「なんだって?ピーターが消えた?」
お父さんが驚きを隠せずに言う。
今日はハロウィン、ホグズミード週末だ。私たちは今、『叫びの屋敷』の中にいる。どうやって入り込んだのかは企業秘密だけど。
私とお父さんは、ピーターが消えたことに驚いたが、納得もしていた。ずる賢いから、どこかで私たちの会話を聞いて、隠れたんだろう。……あ。
「……忍びの地図があるじゃん」
「え?あれがまだ残ってるのか?」
お父さんは先ほどとは別の意味で驚いて、事情を知らない他のメンバーはキョトンとしていた。
「私たちーーパッドフット、プロングズ、ムーニー、ワームテールで作ったホグワーツの地図だ。それも、校長室の中やホグズミードへの行き方、どこに誰がいるかまで網羅した、完全な地図さ。普段は見えないようにしてあるし、地図の内容はその時点でのホグワーツに遵守する。知らない者が無理矢理開けようとすれば、その者に応じて私たちの文句が現れる」
「ウィーズリーズが持ってるんだけど、私たちが一年生の時に、二年以内に複製するって言ってたんだ。多分、そろそろ完成してる。去年、地図機能だけの劣化コピープレゼントしてくれたしね」
「は?あれをコピーする?そんなことができてたまるか。あれは私たちの傑作だぞ?」
「あー、あの二人、二代目悪戯仕掛け人を名乗ってますから」
私はお父さんに、去年もらった劣化コピーを渡す。お父さん曰く、人が写らないこと以外、出来栄えはオリジナルに匹敵するとのこと。
「後で、二人に確認をとってみる。ピーター・ペティグリューの名前が見えたら、確定でいいんだよね?」
「うん。よろしく頼むよ」
叫びの屋敷から五人が出て行く。ちゃんと透明マント改をかぶって。
「まさか、揃うとは思ってもみなかった。ジェームズの透明マントは君がアズカバンに持ってきたものだし、ピーターがホグワーツにいることは八月にわかったことだが、リーマスがいるとは、考えてもいなかった」
「おおかた、ダンブルドアの独断でしょ。ルーピンは職に就きづらいし、何よりお父さんと同年代、ヴォルデモート全盛期に死喰い人と戦ってた組だから、闇の魔術に対する防衛術にはもってこいなんじゃない?」
「あの狸爺なら考えそうなことだ。今年は驚くことが多すぎる。君がジェームズの透明マントを持ってきて、ブライトに改造させたことも驚きだったがね」
「私も驚いたよ。ハグリッドが教師になるなんてね」
「私らが在学中も森番一筋だったがな。ハグリッドもまた、歩み出すんだろう」
静かになった屋敷で、お父さんと話す。もう少しで、お父さんの容疑を晴らせる。あのいけ好かない魔法省大臣に目にもの見せてやれる。私は、自然と微笑んでいた。
「あ、ヴェルも捜索してきて?」
(やっと出番ですか。雷と電にも声かけてきます)