吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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考察と試合開始

次の日、私たちは図書館に集まった。犯人についての考察のためだ。

 

「〈防音呪文〉をかけたから、マダム・ピンスに追い出される心配はないはずだわ」

 

「ありがとう、ハーマイオニー。それで、昨日の事件についての考えを話そう」

 

「その前にだ、ハリー。なぜ君だけが謎の声を聞けた?そして、なぜ君とリーナは蛇が関係していると思ったんだ?」

 

ドラコが聞いてくる。当然の質問だ。

 

「えーと、うん。君たちになら話してもいいかな。僕は蛇の言葉が使える、『蛇語使い(パーセルマウス)』なんだ」

 

口を開いて驚くドラコ。他のみんなも似たような反応だ。

 

「私は幼馴染みだからね。ハリーが蛇語使いだってわかったから、言わないように忠告したんだよ」

 

「そ、そうなんだ。リーナは蛇語使いじゃないの?」

 

「残念ながら。動物の言葉はわかるけど、任意発動だからね。聞こえないこともある」

 

話がひと段落し、新たな話題に移る。

 

「『秘密の部屋』が再び開かれたんだよね?前回のことを詳しく知ってる人っているの?」

 

「いないんじゃないか?少なくとも、五十年ほど前の話だ。それに、その時の犯人は捕まったらしい」

 

「捕まってたの?」

 

「ああ。まだアズカバンにいるだろうと、父上は言っていた」

 

アズカバンに秘密の部屋を開けた犯人が?そんな記憶を持つ者はいないはず……全員確認した訳じゃないからなぁ。確証がない。

 

「マクゴナガル先生は知らないの?」

 

「あの人は最初の時はまだいなかったはずだよ」

 

「『ホグワーツの歴史』には……」

 

「伝説しか残ってないだろうな」

 

結局何もわからずじまいで、私たちは解散した。

 

 

 

夜、グリフィンドール寮の私の部屋。

 

私の前には雷と電がいる。この子たちは去年からホグワーツで自由に行動してたから、何か見ているかもしれない。

 

 

流れてきた記憶の中から、関係のありそうな物を抜き出していく。サラザール・スリザリンのものと思われる像や、蛇の像。パイプの中を通り、ホグワーツのどこかへ出る。その先では、フリットウィック先生が厚底靴をーーって、最後のは関係ないね。にしても、あの人、厚底靴だったのかぁ。

 

 

とりあえず、秘密の部屋と思われる場所の様子と、下手人の移動方法はわかった。パイプを移動しているみたいだ。でも、正体と、秘密の部屋の入り口がどこなのかわからない。

 

ふと、違和感を感じ、窓を見る。そこでは、三十匹ほどの蜘蛛が一列になって逃げていた。ネズミや蜘蛛とかの小動物が逃げる時は、何かしらの災害が起こる前兆と言われている。この蜘蛛たちも、何かを感じ取ったのだろう。一列で逃げるその姿には、狂気的な何かが見て取れた。

 

 

 

魔法史の授業で、珍しく全員が起きている時間があった。ハーマイオニーがビンズ先生に『秘密の部屋』のことを質問したのだ。最後の方に怒鳴って、検証できる事実であるところの歴史に戻るとか言ってたけど、案外歴史って曖昧なところが多いんだよね。例えば、あなたが記憶している生徒の名前が全て間違っているように。

 

 

今日もロックハートがハリーに絡んでいた。あの能無しが。

 

 

土曜日、クィディッチの試合の日だ。対戦カードは、グリフィンドール対スリザリン。

 

「さあ、スリザリンに目に物見せてやるぞ!ハリー、絶対にマルフォイよりも先にスニッチをつかめ。しからずんば死あるのみだ。何がなんでも勝たなければいけない!」

 

その言葉と共にピッチに出る。スリザリンからのブーイングと、それ以外からの声援。そして、試合が始まった。

 

 

 

 

「ハリー・ポッターはホグワーツにいてはなりません。ですから、ドビーはこうするしかないのでございます!」

 

パチンッ

 

 

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