グリモールドプレイスの屋敷でシリウスを正座させる。うん、久々に彼をお父さんじゃなくてシリウスって呼んだね。これで私が怒っていることも伝わるだろう。
「さて、弁解はあるかい、シリウス・ブラック?」
「久々に名前で呼んだね、リー「御託はいい、さっさと答えてくれるかい?」反省はしているが後悔はしていない」
彼の言葉を聞き、クリーチャーを呼びつける。命じるのは、一週間の食事制限。普段食べてるのが十だとしたら、しばらくの間は三以下しか食べられないようにしておいた。
「リーナ、君はピーター・ペティグリューのことがわかっているんだろう?けど、なぜあいつを捕まえない?なぜ、なぜ、なぜ!」
「捕まえられる証拠がない」
私の言葉を聞いたお父さんはそれでも食い下がろうとする。だから、こう言ってやろう。
「それに」
罪悪感を熟成させておいたほうが美味しいでしょ?
「……ああ、君は、君たちは、吸魂鬼はそういう種族だったね。わかった。君たちの決定には従う。
しかし、ハリーを近くで見守らせてくれないか?あわよくばピーターを捕まえたいし」
「……仕方がないね。行っていいのはホグズミードまでだよ。あと、ハリーの許可証にサインを」
「そのくらいならいくらでも」
差し出したハリーの許可証に、お父さんがサインする。プリベット通りで何が起こっていたのかも感じることなく、私はそのまま寝てしまった。この時の自分にクルーシオかけたい。
「ハリー、大丈夫!?」
翌朝、私は漏れ鍋の一室に突撃していた。ハリーがおばさんを風船にしてしまったとファッジから連絡があったのだ。
「大丈夫だよ。それに、罪に問われないってさ」
本来、ハリーがやったことは罪に問われること。しかし、罪に問われないということは、
「お父さん、一週間から六日間に減らしてあげるよ」
「何をだい?」
お父さんナイス。大臣がブラック逃亡のことを恐れて、ハリーを不問にしたらしい。
「それじゃあ、出かけようーーアイスクリームとか食べる?」
一息ついていた私をハリーは連れ出し、ダイアゴン横丁へと歩き出した。
ダイアゴン横丁はいつも通り賑わっていた。互いに買い物を見せ合う魔法使いたちや、シリウス逃亡について話し合う魔女たち。それに、クィディッチ用具店には、『炎の雷・ファイアボルト』が展示されていた。一年の時にマダム・フーチから存在は聞いていたけど、とうとう完成したらしい。
あとは、ホグワーツで必要なものを買ったり。『怪物的な怪物の本』は、多分ハグリッドが何かやろうとしてるんだろうと思う。彼が教師に選ばれたりして。……無いよね?
買い物がひと段落し、アイスクリームを食べていると、上から手紙が落ちてきた。見ると、ウィル爺から命令が入っている。
『今年はホグワーツには行けん。シリウス・ブラックを捕まえろと魔法省からの指令じゃ。全く、意味がないことなのに。
色々と今年は苦労をかけるじゃろうて。吸魂鬼も少し、ホグワーツへ派遣される。その中に紛れ込ませておこう。もしくは、吸魂鬼を統率するポジションにのう。ホグズミードならハリーとイチャつけるじゃろ。シリウスの無罪を晴らせるかもしれんから、そんぐらい我慢せい。
ウィルより
追伸
ミントアイス、買っておいてくれるかのう?』
破り捨てた。