだから」

 

あー美味しい♪

 

 

 

 

一度部屋に戻り、アイポッドの名前を決めることにした。

 

「うーん、どうしようか」

 

ヴェルの名前は直感だしなぁ……あ、確かヴェールヌイ関係で……

 

「あったあった。艦船事典」

 

なんでこんなものを持っているのかとか聞いちゃいけない。さて、ヴェールヌイ関連の名前は……暁、響、雷、電か。じゃあ、とあるゲームに則って……

 

「似てるし、オレンジ色が雷で、黄色が電で」

 

日本語でいいのかとか思っちゃいけない。この二体は、名前をつけられたことに対して喜んでいるようだ。調べたかいがある。

 

 

 

 

そのあとは、雪合戦をしたり、チェスをしたり、双子の悪戯に付き合わされたりして、夜まで過ごした。寝る前に、ハリーが透明マントで探検してくると言っていたことだけが気がかりだ。捕まってないといいけど……。

 

(ご主人様、あのハリーなんだから心配しなくても平気なんじゃないですかい?)

 

「ふふっ。確かにね。心配するだけ無駄か」

 

 

 

 

ちなみにその頃、ハリーは鏡を見つけてましたが、

 

「あ、これ逆さ読みか。だったら……『わたしは あなたの かお ではなく あなたの こころの のぞみ をうつす』か。面白い鏡だし、後でリーナにも教えてあげよう」

 

心が囚われることはなく、好奇心がとりこになっていた。

 

 

 

 

そしてアズカバンでは異変が起こっていた。リーナが生まれる三年ほど前に生まれた吸魂鬼二名が変な感じになったのだ。

 

「ふっふっふ。ひれ伏すがいい!我はブリュンヒルデ!お前たちを導こう!」

 

「何を言ってるんだい?まったく……にしても、月が綺麗だね。そう思わないかい?エド。……ああ、この言葉は男性が女性に言う言葉だったね。でも、女が言っても風情があると思わないか?」

 

先の言葉を言ったのはラン・ディメント。二人目はアス・ディメント。今の彼女たち(両方女の子)をウィル爺などの、日本のオタク文化にはまったことのある者が見ればこう称しただろう。

 

ーー「厨二病」、と。




反省?後悔?私がすると思うか?

はいすみませんでした調子に乗りました。
名前をもらったアイポッド。ヴェルが不死鳥なら、二体は色合い的に妹二人なので。

ラン・ディメントとアス・ディメント。ランが邪気眼系、アスがサブカル系。元ネタは……気づく人いますかね?
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