プリベット通りからアズカバン島へ移動する。クィレルの様子を見るためだ。が、私は驚くことになった。
「なんで海に白ラギアがいるのさ?」
ラギアクルス亜種 in the アズカバン島近海。
「……研究室に行ってみるか」
犯人はあいつだろう。
○
「ああ、俺が作ったよ」
ブライト・ディメント。吸魂鬼きってのマッドサイエンティスト。最近はSCPオブジェクトを生成してたはずなんだけど。
「なんでモンスター作ってるの?」
「かっこいいだろう?それに、防衛に役に立つ。攻撃されることもあるが」
研究室の中にはリオレウスの幼体やギィギなどもいた。何作ってんだこいつ。
「メインはSCPオブジェクトだよ。研究の一環さ。『アベル』とか『不死身の爬虫類』とか作れないかなって。あ、そういえばフラッフィーだっけ?リーナが引き取った三頭犬。炎を吐けるようにしておいたよ。いわゆるケルベロスだ」
誰かこいつを止めてくれ。
☆
「リゼー、いるー?」
〔おー、いるよー〕
「箒作って欲しいんだけどー」
〔んー?リーナかハリー、箒壊したの?〕
「いや。友達の箒を作ってもらおうとね」
ヒュルンッ
「よしきた。何人分だい?」
「ロン、ハーマイオニー、ネビル、ドラコの四人分」
「わかった。新学期までに完成出来るよう努力する」
「頼んだよ」
「任せなって」
そのうち、フーチ先生用にも箒作ってもらわなきゃかな?
☆
クィレルが入っている独房。クィレルはだいぶ苦しそうだった。
「調子はどうかな?」
「答える義理があると思うか?」
「ないね。ま、安心しなよ。もうしばらくでユニコーンの呪いを治せる薬が出来るらしい」
これを聞いて、クィレルが驚く。
「ユニコーンの呪いを解く薬?そんなものが!?」
「ま、超技術みたいなものさ。治っても君は終身刑だけどね」
「そうか……覚悟はしていたさ。『闇の帝王』に味方したんだしな」
「そう。潔いね」
「『闇の帝王』に味方した時点で諦めたよ。そうだ、ハリー・ポッターと付き合い始めたんだって?おめでとう」
「ありがとう」
☆
帰り掛けに、ドラゴンボールのスカウターみたいなサングラスを首にかけた吸魂鬼と出会った。まだ挨拶したことのない人だ。
「ちょっといいかい?」
「なんです?」
「来年度、また何かに巻き込まれるみたいだよ」
彼は、手に持ったぼんち揚げを食べながら告げ、去っていった。
「……二年もか。あ、あの人の名前を聞くのを忘れてた」
振り向き、さっきの人を捜す。しかし、見つけることはできなかった。
「しかし、面白い運命だ。少なくとも六年間は面倒ごとに巻き込まれるなんてね。だが、どんなルートを通っても『あの人』は復活するみたいだな。この実力派エリートも、そろそろ暗躍を始めますか!」